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2022年2月7日 (月) 20:17時点における版
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WirePlumber は、PipeWire 用の強力なセッションおよびポリシーマネージャです。モジュール設計に基づき、管理機能を実装し、 Lua プラグインによって、高度な設定と拡張が可能です。
インストール
wireplumber パッケージを インストールしてください。他の PipeWire セッションマネージャーと競合しますので、必ずアンインストールするようにしてください。
WirePlumber は systemd/ユーザー を使ってサーバーを管理し、ソケットを自動で起動します。
オプションとして、ドキュメントを確認するために wireplumber-docs をインストールしてください。
設定
WirePlumber のモジュール設計は、特定の機能の実装を入れ替える際に、残りの機能を再実装する必要がなく、非常に柔軟性があります。詳細な情報は、official documentation で見ることができます。
以下に、簡単な設定例を示します。
デバイス/ノードのプロパティを変更する
デバイスやノードのプロパティ(説明やニックネームなど)を変更するには、Lua スクリプトを作成し、~/.config/wireplumber
に適切なパスと名前で追加する必要があります。
例えば ALSA ノードの説明を変更するには、 ~/.config/wireplumber/main.lua.d/51-alsa-rename.lua
のようなファイルを作成して、以下のような内容を記述してください。
51-alsa-rename.lua
rule = { matches = { { { "node.name", "equals", "alsa_output.pci-0000_00_1f.3.output_analog-stereo" }, }, }, apply_properties = { ["node.description"] = "Laptop", }, } table.insert(alsa_monitor.rules,rule)
もし、Bluetooth ノードやデバイスの何かを変更したい場合は、以下のような内容で ~/.config/wireplumber/bluetooth.lua.d/51-rename.lua
を作成するとよいでしょう。
51-rename.lua
rule = { matches = { { { "node.name", "equals", "bluez_output.02_11_45_A0_B3_27.a2dp-sink" }, }, }, apply_properties = { ["node.nick"] = "Headphones", }, } table.insert(bluez_monitor.rules,rule)
Lua スクリプトのファイル名と場所は、WirePlumber's Multi-path merging で、デフォルトの設定ファイル(例:/usr/share/wireplumber/main.lua.d/50-alsa-config.lua
)でデバイスをロードして有効にするファイル(例:/usr/share/wireplumber/main.lua.d/90-enable-all.lua
)の前に実行できるよう設計されています。
デバイスやノードを選択するためのマッチングルールや、変更できるプロパティは ALSA 設定 と Bluetooth 設定 に記載されています。
参照
- Documentation — オフィシャル ドキュメント
- WirePlumber, PipeWire session manager - George Kiagiadakis (Collabora) による2020年5月のブログ記事で、WirePlumber の仕組みが詳しく説明されています。