Lenovo IdeaPad Flex 10

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Lenovo Flex 10 は2014年に発売された 10.1 インチのディスプレイが搭載された使い勝手のいいデュアルモードのノートパソコンです。Windows 8/8.1 がプリインストールされています。Flex 10 のハードウェアは新しい Linux カーネルでサポートされておりドライバーのサポートも整っています。

ハードウェア

PCI デバイス

$ lspci
00:00.0 Host bridge: Intel Corporation Atom Processor Z36xxx/Z37xxx Series SoC Transaction Register (rev 0e)
00:02.0 VGA compatible controller: Intel Corporation Atom Processor Z36xxx/Z37xxx Series Graphics & Display (rev 0e)
00:13.0 SATA controller: Intel Corporation Device 0f23 (rev 0e)
00:14.0 USB controller: Intel Corporation Atom Processor Z36xxx/Z37xxx Series USB xHCI (rev 0e)
00:1a.0 Encryption controller: Intel Corporation Atom Processor Z36xxx/Z37xxx Series Trusted Execution Engine (rev 0e)
00:1b.0 Audio device: Intel Corporation Atom Processor Z36xxx/Z37xxx Series High Definition Audio Controller (rev 0e)
00:1c.0 PCI bridge: Intel Corporation Device 0f48 (rev 0e)
00:1f.0 ISA bridge: Intel Corporation Atom Processor Z36xxx/Z37xxx Series Power Control Unit (rev 0e)
00:1f.3 SMBus: Intel Corporation Device 0f12 (rev 0e)
01:00.0 Network controller: Qualcomm Atheros QCA9565 / AR9565 Wireless Network Adapter (rev 01)

USB デバイス

$ lsusb
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub
Bus 001 Device 005: ID 04f3:024b Elan Microelectronics Corp.
Bus 001 Device 006: ID 0cf3:3004 Atheros Communications, Inc. AR3012 Bluetooth 4.0
Bus 001 Device 003: ID 05e3:0610 Genesys Logic, Inc. 4-port hub
Bus 001 Device 002: ID 13d3:5614 IMC Networks
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub

サポート

UEFI

(デフォルトの Windows 8/8.1 以外の) 他の OS をインストールする前にブートセットアップでセキュアブートを無効化してください。

ビデオ

xf86-video-intel で問題なく動作します。ただし SNA モードでは不安定になったり画面が止まったりする場合があります。UXA モードを使用することを推奨します。

タッチパッド

xf86-input-synaptics で問題なく動作します。

タッチスクリーン

xf86-input-evdev では上手く動作しません。デフォルトではジェスチャーがクリックになり、スクロールでテキストが選択されてしまいます。evdev のタッチイベントを使って xinput でスクロールをエミュレートできるかは不明です [1]

問題

ALPM

サスペンドしたときに ALPM の link_power_management_policymax_performance 以外に設定されていると SATA ストレージデバイスへの接続が失われることがあります (カーネルバージョン 3.18.6 現在)。仮想端末から systemctl suspend を実行することで確認できます。サスペンド状態になる前にコンソールに ATA 関連のメッセージが流れて復帰時にデバイスがフリーズします。

現在のポリシーを確認するには:

$ cat /sys/class/scsi_host/host0/link_power_management_policy /sys/class/scsi_host/host1/link_power_management_policy

サスペンドをするまえにポリシーを max_performance に変更してください:

# echo max_performance > /sys/class/scsi_host/host0/link_power_management_policy
# echo max_performance > /sys/class/scsi_host/host1/link_power_management_policy

TLP を使用して電源管理を行う場合 /etc/default/tlp で SATA の ALPM の設定を max_performance にしてください:

# SATA aggressive link power management (ALPM):
#   min_power, medium_power, max_performance
SATA_LINKPWR_ON_AC=max_performance
SATA_LINKPWR_ON_BAT=max_performance

タッチスクリーン

Flex の Elan 製タッチスクリーンは USB の電源管理と相性がよくありません (Linux カーネルバージョン 3.18.6 現在)。

USB デバイスの自動電源管理を有効にするとタッチスクリーンが反応しなくなります。例:

# echo auto > /sys/bus/usb/devices/1-4.4/power/control

常に電源オンにするようにオプションを設定することでタッチスクリーンを元に戻せます:

# echo on > /sys/bus/usb/devices/1-4.4/power/control

サスペンドやハイバネートから復帰した後にタッチスクリーンが反応しなくなることもあります。/dev/input/mouse1 からの入力を読み込むとまた機能するようになります:

# dd if=/dev/input/mouse1 of=/dev/null bs=10 count=1

いまのところ、マウスのエミュレーションにタッチ入力を追加する方法はわかっていません。