「カーネルパニック」の版間の差分

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{{out of date|この記事の内容は古くなっており、この記事のとおりに行なえないか、行えても正常に動作しないかもしれません。}}
 
[[Category:システムリカバリ]]
 
[[Category:カーネル]]
 
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[[zh-hans:Kernel Panics]]
 
このページでは、起動時のカーネルパニックを修復する方法を説明します。これはカーネルと起動ルーチンに関する記事です。(グラフィカルインターフェイスに関する問題や、プログラムのフリーズなどは他のページを参照してください。)
 
 
== 定義 ==
 
Linuxカーネルが回復不能な障害状態になると、カーネルパニックが発生します。この状態は通常、バグのあるハードウェアドライバーが原因で、マシンがデッドロック状態になり、応答しなくなり、再起動が必要になります。デッドロックの直前に、診断メッセージが生成されます。これは、障害が発生したときのマシン状態、障害を認識したカーネル機能につながる呼び出しトレース、および現在ロードされているモジュールのリストです。ありがたいことに、カーネルのメインラインバージョン(公式リポジトリで提供されているものなど)を使用してカーネルパニックが発生することはあまりありませんが、発生した場合は、対処方法を知る必要があります。
 
 
{{Note|カーネルパニックは、[[Wikipedia:ja:Linux_kernel_oops|OOP]]またはカーネルOOPと呼ばれることもあります。障害状態の結果としてパニックとoopsの両方が発生しますが、oopsはより一般的なものであり、必ずしもデッドロックされたマシンになるわけではありません。カーネルは、問題のあるタスクを強制終了して実行することでoopsから回復できる場合があります。}}
 
 
== すべきこと ==
 
問題はOSが正常に起動しないとうことです。コンピュータがフリーズするかもしれないし、OSがエラーメッセージを表示してくれるかもしれない、もしくは期待した場所(コマンドプロンプトやデスクトップなど)を表示できないかもしれません。
 
もしコマンドプロンプトを起動できるか、起動ディスクからコマンドプロンプトを起動できるなら、コマンドラインからの基本的なトラブルシューティングが必要となります。
 
 
== トラブルシューティング ==
 
トラブルシューティングを簡単にするため、カーネルがquietモードでないことを確認してください。GRUBの設定のカーネルの行に'quiet'があるなら取り除いてください。
 
ブート時にカーネルパニックの直前の出力をチェックし、役に立つ情報があるかどうか確認してください。カーネルパニックには、このページに書かれた様々な要因があります。
 
/bootの設定が正しいことを確認してください。また、ハードウェアが故障していないか確認してください。インストール/レスキューCDなどのユーティリティからmemtestを実行することをおすすめします。
 
もし/bootの設定に誤りがあるようならば選択肢1に進み、ブートローダの設定を改善してください。
 
カーネル自身に問題があるようならば選択肢2に進み、最新または古いバージョンのカーネルを再インストールしてください。
 
 
== 選択肢1:ブートローダの設定 ==
 
ブートローダの設定(/boot/grub/menu.lst など)に誤りがないかを確認します。
 
ハードディスクのパーティションの変更をした場合は、ルートとカーネルのパーティションの構成が正しいか確認してください。
 
次に、ファイルにスペルミスがないかを調べてください。余分な空白や不正な文字はカーネルパニックを引き起こす原因になります。
 
 
== 選択肢2:カーネルの再インストール ==
 
カーネルの再インストールは、他の主要なシステムを改変していない場合に最善の策です。
 
 
=== インストールCDから起動 ===
 
インストールCDからArchを起動し、"root"ユーザとしてログインしてください。
 
# root
 
 
=== パーティションのマウント ===
 
起動したら、最小限のGNU/Linux環境といくつかのツールが使えます。標準のrootパーティションを/mntにマウントします。
 
# mount /dev/sdXY /mnt
 
ブートパーティションを分けている場合は、ブートパーティションもマウントします。
 
# mount /dev/sdXZ /mnt/boot
 
 
=== バックアップ ===
 
再インストールの前に、新しいカーネルで起動したときに変更したくないデータを、メインパーティションの別ディレクトリやUSBメモリに保存します。
 
 
=== chroot ===
 
新しいカーネルは、カーネル環境のセットアップにイニシャルRAMディスク(initrd)を使用します。カーネルを再インストールすると、initrdは[[mkinitcpio]]で作り直されます。mkinitcpioはコンピュータの起動にどんなカーネルモジュールが必要であるかを自動検出します。この自動検出を動作させるため、/proc、/sys、/devをマウントします。
 
# mount -t proc none /mnt/proc
 
# mount -t sysfs none /mnt/sys
 
# mount --bind /dev /mnt/dev
 
 
マウントしたディレクトリをchrootします。
 
# chroot /mnt
 
 
=== カーネルのダウングレード ===
 
旧バージョンカーネルのpacmanパッケージを持っているなら、簡単にダウングレードができます。
 
まず、pacmanパッケージを検索します。
 
# cd /var/cache/pacman/pkg
 
# find kernel*
 
pacmanを使ってインストールします。
 
# pacman -U /var/cache/pacman/pkg/kernel26-2.6.23.xx-x.pkg.tar.gz
 
 
pacmanパッケージを持っていないならインストールCDをチェックしてください。例えば、2008.06 i686のCDにはaddons/core-pkgs/kernel26-2.6.25.6-1-i686.pkg.tar.gzが含まれています。
 
 
== 再起動 ==
 
コンピュータを再起動し、システムの改変によりカーネルパニックを回避できたか確認します。もし古いバージョンのカーネルを使ったなら、何がカーネルの構築に不適切であったのか[https://www.archlinux.org/news/ arch-newspage]を忘れずにチェックしてください。
 
arch-newspageに記述が無い場合には、[https://bugs.archlinux.org/ バグレポート]で検索してみてください。
 
バグレポートも無い場合には、新たにバグレポートを開き、上記のトラブルシューティング中に保存したファイルを添付してください。
 
 
{{Note|再起動する前に他に何かした場合、chroot環境を継続しているためログインしなおす必要があります。}}
 

2022年7月26日 (火) 06:57時点における最新版