Java Runtime Environment のフォント
ユーザーによってはデフォルトの Java フォントや Java アプリケーションのフォントの表示モードが気に入らないという人もいるでしょう。Oracle Java Runtime Environment (JRE) のフォント表示を改善する方法は複数存在します。これらの方法は別々に使うこともできますが、多くの場合まとめて使うことでより良い結果が得られるでしょう。
TrueType フォントは Java で一番良くサポートされているフォーマットです。
アンチエイリアス
フォントのアンチエイリアスは Linux の Oracle Java 1.6 で利用可能です。システム全体の設定でアンチエイリアスを使うには、次の行を /etc/environment
に追加してください:
export _JAVA_OPTIONS='-Dawt.useSystemAAFontSettings=setting'
setting
は以下の7つの値のどれか一つに置き換えて下さい:
off
またはfalse
またはdefault
– アンチエイリアスなしon
– 完全なアンチエイリアスgasp
– フォントに埋め込まれたヒント情報を使うlcd
またはlcd_hrgb
– 多数派の LCD モニターにあわせてアンチエイリアスを調整するlcd_hbgr
– もうひとつの LCD モニター設定lcd_vrgb
– もうひとつの LCD モニター設定lcd_vbgr
– もうひとつの LCD モニター設定
多くの場合 gasp
と lcd
の設定が上手く機能します。
任意で GTK のルックアンドフィールを使うには、代わりに下の行を .bashrc に追加してください。上述の Java オプションやこのオプションは Java で GUI を描写している Jdownloader などのアプリケーションでしか意味がありません。Java をバックエンドでしか利用していないアプリケーション、Openoffice.org や Matlab などでは表示が変わりません。
_JAVA_OPTIONS='-Dswing.defaultlaf=com.sun.java.swing.plaf.gtk.GTKLookAndFeel'
変更を適用するには再ログインする必要があります。
Java アプリケーションの新しいインスタンスを開いて変更をテストしましょう。
OpenJDK パッチ
Java のオプションを使って強制的にアンチエイリアスをかけても、ネイティブアプリケーションのアンチエイリアスよりかは品質で劣ります。AUR にある OpenJDK のパッチを使うことで改善することができます:
- パッチ適用済みの OpenJDK7 は jre7-openjdk-infinalityAUR でインストールできます。
- パッチ適用済みの OpenJDK8 は jre8-openjdk-infinalityAUR でインストールできます (Infinality 非公式リポジトリからインストールすることも可能です)。
パッチを適用したバージョンでは fontconfig と freetype の Infinality パッチを上手く混ぜ合わせています。
フォント選択
TrueType フォント
Java アプリケーションによっては特定の TrueType フォントを使用するよう選択できたりしますが、こういったアプリケーションは使用したいフォントのディレクトリパスを指定できるようになっています。TrueType フォントは /usr/share/fonts/TTF
ディレクトリにインストールされます。次の行を /etc/environment
に追加してフォントを有効にしてください。
JAVA_FONTS=/usr/share/fonts/TTF
変更を適用するには再ログインする必要があります。
文字化けの修正 (JRE8)
以下のディレクトリにフォントファイルを配置してください。ディレクトリが存在しない場合は作成してください。
/usr/lib/jvm/java-8-openjdk/jre/lib/fonts/fallback/