「Festival」の版間の差分

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=== 音声 ===
 
=== 音声 ===
   
Arch は公式音声セットを {{Pkg|festival-english}} と {{Pkg|festival-us}} に分けています。[https://aur.archlinux.org/packages/?K=festival The AUR] にも音声パッケージありますが、メンテナンス状態によって動作したりしなったます。
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Arch は公式音声セットを {{Pkg|festival-us}} (推奨) と {{Pkg|festival-english}} に分割します。 [https://aur.archlinux.org/packages/?K=festival AUR] には、現在動作している場合と、動作していない、さまざまなメンテナンス状態にあるものがいくつります。
 
 
インストールている音声とデフォルトの音声を確認するには、Festival のシェルを開いてください (scheme REPL):
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現在インストールされている音声とデフォルトを確認するには、まず Festival の [[Festival#インタラクティブモード (音声のテストなど)|インタラクティブ]] シェル (REPL スキーム) に入ります。デフォルトの音声を永続的に変更するには、次のように設定に追加します。
   
  +
(set! voice_default voice_cmu_us_rms_cg)
$ festival
 
 
Festival Speech Synthesis System 2.1:release November 2010
 
Copyright (C) University of Edinburgh, 1996-2010. All rights reserved.
 
 
clunits: Copyright (C) University of Edinburgh and CMU 1997-2010
 
clustergen_engine: Copyright (C) CMU 2005-2010
 
hts_engine:
 
The HMM-based speech synthesis system (HTS)
 
hts_engine API version 1.04 (http://hts-engine.sourceforge.net/)
 
Copyright (C) 2001-2010 Nagoya Institute of Technology
 
2001-2008 Tokyo Institute of Technology
 
All rights reserved.
 
For details type `(festival_warranty)'
 
festival> voice_default
 
voice_cmu_us_slt_arctic_hts ;;<-- THIS IS THE VOICE FESTIVAL SPEAKS WITH
 
festival> default-voice-priority-list
 
   
  +
すべてのユーザーに適用するには、{{ic|/usr/share/festival/siteinit.scm}} に追加します。
(kal_diphone ;;<-- THIS IS THE HARD-CODED LIST OF VOICES FESTIVAL CAME PRE-AWARE OF
 
cmu_us_bdl_arctic_hts
 
cmu_us_jmk_arctic_hts
 
cmu_us_slt_arctic_hts
 
cmu_us_awb_arctic_hts
 
ked_diphone
 
don_diphone
 
rab_diphone
 
en1_mbrola
 
us1_mbrola
 
us2_mbrola
 
us3_mbrola
 
gsw_diphone
 
el_diphone)
 
 
festival> (voice_ ;;<-- PRESS TAB HERE TO SEE WHAT VOICES FESTIVAL HAS AVAILABLE
 
voice_cmu_us_slt_arctic_hts voice_kal_diphone voice_nitech_us_slt_arctic_hts voice_reset
 
voice_default voice_nitech_us_clb_arctic_hts voice_rab_diphone
 
festival> (voice_cmu_us_slt_arctic_hts)
 
cmu_us_slt_arctic_hts
 
festival> (SayText "Arch makes me happy")
 
#<Utterance 0x7fb5b8c423b0>
 
festival>
 
 
デフォルトの音声を永続的に変更したい場合は以下のような行を {{ic|~/.festivalrc}} の最後に追加します:
 
(set! voice_default voice_cmu_us_slt_arctic_hts)
 
festival.scm で音声を設定することはできません。グローバルに音声を設定したいときは、{{ic|/usr/share/festival/voices.scm}} で検索する音声の順番を設定してください。
 
 
==== HTS 対応パッチ ====
 
 
Festival のフリー音源としては HTS ボイスが一番だと言われていますが Festival >2.1 ではパッチを適用しないと使うことができません。
 
 
[[AUR]] からパッチがあたっているバージョンをインストールできます: {{AUR|festival-patched-hts}} と {{AUR|festival-hts-voices-patched}}。
 
   
 
==== 音声を手動でインストール ====
 
==== 音声を手動でインストール ====
   
[http://festvox.org/festival/downloads.html festvox.org] から直接音声を入手できます。Festival チームによって作成された "festvox_*.tgz" という名前のファイルをダウンロードすることでき、それぞれ別の音声が含まれています。手動で解凍して適切な場所にフォルダを移動する必要があります。最新の Arch では {{ic|/usr/share/festival/voices/english/}} に移動してください。{{ic|festvox/}} サブフォルダに設定する方法が書いてあります。
+
Festvox [http://festvox.org/festival/downloads.html] [http://festvox.org/packed/festival/2.5/voices/] から直接音声を取得することできます。音声が含まれフォルダ展開して {{ic|/usr/share/festival/voices/}} に移動する必要があります音声が含まれるフォルダーを確認する方法は、{{ic|festvox/}その中のサブフォルダーを探して下さ。その後、Festival プロンプトをロードし、新しい音声が見つかるかどうかをテストできます。
 
festival のプロンプトをロードしなおすことで新しいボイスをテストできます。
 
   
 
== 使用方法 ==
 
== 使用方法 ==

2023年8月16日 (水) 22:42時点における版

Festival は CSTR (Centre for Speech Technology Research) で開発された汎用の多言語音声合成システムです。

Festival には音声合成システムを作成するための汎用フレームワークと様々なモジュールのサンプルが入っています。それらをまとめて、Festival は API を通して完全なテキスト読み上げを提供します: シェルや、Scheme コマンドラインインタプリタ、C++ ライブラリ、Java、Emacs インターフェイスなどから使うことが可能です。Festival は多言語に対応しています (現在利用できるのはイギリス英語、アメリカ英語、イタリア語、チェコ語、スペイン語など)。

インストール

公式リポジトリから festivalインストールしてください。festival-englishfestival-us などの音声パッケージも必要です。様々な言語が公式リポジトリや AUR からインストールできます。

festival のテスト:

$ echo "This is an example. Arch is the best." | festival --tts

サンプルテキストを聞くことができたら、TTS システムのインストールは完了です。

何も聞こえない場合、トラブルシューティングセクションを見て下さい。デスクトップシステムを使っていて、/dev/dsp に関するメッセージが表示される場合、指示に従ってください。

設定

/etc にグローバルな設定ファイルはありませんが、~/.festivalrc ファイルや /usr/share/festival/festival.scm を直接編集することで festival の設定を行えます。どちらも scheme のファイルであり、scheme の構文に従って記述されていて、festival が実行されるたびに実行されています。

サウンドサーバーを使う

PulseAudio の場合、以下の行を ~/.festivalrc ファイルか /usr/share/festival/festival.scm の最後に追加してください:

(Parameter.set 'Audio_Required_Format 'aiff)
(Parameter.set 'Audio_Method 'Audio_Command)
(Parameter.set 'Audio_Command "paplay $FILE --client-name=Festival --stream-name=Speech")

ALSA の場合、以下の行を使ってください (ソース):

(Parameter.set 'Audio_Method 'Audio_Command)
(Parameter.set 'Audio_Command "aplay -q -c 1 -t raw -f s16 -r $SR $FILE")

音声

Arch は、公式音声のセットを festival-us (推奨) と festival-english に分割します。 AUR には、現在動作している場合と、動作していない、さまざまなメンテナンス状態にあるものがいくつかあります。

現在インストールされている音声とデフォルトを確認するには、まず Festival の インタラクティブ シェル (REPL スキーム) に入ります。デフォルトの音声を永続的に変更するには、次のように設定に追加します。

(set! voice_default voice_cmu_us_rms_cg)

すべてのユーザーに適用するには、/usr/share/festival/siteinit.scm に追加します。

音声を手動でインストール

Festvox [1] [2] から直接音声を取得することもできます。音声が含まれるフォルダーを展開して /usr/share/festival/voices/ に移動する必要があります。音声が含まれるフォルダーを確認する方法は、{{ic|festvox/}その中のサブフォルダーを探して下さい。その後、Festival プロンプトをロードして、新しい音声が見つかるかどうかをテストできます。

使用方法

ファイルを入力または出力として使用する

テキストファイルを読み上げる:

$ festival --tts text_file

カーソルで強調表示した選択内容を読み取るには:

$ xsel | festival --tts

テキストファイルを mp3 オーディオに変換します:

$ text2wave text_file | lame - text.mp3

選択した音声でオーディオを録音します:

$ text2wave -o output.wav -eval '(voice_german_de2_os)' text_file

インタラクティブモード (音声のテストなど)

Festival には、テストに使用できる対話型プロンプトがあります。festival と入力して入力します。以下にいくつかの例を示します。

festival 音声を表示するには:

voice_default 

利用可能な音声を確認:

(voice.list)

別の音声を選択するには、(voice_name) と入力します。例えば:

(voice_cmu_us_rms_cg)

発声:

(SayText "Arch makes me happy")

使用可能なコマンドをリストするには:

help

シェルを終了するには:

(quit)

トラブルシューティング

Can't open /dev/dsp

festival が以下のエラーメッセージを返す場合:

Linux: can't open /dev/dsp

上の #サウンドサーバーを使う を見て下さい。

Alsa の再生速度がおかしい

上の音声でキーキー音が出てしまう場合、aplay のオプションを変更してみてください:

(Parameter.set 'Audio_Method 'Audio_Command)
(Parameter.set 'Audio_Command "aplay -Dplug:default -f S16_LE -r $SR $FILE")

aplay Command not found

alsa-utils をインストールしてください。

festival のプロセスを終了しても音声が停止しない

バックグラウンドの festival プロセスを強制終了しても、オーディオの再生は停止しません。

オーディオの再生を停止するには、子プロセス audsp を強制終了する必要があります。これは、以下を実行することで実行できます。

$ pkill -v audsp

サーバー

festival-freebsoft-utilsAUR をインストールして、Festival を Speech dispatcher (つまり、Firefox のリーダーモードのリッスン機能) で使用します。

参照