「Steam」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
 
(3人の利用者による、間の46版が非表示)
2行目: 2行目:
 
[[en:Steam]]
 
[[en:Steam]]
 
[[ru:Steam]]
 
[[ru:Steam]]
[[zh-CN:Steam]]
+
[[zh-hans:Steam]]
 
{{Related articles start}}
 
{{Related articles start}}
{{Related|Steam/Wine}}
+
{{Related|Steam/トラブルシューティング}}
 
{{Related|Steam/ゲーム別のトラブルシューティング}}
 
{{Related|Steam/ゲーム別のトラブルシューティング}}
  +
{{Related|ゲーム}}
  +
{{Related|ゲームパッド}}
  +
{{Related|ゲーム一覧}}
 
{{Related articles end}}
 
{{Related articles end}}
  +
[https://store.steampowered.com/about/ Steam] は Valve による人気のゲーム配信プラットフォームです。
   
  +
{{Note|Steam for Linux は Ubuntu LTS のみサポートします[https://support.steampowered.com/kb_article.php?ref=1504-QHXN-8366]。したがって、Arch Linux での Steam の問題のサポートを Valve に頼らないでください。}}
[[Wikipedia:ja:Steam|Wikipedia]] より:
 
 
: ''Steam は、コンピュータゲームのダウンロード販売、デジタル著作権管理、マルチプレイヤーゲームのサポート、ユーザの交流補助を目的としたプラットフォームである。開発および運営はバルブ・ソフトウェアによって行なわれている。''
 
 
[http://store.steampowered.com/about/ Steam] は Source Engine のゲーム (例: Half-Life 2, Counter-Strike) を遊ぶのに必要なプラットフォームとしてよく知られています。今日では、多くのデベロッパによる多数のゲームが提供されています。
 
   
 
== インストール ==
 
== インストール ==
   
  +
[[multilib]] リポジトリを有効にして、{{Pkg|steam}} パッケージを[[インストール]]します。
{{Note|
 
*公式では Arch Linux は[https://support.steampowered.com/kb_article.php?ref=1504-QHXN-8366 サポートされていません]。
 
*Steam クライアントは32ビットアプリケーションなので、64ビット環境で動かすには [[multilib|multilib]] リポジトリを有効にする必要があります。また、重要な multilib ライブラリを取得するために {{Grp|multilib-devel}} のインストールをしてください。
 
}}
 
   
  +
Arch Linux で Steam を実行するには、以下の要件を満たす必要があります。
Steam は[[公式リポジトリ]]にある {{Pkg|steam}} パッケージからインストールできます。64ビット環境を使っている場合は、最初に [[multilib|multilib]] リポジトリを有効にしてください。
 
   
  +
* 32 ビット版の [[Xorg#Driver installation|OpenGL graphics driver]] をインストールします。
Steam はこのディストリビューションをサポートしていません。そのため正しく機能させるためにユーザーが以下のようなフィックスを施す必要があります:
 
  +
* [[Locale#Generating locales|en_US.UTF-8]] ロケールを生成して、無効なポインタエラーを防ぎます。
  +
* GUI は Arial フォントを多用しています。[[MS フォント]] を参照してください。別の方法は、代替として {{Pkg|ttf-liberation}} や [[Steam/トラブルシューティング#文字が化けたり表示されない|Steam が提供するフォント]] を使うこともできます。
  +
* アジア言語のサポートを追加するには、{{Pkg|wqy-zenhei}} をインストールしてください。
  +
* ネットワーク管理に [[systemd-networkd]] を使用している場合は、Steam がサーバーに接続できるようにするために {{Pkg|lib32-systemd}} をインストールしてください。
   
  +
=== SteamCMD ===
* Steam は主として Arial フォントを使っています。使える Arial フォントには {{Pkg|ttf-liberation}} や [[#文字が化けたり表示されない|Steam によって提供されているフォント]]があります。アジアの言語を正しく表示するには {{Pkg|wqy-zenhei}} が必要です。
 
  +
[https://developer.valvesoftware.com/wiki/SteamCMD Steam のコマンドライン版] {{AUR|steamcmd}} を[[インストール]]します。
* 64ビット環境の場合、32ビットのゲームを動かすには[[Xorg#ドライバーのインストール|32ビットのグラフィックドライバー]]をインストールする必要があります (''Multilib パッケージ''カラムのパッケージ)。
 
* 64ビット環境の場合、32ビットのゲームでサウンドを有効にするために {{pkg|lib32-alsa-plugins}} をインストールする必要があります。
 
* ゲームによってはあなたのシステムに欠けている依存関係を持っています。ゲームが起動しない場合 (基本的にエラーメッセージは表示されません) [[Steam/ゲーム別のトラブルシューティング]] にリストアップされているライブラリが全てインストールされているか確認してください。
 
   
  +
=== 代替 Flatpak インストール ===
== Steam の起動 ==
 
   
  +
Steam は [https://flathub.org/ Flathub] から {{ic|com.valvesoftware.Steam}} として [[Flatpak]] でインストールすることも可能です。現在のユーザーにインストールする最も簡単な方法は、Flathub リポジトリと flatpak コマンドを使用することです。
=== Big Picture モード (ディスプレイマネージャを使う) ===
 
   
  +
flatpak --user remote-add --if-not-exists flathub https://dl.flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo
[[ディスプレイマネージャ]] ([[LightDM|LightDM]] など) から Big Picture モードで Steam を起動するには、以下の内容で {{ic|/usr/share/xsessions/steam-big-picture.desktop}} ファイルを作成して下さい:
 
  +
flatpak --user install flathub com.valvesoftware.Steam
  +
flatpak run com.valvesoftware.Steam
   
  +
現在、Flatpak アプリケーションはテーマをサポートしていません。また、現在 {{ic|optirun}}/{{ic|primusrun}} を使ってゲームを実行することはできません。詳しくは [https://github.com/flatpak/flatpak/issues/869 Issue#869] を参照してください。
{{hc|/usr/share/xsessions/steam-big-picture.desktop|<nowiki>
 
[Desktop Entry]
 
Name=Steam Big Picture Mode
 
Comment=Start Steam in Big Picture Mode
 
Exec='/usr/bin/steam -bigpicture'
 
TryExec='/usr/bin/steam -bigpicture'
 
Icon=
 
Type=Application</nowiki>}}
 
   
  +
Flatpak 経由でインストールした Steam はホームディレクトリにアクセスできないため、これを上書きすると Steam が安全でないために実行できなくなります。ただし、ホームディレクトリ以外のディレクトリは自由に追加することができます。外部ライブラリを追加する場合は、以下のコマンドを実行して追加してください。
もしくは、Steam > 設定 > インターフェースから、'Big Picture モードで Steam を起動' にチェックを入れて通常通りに Steam を起動して下さい。特定のウィンドウマネージャではコマンドラインオプションを使うよりも上手く動くことがあります。
 
   
  +
flatpak override com.valvesoftware.Steam --filesystem=/path/to/directory
=== サイレントモード ===
 
   
  +
==== Flatpak でのアジアフォントの問題 ====
起動時に steam のメインウィンドウが表示される場合、起動コマンドに {{ic|-silent}} パラメータを追加することでウィンドウを表示させないようにすることができます:
 
/usr/bin/steam -silent %U
 
   
  +
ゲームでアジアフォントを表示するのに問題がある場合は、org.freedesktop.Platform にアジア フォントが含まれていないことが原因です。まず、ローカル フォントをマウントしてみてください。
もしくは、以下のデスクトップファイルを編集して、パラメータを手動で追加することも可能です:
 
   
  +
flatpak run --filesystem=~/.local/share/fonts --filesystem=~/.config/fontconfig com.valvesoftware.Steam
{{hc|~/.config/autostart/steam.desktop|<nowiki>
 
[Desktop Entry]
 
Name=Steam
 
Comment=Application for managing and playing games on Steam
 
Exec=/usr/bin/steam -silent %U
 
Icon=steam
 
Terminal=false
 
Type=Application
 
Categories=Network;FileTransfer;Game;
 
MimeType=x-scheme-handler/steam;
 
Actions=Store;Community;Library;Servers;Screenshots;News;Settings;BigPicture;Friends;
 
...</nowiki>}}
 
   
  +
それでもうまくいかない場合は、次のハックを検討してください。フォント ファイルを org.freedesktop.Platform のディレクトリに直接コピーして、フォントを利用できるようにします。
==トラブルシューティング==
 
   
  +
# ? をあなたのシステムのバージョンとハッシュで置き換えます
{{Note|ここにまとめられているものに加えて、Valve のバグトラッカーや [https://github.com/ValveSoftware/steam-for-linux GitHub] にバグ・フィックス・エラーが報告されています。}}
 
  +
/var/lib/flatpak/runtime/org.freedesktop.Platform/x86_64/?/?/files/etc/fonts/conf.avail
  +
/var/lib/flatpak/runtime/org.freedesktop.Platform/x86_64/?/?/files/etc/fonts/conf.d
  +
/var/lib/flatpak/runtime/org.freedesktop.Platform/x86_64/?/?/files/share/fonts
   
  +
== ディレクトリ構造 ==
=== Steam ランタイムの問題 ===
 
   
  +
Steam のデフォルトのインストール先は、{{ic|~/.local/share/Steam}} です。Steam がこの場所を見つけられない場合、再インストールするか新しい場所を選択するように促されます。この記事では、{{ic|~/.steam/root}} シンボリックリンクを使用してインストール場所を参照します。
[https://github.com/ValveSoftware/steam-runtime/issues/13 上流の GitHub issue トラッカー]
 
   
  +
=== ライブラリフォルダ ===
Steam はいくつかのライブラリについて独自のバージョンを供給しています ("Steam ランタイム")。これは最近のバージョンの Ubuntu で Ubuntu 12.04 の環境をエミュレートするためです。
 
   
  +
すべての Steam アプリケーションには固有の AppID が設定されており、[https://store.steampowered.com/ Steam ストア]のページパスで探すか、[https://steamdb.info/ SteamDB]を訪問するとわかります。
しかしながら、Steam ランタイムに含まれているコアライブラリは Arch Linux に含まれている他のライブラリの新しいバージョンと衝突することがしばしばあります (ドライバーなど、特に、オープンソースの [[ATI|ATI]] ドライバー)。
 
   
  +
Steam はゲームを {{ic|''LIBRARY''/steamapps/common/}} 以下のディレクトリにインストールします。{{ic|''LIBRARY''}} は通常、
これらのライブラリの Steam ランタイムバージョンを削除することで、Steam は最新のシステムライブラリ ([[pacman|pacman]] でインストールされたライブラリ) を使うようになり、問題を解決できます。
 
  +
{{ic|~/.steam/root}} ですが、複数のライブラリフォルダを作成することもできます。 (''Steam > Settings > Downloads > Steam Library Folders'').
   
  +
Steam がゲームを認識するためには、{{ic|''LIBRARY''/steamapps/}} に{{ic|appmanifest_''AppId''.acf}} ファイルが必要です。appmanifest ファイルは [https://developer.valvesoftware.com/wiki/KeyValues KeyValues] フォーマットを使用し、その {{ic|installdir}} プロパティでゲームのディレクトリを決定しています。
Steam はアップデートがあると頻繁にランタイムライブラリを再インストールしているため、[https://github.com/ValveSoftware/steam-runtime/issues/13 ValveSoftware/steam-runtime#13] が解決されるまで、Steam がアップデートするたびに、Steam を終了して、ライブラリを削除して、再起動する必要があります。
 
   
  +
{{Note|flathub を介して行われた Steam インストールにドライブを追加するには、{{AUR|flatseal}} などのツールを使用して手動で追加ドライブのマウントポイントにアクセスする権限を Steam クライアントに付与する必要があります。}}
次のコマンドを実行することで Arch Linux で問題を発生させるランタイムライブラリを削除できます:
 
   
  +
== 使用方法 ==
{{bc|
 
find ~/.steam/root/ \( -name "libgcc_s.so*" -o -name "libstdc++.so*" -o -name "libxcb.so*" \) -print -delete
 
}}
 
   
  +
steam [ -options ] [ steam:// URL ]
これらのライブラリが存在することで起こる問題やエラーメッセージには以下のようなものがあります:
 
   
  +
使用可能なコマンドラインオプションについては、 [https://developer.valvesoftware.com/wiki/Command_Line_Options#Steam_.28Windows.29 Valve Developer Wiki のコマンドラインオプションの記事] を参照してください。
* {{ic|Failed to load libGL: undefined symbol: xcb_send_fd}}
 
* {{ic|ERROR: ld.so: object '~/.local/share/Steam/ubuntu12_32/gameoverlayrenderer.so' from LD_PRELOAD cannot be preloaded (wrong ELF class: ELFCLASS32): ignored.}}
 
* XCOM などの64ビットのゲームで問題が発生する
 
* "OpenGL GLX context is not using direct rendering, which may cause performance problems." ([[#OpenGL がダイレクトレンダリングを使わない / Steam で Xorg がクラッシュする|下を参照]])
 
* "Could not find required OpenGL entry point 'glGetError'! Either your video card is unsupported or your OpenGL driver needs to be updated."
 
* Steam クライアントがクラッシュする
 
   
  +
Steam はオプションで Steam URL も受けいれます。 [https://developer.valvesoftware.com/wiki/Steam_browser_protocol Steam ブラウザプロトコル] を参照してください。
フォーラムスレッド:
 
   
  +
== 起動オプション ==
* https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=181171
 
* https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=183141
 
   
  +
Steam ゲームを起動すると、Steam は [[Bash]] シェルで '''起動コマンド''' を実行します。起動コマンドを変更するために、Steam は '''起動オプション''' を提供しています。起動オプションはライブラリ内のゲームを右クリックして、properties を選択し、''Launch Options'' を設定します。
下の [[#ネイティブランタイムを使う]] も参照してください。
 
   
  +
デフォルトでは、Steam はオプションの文字列を起動コマンドに追加します。環境変数を設定したり、起動コマンドを他のコマンドの引数として渡したりするには、{{ic|%command%}} で代替して使用します。
===ウィンドウを閉じても Steam が終了しない===
 
   
  +
=== 使用例 ===
: Valve GitHub [https://github.com/ValveSoftware/steam-for-linux/issues/1025 issue 1025]
 
   
  +
* 引数のみ: {{ic|-foo}}
トレイアイコンの閉じるボタンを機能させるには環境変数 {{ic|STEAM_FRAME_FORCE_CLOSE}} を {{ic|1}} に設定してください。Steam を起動するときに次のコマンドを使っても可能です:
 
  +
* 環境変数: {{ic|1=FOO=bar BAZ=bar %command% -baz}}
  +
* 完全に異なるコマンド: {{ic|othercommand # %command%}}
   
  +
== ヒントとテクニック ==
$ STEAM_FRAME_FORCE_CLOSE=1 steam
 
   
  +
=== 最小化して起動 ===
.desktop ファイルを使って steam を起動する場合は、{{ic|Exec}} を以下の行で置き換えてください:
 
Exec=sh -c 'STEAM_FRAME_FORCE_CLOSE=1 steam' %U
 
   
  +
Steam の起動時にフォーカスを取らずにシステムトレイに最小化することができます。autostart ファイルの引数リストに {{ic|-silent}} を追加するだけです。
===64ビット環境で Flash が動作しない===
 
   
  +
{{hc|~/.config/autostart/steam.desktop|<nowiki>
: Steam Support [https://support.steampowered.com/kb_article.php?ref=1493-GHZB-7612 記事]
 
  +
...
  +
Exec=/usr/bin/steam -silent
  +
...</nowiki>}}
   
  +
=== Fsync パッチ ===
まず {{pkg|lib32-flashplugin}} がインストールされていることを確認してください。これだけで動かないときは、ローカル Steam フラッシュプラグインフォルダを作成します:
 
$ mkdir ~/.steam/bin32/plugins/
 
   
  +
Valve はマッシヴ・スレッド・アプリケーションで FPS を向上させるための特別なカーネル・パッチを[https://steamcommunity.com/app/221410/discussions/0/3158631000006906163/ リリース]しました。このパッチを入手して使用するにはいくつかの方法があります。
そしてシンボリックリンクをグローバル lib32 フラッシュプラグインファイルに張って下さい:
 
$ ln -s /usr/lib32/mozilla/plugins/libflashplayer.so ~/.steam/bin32/plugins/
 
   
  +
* Valve から直接提供されたバイナリカーネルを使用する。[[非公式ユーザーリポジトリ#valveaur]] リポジトリを追加すると、カーネルパッケージの <span class="archwiki-template-pkg">linux-fsync</span> と <span class="archwiki-template-pkg">linux-fsync-headers</span> が利用可能になります。また、通常のパッケージ({{pkg|nvidia}} など)を DKMS パッケージ({{pkg|nvidia-dkms}} など)に置き換える必要もあるでしょう。
=== 64ビット環境で Flash の音声が鳴らない ===
 
  +
* 5.2 リリース[https://github.com/zen-kernel/zen-kernel/commit/f39367fdbc68e8b1e623239d13db6efaa5a67ae1]以降の fsync パッチを含む {{Pkg|linux-zen}} カーネルをインストールします。
  +
* {{AUR|linux-pf}} または {{AUR|linux-pf-git}} カーネルをインストールします。
   
  +
=== Proton Steam-Play ===
Steam クライアントで再生した動画の音声が鳴らない場合、{{Pkg|lib32-flashplugin}} を正しくインストールしているのならば、Steam が問題のある ALSA ライブラリを使用している可能性があります。
 
   
  +
Value は Steam Play 用の互換ツール [[w:ja:Proton (ソフトウェア)|Proton]] を開発しました。これは Wine と追加のコンポーネントで構成されており、多くの Windows 用ゲーム ([https://www.protondb.com/ 互換性リスト]を参照) を起動できます。
ターミナルから Steam を起動してクライアントの中から動画をしようとすると以下のようなエラーが発生する場合:
 
   
  +
Proton はオープンソースであり、[https://github.com/ValveSoftware/Proton/ GitHub] で利用可能です。Steam Play が有効になっている場合、Steam は独自のバージョンの Proton をインストールします。
ALSA lib pcm_dmix.c:1018:(snd_pcm_dmix_open) unable to open slave
 
   
  +
Proton は Steam クライアントで有効にする必要があります: ''Steam > 設定 > 互換性''。このダイアログでは、Valve によって公式にサポートされているゲームに対して Steam Play を有効化したり、それら以外のゲームに対して Steam Play を有効化したりできます。
Steam ランタイムのフォルダやライブラリファイルの名前を変更したり削除することで問題は解決します。バグは既に次のページで報告されています: [https://github.com/ValveSoftware/steam-for-linux/issues/3376 #3376] と [https://github.com/ValveSoftware/steam-for-linux/issues/3504 #3504]
 
   
  +
Proton は ''E''asy ''A''nti ''C''heat 統合をサポートしています (開発者が有効化している場合)。ただし、EAC は特定の[https://github.com/ValveSoftware/Proton/issues/5214 パッチ適用済みバージョン]の glibc を必要とする場合があります: 動作可能と報告されているゲームがあなたのマシンで動作しない場合、Steam Flatpak バージョンを使用してみてください。Flatpak バージョンには glibc のパッチが当てられているからです。
{{ic|~/.steam/steam/ubuntu12_32/steam-runtime/i386/usr/lib/i386-linux-gnu/}} 内の alsa-lib フォルダと libasound.so.* ファイルの名前を変更するか削除してください。
 
   
  +
==== Proton の使用を強制する ====
=== 文字が化けたり表示されない ===
 
   
  +
必要であれば、あるゲームに対して Proton を強制的に有効化したり、特定のバージョンの Proton を強制したりできます: 対象のゲームを右クリックし、''プロパティ > 互換性 > 特定のSteam Play互換ツールの使用を強制する'' をクリックし、Proton のバージョンを選択してください。この方法は、Linux 移植版が存在するゲームに対して Windows 版を強制的に使用させるためにも使用できます。
Windows 用の Steam Support の[https://support.steampowered.com/kb_article.php?ref=1974-YFKL-4947 手順]が Linux でも上手くいくようです: [https://support.steampowered.com/downloads/1974-YFKL-4947/SteamFonts.zip SteamFonts.zip] をダウンロードして[[フォント#手動インストール|インストール]] ({{ic|/usr/share/fonts/}} や {{ic|~/.fonts/}} にコピー) してください。
 
   
  +
==== Steam 外で Proton を使用する ====
もしくは [[AUR]] の {{AUR|steam-fonts}} パッケージでインストールすることもできます。
 
   
  +
AUR から {{AUR|proton}} か {{AUR|proton-git}} で Proton を[[インストール]]することもできます。しかし、これらのパッケージを Steam で使用するには追加のセットアップが必要です。インストールされた Proton を Steam に認識させる方法については Proton の GitHub ページを見てください。
=== ゲームの起動時に SetLocale('en_US.UTF-8') が失敗する ===
 
   
  +
=== ウィンドウマネージャーを使わない Big Picture モード ===
お好きなエディタで {{ic|/etc/locale.gen}} を編集して {{ic|en_US.UTF-8 UTF-8}} をアンコメントしてください。そして root で {{ic|locale-gen}} を実行して下さい。
 
   
  +
[[ディスプレイマネージャ]]から Big Picture モードで Steam を起動するには、次の方法があります。
=== 起動後にすぐゲームがクラッシュする ===
 
   
  +
* {{AUR|steamos-compositor}} をインストールする
起動直後にゲームがクラッシュする場合、ゲームのプロパティを開き、「一般」タブの "ゲーム中に Steam オーバーレイを有効にする" のチェックを外してみて下さい。
 
  +
* 代わりに、{{AUR|steamos-compositor-plus}} をインストールします。これは Proton ゲームの起動時の煩わしい色の点滅を隠し、バックグラウンドで起動するゲームの修正を追加します。
  +
* 手動で Steam エントリを追加します(''ただし、Steam コンポジタの利点は失われます。主にキーボードやゲームパッドでの Big Picture モードをコントロールできません)。
   
=== OpenGL がダイレクトレンダリングを使わない / Steam で Xorg がクラッシュする ===
 
   
  +
{{ic|/usr/share/xsessions/steam-big-picture.desktop}} ファイルを以下の内容で作成します。
: Steam Support [https://support.steampowered.com/kb_article.php?ref=9938-EYZB-7457 記事]
 
   
  +
{{hc|/usr/share/xsessions/steam-big-picture.desktop|<nowiki>
おそらく32ビットのグラフィックドライバがちゃんとインストールされていません。[[Xorg#ドライバーのインストール|Xorg#ドライバーのインストール]] でどのパッケージをインストールするのか見て下さい。
 
  +
[Desktop Entry]
  +
Name=Steam Big Picture Mode
  +
Comment=Start Steam in Big Picture Mode
  +
Exec=/usr/bin/steam -bigpicture
  +
TryExec=/usr/bin/steam
  +
Icon=
  +
Type=Application</nowiki>}}
   
  +
=== Steam のスキン ===
正しくインストールされたかどうかは {{Pkg|lib32-mesa-demos}} をインストールして次のコマンドを実行することで確認・テストできます:
 
$ glxinfo32 | grep OpenGL
 
   
  +
Steam インターフェースは、スキンを使用してカスタマイズできます。スキンは {{ic|~/.steam/root}} にあるインターフェース固有のファイルを上書きできます。
=== 特定のゲームで音が鳴らない ===
 
   
  +
スキンをインストールするには、
特定のゲームで音が鳴らない場合、そして [[Steam/ゲーム別のトラブルシューティング]] で書かれている方法で問題が修正されないときは、[[#ネイティブランタイムを使う|ネイティブランタイムを使う]]と音が鳴るようになることがあります。
 
   
  +
# ファイルを {{ic|~/.steam/root/skins}} ディレクトリの配置します
=== You are missing the following 32-bit libraries, and Steam may not run: libGL.so.1 ===
 
  +
# ''Steam > Settings > Interface'' を開き、選択します
  +
# Steam を再起動します
   
  +
スキンの広範なリストは [http://forums.steampowered.com/forums/showthread.php?t=1161035 Steam のフォーラム] にあります。
初めて Steam を起動した時にこのエラーが表示されることがあります。あなたの使っているビデオドライバーの lib32 バージョンを全てインストールしたかどうか確認してください。例えば AMD と Intel が混載された環境で {{Pkg|catalyst-utils-pxp}}, {{Pkg|xf86-video-dri}}, {{Pkg|mesa-libgl}} をインストールしている場合は {{Pkg|lib32-catalyst-utils-pxp}}, {{Pkg|lib32-mesa-libgl}} をインストールする必要があります。
 
   
  +
{{Note|古いスキンを使用すると、ビジュアルエラーが発生する場合があります。}}
たまに、Nvidia のプロプライエタリドライバーを再インストールしたりバージョンを変えた後にこのエラーが表示されることもあります。{{Pkg|lib32-nvidia-utils}} と {{Pkg|lib32-nvidia-libgl}} を再インストールしてください。
 
   
  +
==== スキンの作成 ====
=== 古い intel ハードウェアでゲームが起動しない ===
 
   
  +
ほとんどすべての Steam スタイルは {{ic|~/.steam/root/resource/styles/steam.styles}} (このファイルは 3,500 行以上あります)で定義されています。スキンが認識されるためには、独自の {{ic|resource/styles/steam.styles}} が必要です。Steam のアップデートで公式の {{ic|steam.styles}} が変更されると、スキンが古くなり、ビジュアルエラーが発生する可能性があります。
古い Intel ハードウェアで、起動した途端にゲームがクラッシュする場合、おそらくあなたの使っているハードウェアが最新の OpenGL を直接サポートしていないのが原因です。{{ic|/tmp/dumps/mobile_stdout.txt}} には gameoverlayrenderer.so エラーとして表示されますが、{{ic|/tmp/gameoverlayrenderer.log}} では GLXBadFBConfig エラーとして表示されます。
 
   
  +
スキンの作成方法については、{{ic|~/.steam/root/skins/skins_readme.txt}} を参照してください。
ただし、ゲームに OpenGL の新しいバージョンを使うように強制させれば修正することができるかもしれません。ゲームを右クリックして、プロパティを選択し、"一般" タブの "起動設定" オプションをクリックして以下を貼り付けて下さい:
 
   
  +
=== Steam 通知位置の変更 ===
MESA_GL_VERSION_OVERRIDE=3.1 MESA_GLSL_VERSION_OVERRIDE=140 %command%
 
   
  +
Steam のデフォルトの通知位置は右下です。
これによってゲームが OpenGL の最新バージョンを使用するようになります。
 
   
  +
{{ic|Notifications.PanelPosition}} を変更して、Steam の通知位置を変更することができます。
=== Steam を起動させると X がクラッシュする (Radeon オープンソースドライバー) ===
 
   
  +
* {{ic|resource/styles/steam.styles}} デスクトップ通知
(オープンソースの Radeon ドライバーで使われている) {{Pkg|glamor-egl}} 0.6.0 には[https://bugs.freedesktop.org/show_bug.cgi?id=79325 バグ]が存在し Steam を起動しようとしたときに X がクラッシュしてしまいます。新しい glamour バージョンがリリースされるまで対処法として [[AUR|AUR]] から {{AUR|glamor-egl-git}} をインストールして下さい。
 
  +
* {{ic|resource/styles/gameoverlay.styles}} ゲーム内通知
   
  +
両方のファイルは起動時に Steam によって上書きされ、起動時に {{ic|steam.styles}} のみ読み取られます。
== Bumblebee/Primus などのカスタムコマンドでゲームを起動する ==
 
   
  +
{{Note|XCOM: Enemy Unknown などのいくつかのゲームは {{ic|gameoverlay.styles}} を尊重しません。}}
幸いにも Steam はカスタムコマンドを使ったゲーム起動のサポートを追加しました。これをするには、ライブラリページから、選択したゲームを右クリックして、プロパティをクリック、そして起動設定をしてください。Steam は {{ic|%command%}} タグを実際に実行するコマンドに置き換えます。例えば、Team Fortress 2 を1920x1080の解像度で primusrun を使って起動するには、次のように入力します:
 
   
  +
==== Use a skin ====
primusrun %command% -w 1920 -h 1080
 
   
  +
You can create a skin to change the notification position to your liking. For example to change the position to top right:
システムによっては、optirun の方が primusrun よりもパフォーマンスを発揮することがあります。ただし、起動してすぐクラッシュするゲームもあります。この問題は libGL の適切なバージョンをプリロードすることで修正できます。利用可能な実装を確認するには、次のコマンドを使用:
 
   
  +
$ cd ~/.steam/root/skins
locate libGL
 
  +
$ mkdir -p Top-Right/resource
  +
$ cp -r ~/.steam/root/resource/styles Top-Right/resource
  +
$ sed -i '/Notifications.PanelPosition/ s/"[A-Za-z]*"/"TopRight"/' Top-Right/resource/styles/*
   
  +
==== Live patching ====
64ビットのゲームの場合、nvidia の64ビット libGL をプリロードすることができます。次の起動コマンドを使用:
 
   
  +
{{ic|gameoverlay.styles}} can be overwritten while Steam is running, allowing you to have game-specific notification positions.
LD_PRELOAD=/usr/lib/nvidia/libGL.so optirun %command%
 
   
  +
{{hc|~/.steam/notifpos.sh|
[[Linux-ck]] カーネルを動かしている場合、{{Pkg|schedtool}} を使ってゲームを SCHED_ISO (低遅延、CPU 負担を減らす) で起動することで遅延を減らしたりパフォーマンスを向上させたりすることができるかもしれません:
 
  +
sed -i "/Notifications.PanelPosition/ s/\"[A-Za-z]*\"/\"$1\"/" ~/.steam/root/resource/styles/gameoverlay.styles
  +
}}
   
  +
And the [[#Launch options]] should be something like:
# schedtool -I -e %command% ''other arguments''
 
   
  +
~/.steam/notifpos.sh TopLeft && %command%
=== ゲームを起動する際にスタンドアロンのコンポジタを終了する ===
 
   
  +
=== Steam Remote Play ===
{{ic|%command%}} スイッチを利用することで、ゲームや環境によってはラグやティアリングの原因となるスタンドアロンのコンポジタ ([[Xcompmgr|Xcompmgr]] や [[Compton]]) を終了することができ、ゲームを終えた後に再起動できます。ゲームの起動設定に次を加えて下さい。
 
   
  +
{{Note|Steam In-Home Streaming [https://store.steampowered.com/news/51761/ has become Steam Remote Play].}}
killall compton && %command%; nohup compton &
 
   
  +
Steam has built-in support for [https://store.steampowered.com/streaming/ remote play].
上のコマンドの {{ic|compton}} はあなたが使っているコンポジタに置き換えてください。もちろん、オプションを {{ic|%command%}} や {{ic|compton}} に加えることもできます。
 
   
  +
See [https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=680514371 this Steam Community guide] on how to setup a headless streaming server on Linux.
Steam は {{ic|%command%}} の後にプロセスは実行し Steam の状態はゲーム中になります。この例では、{{ic|nohup}} でコンポジタを実行するので Steam には付着されず (Steam を閉じても実行し続けます)、アンパサンドのあるコンポジタが実行されてからコマンドの行が終了して Steam の状態が戻ります。
 
   
  +
=== Steam Controller ===
== ネイティブランタイムを使う ==
 
   
  +
Normally a Steam controller requires the use of the Steam-overlay. In non-Steam native Linux games however the overlay may not be practical. For that, while the Steam client is running it will maintain a "desktop configuration". With your Steam controller, configure the desktop configuration for it as a generic XBOX controller. As long as the Steam client is running you can then use your Steam controller in other games, such as GOG games, as an XBOX controller. Make sure to select your type of controller to map to in "general controller settings".
デフォルトで、Steam は利用するライブラリを全てコピーして Steam 自体にパッケージ化しており、それによってゲームが問題なく動作するようになっています。これは resource hog となる可能性があり、パッケージするライブラリが古くて重要な機能が欠けているかもしれません (特に、Steam が使っている OpenAL には [[ゲーム#OpenAL とバイノーラル音声|HRTF]] と surround71 サポートがありません)。あなた自身のシステムライブラリを使うには、次のコマンドで Steam を実行してください:
 
   
  +
=== Sharing Games With Windows Using Proton / Other Compatibility Layers ===
$ STEAM_RUNTIME=0 steam
 
   
  +
With the addition of Proton compatibility for games has increased thanks to Valve, you can use custom forks such as [https://github.com/GloriousEggroll/proton-ge-custom Proton GE] or others, to increase the amount of games that will work with it, you can extend this further to create a steam library on an NTFS volume containing your games, the only thing you ideally will have to force the uid and gid of the user you are currently logged in as so Steam may write files as needed, you will also need to make sure not to have the noexec option in your [[fstab]] or Steam will not be able to detect your games.
ただし、Steam が利用するライブラリが存在しない場合、正しく起動できなくなってしまいます。以下のコマンドを実行すると簡単に足りないライブラリを探すことができます:
 
   
  +
=== Steam フレンド通知の位置を変える ===
$ cd ~/.local/share/Steam/ubuntu12_32
 
$ LD_LIBRARY_PATH=".:${LD_LIBRARY_PATH}" ldd $(file *|sed '/ELF/!d;s/:.*//g')|grep 'not found'|sort|uniq
 
 
ライブラリは32ビットでなくてはならないことに注意してください。つまり x86_64 環境を使っている場合 NetworkManager などを AUR からダウンロードする必要があるかもしれないということです。
 
 
ライブラリをインストールしたら、{{ic|<nowiki>STEAM_RUNTIME=0 steam</nowiki>}} で steam を実行して steam が自身のライブラリをロードしていないことを確認してください:
 
 
$ cat /proc/$(pidof steam)/maps|sed '/\.local/!d;s/.* //g'|sort|uniq
 
 
=== 便利なリポジトリ ===
 
 
[[非公式ユーザーリポジトリ#alucryd-multilib|alucryd-multilib]] 非公式リポジトリには x86_64 でネイティブの steam を動かすのに必要なライブラリが全て含まれています。何らかの理由で、sdl2 や libav* をインストールしていても、Steam から使われないことがあります。Steam は独自に搭載されたライブラリを使用します。
 
 
必要なのは {{ic|steam-libs}} メタパッケージのインストールだけで、後は全てのライブラリがインストールされます。何かライブラリが欠けていたら報告してください。メンテナは既に lib32 パッケージをインストールしており、ライブラリが見過ごされている可能性があります。
 
 
== Steam のスキン ==
 
 
{{Note|最新の Steam クライアントのバージョンに対応していないスキンを使うと外観がおかしくなる可能性があります。}}
 
 
インターフェースファイルをスキンディレクトリにコピーしたりファイルを修正することで Steam のインターフェースを完全にカスタマイズすることができます。
 
 
スキンのリストは [http://forums.steampowered.com/forums/showthread.php?t=1161035 Steam のフォーラム] にあります。
 
 
=== Steam スキンマネージャ ===
 
 
Steam にスキンを適用するプロセスは AUR の {{AUR|steam-skin-manager}} を使うことで単純化できます。このパッケージには Steam ランチャーの修正版も含まれておりウィンドウマネージャが Steam ウィンドウに枠を描けるようになっています。
 
 
結果として、Steam のスキンにはウィンドウのボタンがあるものとないもの、2つの種類があります。スキンマネージャはハックされたバージョンを使うかどうかあなたにたずねて、自動的に GTK+ テーマに対応するテーマを(見つけたら)適用します。もちろん、もうひとつの方のスキンを適用することも可能です。
 
 
パッケージにはデフォルトの Ubuntu テーマ、Ambiance と Radiance の2つのテーマが入っています。
 
 
== Steam フレンド通知の位置を変える ==
 
   
 
{{Note|ゲームによっては位置の変更をサポートしていないことがあります。例えば XCOM: Enemy Unknown では使えません。}}
 
{{Note|ゲームによっては位置の変更をサポートしていないことがあります。例えば XCOM: Enemy Unknown では使えません。}}
   
=== 方法 1: スキンを使う ===
+
==== 方法 1: スキンを使う ====
 
通知コーナーを変更だけを行うスキンを作ることができます。手動でスキンを作成する時間を節約したい場合は mediafire にアップロードされたスキンを使って下さい。[http://www.mediafire.com/download/lnt2cjlbcdccm11/Steam-Notifications.zip ここからダウンロード] してホームフォルダに展開します (サブディレクトリには展開しないで下さい、つまり zip の中にある .local フォルダはホームディレクトリに移動する必要があります)。その後 Steam を開いて、設定から、インターフェースタブを開いて下さい。{{ic|< デフォルトスキン >}} と書かれたドロップダウンリストからお望みのスキンを選択すれば通知が移動されます。
 
通知コーナーを変更だけを行うスキンを作ることができます。手動でスキンを作成する時間を節約したい場合は mediafire にアップロードされたスキンを使って下さい。[http://www.mediafire.com/download/lnt2cjlbcdccm11/Steam-Notifications.zip ここからダウンロード] してホームフォルダに展開します (サブディレクトリには展開しないで下さい、つまり zip の中にある .local フォルダはホームディレクトリに移動する必要があります)。その後 Steam を開いて、設定から、インターフェースタブを開いて下さい。{{ic|< デフォルトスキン >}} と書かれたドロップダウンリストからお望みのスキンを選択すれば通知が移動されます。
   
277行目: 243行目:
 
この行はどちらのファイルでも同じです。3つの種類 (Top-Right, Top-Left, Bottom-Left) があるので満足するまでスキン毎にデスクトップ・ゲーム内オーバーレイのコーナーを調整して、ファイルを保存してください。
 
この行はどちらのファイルでも同じです。3つの種類 (Top-Right, Top-Left, Bottom-Left) があるので満足するまでスキン毎にデスクトップ・ゲーム内オーバーレイのコーナーを調整して、ファイルを保存してください。
   
上で説明しているように Steam でスキンを選択すれば作業は完了です。このスキンファイルは違うディストリビューションでも Windows でも使用することができます (OS X にはデスクトップ通知の配置を決める別のエントリが存在します)。
+
上で説明しているように Steam でスキンを選択すれば作業は完了です。このスキンファイルは違うディストリビューションでも Windows でも使用することができます (macOS にはデスクトップ通知の配置を決める別のエントリが存在します)。
   
=== 方法 2: オンザフライパッチ ===
+
==== 方法 2: オンザフライパッチ ====
 
この方法は Steam が将来アップデートされても互換性があります。上のスキンファイルは steam の一部としてアップデートされオリジナルのファイルが変更されたような場合、スキンは steam のグラフィックの変更に追従しないため、変更される度に再作成する必要があります。また、この方法ではゲームの起動オプションで通知の位置を変更するパッチを実行するように指定することができるので、ゲームごとに通知の場所を変えることが可能です。
 
この方法は Steam が将来アップデートされても互換性があります。上のスキンファイルは steam の一部としてアップデートされオリジナルのファイルが変更されたような場合、スキンは steam のグラフィックの変更に追従しないため、変更される度に再作成する必要があります。また、この方法ではゲームの起動オプションで通知の位置を変更するパッチを実行するように指定することができるので、ゲームごとに通知の場所を変えることが可能です。
   
 
Steam はアップデートするたびに (起動する度に行います) 編集する必要があるファイルを更新するので、Steam を起動した後にファイルにパッチをあてるのが一番効率的です。
 
Steam はアップデートするたびに (起動する度に行います) 編集する必要があるファイルを更新するので、Steam を起動した後にファイルにパッチをあてるのが一番効率的です。
   
まず [http://www.mediafire.com/download/ao3dhpdg9omj94r/topright.patch このパッチ][http://pastebin.com/FWHZNdUU (pastebin バージョン)] が必要です。エントリを編集して "BottomRight" (デフォルト), "TopRight", "TopLeft", "BottomLeft" で変えることができますが元のファイルでは "TopRight" を使っています。このファイルを {{ic|$HOME/.steam/topright.patch}} として保存してください。
+
まず [http://www.mediafire.com/download/ao3dhpdg9omj94r/topright.patch このパッチ][https://pastebin.com/FWHZNdUU (pastebin バージョン)] が必要です。エントリを編集して "BottomRight" (デフォルト), "TopRight", "TopLeft", "BottomLeft" で変えることができますが元のファイルでは "TopRight" を使っています。このファイルを {{ic|$HOME/.steam/topright.patch}} として保存してください。
   
 
{{Note|For pastebin to work you need to copy the raw data from line 1 through line 12 (line 12 is whitespace, but the patch will fail without it, this is why I provided a mediafire version too) you basically need to start copying behind the "-" sign at the bottom of the raw paste data and go up from there.}}
 
{{Note|For pastebin to work you need to copy the raw data from line 1 through line 12 (line 12 is whitespace, but the patch will fail without it, this is why I provided a mediafire version too) you basically need to start copying behind the "-" sign at the bottom of the raw paste data and go up from there.}}
303行目: 269行目:
   
 
ファイルの中身は以下のようになります:
 
ファイルの中身は以下のようになります:
#!/bin/sh
+
#!/bin/sh
pushd $HOME/.steam/ && patch -p1 -f -r - --no-backup-if-mismatch < topright.patch && popd
+
pushd $HOME/.steam/ && patch -p1 -f -r - --no-backup-if-mismatch < topright.patch && popd
   
 
起動オプションは以下のようになります:
 
起動オプションは以下のようになります:
   
$HOME/.scripts/steam_topright.sh && %command%
+
$HOME/.scripts/steam_topright.sh && %command%
   
 
{{ic|gameoverlay.style}} フォルダと同じフォルダに {{ic|steam.style}} という名前の別のファイルが存在し、パッチをあてたファイルと同じように働くエントリが存在し、(ゲーム内ではなく)デスクトップの通知コーナーを変更しますが、このファイルを編集して使うには steam を起動する前に設定して steam がファイルを書き換えないように読み取り専用にフォルダを設定する必要があります。そのためこのファイルを編集する方法は、ディレクトリを読み取り専用にして steam が起動時に変更しないようにする (アップデートが壊れる可能性あり) か、方法1のようにスキンを作成するかのどちらかしかありません。
 
{{ic|gameoverlay.style}} フォルダと同じフォルダに {{ic|steam.style}} という名前の別のファイルが存在し、パッチをあてたファイルと同じように働くエントリが存在し、(ゲーム内ではなく)デスクトップの通知コーナーを変更しますが、このファイルを編集して使うには steam を起動する前に設定して steam がファイルを書き換えないように読み取り専用にフォルダを設定する必要があります。そのためこのファイルを編集する方法は、ディレクトリを読み取り専用にして steam が起動時に変更しないようにする (アップデートが壊れる可能性あり) か、方法1のようにスキンを作成するかのどちらかしかありません。
  +
  +
== トラブルシューティング ==
  +
  +
[[Steam/トラブルシューティング]]を参照してください。
  +
  +
== 参照 ==
  +
  +
* [[Gentoo:Steam]]
  +
* [https://pcgamingwiki.com/wiki/The_Big_List_of_DRM-Free_Games_on_Steam The Big List of DRM-Free Games on Steam] at PCGamingWiki
  +
* [https://steam.fandom.com/wiki/List_of_DRM-free_games List of DRM-free games] at Fandom
  +
* [http://steam.wikia.com/wiki/List_of_DRM-free_games List of DRM-free games] at wikia
  +
* [https://store.steampowered.com/browse/linux Steam Linux ストア]
  +
* [https://github.com/ValveSoftware/Proton/ Proton] Wine と追加コンポーネントに基づく Steam Play 用の互換ツール

2023年10月31日 (火) 13:56時点における最新版

関連記事

Steam は Valve による人気のゲーム配信プラットフォームです。

ノート: Steam for Linux は Ubuntu LTS のみサポートします[1]。したがって、Arch Linux での Steam の問題のサポートを Valve に頼らないでください。

インストール

multilib リポジトリを有効にして、steam パッケージをインストールします。

Arch Linux で Steam を実行するには、以下の要件を満たす必要があります。

  • 32 ビット版の OpenGL graphics driver をインストールします。
  • en_US.UTF-8 ロケールを生成して、無効なポインタエラーを防ぎます。
  • GUI は Arial フォントを多用しています。MS フォント を参照してください。別の方法は、代替として ttf-liberationSteam が提供するフォント を使うこともできます。
  • アジア言語のサポートを追加するには、wqy-zenhei をインストールしてください。
  • ネットワーク管理に systemd-networkd を使用している場合は、Steam がサーバーに接続できるようにするために lib32-systemd をインストールしてください。

SteamCMD

Steam のコマンドライン版 steamcmdAURインストールします。

代替 Flatpak インストール

Steam は Flathub から com.valvesoftware.Steam として Flatpak でインストールすることも可能です。現在のユーザーにインストールする最も簡単な方法は、Flathub リポジトリと flatpak コマンドを使用することです。

 flatpak --user remote-add --if-not-exists flathub https://dl.flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo
 flatpak --user install flathub com.valvesoftware.Steam
 flatpak run com.valvesoftware.Steam

現在、Flatpak アプリケーションはテーマをサポートしていません。また、現在 optirun/primusrun を使ってゲームを実行することはできません。詳しくは Issue#869 を参照してください。

Flatpak 経由でインストールした Steam はホームディレクトリにアクセスできないため、これを上書きすると Steam が安全でないために実行できなくなります。ただし、ホームディレクトリ以外のディレクトリは自由に追加することができます。外部ライブラリを追加する場合は、以下のコマンドを実行して追加してください。

flatpak override com.valvesoftware.Steam --filesystem=/path/to/directory

Flatpak でのアジアフォントの問題

ゲームでアジアフォントを表示するのに問題がある場合は、org.freedesktop.Platform にアジア フォントが含まれていないことが原因です。まず、ローカル フォントをマウントしてみてください。

flatpak run --filesystem=~/.local/share/fonts --filesystem=~/.config/fontconfig  com.valvesoftware.Steam

それでもうまくいかない場合は、次のハックを検討してください。フォント ファイルを org.freedesktop.Platform のディレクトリに直接コピーして、フォントを利用できるようにします。

# ? をあなたのシステムのバージョンとハッシュで置き換えます
/var/lib/flatpak/runtime/org.freedesktop.Platform/x86_64/?/?/files/etc/fonts/conf.avail
/var/lib/flatpak/runtime/org.freedesktop.Platform/x86_64/?/?/files/etc/fonts/conf.d 
/var/lib/flatpak/runtime/org.freedesktop.Platform/x86_64/?/?/files/share/fonts

ディレクトリ構造

Steam のデフォルトのインストール先は、~/.local/share/Steam です。Steam がこの場所を見つけられない場合、再インストールするか新しい場所を選択するように促されます。この記事では、~/.steam/root シンボリックリンクを使用してインストール場所を参照します。

ライブラリフォルダ

すべての Steam アプリケーションには固有の AppID が設定されており、Steam ストアのページパスで探すか、SteamDBを訪問するとわかります。

Steam はゲームを LIBRARY/steamapps/common/ 以下のディレクトリにインストールします。LIBRARY は通常、 ~/.steam/root ですが、複数のライブラリフォルダを作成することもできます。 (Steam > Settings > Downloads > Steam Library Folders).

Steam がゲームを認識するためには、LIBRARY/steamapps/appmanifest_AppId.acf ファイルが必要です。appmanifest ファイルは KeyValues フォーマットを使用し、その installdir プロパティでゲームのディレクトリを決定しています。

ノート: flathub を介して行われた Steam インストールにドライブを追加するには、flatsealAUR などのツールを使用して手動で追加ドライブのマウントポイントにアクセスする権限を Steam クライアントに付与する必要があります。

使用方法

steam [ -options ] [ steam:// URL ]

使用可能なコマンドラインオプションについては、 Valve Developer Wiki のコマンドラインオプションの記事 を参照してください。

Steam はオプションで Steam URL も受けいれます。 Steam ブラウザプロトコル を参照してください。

起動オプション

Steam ゲームを起動すると、Steam は Bash シェルで 起動コマンド を実行します。起動コマンドを変更するために、Steam は 起動オプション を提供しています。起動オプションはライブラリ内のゲームを右クリックして、properties を選択し、Launch Options を設定します。

デフォルトでは、Steam はオプションの文字列を起動コマンドに追加します。環境変数を設定したり、起動コマンドを他のコマンドの引数として渡したりするには、%command% で代替して使用します。

使用例

  • 引数のみ: -foo
  • 環境変数: FOO=bar BAZ=bar %command% -baz
  • 完全に異なるコマンド: othercommand # %command%

ヒントとテクニック

最小化して起動

Steam の起動時にフォーカスを取らずにシステムトレイに最小化することができます。autostart ファイルの引数リストに -silent を追加するだけです。

~/.config/autostart/steam.desktop
...
Exec=/usr/bin/steam -silent
...

Fsync パッチ

Valve はマッシヴ・スレッド・アプリケーションで FPS を向上させるための特別なカーネル・パッチをリリースしました。このパッチを入手して使用するにはいくつかの方法があります。

  • Valve から直接提供されたバイナリカーネルを使用する。非公式ユーザーリポジトリ#valveaur リポジトリを追加すると、カーネルパッケージの linux-fsynclinux-fsync-headers が利用可能になります。また、通常のパッケージ(nvidia など)を DKMS パッケージ(nvidia-dkms など)に置き換える必要もあるでしょう。
  • 5.2 リリース[2]以降の fsync パッチを含む linux-zen カーネルをインストールします。
  • linux-pfAUR または linux-pf-gitAUR カーネルをインストールします。

Proton Steam-Play

Value は Steam Play 用の互換ツール Proton を開発しました。これは Wine と追加のコンポーネントで構成されており、多くの Windows 用ゲーム (互換性リストを参照) を起動できます。

Proton はオープンソースであり、GitHub で利用可能です。Steam Play が有効になっている場合、Steam は独自のバージョンの Proton をインストールします。

Proton は Steam クライアントで有効にする必要があります: Steam > 設定 > 互換性。このダイアログでは、Valve によって公式にサポートされているゲームに対して Steam Play を有効化したり、それら以外のゲームに対して Steam Play を有効化したりできます。

Proton は Easy Anti Cheat 統合をサポートしています (開発者が有効化している場合)。ただし、EAC は特定のパッチ適用済みバージョンの glibc を必要とする場合があります: 動作可能と報告されているゲームがあなたのマシンで動作しない場合、Steam Flatpak バージョンを使用してみてください。Flatpak バージョンには glibc のパッチが当てられているからです。

Proton の使用を強制する

必要であれば、あるゲームに対して Proton を強制的に有効化したり、特定のバージョンの Proton を強制したりできます: 対象のゲームを右クリックし、プロパティ > 互換性 > 特定のSteam Play互換ツールの使用を強制する をクリックし、Proton のバージョンを選択してください。この方法は、Linux 移植版が存在するゲームに対して Windows 版を強制的に使用させるためにも使用できます。

Steam 外で Proton を使用する

AUR から protonAURproton-gitAUR で Proton をインストールすることもできます。しかし、これらのパッケージを Steam で使用するには追加のセットアップが必要です。インストールされた Proton を Steam に認識させる方法については Proton の GitHub ページを見てください。

ウィンドウマネージャーを使わない Big Picture モード

ディスプレイマネージャから Big Picture モードで Steam を起動するには、次の方法があります。

  • steamos-compositorAUR をインストールする
  • 代わりに、steamos-compositor-plusAUR をインストールします。これは Proton ゲームの起動時の煩わしい色の点滅を隠し、バックグラウンドで起動するゲームの修正を追加します。
  • 手動で Steam エントリを追加します(ただし、Steam コンポジタの利点は失われます。主にキーボードやゲームパッドでの Big Picture モードをコントロールできません)。


/usr/share/xsessions/steam-big-picture.desktop ファイルを以下の内容で作成します。

/usr/share/xsessions/steam-big-picture.desktop
[Desktop Entry]
Name=Steam Big Picture Mode
Comment=Start Steam in Big Picture Mode
Exec=/usr/bin/steam -bigpicture
TryExec=/usr/bin/steam
Icon=
Type=Application

Steam のスキン

Steam インターフェースは、スキンを使用してカスタマイズできます。スキンは ~/.steam/root にあるインターフェース固有のファイルを上書きできます。

スキンをインストールするには、

  1. ファイルを ~/.steam/root/skins ディレクトリの配置します
  2. Steam > Settings > Interface を開き、選択します
  3. Steam を再起動します

スキンの広範なリストは Steam のフォーラム にあります。

ノート: 古いスキンを使用すると、ビジュアルエラーが発生する場合があります。

スキンの作成

ほとんどすべての Steam スタイルは ~/.steam/root/resource/styles/steam.styles (このファイルは 3,500 行以上あります)で定義されています。スキンが認識されるためには、独自の resource/styles/steam.styles が必要です。Steam のアップデートで公式の steam.styles が変更されると、スキンが古くなり、ビジュアルエラーが発生する可能性があります。

スキンの作成方法については、~/.steam/root/skins/skins_readme.txt を参照してください。

Steam 通知位置の変更

Steam のデフォルトの通知位置は右下です。

Notifications.PanelPosition を変更して、Steam の通知位置を変更することができます。

  • resource/styles/steam.styles デスクトップ通知
  • resource/styles/gameoverlay.styles ゲーム内通知

両方のファイルは起動時に Steam によって上書きされ、起動時に steam.styles のみ読み取られます。

ノート: XCOM: Enemy Unknown などのいくつかのゲームは gameoverlay.styles を尊重しません。

Use a skin

You can create a skin to change the notification position to your liking. For example to change the position to top right:

$ cd ~/.steam/root/skins
$ mkdir -p Top-Right/resource
$ cp -r ~/.steam/root/resource/styles Top-Right/resource
$ sed -i '/Notifications.PanelPosition/ s/"[A-Za-z]*"/"TopRight"/' Top-Right/resource/styles/*

Live patching

gameoverlay.styles can be overwritten while Steam is running, allowing you to have game-specific notification positions.

~/.steam/notifpos.sh
sed -i "/Notifications.PanelPosition/ s/\"[A-Za-z]*\"/\"$1\"/" ~/.steam/root/resource/styles/gameoverlay.styles

And the #Launch options should be something like:

~/.steam/notifpos.sh TopLeft && %command%

Steam Remote Play

ノート: Steam In-Home Streaming has become Steam Remote Play.

Steam has built-in support for remote play.

See this Steam Community guide on how to setup a headless streaming server on Linux.

Steam Controller

Normally a Steam controller requires the use of the Steam-overlay. In non-Steam native Linux games however the overlay may not be practical. For that, while the Steam client is running it will maintain a "desktop configuration". With your Steam controller, configure the desktop configuration for it as a generic XBOX controller. As long as the Steam client is running you can then use your Steam controller in other games, such as GOG games, as an XBOX controller. Make sure to select your type of controller to map to in "general controller settings".

Sharing Games With Windows Using Proton / Other Compatibility Layers

With the addition of Proton compatibility for games has increased thanks to Valve, you can use custom forks such as Proton GE or others, to increase the amount of games that will work with it, you can extend this further to create a steam library on an NTFS volume containing your games, the only thing you ideally will have to force the uid and gid of the user you are currently logged in as so Steam may write files as needed, you will also need to make sure not to have the noexec option in your fstab or Steam will not be able to detect your games.

Steam フレンド通知の位置を変える

ノート: ゲームによっては位置の変更をサポートしていないことがあります。例えば XCOM: Enemy Unknown では使えません。

方法 1: スキンを使う

通知コーナーを変更だけを行うスキンを作ることができます。手動でスキンを作成する時間を節約したい場合は mediafire にアップロードされたスキンを使って下さい。ここからダウンロード してホームフォルダに展開します (サブディレクトリには展開しないで下さい、つまり zip の中にある .local フォルダはホームディレクトリに移動する必要があります)。その後 Steam を開いて、設定から、インターフェースタブを開いて下さい。< デフォルトスキン > と書かれたドロップダウンリストからお望みのスキンを選択すれば通知が移動されます。

ファイルを手動で作成してみたい場合、以下がその方法です。まずディレクトリを作成する必要があります:

$ mkdir -p $HOME/Top-Right/resource
$ cp -R $HOME/.steam/steam/resource/styles $HOME/Top-Right/resource/
$ mv $HOME/Top-Right $HOME/.local/share/Steam/skins/
$ cd .local/share/Steam/skins/
$ cp -R Top-Right Top-Left && cp -R Top-Right Bottom-Right

それから好きなテキストエディタで修正したいファイルを開いてください。gameoverlay.style はゲーム内のオーバーレイでのコーナーを変更し steam.style はデスクトップでのコーナーを変更します。次の例では nano を使ってゲーム内のオーバーレイのファイルを編集します。

$ nano Top-Right/resource/styles/gameoverlay.style

そして開いたファイルの中にある Notifications.PanelPosition エントリを探して適当な値に変更して下さい、例えば右上にするには:

Notifications.PanelPosition     "TopRight"

この行はどちらのファイルでも同じです。3つの種類 (Top-Right, Top-Left, Bottom-Left) があるので満足するまでスキン毎にデスクトップ・ゲーム内オーバーレイのコーナーを調整して、ファイルを保存してください。

上で説明しているように Steam でスキンを選択すれば作業は完了です。このスキンファイルは違うディストリビューションでも Windows でも使用することができます (macOS にはデスクトップ通知の配置を決める別のエントリが存在します)。

方法 2: オンザフライパッチ

この方法は Steam が将来アップデートされても互換性があります。上のスキンファイルは steam の一部としてアップデートされオリジナルのファイルが変更されたような場合、スキンは steam のグラフィックの変更に追従しないため、変更される度に再作成する必要があります。また、この方法ではゲームの起動オプションで通知の位置を変更するパッチを実行するように指定することができるので、ゲームごとに通知の場所を変えることが可能です。

Steam はアップデートするたびに (起動する度に行います) 編集する必要があるファイルを更新するので、Steam を起動した後にファイルにパッチをあてるのが一番効率的です。

まず このパッチ(pastebin バージョン) が必要です。エントリを編集して "BottomRight" (デフォルト), "TopRight", "TopLeft", "BottomLeft" で変えることができますが元のファイルでは "TopRight" を使っています。このファイルを $HOME/.steam/topright.patch として保存してください。

ノート: For pastebin to work you need to copy the raw data from line 1 through line 12 (line 12 is whitespace, but the patch will fail without it, this is why I provided a mediafire version too) you basically need to start copying behind the "-" sign at the bottom of the raw paste data and go up from there.

次に $HOME/.bashrc にエイリアスを作成します:

alias steam_topright='pushd $HOME/.steam/ && patch -p1 -f -r - --no-backup-if-mismatch < topright.patch && popd'

一度ログアウトしてログインしなおしエイリアスを更新してください。Steam を起動して完全にロードされるまで待ってから、エイリアスを実行します:

$ steam_topright

これでほとんどのゲームで通知が右上のコーナーに表示されるようになります。

ゲームによって使用するコーナーを変えたい場合、パッチを複製して他のコーナーのエイリアスを作成することができます。

この作業を自動化したい場合、steam の起動オプションはエイリアスを読み取れないためスクリプトファイルが必要です。ファイルのパスや名前は例えば $HOME/.scripts/steam_topright.sh などにして、実行可能属性を付与する必要があります:

$ chmod +755 $HOME/.scripts/steam_topright.sh

ファイルの中身は以下のようになります:

#!/bin/sh
pushd $HOME/.steam/ && patch -p1 -f -r - --no-backup-if-mismatch < topright.patch && popd

起動オプションは以下のようになります:

$HOME/.scripts/steam_topright.sh && %command%

gameoverlay.style フォルダと同じフォルダに steam.style という名前の別のファイルが存在し、パッチをあてたファイルと同じように働くエントリが存在し、(ゲーム内ではなく)デスクトップの通知コーナーを変更しますが、このファイルを編集して使うには steam を起動する前に設定して steam がファイルを書き換えないように読み取り専用にフォルダを設定する必要があります。そのためこのファイルを編集する方法は、ディレクトリを読み取り専用にして steam が起動時に変更しないようにする (アップデートが壊れる可能性あり) か、方法1のようにスキンを作成するかのどちらかしかありません。

トラブルシューティング

Steam/トラブルシューティングを参照してください。

参照