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[http://www.monitorix.org/ Monitorix] はオープンソースの、軽量なシステム監視ツールです。可能な限り多くのシステムとシステムリソースを監視できるように作られています。UNIX/Linux のプロダクションサーバーで使うことを想定して作成されていますが、シンプルかつサイズが小さいために組み込み環境でもよく使われています。
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ユーザー設定の多くは設定ファイル内でコメントによる注釈が付いています。
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リリース 3.0.0 (2013年2月18日) から、Monitorix には軽量なウェブサーバーが付属するようになっています ({{Pkg|perl-http-server-simple}} に依存)。ただし、このサーバーはデフォルトでは無効になっています。使うために、設定オプションを以下のように変更してください:
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....}}
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[http://www.monitorix.org/documentation.html#3 accesss restrictions] などの他のオプションについては設定ファイルや、[[#外部ウェブサーバーの設定]] を見て下さい。
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==起動とデータの表示==
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他の systemd サービスと同じように {{ic|monitorix.service}} を[[起動]]して[[有効化]]してください。
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システムの状態を表示するには、{{Pkg|perl-http-server-simple}} を使います。ブラウザで {{ic|<nowiki>http://localhost:8080/monitorix</nowiki>}} を開くとデータが見れます。
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{{Tip|Monitorix を初めて起動した場合、データがグラフィカルに表示されるまで数分かかります。しばらくお待ちください。}}
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==外部ウェブサーバーの設定==
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===Lighttpd===
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{{Pkg|lighttpd}} を使うこともできます。
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デフォルトでは、lighttpd の cgi サポートは有効になっていません。サポートを有効にして perl で ''.cgi'' ファイルを処理するように、以下の2行を {{ic|/etc/lighttpd/lighttpd.conf}} に追加します:
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server.modules = ( "mod_cgi" )
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cgi.assign = ( ".cgi" => "/usr/bin/perl" )
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===Apache===
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{{Pkg|apache}} を使うこともできます。
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===Nginx===
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以下の server ブロックを nginx の設定に加えることで {{Pkg|nginx}} をリバースプロキシ/ウェブサーバーとして使うことも可能です:
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server {
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listen 80;
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server_name your.domain.com;
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location / {
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location ~ ^/monitorix/(.+\.png)$ {
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alias /srv/http/monitorix/$1;
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}
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}
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{{ic|/etc/monitorix/monitorix.conf}} に {{ic|<nowiki>url_prefix_proxy = http://your.domain.com</nowiki>}} も追加してください。
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==tmpfs を使って RRD データベースを保存==
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{{AUR|Anything-sync-daemon}} パッケージには tmpfs で Monitorix の RRD データベースを保存する擬似デーモンが入っています。これを使うと hdd の読み書きを大幅に減らすことができます。

2015年7月5日 (日) 17:25時点における版

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Monitorix はオープンソースの、軽量なシステム監視ツールです。可能な限り多くのシステムとシステムリソースを監視できるように作られています。UNIX/Linux のプロダクションサーバーで使うことを想定して作成されていますが、シンプルかつサイズが小さいために組み込み環境でもよく使われています。

インストール

monitorixAUR のパッケージは AUR にあります。

ノート: インストールしているフォントパッケージによっては、terminus-font パッケージをインストールする必要があることもあります。パッケージをインストールしないで、monitorix を設定・実行したときに、グラフにテキストが表示されない場合、パッケージをインストールするようにしてください。

設定

/etc/monitorix/monitorix.conf を編集してグラフのオプションとシステムの変数を設定してください。オプションと機能のリストは、man ページ を見て下さい。

ユーザー設定の多くは設定ファイル内でコメントによる注釈が付いています。

リリース 3.0.0 (2013年2月18日) から、Monitorix には軽量なウェブサーバーが付属するようになっています (perl-http-server-simple に依存)。ただし、このサーバーはデフォルトでは無効になっています。使うために、設定オプションを以下のように変更してください:

/etc/monitorix/monitorix.conf
....
<httpd_builtin>
  
enabled = y
....

accesss restrictions などの他のオプションについては設定ファイルや、#外部ウェブサーバーの設定 を見て下さい。

起動とデータの表示

他の systemd サービスと同じように monitorix.service起動して有効化してください。

システムの状態を表示するには、perl-http-server-simple を使います。ブラウザで http://localhost:8080/monitorix を開くとデータが見れます。

ヒント: Monitorix を初めて起動した場合、データがグラフィカルに表示されるまで数分かかります。しばらくお待ちください。

外部ウェブサーバーの設定

Lighttpd

lighttpd を使うこともできます。

デフォルトでは、lighttpd の cgi サポートは有効になっていません。サポートを有効にして perl で .cgi ファイルを処理するように、以下の2行を /etc/lighttpd/lighttpd.conf に追加します:

server.modules		= ( "mod_cgi" )
cgi.assign		= ( ".cgi" => "/usr/bin/perl" )

Apache

apache を使うこともできます。

Nginx

以下の server ブロックを nginx の設定に加えることで nginx をリバースプロキシ/ウェブサーバーとして使うことも可能です:

server {
    listen       80;
    server_name  your.domain.com;

    location / {
       proxy_pass http://127.0.0.1:8080/;
       proxy_buffering off;
    }

    location ~ ^/monitorix/(.+\.png)$ {
        alias /srv/http/monitorix/$1;
    }
}

/etc/monitorix/monitorix.confurl_prefix_proxy = http://your.domain.com も追加してください。

tmpfs を使って RRD データベースを保存

Anything-sync-daemonAUR パッケージには tmpfs で Monitorix の RRD データベースを保存する擬似デーモンが入っています。これを使うと hdd の読み書きを大幅に減らすことができます。