Deepin Desktop Environment
Deepin Desktop Environment (DDE) は deepin Linux ディストリビューションの デスクトップ環境です。Wuhan Deepin Technology Co.,Ltd によって設計されています。Deepin は美しく、使いやすく、安全で信頼性の書いシステムをグローバルユーザーに提供することを目的とした Linux ディストリビューションです。Deepin は Linux カーネルをベースにしたオープンソースの GNU/Linux オペレーティングシステムであり、主にデスクトップアプリケーションで、ノートパソコン、デスクトップ、オールインワンをサポートしています。DDE は、デスクトップ環境、deepin ウィンドウマネージャ、コントロールセンター、ランチャーおよびドックで構成されています。
目次
インストール
最低限のデスクトップインターフェイスを作成するには、基本的なコンポーネントである deepin と deepin-kwin をインストールしてください。
任意で、より完全なデスクトップ環境を構築するには、追加のアプリケーションがいくつか含まれている deepin-extra もインストールしてください。
起動
ディスプレイマネージャを使う
LightDM は DDE のデフォルトのディスプレイマネージャであり、依存パッケージとしてインストールされます。使用するには、lightdm.service
を有効化してください。
xinit を使う
Deepin を xinit で使用するには、以下を .xinitrc ファイルに追加する必要があります:
~/.xinitrc
exec startdde
既知の問題
設定
ネットワーク
NetworkManager は DDE のネットワーク管理と統合されており、一緒にインストールされます。NetworkManager を使うには、NetworkManager.service
を有効化してください。
タッチパッドのジェスチャの挙動をカスタマイズする
Deepin は公式にはジェスチャの挙動のカスタマイズをサポートしていません。しかし、設定ファイル /usr/share/dde-daemon/gesture.json
を編集することで、挙動を手動で変更することができます。
例えば、タップジェスチャのアクティビティを無効化したい場合は、アクションを none
に設定してください:
/usr/share/dde-daemon/gesture.json
[ ... { "Name": "tap", "Direction": "none", "Fingers": 3, "Action": { "Type": "built-in", "Action": "none" } }, ... ]
変更を適用するには、システムを再起動するか、ログインし直してください。
デフォルトの deepin 効果音を変更する
これは公式にはサポートされていませんが、Deepin で使用されるデフォルトの効果音 (例: ログイン時の効果音) を変更したり削除したりできます。以下のディレクトリ内の音声ファイルを入れ替えてください:
/usr/share/sounds/deepin/stereo
ノート: 効果音を完全に無効化したいだけならば、Deepin のシステム設定 (sound セクション) で無効化できます。
トラブルシューティング
スタンバイ状態から復帰したときに壁紙が表示されない
NVIDIA ドライバが FBO を保存する方法が原因で [2]、スタンバイ状態から復帰したときに壁紙が突然消えることがあり、カラーノイズが入った白い画面が表示されることがあります。上流の GNOME では既に解決されている問題ですが、Deepin デスクトップ環境ではまだ残っています。
サスペンドから復帰したときにウィンドウマネージャを再起動すれば問題を回避できます。以下の systemd サービスを作成してください:
/etc/systemd/system/resume@.service
[Unit] Description=User resume actions After=suspend.target [Service] User=%I Type=simple ExecStart=/usr/bin/deepin-wm-restart.sh [Install] WantedBy=suspend.target
上記のサービスから以下のスクリプトを実行します:
/usr/bin/deepin-wm-restart.sh
#!/bin/bash export DISPLAY=:0 deepin-wm --replace
適切なディレクトリにこれらのファイルを作成したら、スクリプトを実行可能にし、resume@user
を起動/有効化してください。
無線ネットワークが接続されない
NetworkManager は MAC アドレスをランダムに設定します。これはデフォルトで有効化されており、無効化するには以下の記述を NetworkManager の設定ファイルに追加してください:
/etc/NetworkManager/NetworkManager.conf
[device] wifi.scan-rand-mac-address=no
Bluetooth メニューが表示されない/機能しない
bluetooth.service
を起動/有効化してください。このサービスはデフォルトでは有効になっていません。
バグの報告
Arch のパッケージングに関連するバグは、バグトラッカーで報告してください。
上流に関連するバグは、ここで報告してください。 Deepin の開発者全員がバグレポートに目を通し、可能な限り早く修正します。