Vivaldi
Vivaldi は旧 Opera の創設者と開発メンバーによるウェブブラウザです。Chromium をベースとしており、ユーザーの手に馴染むようにすることに重点を置いています。
目次
インストール
Vivaldi は vivaldi か vivaldi-snapshotAUR でインストールすることができます。 もしくは非公式の herecura リポジトリを追加して、ビルド済みのパッケージを使用することも可能です。
スナップショット版と安定版との違いについては、このページを見てください。
ファイル選択ダイアログに GTK ではなく Qt を使用するには、kdialog をインストールしてください。
拡張機能
Vivaldi は Chrome のほとんどの拡張機能と互換性があります。 Chrome Web Store から直接インストールできます。
どの拡張機能がインストール/有効化されているか確認するには、アドレスバーに vivaldi://extensions
と入力してください。
Wikipedia:Google Chrome Extension も参照。
メディア再生
プロプライエタリなメディア (H264、AAC など) 再生のサポートを有効化するには:
- vivaldi-ffmpeg-codecs か vivaldi-snapshot-ffmpeg-codecsAUR をインストールする
- (アップデートか新規インストールの後に) Vivaldi を新規に起動し、Vivaldi を閉じ、再び起動する
- vivaldi-update-ffmpeg-hookAUR を使う
フラグを永続化させる
$HOME/.config/
下 (あるいは、$XDG_CONFIG_HOME
環境変数を設定している場合、$XDG_CONFIG_HOME
下) の vivaldi-stable.conf
ファイル内にフラグを記述することにより可能です。
特殊な文法は使用されていません。フラグは、ターミナルで記述されるような形で定義されます。
- 引数は空白で区切られ、シェルの引用符の規則も適用されます。しかし、それ以上のパースは行われません。
- 可読性のためにフラグは別々の行に記述することもできます。しかし、これは必須ではありません。
以下は、ブラウザのハードウェアメディアキーを無効化する vivaldi-stable.conf
ファイルの例です:
~/.config/vivaldi-stable.conf
--disable-features=HardwareMediaKeyHandling
vivaldi-snapshotAUR パッケージは、vivaldi-snapshot.conf
ファイルでフラグを設定できます。
改造
Vivaldi は browser.html
ファイルによる改造機能を有しています。
このファイルは /opt/vivaldi/resources/vivaldi/browser.html
にあります。
browser.html
のパスを見つけるもう一つの方法は、vivaldi://about/
の Executable Path (実行ファイルのパス) セクションです。
また、vivaldi-autoinject-custom-js-uiAUR を使用することもできます。これは、改造を管理 (browser.html
に対する追加と削除、vivaldi 更新時における変更のやり直し) するのに役立ちます。
ヒントとテクニック
プロファイルをスナップショット版に転送する
安定版に機能が無いためにスナップショット版に切り替えた場合、元のユーザプロファイルを使用したいことがあります。~/.config/vivaldi/Default
を ~/.config/vivaldi-snapshot/Default
にコピーしてください。
Google 検索候補
Vivaldi は google 検索の候補を有効にしてリリースすることができません。検索設定で検索候補の url https://www.google.com/complete/search?client=chrome&q=%s を手動で追加しなければなりません。
ネイティブな Wayland サポート
chrome://flags のページを開き、wayland と検索してください。Preferred Ozone platform という設定があります。この設定を auto に設定してください。デフォルトは "X11" です。"Auto" は、可能であれば Wayland を選択し、無理ならば X11 を選択します。
ピクチャーインピクチャーのウィンドウを他のウィンドウの上に表示させる
何かしらの動画を視聴する際に、ピクチャーインピクチャーのボタンを押すと、動画を別のウィンドウに分離させることができます。デフォルトでは、このウィンドウは他のウィンドウの上に保持されず、不便です。KDE でこれを修正するには、このウィンドウを他のウィンドウの上に表示させるウィンドウルールを作成してください。KDE#ウィンドウのルールを使う を見てください。
トラブルシューティング
Chromium ページ
ハードウェアアクセラレーションを強制的に有効にするなど、一部のトラブルシューティングは Vivaldi と Chromium に共通です。場合によって、Chromium#トラブルシューティング を参照してください。
タスクバーに一般の wayland アイコンが表示される
現在、vivaldi のウィンドウがデスクトップ環境によって vivaldi ブラウザとして認識されないバグが存在しています。https://forum.vivaldi.net/topic/75556/vivaldi-on-native-wayland-not-showing-app_id を参照してください。KDE における回避策は ここ を見てください。
証明書の管理
現在 (Vivaldi 6.2.3105.54 (安定したチャネル)) は、証明書管理設定がありません。これを回避するには、アドレス chrome://settings/certificates
を手動で入力します。アドレスは vivaldi://settings/certificates
に変更されますが、最初から入力することはできないことに注意してください (そうしないと、証明書管理が欠落している vivaldi 設定が表示されます。) 詳細については、ここ を参照してください。