Clevo P650RS
P650RS は台湾の OEM メーカーである Clevo によって製造されているデバイスです。NEXTGEAR-NOTE i5720 や Sager NP8153-S など様々な名前で売られています。ハードウェアはカスタマイズが可能で Intel Skylake Core i7, NVIDIA 1070M グラフィック, USB-C 端子, 指紋リーダー, mini DisplayPort, HDMI 接続などを搭載しています。
インストール
Arch Linux をインストールするには nouveau.modeset=0
カーネルパラメータが必要です。
グラフィック
Clevo では内蔵 GPU とディスクリート GPU の両方を設定でき、BIOS には内蔵カードを無効化して専用 GPU モデルと同じようにレンダリングするオプション (MSHYBRID
) が存在します。
ディスクリートのみ
マルチプレクサが搭載されていますが、専用グラフィックカードを使用するのに PRIME の設定は不要です。NVIDIA に書かれているようにインストールしてから BIOS の DISCRETE
オプションを使うようにしてください。
NVIDIA のプロプライエタリドライバーではスリープした後にバックライトが点灯しなくなることがあります (375.20 で確認)。コンソールを開いてから (例: Ctrl-Alt-F2)、X に戻ることで解決します。
スイッチャブルグラフィック / Optimus
no screens found
エラーによって Xorg が動作しないことがあります。
ディスプレイの制御は内蔵グラフィックが行っていますが Xorg によってディスクリート GPU が選択されてしまうことが原因です。BIOS をアップデートすることでこの問題は解決します (v1.05.03 で確認)。
設定を書き換えるには、Xorg の設定ファイルを作成して適切なアドレスとドライバーを指定する必要があります。以下のファイルを作成してください (あるいは既存のファイルに BusID
から始まる行を追加してください):
/etc/X11/xorg.conf.d/20-intel.conf
Section "Device" Identifier "Intel Graphics" Driver "intel" BusID "PCI:x:x:x" # <<<< replace with correct address EndSection
設定に関する詳細は Intel Graphics や Xorg のページを見てください。
上記の設定で機能はしますが、dGPU が全く使用できず、しかもオンのままなので無駄に電力が消費されます。
ディスクリートグラフィックを有効にする方法は Bumblebee を見てください。
DisplayPort や HDMI 端子は dGPU に繋がっているため使用するには別に設定が必要です。
電源管理
スイッチャブルグラフィックと TLP の標準設定を使用した場合、ノートパソコンの消費電力は ~10-14W で安定します。
現時点ではディスクリート GPU を自動的にオフにすることはできません (#スイッチャブルグラフィック / Optimus を参照)。ディスクリート GPU がオンの場合はシステムのアイドル時の消費電力でも >20W は食うようになります。
キーボードバックライト
白いキーボードのバックライトについては、特に設定は不要です。ただし RGB のバックライトキーボードは設定しないと機能しません。
キーボードを有効にするには、clevo-xsm-wmiAUR パッケージのインストールが必要です。
カーネルモジュールをロードすることで色を制御することができるようになり、キーボードの特別なキー (Fn++
, Fn+-
, Fn+*
, Fn+/
) が機能するはずです。
WiFi
WiFi は問題なく動作し Bluetooth とも共存します。アグリゲーションを有効にすることでハードウェアを最大限活用できます。詳しくは iwlwifi を見てください。
clevo-xsm-wmiAUR パッケージを使用することで、Fn+F11
を押して機内モードに切り替えられるようになります。
ウェブカメラ
Clevo W840SU にも書かれているように、ウェブカメラは Fn-F10
で有効になります。再起動しても有効な状態は変わりません。