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[[Wikipedia:Fstab|/etc/fstab]] ファイルはディスクパーティションや様々なブロックデバイス、リモートファイルをどうやってファイルシステムにマウントするかを記述します。
 
[[Wikipedia:Fstab|/etc/fstab]] ファイルはディスクパーティションや様々なブロックデバイス、リモートファイルをどうやってファイルシステムにマウントするかを記述します。
   
ファイルシステムは一行毎に記述されます。書かれている定義は、起動時やシステムマネージャの設定がリロードされたときに [[systemd (日本語)|systemd]] の mount ユニットに動的に変換されます。デフォルトの設定はマウントを必要とするサービスが起動する前にファイルシステムの fsck とマウントを自動的に実行します。例えば、[[NFS (日本語)|NFS]] や [[Samba (日本語)|Samba]] などのリモートファイルシステムはネットワークが立ち上がった後に systemd によって自動的にマウントされます。そのため、{{ic|/etc/fstab}} に指定するローカル・リモートファイルシステムのマウントに設定は必要ありません。詳しくは {{ic|man 5 systemd.mount}} を見て下さい。
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ファイルシステムは一行毎に記述されます。書かれている定義は、起動時やシステムマネージャの設定がリロードされたときに [[systemd|systemd]] の mount ユニットに動的に変換されます。デフォルトの設定はマウントを必要とするサービスが起動する前にファイルシステムの fsck とマウントを自動的に実行します。例えば、[[NFS|NFS]] や [[Samba|Samba]] などのリモートファイルシステムはネットワークが立ち上がった後に systemd によって自動的にマウントされます。そのため、{{ic|/etc/fstab}} に指定するローカル・リモートファイルシステムのマウントに設定は必要ありません。詳しくは {{ic|man 5 systemd.mount}} を見て下さい。
   
 
{{ic|mount}} コマンドはディレクトリやデバイスがひとつだけ指定された場合、他のパラメータの値を取得するために fstab を使います。このとき、fstab に記述されたマウントオプションも使われます。
 
{{ic|mount}} コマンドはディレクトリやデバイスがひとつだけ指定された場合、他のパラメータの値を取得するために fstab を使います。このとき、fstab に記述されたマウントオプションも使われます。
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:* {{ic|nodiratime}} - ファイルシステムのディレクトリの inode アクセス日時を更新しません。パフォーマンスの向上に役立ちます ([[#atime オプション]] を見て下さい)。
 
:* {{ic|nodiratime}} - ファイルシステムのディレクトリの inode アクセス日時を更新しません。パフォーマンスの向上に役立ちます ([[#atime オプション]] を見て下さい)。
 
:* {{ic|relatime}} - 変更日時にあわせて inode アクセス日時を更新します。以前のアクセス日時が現在の変更日時よりも前のときだけアクセス日時が更新されます (noatime に似ていますが、変更されたあとファイルが読み込まれたか知る必要がある mutt などのアプリケーションを破壊しません)。パフォーマンスの向上に役立ちます ([[#atime オプション]]を見て下さい)。
 
:* {{ic|relatime}} - 変更日時にあわせて inode アクセス日時を更新します。以前のアクセス日時が現在の変更日時よりも前のときだけアクセス日時が更新されます (noatime に似ていますが、変更されたあとファイルが読み込まれたか知る必要がある mutt などのアプリケーションを破壊しません)。パフォーマンスの向上に役立ちます ([[#atime オプション]]を見て下さい)。
:* {{ic|discard}} - ブロックがフリーになったときにブロックデバイスに [[SSD (日本語)#TRIM|TRIM]] コマンドを実行します。ファイルシステムが [[SSD (日本語)|SSD]] 上にあるときは使うことが推奨されています。
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:* {{ic|discard}} - ブロックがフリーになったときにブロックデバイスに [[SSD#TRIM|TRIM]] コマンドを実行します。ファイルシステムが [[SSD|SSD]] 上にあるときは使うことが推奨されています。
 
:* {{ic|flush}} - データを頻繁にフラッシュする {{ic|vfat}} のオプション。全てのデータが書き込まれるまではコピーダイアログやプログレスバーは止まったままになります。
 
:* {{ic|flush}} - データを頻繁にフラッシュする {{ic|vfat}} のオプション。全てのデータが書き込まれるまではコピーダイアログやプログレスバーは止まったままになります。
 
:* {{ic|nofail}} - 存在するときはデバイスをマウントし、存在しないときは無視します。起動時にリムーバルメディアのエラーが報告されるのを防止します。
 
:* {{ic|nofail}} - 存在するときはデバイスをマウントし、存在しないときは無視します。起動時にリムーバルメディアのエラーが報告されるのを防止します。
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* '''<dump>''' - バックアップを作る時を決定するために dump ユーティリティによって使われます。Dump はエントリをチェックしその値を使ってファイルシステムがバックアップされるべきかどうか決定します。指定できるエントリは0か1です。0の場合、dumpはファイルシステムを無視します; 1の場合、dump はバックアップを作成します。ほとんどのユーザーは dump をインストールしないので、<dump> エントリには0を入れて下さい。
 
* '''<dump>''' - バックアップを作る時を決定するために dump ユーティリティによって使われます。Dump はエントリをチェックしその値を使ってファイルシステムがバックアップされるべきかどうか決定します。指定できるエントリは0か1です。0の場合、dumpはファイルシステムを無視します; 1の場合、dump はバックアップを作成します。ほとんどのユーザーは dump をインストールしないので、<dump> エントリには0を入れて下さい。
   
* '''<pass>''' - ファイルシステムをチェックする順番を決めるために [[fsck]] によって使われます。指定できるエントリは0か1、もしくは2です。root ファイルシステムには一番優先度の高い1を設定してください ([[btrfs (日本語)|btrfs]] の場合は、このフィールドは0にするべきです) - その他のファイルシステムには2を入れて下さい。0のファイルシステムは fsck ユーティリティによってチェックされません。
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* '''<pass>''' - ファイルシステムをチェックする順番を決めるために [[fsck]] によって使われます。指定できるエントリは0か1、もしくは2です。root ファイルシステムには一番優先度の高い1を設定してください ([[btrfs|btrfs]] の場合は、このフィールドは0にするべきです) - その他のファイルシステムには2を入れて下さい。0のファイルシステムは fsck ユーティリティによってチェックされません。
   
 
== ファイルシステムの識別 ==
 
== ファイルシステムの識別 ==
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一般的に tmpfs が使われるディレクトリは [http://www.pathname.com/fhs/2.2/fhs-3.15.html /tmp], [http://www.pathname.com/fhs/2.2/fhs-5.9.html /var/lock], [http://www.pathname.com/fhs/2.2/fhs-5.13.html /var/run] です。tmpfs を [http://www.pathname.com/fhs/2.2/fhs-5.15.html /var/tmp] で使ってはいけません。このフォルダは再起動後も保存される一時ファイルのためにあります。Arch では tmpfs の {{ic|/run}} ディレクトリを使っています。また、互換性のためにシンボリックリンクとして {{ic|/var/run}} と {{ic|/var/lock}} が存在します。デフォルトの {{ic|/etc/fstab}} の {{ic|/tmp}} でも tmpfs は使われています。
 
一般的に tmpfs が使われるディレクトリは [http://www.pathname.com/fhs/2.2/fhs-3.15.html /tmp], [http://www.pathname.com/fhs/2.2/fhs-5.9.html /var/lock], [http://www.pathname.com/fhs/2.2/fhs-5.13.html /var/run] です。tmpfs を [http://www.pathname.com/fhs/2.2/fhs-5.15.html /var/tmp] で使ってはいけません。このフォルダは再起動後も保存される一時ファイルのためにあります。Arch では tmpfs の {{ic|/run}} ディレクトリを使っています。また、互換性のためにシンボリックリンクとして {{ic|/var/run}} と {{ic|/var/lock}} が存在します。デフォルトの {{ic|/etc/fstab}} の {{ic|/tmp}} でも tmpfs は使われています。
   
{{Note|[[systemd (日本語)|systemd]] を使っている場合、tmpfs ディレクトリ内の一時ファイルは [[Systemd (日本語)#一時ファイル|tmpfiles.d]] を使って起動時に再作成することができます。}}
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{{Note|[[systemd|systemd]] を使っている場合、tmpfs ディレクトリ内の一時ファイルは [[Systemd#一時ファイル|tmpfiles.d]] を使って起動時に再作成することができます。}}
   
 
デフォルトでは、tmpfs パーティションの最大容量は総 RAM の半分に設定されますが、カスタマイズすることが可能です。実際のメモリ・スワップの消費はあなたがどれだけ使うかによることに注意してください、tmpfs パーティションは実際に必要になるまではメモリを消費しません。
 
デフォルトでは、tmpfs パーティションの最大容量は総 RAM の半分に設定されますが、カスタマイズすることが可能です。実際のメモリ・スワップの消費はあなたがどれだけ使うかによることに注意してください、tmpfs パーティションは実際に必要になるまではメモリを消費しません。
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{{Note|The tmpfs folder ({{ic|/tmp}}, in this case) needs to be mounted without {{ic|noexec}}, else it will prevent build scripts or utilities from being executed. Also, as stated [[#tmpfs|above]], the default size is half of the available RAM. You may run out of space.}}
 
{{Note|The tmpfs folder ({{ic|/tmp}}, in this case) needs to be mounted without {{ic|noexec}}, else it will prevent build scripts or utilities from being executed. Also, as stated [[#tmpfs|above]], the default size is half of the available RAM. You may run out of space.}}
   
tmpfs フォルダをビルドディレクトリとして使って [[makepkg (日本語)|makepkg]] を実行できます ({{ic|/etc/makepkg.conf}} でも設定可能です):
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tmpfs フォルダをビルドディレクトリとして使って [[makepkg|makepkg]] を実行できます ({{ic|/etc/makepkg.conf}} でも設定可能です):
   
 
$ BUILDDIR=/tmp/makepkg makepkg
 
$ BUILDDIR=/tmp/makepkg makepkg

2015年1月14日 (水) 13:45時点における版

関連記事

/etc/fstab ファイルはディスクパーティションや様々なブロックデバイス、リモートファイルをどうやってファイルシステムにマウントするかを記述します。

ファイルシステムは一行毎に記述されます。書かれている定義は、起動時やシステムマネージャの設定がリロードされたときに systemd の mount ユニットに動的に変換されます。デフォルトの設定はマウントを必要とするサービスが起動する前にファイルシステムの fsck とマウントを自動的に実行します。例えば、NFSSamba などのリモートファイルシステムはネットワークが立ち上がった後に systemd によって自動的にマウントされます。そのため、/etc/fstab に指定するローカル・リモートファイルシステムのマウントに設定は必要ありません。詳しくは man 5 systemd.mount を見て下さい。

mount コマンドはディレクトリやデバイスがひとつだけ指定された場合、他のパラメータの値を取得するために fstab を使います。このとき、fstab に記述されたマウントオプションも使われます。

ファイル例

シンプルな /etc/fstab はカーネルの名前記述子を使います:

/etc/fstab
# <file system>        <dir>         <type>    <options>             <dump> <pass>

/dev/sda1              /             ext4      defaults,noatime      0      1
/dev/sda2              none          swap      defaults              0      0
/dev/sda3              /home         ext4      defaults,noatime      0      2

フィールドの定義

/etc/fstab ファイルには以下のフィールドが含まれ、スペースかタブで区切ります:

 <file system>        <dir>         <type>    <options>             <dump> <pass>
  • <file system> - マウントされるパーティションやストレージデバイス。
  • <dir> - <file system> がマウントされるマウントポイント。
  • <type> - マウントされるパーティションやストレージデバイスのファイルシステムタイプ。さまざまなファイルシステムがサポートされています: ext2, ext3, ext4, btrfs, reiserfs, xfs, jfs, smbfs, iso9660, vfat, ntfs, swap, autoauto タイプはどのファイルシステムタイプが使われているかマウントコマンドに推測させます。これはディスクメディア (CD/DVD) に役立ちます。
  • <options> - 使用されるファイルシステムのマウントオプション。マウントオプションにはファイルシステム固有のものもあることに気をつけて下さい。最も一般的なオプションは:
  • auto - 起動時、または mount -a コマンドが実行されたときに自動でマウントします。
  • noauto - 自動ではマウントしません。
  • exec - ファイルシステム上のバイナリの実行を許可します。
  • noexec - ファイルシステム上のバイナリの実行を禁止します。
  • ro - ファイルシステムを読み込み専用でマウント。
  • rw - ファイルシステムを読み書き可能でマウント。
  • user - 全てのユーザーにファイルシステムのマウントを許可します。上書きしないかぎり、自動で noexec, nosuid, nodev も有効になります。
  • users - ユーザーグループに入っている全てのユーザーにファイルシステムのマウントを許可します。
  • nouser - root だけにファイルシステムのマウントを許可します。
  • owner - デバイスの所有者にマウントを許可します。
  • sync - I/O は同期されます。
  • async - I/O は非同期で行われます。
  • dev - ファイルシステム上の特別なデバイスを解釈します。
  • nodev - ファイルシステム上の特別なデバイスを解釈しない。
  • suid - suid や sgid ビットの操作を許可します。ほとんどの場合、一時的な権限で特別な作業を行うためにユーザーがバイナリ実行可能ファイルを実行できるようにするため使われます。
  • nosuid - suid や sgid ビットの操作を禁止します。
  • noatime - ファイルシステムの inode アクセス日時を更新しません。パフォーマンスの向上に役立ちます (#atime オプション を見て下さい)。
  • nodiratime - ファイルシステムのディレクトリの inode アクセス日時を更新しません。パフォーマンスの向上に役立ちます (#atime オプション を見て下さい)。
  • relatime - 変更日時にあわせて inode アクセス日時を更新します。以前のアクセス日時が現在の変更日時よりも前のときだけアクセス日時が更新されます (noatime に似ていますが、変更されたあとファイルが読み込まれたか知る必要がある mutt などのアプリケーションを破壊しません)。パフォーマンスの向上に役立ちます (#atime オプションを見て下さい)。
  • discard - ブロックがフリーになったときにブロックデバイスに TRIM コマンドを実行します。ファイルシステムが SSD 上にあるときは使うことが推奨されています。
  • flush - データを頻繁にフラッシュする vfat のオプション。全てのデータが書き込まれるまではコピーダイアログやプログレスバーは止まったままになります。
  • nofail - 存在するときはデバイスをマウントし、存在しないときは無視します。起動時にリムーバルメディアのエラーが報告されるのを防止します。
  • defaults - 使われるファイルシステムのデフォルトのマウントオプション。ext4 のデフォルトのオプションは: rw, suid, dev, exec, auto, nouser, async
  • <dump> - バックアップを作る時を決定するために dump ユーティリティによって使われます。Dump はエントリをチェックしその値を使ってファイルシステムがバックアップされるべきかどうか決定します。指定できるエントリは0か1です。0の場合、dumpはファイルシステムを無視します; 1の場合、dump はバックアップを作成します。ほとんどのユーザーは dump をインストールしないので、<dump> エントリには0を入れて下さい。
  • <pass> - ファイルシステムをチェックする順番を決めるために fsck によって使われます。指定できるエントリは0か1、もしくは2です。root ファイルシステムには一番優先度の高い1を設定してください (btrfs の場合は、このフィールドは0にするべきです) - その他のファイルシステムには2を入れて下さい。0のファイルシステムは fsck ユーティリティによってチェックされません。

ファイルシステムの識別

/etc/fstab でパーティションやストレージデバイスを識別する方法は3つあります: カーネルの名前記述子、ラベル、UUID です。UUID やラベルにはドライブがマシンに(物理的に)接続されている順番と切り離せるという利点があります。これは、BIOS でストレージデバイスの順番を変更したり、ストレージデバイスの配線を変えるときに有用です。また、ときどき BIOS はストレージデバイスの順番を変更してしまうことがあります。詳しくは Persistent block device naming の記事を読んで下さい。

パーティションについて基本的な情報を一覧するには、次を実行:

$ lsblk -f
NAME   FSTYPE LABEL      UUID                                 MOUNTPOINT
sda                                                           
├─sda1 ext4   Arch_Linux 978e3e81-8048-4ae1-8a06-aa727458e8ff /
├─sda2 ntfs   Windows    6C1093E61093B594                     
└─sda3 ext4   Storage    f838b24e-3a66-4d02-86f4-a2e73e454336 /media/Storage
sdb                                                           
├─sdb1 ntfs   Games      9E68F00568EFD9D3                     
└─sdb2 ext4   Backup     14d50a6c-e083-42f2-b9c4-bc8bae38d274 /media/Backup
sdc                                                           
└─sdc1 vfat   Camera     47FA-4071                            /media/Camera

カーネルの名前

lsblk -f を実行してパーティションを一覧し、前に /dev を付けて下さい。

サンプルを見て下さい。

ラベル

ノート: 衝突がおこるのを避けるために、ラベルをかぶらせてはいけません。

デバイスやパーティションにラベルをつける方法は Persistent block device naming#by-label を見て下さい。root パーティションのリネームは "ライブ" Linux ディストリビューション (Parted Magic, Ubuntu, etc) から行なって下さい。root パーティションは初めにアンマウントする必要があるからです。

lsblk -f を実行してパーティションを一覧し、前に LABEL= を付けて下さい:

/etc/fstab
# <file system>        <dir>         <type>    <options>             <dump> <pass>
 
LABEL=Arch_Linux       /             ext4      defaults,noatime      0      1
LABEL=Arch_Swap        none          swap      defaults              0      0

UUID

全てのパーティションとデバイスは固有の UUID を持っています。UUID はパーティションを作成したりフォーマットするときにファイルシステムユーティリティ (例: mkfs.*) によって生成されます。詳しくは Persistent block device naming#by-uuid を見て下さい。

lsblk -f を実行してパーティションを一覧し、前に UUID= を付けて下さい:

ヒント: 特定のパーティションの UUID だけを表示したい場合:
$ lsblk -no UUID /dev/sda2
/etc/fstab
# <file system>                            <dir>     <type>    <options>             <dump> <pass>

UUID=24f28fc6-717e-4bcd-a5f7-32b959024e26  /         ext4      defaults,noatime      0      1
UUID=03ec5dd3-45c0-4f95-a363-61ff321a09ff  /home     ext4      defaults,noatime      0      2
UUID=4209c845-f495-4c43-8a03-5363dd433153  none      swap      defaults              0      0

Tips and tricks

スワップの UUID

スワップパーティションが UUID を持っていない場合、手動で追加することが可能です。これは lsblk -f コマンドでスワップの UUID が表示されないときに発生します。スワップに UUID を指定する手順は以下になります:

スワップパーティションを確認:

# swapon -s

スワップを無効化:

# swapoff /dev/sda7

新しく UUID を指定してスワップを再作成:

# mkswap -U random /dev/sda7

スワップを有効化:

# swapon /dev/sda7

ファイルパスのスペース(空白)

マウントポイントにスペース(空白)が含まれている場合、エスケープ文字 \ と3文字の8進数コード 040 を使ってスペースの代わりにしてください:

/etc/fstab
UUID=47FA-4071     /home/username/Camera\040Pictures   vfat  defaults,noatime       0  0
/dev/sda7          /media/100\040GB\040(Storage)       ext4  defaults,noatime,user  0  2

外部デバイス

存在するときに外部デバイスをマウントして、無い時は無視するには nofail オプションが必要です。このオプションは起動時にエラーが報告されるのを防止します。

/etc/fstab
/dev/sdg1        /media/backup    jfs    defaults,nofail    0  2

atime オプション

noatime, nodiratime, relatime を使用するとドライブのパフォーマンスが改善します。Linux は読み込まれるたびに記録する(ドライブに書き込む) atime をデフォルトで使っています。これは Linux をサーバーに使っている時は理にかなっていますが、デスクトップとして利用する場合はそれほど意味がありません。atime オプションの最悪な点は、ページキャッシュからファイルを読み込む(ドライブではなくメモリから読み込む)ときでさえ書き込みを行ってしまうことです!noatime オプションはファイルを読み込むたびにドライブにファイルのアクセス日時を書き込むのを完全に無効にします。これはほとんど全てのアプリケーションでうまくいきますが、そのような情報が必要な Mutt などの例外がわずかに存在します。mutt のために、relatime オプションを使うほうがいいでしょう。relatime オプションはファイルが変更されたときだけファイルアクセス日時の書き込みを有効にします (noatime はアクセス日時が変更日時より古い場合でもアクセス日時を変更しません)。nodiratime オプションはファイルアクセス日時の書き込みをディレクトリでだけ無効化し、その他のファイルではアクセス日時の書き込みが行われます。Mutt などのプログラムを動作させるために妥協として relatime を使うのがベストだと思われます。

ノート: noatimenodiratime を含んでいます。両方を指定する必要はありません。[1]

tmpfs

tmpfs は、メモリの使用量によって、メモリやスワップパーティション上に作られる一時ファイルシステムです。ディレクトリを tmpfs としてマウントすることでファイルのアクセス速度を上げることができ、再起動時には中身が自動で消失するようになります。

一般的に tmpfs が使われるディレクトリは /tmp, /var/lock, /var/run です。tmpfs を /var/tmp で使ってはいけません。このフォルダは再起動後も保存される一時ファイルのためにあります。Arch では tmpfs の /run ディレクトリを使っています。また、互換性のためにシンボリックリンクとして /var/run/var/lock が存在します。デフォルトの /etc/fstab/tmp でも tmpfs は使われています。

ノート: systemd を使っている場合、tmpfs ディレクトリ内の一時ファイルは tmpfiles.d を使って起動時に再作成することができます。

デフォルトでは、tmpfs パーティションの最大容量は総 RAM の半分に設定されますが、カスタマイズすることが可能です。実際のメモリ・スワップの消費はあなたがどれだけ使うかによることに注意してください、tmpfs パーティションは実際に必要になるまではメモリを消費しません。

tmpfs を /tmp で使うには、次の行を /etc/fstab に追加してください:

/etc/fstab
tmpfs   /tmp         tmpfs   nodev,nosuid                  0  0

You may or may not want to specify the size here, but you should leave the mode option alone in these cases to ensure that they have the correct permissions (1777). In the example above, /tmp will be set to use up to half of your total RAM. To explicitly set a maximum size, use the size mount option:

/etc/fstab
tmpfs   /tmp         tmpfs   nodev,nosuid,size=2G          0  0

Here is a more advanced example showing how to add tmpfs mounts for users. This is useful for websites, mysql tmp files, ~/.vim/, and more. It's important to try and get the ideal mount options for what you are trying to accomplish. The goal is to have as secure settings as possible to prevent abuse. Limiting the size, and specifying uid and gid + mode is very secure. For more information on this subject, follow the links listed in the #See also section.

/etc/fstab
tmpfs   /www/cache    tmpfs  rw,size=1G,nr_inodes=5k,noexec,nodev,nosuid,uid=648,gid=648,mode=1700   0  0

See the mount command man page for more information. One useful mount option in the man page is the default option. At least understand that.

Reboot for the changes to take effect. Note that although it may be tempting to simply run mount -a to make the changes effective immediately, this will make any files currently residing in these directories inaccessible (this is especially problematic for running programs with lockfiles, for example). However, if all of them are empty, it should be safe to run mount -a instead of rebooting (or mount them individually).

After applying changes, you may want to verify that they took effect by looking at /proc/mounts and using findmnt:

$ findmnt --target /tmp
TARGET SOURCE FSTYPE OPTIONS
/tmp   tmpfs  tmpfs  rw,nosuid,nodev,relatime

使用方法

一般的に、読み書き操作を頻繁に行なって I/O に負担をかける処理やプログラムで tmpfs フォルダを使う意味があります。アプリケーションによってはデータの一部(もしくは全て)を共有メモリにオフロードすることで大きな効果を得られるかもしれません。例えば、Firefox のプロファイルを RAM に配置すること はパフォーマンスを著しく向上させます。

コンパイル時間の短縮
ノート: The tmpfs folder (/tmp, in this case) needs to be mounted without noexec, else it will prevent build scripts or utilities from being executed. Also, as stated above, the default size is half of the available RAM. You may run out of space.

tmpfs フォルダをビルドディレクトリとして使って makepkg を実行できます (/etc/makepkg.conf でも設定可能です):

$ BUILDDIR=/tmp/makepkg makepkg

FAT32 に標準ユーザーとして書き込み

FAT32 パーティションに書き込みを行うには、/etc/fstab ファイルに修正を加える必要があります。

/etc/fstab
/dev/sdxY    /mnt/some_folder  vfat   user,rw,umask=000              0  0

user フラグは全てのユーザーが (つまり root でなくても) /dev/sdX パーティションをマウント・アンマウントできることを意味しています。rw は読み書きの許可を与えます; umask オプションは選択した権利を削除します - 例えば umask=111 は実行権限を削除します。問題は、このエントリはディレクトリからも実行権限を削除してしまうことであり、それを dmask=000 で修正しなくてはなりません。Umask を参照。

これらのオプションがないと、全てのファイルは実行可能になります。umask や dmask オプションの代わりに showexec オプションを使うことができ、全ての Windows の実行可能ファイル (com, exe, bat) を実行可能な色で表示します。

例えば、FAT32 パーティションが /dev/sda9 にあって、/mnt/fat32 にマウントしたい場合、次のようにします:

/etc/fstab
/dev/sda9    /mnt/fat32        vfat   user,rw,umask=111,dmask=000    0  0

root パーティションの再マウント

何らかの理由で誤って root パーティションを読み込み専用でマウントしてしまった場合は、次のコマンドで root パーティションを再マウントしてください:

# mount -o remount,rw /

参照