「Lenovo ThinkPad T450s」の版間の差分

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T450s には2つのワイヤレスカードがあります: {{ic|rtl8192ee}} ドライバーで動作する Realtek 製のチップと、Intel 製のチップです。
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T450s には2つのワイヤレスカードがあります: {{ic|rtl8192ee}} ドライバーで動作する Realtek 製のチップと、{{ic|iwlwifi}} ドライバーで動作する Intel 製のチップ Intel Dual-Band Wireless AC-7265 です。
   
 
=== タッチパッド ===
 
=== タッチパッド ===

2020年9月27日 (日) 22:57時点における版

ハードウェア

コンポーネント

PCI (lspci) ドライバー
Intel Corporation Broadwell-U Host Bridge -OPI (rev 09) bdw_uncore
Intel Corporation Broadwell-U Integrated Graphics (rev 09) i915
Intel Corporation Broadwell-U Audio Controller (rev 09) snd_hda_intel
Intel Corporation Wildcat Point-LP USB xHCI Controller (rev 03) xhci_hcd; xhci_pci
Intel Corporation Wildcat Point-LP MEI Controller #1 (rev 03) mei_me
Intel Corporation Ethernet Connection (3) I218-LM (rev 03) e1000e
Intel Corporation Wildcat Point-LP High Definition Audio Controller (rev 03) snd_hda_intel
Intel Corporation Wildcat Point-LP PCI Express Root Port (rev e3) pcieport; shpchp
Intel Corporation Wildcat Point-LP USB EHCI Controller (rev 03) ehci-pci; ehci_pci
Intel Corporation Wildcat Point-LP LPC Controller (rev 03) lpc-ich; lpc_ich
Intel Corporation Wildcat Point-LP SATA Controller [AHCI Mode] (rev 03) ahci
Intel Corporation Wildcat Point-LP SMBus Controller (rev 03) i801_smbus; i2c_i801
Intel Corporation Wildcat Point-LP Thermal Management Controller (rev 03)
Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTS5227 PCI Express Card Reader (rev 01) rtsx_pci
Intel Corporation Wireless 7265 (rev 59) iwlwifi
USB (USB デバイス/lsusb) ドライバー
Intel Corporation USB root hub hub
Validity Sensors Fingerprint Reader
Intel Corporation Bluetooth btusb
Chicony Electronics Integrated Camera uvcvideo

サポート

デバイス 動作
Intel Graphics Yes
ワイヤレス設定 手動
ALSA Yes
タッチパッド 手動
トラックパッド Yes
ウェブカメラ Yes

設定

Intel ucode

intel-ucode をインストールしてブートローダーを設定して Intel CPU を更新してください。詳しくはマイクロコードを参照。

ディスプレイ

Intel ディスプレイは i915 ドライバーで動作します。Linux カーネル 4.2 以上では動作が不安定になっています。

ワイヤレス

T450s には2つのワイヤレスカードがあります: rtl8192ee ドライバーで動作する Realtek 製のチップと、iwlwifi ドライバーで動作する Intel 製のチップ Intel Dual-Band Wireless AC-7265 です。

タッチパッド

xf86-input-synaptics をインストールして Synaptics タッチパッドを読んで設定してください。

もしくは xf86-input-libinput をインストールして Libinput を見てください。

サウンド

ALSA#デフォルトサウンドカードの設定を見てデフォルトのサウンドカードを Intel PCH に設定してください:

/etc/modprobe.d/thinkpad-t450s.conf
options snd_hda_intel index=1,0

指紋リーダー

FprintFingerprint-gui を見てください。

ファンクションキー

以下のように Xorg の特殊なキークラスにマッピングされています:

キー コンソールキーコード XF86 キーシム Windows 7 の機能 スクリプト
F1 113 XF86AudioMute スピーカーをミュート No
F2 114 XF86AudioLowerVolume スピーカーのボリュームを下げる No
F3 115 XF86AudioRaiseVolume スピーカーのボリュームを上げる No
F4 190 XF86AudioMicMute マイクのミュート・ミュート解除 No
F5 224 XF86MonBrightnessDown 輝度を下げる No
F6 225 XF86MonBrightnessUp 輝度を上げる No
F7 227 XF86Display 内部・外部ディスプレイの切り替え No
F8 238 XF86WLAN 無線を有効化・無効化 Yes
F9 171 XF86Tools 「コントロールパネル」を開く No
F10 217 XF86Search 「Windows 検索」を開く No
F11 120 XF86LaunchA 起動中のプログラムを確認 No
F12 144 XF86Explorer 「コンピュータ」を開く No
Fn+4 142 XF86Sleep スリープモード NO
Fn+p 119 Pause Pause Yes
Fn+s 56+99 Sys_Req SysReq Yes
Fn+K 70 Scroll_Lock スクロールのロック Yes
Fn+B 29+119 Break Break Yes
Fn+Spacebar なし XF86Wakeup キーボードバックライトの設定 No

電源管理

TLP あるいは Powertop をインストールしてください。

SSD

SSD が搭載されている場合は fstrim を有効にしてください。あるいは、(TRIM に対応していない環境などで) fstab ですべてのパーティションに discard オプションを加えることもできます。:

/etc/fstab
/dev/sda1       /boot   vfat    relatime,discard,errors=remount-ro 0 1
/dev/sda2       /       ext4    relatime,discard,errors=remount-ro 0 2
/sev/sda3       none    swap    sw,discard                         0 0

LED

6つの LED があり特に設定をしなくても動作します。LED の位置と機能については Lenovo のマニュアルを読んでください。

Intel Rapid Start Technology (IRST)

T450s のファームウェアは IRST をサポートしています。T450s に HDD ではなく SSD が搭載されている場合にのみ使用することができます。16GB M.2 のキャッシュ SSD を IRST パーティションとして使うこともできます。

Matthew Garrett によれば:

「IRST のコンセプトはとても簡単です。スリープのタイムアウトを設定するファームウェアの機構が存在します。コンピュータをサスペンドしてからタイムアウトすると、コンピュータは復帰します。しかしながら、制御は OS に戻らずにファームウェアはメモリの中身を特殊なパーティションにコピーしてコンピュータをオフにします。電源ボタンを押すとファームウェアはパーティションの中身をメモリに書き戻して何もなかったかのように復帰します。S3 から復帰するよりも数秒だけ復帰時間は長くなりますがハイバネートよりもずっと高速に起動します」。
「最低でもシステムの物理メモリと同じサイズのパーティションが必要です。GPT の場合、タイプ GUID が D3BFE2DE-3DAF-11DF-BA-40-E3A556D89593 のパーティションになります。MBR の場合、パーティションタイプが 0x84 のパーティションが必要です。ファームウェアから適切なパーティションが認識されなかった場合でも OS はファームウェアからの通知を何も受け取りません」。

Arch をインストールするためにドライブを完全に消去してパーティショニングしたのでなければ、既存の IRST パーティションが存在するはずです。T450s のメモリと同じサイズのフォーマットされていないパーティションとして表示されます。

ディスクをパーティショニングする場合、T450s のメモリと同じ容量の空のパーティションを作成してください。それから parted あるいは GParted を使ってパーティションのフラグを "irst" に設定してください。

T450s をサスペンドしてから特定の時間が経つと (BIOS のデフォルト設定では3時間)、自動的に復帰してメモリの中身が IRST パーティションにされて再度電源がオフになります。ノートパソコンの電源を再度オンにすると、通常のブートプロセスの代わりにパーティションの中身がメモリにコピーされて復帰します。

ノート: メモリの容量や SSD の速度によりますが IRST によるハイバネートには20秒から60秒ほどかかります。電源 LED が点滅しなくなったらハイバネートが完了しています。

参照