HP EliteBook 840 G1
目次
デバイスの動作状況
デバイス | 状態 | モジュール |
Intel グラフィック | 動作 | xf86-video-intel |
AMD グラフィック (PRIME) | 動作 | xf86-video-ati |
HDMI | 動作 | xf86-video-intel |
イーサネット | 動作 | |
ワイヤレス | 動作 | |
Bluetooth | 動作 | |
オーディオ | 動作 | snd_hda_intel |
タッチパッド | 動作 | xf86-input-synaptics |
カメラ | 動作 | uvcvideo |
指紋リーダー | 動作せず | |
USB 3.0 | 動作 | xhci-hcd |
メモリカードリーダー | 動作 | |
スマートカードリーダー | 動作 | ccid, pcsclite |
ファンクションキー | 動作、ただしマイクは動作せず |
設定
UEFI の設定
UEFI, Arch Linux, ブートローダー (例: GRUB) を正しく設定して UEFI NVRAM 変数を適当に設定したとしても、HDD/SSD からシステムは起動しません。問題は HP が UEFI ブートマネージャで OS のブートマネージャのパスを (Microsoft Windows を起動する) \EFI\Microsoft\Boot\bootmgfw.efi
にハードコードしているのが原因です。たとえ UEFI NVRAM 変数を変更しても効果は反映されません。以下の2つの解決策があります:
"Customized Boot" パスオプションを使用する (推奨)
最新の HP ファームウェアでは UEFI のグラフィカル環境で “Customized Boot” パスを定義できるようになっています。UEFI グラフィカル環境の “Boot Options” から “Customized Boot” を選択して ESP 上の OS のブートローダーのパスを設定してください (UEFI#EFI System Partition を参照)。例:
\EFI\grub_archlinux\grubx64.efi
.efi ファイルのパスが正しいことを確認してください。また、(同じく UEFI のグラフィカル環境で) デバイスの起動順序を変更して設定したエントリが一番最初に起動するようにしてください。
ハードコードされたパスに OS のブートローダーのパスを変更する
OS ブートローダーの UEFI アプリケーションのパスをハードコードされたパスに変更します。ESP 上で (UEFI#EFI System Partition を参照。例えば $MOUNTPOINT は /boot/efi
になります)、以下を実行 (GRUB エントリが grub_archlinux
の場合):
# mkdir -p $MOUNTPOINT/EFI/Microsoft/Boot # cp $MOUNTPOINT/EFI/grub_archlinux/grubx64.efi $MOUNTPOINT/EFI/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi
または:
# mkdir -p $MOUNTPOINT/EFI/Boot # cp $MOUNTPOINT/EFI/grub_archlinux/grubx64.efi $MOUNTPOINT/EFI/Boot/Bootx64.efi
暗号化
EliteBook 840 G1 は HDD FDE (SED) に対応しています。UEFI のグラフィカル環境で "DriveLock" オプションからパスワードを設定することで HDD/SSD にロックをかけることが可能です (先に UEFI のパスワードを設定する必要があります)。HDD や SSD を交換する場合、この機能に対応しているドライブを使うようにしてください。
もしくは、ソフトウェアによる暗号化を利用する場合、ディスク暗号化を参照。
オーディオ
HDMI オーディオを使うにはカーネルコンフィグで CONFIG_INTEL_IOMMU_DEFAULT_ON=n
が必要です (https://bugzilla.kernel.org/show_bug.cgi?id=61471 を参照)。場合によっては、/etc/modprobe.d/snd-hda-intel.conf
で options snd-hda-intel enable=1,1,0
と設定する必要があります。この設定は HDMI オーディオカードが衝突してフリーズが発生するのを防ぎます。
ワイヤレス
ハードウェアボタンを有効にするにはカーネルコンフィグで CONFIG_HP_WIRELESS=y
と設定してください (Linux 3.14 以上)。
フタが開いたときに復帰
BIOS/UEFI の設定で機能を有効にする必要があります: Advanced > Built-in device options > Wake unit from sleep when lid is opened。