オーディオ CD のリッピング
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音楽は通常、非圧縮フォーマットでオーディオ CD に保存されるため、多くの容量を必要とします(たとえば、わずか 80 分のオーディオのために 700MB)。CD リッパーは、生のデジタルオーディオ(一般的に CDDA と呼ばれるフォーマット)をコンパクトディスクからファイルやその他の出力に抽出(「リッピング」)するように設計されています。
CD からオーディオを取り出すには、通常、同じ品質でおよそ半分のサイズになる可逆圧縮(APE や FLAC など)か、低品質でおよそ10分の1のサイズになる非可逆圧縮(MP3 や OGG など)を使って、容量が少なくて済むように圧縮します。
目次
リッピング
物理ディスクから
利用可能なソフトウェアの一覧は光学ディスクドライブ#リッピングを参照。例えば、cdrtools パッケージで音声を取り出す場合:
$ cdda2wav -vall cddb=-1 speed=4 -paranoia paraopts=proof -B -D /dev/sr0
CD リッパーの中には、オーディオを CD に書き込み、その場でトランスコーディングできるものもあります(例:cdda2mp3)。
cdda2wav に CUE ファイルを作成させるためには、cdda2wav を CD 全体の単一のオーディオデータファイルを作成するモードに切り替えるために -t all
も指定する必要があります。
また、オーディオ CD から bin ファイルとキューファイルのペアを作成するには、cdrdao を使います。例えば:
$ cdrdao read-cd --read-raw --driver generic-mmc:0x20000 --datafile cdimage.bin cdimage.toc && toc2cue cdimage.toc cdimage.cue
この方法で生成されたキューファイルは、EAC のようなツールから期待されるものとは異なります。cdrdao フォーマットのキューファイルを "標準的な" キューファイルに変換するには、yatoc2cueAUR を試してください。
イメージファイルから
物理的なディスクではなく、イメージだけが利用できることもあります。オーディオトラックはイメージファイルから抽出することができます。
bchunk プログラムは .bin / .cue のペアからデータとオーディオトラックを抽出することができます。この例では、各データトラックをoutputXX.iso
として、各オーディオトラックをoutputXX.wav
(XX
はトラック番号)として保存します:
$ bchunk -w image.bin image.cue output
後処理
タグの編集
オーディオタグエディタの例については、アプリケーション一覧/マルチメディア#オーディオタグエディタ を参照してください。
他の形式への変換
別の形式への再エンコードは、lame、flac、または FFmpeg を使用して行うことができます。たとえば、raw オーディオファイルを #Ripping から最高品質の可変ビットレート MP3 に変換するには、次のようにします。
$ lame -V0 input.wav
代わりに FLAC に変換するには:
$ flac input.wav
ヒントとテクニック
リッピングの容易さ、または難しさをテストする
特定の抽出プロセスで直面する難易度をテストするために、最初のトラックのオーディオデータのみをリッピングできるかどうかをテストすることができます。
$ cdparanoia --batch --log-debug -- -1
これにより、cdparanoia.log
ログ ファイルが作成されます。成功すると、track01.cdda.wav
ファイルが作成されます。他のオプションについては、cdparanoia(1) を参照してください。
それを MP3 に変換するには、次のように実行できます。
$ ffmpeg -i track01.cdda.wav -vn -ar 44100 -ac 2 -b:a 192k output-file.mp3
ffmpeg 行の簡単な説明は こちら です。