「Logitech MX Master」の版間の差分

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[[Logitech Unifying Receiver]] に書かれているようにバッテリーの状態を読み込むことができます。Solaar ({{Pkg|solaar}}) にはシステムトレイユーティリティが付属します。
 
[[Logitech Unifying Receiver]] に書かれているようにバッテリーの状態を読み込むことができます。Solaar ({{Pkg|solaar}}) にはシステムトレイユーティリティが付属します。
   
== スマートシフト ==
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== Smart Shift ==
   
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Smart Shift とは、スクロールホイールの回転速度に基づいて、スクロールホイールがラチェットモードからスムーズスクロールに自動的に切り替わることです。
マウスホイールのモード (クリック・トゥ・クリックとハイパーファスト) を切り替える感度を変更するには {{AUR|solaar-git}} をインストールしてください。スライダーで 0 から 50 までの範囲で設定ができます。0 は常にハイパーファスト (フリースピン) モードとなり、50 は常にクリック・トゥ・クリック (ラチェット) モードになります。
 
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=== Logiops ===
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任意のマウスボタンをモード間の切り替えに割り当てることができます。デフォルト設定では、Smart Shift のしきい値は約 20 で、上部のボタン (ホイールのすぐ下) は常にスムーズとラチェットモード (ゆっくりスクロールするときのみクリック音) を切り替えるために使用されます。しきい値の数値を増やすには、スムーズスクロールモードに切り替える前にホイールをより速く回転させる必要があります。
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デフォルト設定を再現するには、上記のように設定ファイルでこのスニペットを使用します:
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{{hc|/etc/logid.cfg|2=
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...
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smartshift: { on: true; threshold: 20; };
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buttons: (
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// Make top button (0xc4) switch modes
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{ cid: 0xc4; action = { type = "ToggleSmartshift"; }; },
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...
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}}
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必要に応じて、しきい値を変更するか、別のボタン ([https://github.com/PixlOne/logiops/wiki/CIDs cid]) を使用します。
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=== Solaar ===
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logid の代わりに、Solaar を使用して、マウスホイールモード (ハイパーファストとクリックツークリックの間) の変更の感度を変更することもできます。{{Pkg|solaar}} をインストールしてください。スライダーが表示され、0 〜 50 (両端を含む) の範囲で設定できます。0 は常にハイパーファストモードであることを意味し、50 は常にラチェットモードであることを意味します。
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感度を変更するには、この値を 0 〜 50 の間で変更します。

2023年12月25日 (月) 13:34時点における版

MX Master は Logicool が発売している最上位モデルのマウスです。

使用方法

購入時に付属する Unifying Receiver USB ドングルを使用している場合、マウスは特別な設定を行わなくても動作するはずです。ドングルを PC に接続します。マウスの下にある switch ボタンを押してマウスがチャンネル 1 に設定されていることを確認し、ボタンが速く点滅し始めるまでボタンを押し続けます。数秒後に点灯し、接続されるようになります。接続されていないレシーバーに接続したい場合は、Logitech Unifying Receiver を参照してください。

Bluetooth を使用するために、マウスの底のチャンネルを変更して、connect ボタンをクリックしてください。それからお好きな Bluetooth マネージャでマウスを検索してペアリングを行ってください。今後は Bluetooth が有効になっている場合、チャンネルを切り替えたらすぐ接続されるようになります。スキャン時にマウスが表示されない場合、Bluetooth#スキャンしてもデバイスが表示されない を見てください。

マウスには 3 つのメジャーバージョンがあり、最新バージョンには 5 つのリビジョンがありますが、機能は同じです。

  • MX Master,
  • MX Master 2s,
  • MX Master 3:
MX Master 3 バリエーション
名前 リリース サポート? 販売?
MX Master 3 2019 Unifying Unifying + USB A-C
MX Master 3 for Mac 2020 Unifying USB C-C
MX Master 3 for business 2021 Bolt Bolt + USB A-C
MX Master 3S 2022
MX Master 3S for Mac Bolt USB C-C

マウスから送信されるイベント

物理的な操作 認識されるイベント
左ボタン button 1
ホイールボタン button 2
右ボタン button 3
ホイールを上に回す button 4
ホイールを下に回す button 5
ホイール近くの "i" ボタン Linux では認識されません
サムホイールを右 (上) に回す button 6
サムホイールを左 (下) に回す button 7
サイドの下側ボタン button 8
サイドの上側ボタン button 9
親指ボタン Ctrl+Alt+Tab
ノート:
  • 親指ボタンを押しながらマウスカーソルを移動することはできませんが、他のアクション (ホイールの回転やボタンの押下) は使うことができます。Ctrl+Alt+Tab イベントは親指ボタンを離したときに送信されます。
  • 必要であれば、Windows や Mac と同じように親指ボタンを使うことができます。KDE では System settings → Shortcuts → Global Shortcuts → KWin → Show all windows from all desktops がデフォルトでは ctrl+f10 に設定されていますが、ctrl+alt+tab に設定することが可能です。
  • ホイールの近くにある "I" ボタンは Linux では認識されませんが、フリースピンとラチェットモードを切り替えることができます。
  • Logitech ジェスチャー (親指ボタンを押しながらマウスを上下左右に移動) は Linux では認識されません。

ボタンのマッピング

マウスボタンのマッピングを変更するには xbindkeysxautomation を使います。

xbindkeys はボタンをリダイレクトして (xautomation に含まれている) xte はキーの押下を実行します。ホームディレクトリに .xbindkeysrc という名前の設定ファイルを作成してください。

以下はサムホイールと横のボタンのサンプル設定です:

# thumb wheel up => increase volume and unmute      
"amixer -D pulse set Master 4000+ unmute"
   b:6                                   
                                        
# thumb wheel down => lower volume       
"amixer -D pulse set Master 4000-"       
   b:7                                   
                                        
# backward button => previous song       
"xte 'key XF86AudioPrev'"                
   b:8                                   
                                        
# forward button => next song            
"xte 'key XF86AudioNext'"                
   b:9

PulseAudio を使用する場合 (Xbindkeys#ボリューム操作を参照):

# thumb wheel up => increase volume
"pactl set-sink-volume @DEFAULT_SINK@ +2%"
   b:6

# thumb wheel down => lower volume
"pactl set-sink-volume @DEFAULT_SINK@ -2%"
   b:7

ボリュームを変更したときに視覚的に分かるようにしたい場合、以下の設定を使ってください (GNOME と KDE で確認):

# thumb wheel up => increase volume
"xte 'key XF86AudioRaiseVolume'"
   b:6

# thumb wheel down => lower volume
"xte 'key XF86AudioLowerVolume'"
   b:7

設定したら xbindkeys を起動してください。問題なければデスクトップ環境の自動起動リストに追加すると良いでしょう。

親指ボタンは特殊です。Windows や Mac では Logitech のソフトウェアを使って、最大5つまでのアクション (ボタンを押しながら四方向にマウスを移動するのとボタン押下) をマッピングすることができます。2015年11月現在、Arch で方向機能を使う方法はありません。

一連のキーを送信するため、xbindkeys が混乱する場合があります。短いスリープを挿入することで xbindkeys が最初のキーに反応するようにすることができます:

# thumb button => play/pause music         
# Credit to gregmuellegger https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1551271#p1551271                               
# We need a sleep here since the button triggers a few more key codes. 
# It also triggers Control+Mod2+Control_L and Alt+Mod2+Alt_L. The sleep       
# prevents that X receives those keypresses simultaniously. Therefore they    
# might interfere and trigger unwanted actions. By the sleep we make sure that
# the Alt+Left is receive as distinct event.                                  
"sleep 0.1 && xte 'key XF86AudioPlay'"                                        
   m:0xc + c:23

~/.xbindkeysrc に変更を加えたら xbindkeys のプロセスを再起動してください:

$ pkill xbindkeys && xbindkeys

電源

Logitech Unifying Receiver に書かれているようにバッテリーの状態を読み込むことができます。Solaar (solaar) にはシステムトレイユーティリティが付属します。

Smart Shift

Smart Shift とは、スクロールホイールの回転速度に基づいて、スクロールホイールがラチェットモードからスムーズスクロールに自動的に切り替わることです。

Logiops

任意のマウスボタンをモード間の切り替えに割り当てることができます。デフォルト設定では、Smart Shift のしきい値は約 20 で、上部のボタン (ホイールのすぐ下) は常にスムーズとラチェットモード (ゆっくりスクロールするときのみクリック音) を切り替えるために使用されます。しきい値の数値を増やすには、スムーズスクロールモードに切り替える前にホイールをより速く回転させる必要があります。

デフォルト設定を再現するには、上記のように設定ファイルでこのスニペットを使用します:

/etc/logid.cfg
...
  smartshift: { on: true; threshold: 20; };
  buttons: (
    // Make top button (0xc4) switch modes
    { cid: 0xc4; action = { type = "ToggleSmartshift"; }; },
...

必要に応じて、しきい値を変更するか、別のボタン (cid) を使用します。

Solaar

logid の代わりに、Solaar を使用して、マウスホイールモード (ハイパーファストとクリックツークリックの間) の変更の感度を変更することもできます。solaar をインストールしてください。スライダーが表示され、0 〜 50 (両端を含む) の範囲で設定できます。0 は常にハイパーファストモードであることを意味し、50 は常にラチェットモードであることを意味します。

感度を変更するには、この値を 0 〜 50 の間で変更します。