「Syslinux」の版間の差分

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# '''ステージ 1 : パート 1''' - '''MBR をロードする''' - 起動時、BIOS は、ディスクの先頭にある 440 バイトの [[MBR]] ブートコードをロードします ({{ic|/usr/lib/syslinux/bios/mbr.bin}} または {{ic|/usr/lib/syslinux/bios/gptmbr.bin}})。
 
# '''ステージ 1 : パート 1''' - '''MBR をロードする''' - 起動時、BIOS は、ディスクの先頭にある 440 バイトの [[MBR]] ブートコードをロードします ({{ic|/usr/lib/syslinux/bios/mbr.bin}} または {{ic|/usr/lib/syslinux/bios/gptmbr.bin}})。
 
# '''ステージ 1 : パート 2''' - '''アクティブなパーティションを探索する''' - '''ステージ 1 の MBR ブートコード'''は、アクティブとマークされている (MBR ディスクのブートフラグ) パーティションを探索します。以降は例として、そのパーティションは {{ic|/boot}} パーティションであると仮定しましょう。
 
# '''ステージ 1 : パート 2''' - '''アクティブなパーティションを探索する''' - '''ステージ 1 の MBR ブートコード'''は、アクティブとマークされている (MBR ディスクのブートフラグ) パーティションを探索します。以降は例として、そのパーティションは {{ic|/boot}} パーティションであると仮定しましょう。
# '''ステージ 2 : パート 1''' - '''ボリュームブートレコードを実行する''' - '''ステージ 1 の MBR ブートコード'''は、{{/boot}} パーティションのボリュームブートレコード (VBR) を実行します。Syslinux の場合、VBR ブートコードは {{ic|/boot/syslinux/ldlinux.sys}} ({{ic|extlinux --install}} コマンドで作成されます) の開始セクターです。{{ic|ldlinux.sys}} は {{ic|ldlinux.c32}} と同じでないことに注意してください。
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# '''ステージ 2 : パート 1''' - '''ボリュームブートレコードを実行する''' - '''ステージ 1 の MBR ブートコード'''は、{{ic|/boot}} パーティションのボリュームブートレコード (VBR) を実行します。Syslinux の場合、VBR ブートコードは {{ic|/boot/syslinux/ldlinux.sys}} ({{ic|extlinux --install}} コマンドで作成されます) の開始セクターです。{{ic|ldlinux.sys}} は {{ic|ldlinux.c32}} と同じでないことに注意してください。
 
# '''ステージ 2 : パート 2''' - '''{{ic|/boot/syslinux/ldlinux.sys}} を実行する''' - VBR は、{{ic|/boot/syslinux/ldlinux.sys}} の残りをロードします。{{ic|/boot/syslinux/ldlinux.sys}} のセクタの位置が変更されてはなりません。さもないと、Syslinux は起動しません。{{Note|[[Btrfs]] の場合、ファイルが移動した時に {{ic|ldlinux.sys}} のセクタ位置が変わってしまうため上の方法はうまく行きません。従って、Btrfs では他のファイルシステムと異なり、{{ic|ldlinux.sys}} コード全体を {{ic|/boot/syslinux/ldlinux.sys}} にインストールする代わりに VBR の後の 64KB の領域に埋め込みます。}}
 
# '''ステージ 2 : パート 2''' - '''{{ic|/boot/syslinux/ldlinux.sys}} を実行する''' - VBR は、{{ic|/boot/syslinux/ldlinux.sys}} の残りをロードします。{{ic|/boot/syslinux/ldlinux.sys}} のセクタの位置が変更されてはなりません。さもないと、Syslinux は起動しません。{{Note|[[Btrfs]] の場合、ファイルが移動した時に {{ic|ldlinux.sys}} のセクタ位置が変わってしまうため上の方法はうまく行きません。従って、Btrfs では他のファイルシステムと異なり、{{ic|ldlinux.sys}} コード全体を {{ic|/boot/syslinux/ldlinux.sys}} にインストールする代わりに VBR の後の 64KB の領域に埋め込みます。}}
 
# '''ステージ 3''' - '''{{ic|/boot/syslinux/ldlinux.c32}} をロードする''' - {{ic|/boot/syslinux/ldlinux.sys}} は syslinux の残りの'''コア'''を含んでいる {{ic|/boot/syslinux/ldlinux.c32}} (コアモジュール) をロードします (ファイルサイズの制限のため {{ic|ldlinux.sys}} に入らないもの)。{{ic|ldlinux.c32}} は全ての Syslinux 環境で必須であり、パーティションにインストールされている {{ic|ldlinux.sys}} とバージョンが一致している必要があります。そうないと Syslinux が起動しません。詳しくは https://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=7 を見て下さい。
 
# '''ステージ 3''' - '''{{ic|/boot/syslinux/ldlinux.c32}} をロードする''' - {{ic|/boot/syslinux/ldlinux.sys}} は syslinux の残りの'''コア'''を含んでいる {{ic|/boot/syslinux/ldlinux.c32}} (コアモジュール) をロードします (ファイルサイズの制限のため {{ic|ldlinux.sys}} に入らないもの)。{{ic|ldlinux.c32}} は全ての Syslinux 環境で必須であり、パーティションにインストールされている {{ic|ldlinux.sys}} とバージョンが一致している必要があります。そうないと Syslinux が起動しません。詳しくは https://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=7 を見て下さい。

2022年10月4日 (火) 20:53時点における版

関連記事

Syslinux は、ドライブや CD から、あるいは PXE によってネットワーク経由で起動できるブートローダのコレクションです。サポートされているファイルシステムとしては、FATNTFSext2ext3ext4XFSUFS/FFS、圧縮されていないシングルデバイスの Btrfs などがあります。

警告: Syslinux 6.03 現在、Syslinux は、サポートされているファイルシステムの一部の機能をサポートしていません。詳しくは [1] を参照してください。
ノート: Syslinux 自体には、他のパーティションにあるファイルにアクセスする機能がありません。この問題を回避する方法については #チェインロード セクションを見てください。

BIOS 環境

ブートプロセスの概要

  1. ステージ 1 : パート 1 - MBR をロードする - 起動時、BIOS は、ディスクの先頭にある 440 バイトの MBR ブートコードをロードします (/usr/lib/syslinux/bios/mbr.bin または /usr/lib/syslinux/bios/gptmbr.bin)。
  2. ステージ 1 : パート 2 - アクティブなパーティションを探索する - ステージ 1 の MBR ブートコードは、アクティブとマークされている (MBR ディスクのブートフラグ) パーティションを探索します。以降は例として、そのパーティションは /boot パーティションであると仮定しましょう。
  3. ステージ 2 : パート 1 - ボリュームブートレコードを実行する - ステージ 1 の MBR ブートコードは、/boot パーティションのボリュームブートレコード (VBR) を実行します。Syslinux の場合、VBR ブートコードは /boot/syslinux/ldlinux.sys (extlinux --install コマンドで作成されます) の開始セクターです。ldlinux.sysldlinux.c32 と同じでないことに注意してください。
  4. ステージ 2 : パート 2 - /boot/syslinux/ldlinux.sys を実行する - VBR は、/boot/syslinux/ldlinux.sys の残りをロードします。/boot/syslinux/ldlinux.sys のセクタの位置が変更されてはなりません。さもないと、Syslinux は起動しません。
    ノート: Btrfs の場合、ファイルが移動した時に ldlinux.sys のセクタ位置が変わってしまうため上の方法はうまく行きません。従って、Btrfs では他のファイルシステムと異なり、ldlinux.sys コード全体を /boot/syslinux/ldlinux.sys にインストールする代わりに VBR の後の 64KB の領域に埋め込みます。
  5. ステージ 3 - /boot/syslinux/ldlinux.c32 をロードする - /boot/syslinux/ldlinux.sys は syslinux の残りのコアを含んでいる /boot/syslinux/ldlinux.c32 (コアモジュール) をロードします (ファイルサイズの制限のため ldlinux.sys に入らないもの)。ldlinux.c32 は全ての Syslinux 環境で必須であり、パーティションにインストールされている ldlinux.sys とバージョンが一致している必要があります。そうないと Syslinux が起動しません。詳しくは https://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=7 を見て下さい。
  6. ステージ 4 - 設定ファイルを探索、ロードする - Syslinux が完全にロードされると、設定ファイル /boot/syslinux/syslinux.cfg (もしくは /boot/syslinux/extlinux.conf) が検索されます。設定ファイルが見つかったら、ロードを行います。設定ファイルが存在しない場合、Syslinux の boot: プロンプトが表示されます。このステップ、および Syslinux の非コア部分 (/boot/syslinux/*.c32 モジュール、lib*.c32ldlinux.c32 は除く) では、/boot/syslinux/lib*.c32 (ライブラリ) モジュールが存在することを要求します (https://wiki.syslinux.org/wiki/index.php/Common_Problems#ELF)。lib*.c32 ライブラリモジュールと非コアな *.c32 モジュールは、パーティションにインストールされている *.c32 のバージョンと一致していなければなりません。

インストール

# pacman -S syslinux
ノート:
  • Syslinux 4 から Extlinux と Syslinux は同じになりました。
  • 自動スクリプトによる GPT サポートには gptfdisk が必要です。
  • boot パーティションが FAT にある場合、mtools もインストールする必要があります。

パッケージのインストールとブートローダーのインストールは別の作業です。システムを起動できるようにするにはパッケージをインストールした後に、ブートローダーのコードを (適切な領域に) インストールしなくてはなりません。以下のセクションではシステムの特性にあわせてインストールする方法を説明しています。

自動インストール

ノート: syslinux-install_update スクリプトは Arch 特有のものです。Syslinux の上流では提供・サポートされていません。このスクリプトに関わるバグレポートは上流ではなく Arch のバグトラッカーに送って下さい。

syslinux-install_update スクリプトは Syslinux をインストールし、*.c32 モジュールを /boot/syslinux にコピーし、ブートフラグを設定して MBR にブートコードをインストールします。ソフトウェア RAID の MBRGPT ディスクを扱うことができます。

1. boot パーティションを分割している時はそのパーティションがマウントされているか確認してください。lsblk で確認できます。/boot マウントポイントがないときは、先に進む前にマウントしてください。
2. syslinux-install_update をフラグを付けて実行してください: -i (ファイルをインストール), -a (boot フラグでパーティションを active にする), -m (MBR ブートコードをインストール):
# syslinux-install_update -i -a -m
3. #設定 に従って /boot/syslinux/syslinux.cfg を作成・編集してください。
ノート:
  • ここでシステムを再起動すると、Syslinux プロンプトが表示されます。自動でシステムを起動したりブートメニューを表示するには、設定ファイルを作成する必要があります。
  • ディスクをクローンして /mnt/clone と読んでいる場合、Arch インストールメディアから次のコマンドを実行して syslinux をインストールしてください:
# syslinux-install_update.sh -i -a -m -c /mnt/clone

手動インストール

ノート:
  • 使っているパーティションテーブルがどっちか (MBR か GPT か) 定かでない場合は、次のコマンドを使うことで確認できます:
# blkid -s PTTYPE -o value /dev/sda
gpt
  • ライブ CD でインストール済みのシステムを復旧しようとしているのならば、これらのコマンドの前に chroot をするようにしてください。chroot を最初にしない場合、(/dev/ パスではない) 全てのファイルパスでマウントポイントを前に付ける必要があります。

Syslinux をインストールする boot パーティションには FAT, ext2, ext3, ext4, Btrfs のいずれかのファイルシステムを含んでなくてはなりません。マウントしたディレクトリ (/dev/sdXY デバイスではありません) にインストールしてください。ファイルシステムの root ディレクトリにインストールする必要はありません (例: /boot にマウント。したデバイス /dev/sda1)。Syslinux を syslinux ディレクトリにインストールすることができます:

# mkdir /boot/syslinux
# cp /usr/lib/syslinux/bios/*.c32 /boot/syslinux/                          # /usr/lib/syslinux/bios/ から *.c32 ファイルをすべてコピーします、シンボリックリンクでは駄目です
# extlinux --install /boot/syslinux/

この後、次のセクションに書かれているように Syslinux のブートコード (mbr.bin もしくは gptmbr.bin) をディスクの Master Boot Record の440バイトのブートコード領域 (MBR や msdos パーティションテーブルとは違います) にインストールしてください。

ノート: パーティションを使用しないでインストールする場合、MBR に Syslinux のブートコードをインストールする必要はありません。#設定まで進んでください。詳しくは [2] を参照。
MBR パーティションテーブル
次の記事を参照してください: Master Boot Record

次にパーティションテーブルで boot パーティションを active にする必要があります。これができるアプリケーションは fdisk, cfdisk, sfdisk, parted/gparted ("boot" フラグ) などです。以下のようにしてください:

# fdisk -l /dev/sda
[...]
  Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/sda1   *        2048      104447       51200   83  Linux
/dev/sda2          104448   625142447   312519000   83  Linux

MBR をインストールしてください:

# dd bs=440 count=1 conv=notrunc if=/usr/lib/syslinux/bios/mbr.bin of=/dev/sda

Syslinux はもうひとつ MBR を提供しています: altmbr.bin。この MBR はブータブルパーティションのスキャンをしません。代わりに、MBR の最終バイトを使ってどのパーティションを起動するか示します。以下は altmbr.bin を所定の位置にコピーする方法の例です:

# printf '\x5' | cat /usr/lib/syslinux/bios/altmbr.bin - | \
dd bs=440 count=1 iflag=fullblock conv=notrunc of=/dev/sda

この場合、シングルバイトの値5が altmbr.bin の内容に加えられ結果的に440バイトがデバイス sda の MBR に書き込まれます。Syslinux はディスクの最初の論理パーティション (/dev/sda5) にインストールされます。

GUID パーティションテーブル
次の記事を参照してください: GUID Partition Table

/boot パーティションでビット2の属性 ("legacy_boot" 属性) を設定する必要があります:

# sgdisk /dev/sda --attributes=1:set:2

このコマンドによってパーティション1の legacy BIOS bootable 属性が切り替わります。確認するには:

# sgdisk /dev/sda --attributes=1:show
 1:2:1 (legacy BIOS bootable)

MBR をインストールしてください:

# dd bs=440 conv=notrunc count=1 if=/usr/lib/syslinux/bios/gptmbr.bin of=/dev/sda

このコマンドが動かない時は次のコマンドを試して下さい:

# syslinux-install_update -i -m

UEFI 環境

ノート:
  • UEFI は Syslinux 6.xx 以降でサポートされています。
  • efi64 は x86_64 UEFI システムを意味しています。IA32 (32-bit) EFI では、下のコマンド中の efi64efi32 に置き換えてください。
  • syslinux では、自分のパーティションの外 (つまりこの場合 ESP の外) のファイルに syslinux がアクセスできないために、カーネルと initramfs ファイルを ESP に含める必要があります。このために、ESP を /boot にマウントすることが推奨されています。
  • 自動インストールスクリプト /usr/bin/syslinux-install_update は UEFI インストールをサポートしていません。
  • UEFI での syslinux.cfg の設定構文は BIOS と同じです。

UEFI Syslinux の制限

  • UEFI Secure Boot のために UEFI Syslinux アプリケーション syslinux.efi を (sbsigntool の) sbsign で署名することはできません。詳しくはバグレポート [3] を参照。
  • UEFI Syslinux のメニューで TAB を使ってカーネルパラメータを編集すると表示がおかしくなります (text on top of one-another)。詳しくはバグレポート [4] を参照。
  • UEFI Syslinux は UEFI ShellWindows Boot Manager など他の EFI アプリケーションのチェインロードをサポートしていません。詳しくはバグレポート [5] を参照。
  • QEMU/OVMF や VirtualBox、VMware などの仮想環境や DUET などの UEFI エミュレーション環境では UEFI Syslinux は起動しないことがあります。VMware Workstation 10.0.2 と Syslinux-6.02 以上では問題ないとされています。詳しくはバグレポート [6], [7], [8] を参照。
  • UEFI では Memdisk は使えません。詳しくはバグレポート [9] を参照。

インストール

ノート: 以下のコマンド中にある $espESP (EFI System Partition) のマウントポイントを示しています。
  • syslinux パッケージをインストールして EFI System Partition (ESP) で syslinux をセットアップしてください:
# pacman -S syslinux
  • syslinux ファイルを ESP にコピーしてください:
# mkdir -p $esp/EFI/syslinux
# cp -r /usr/lib/syslinux/efi64/* $esp/EFI/syslinux
  • efibootmgr を使って Syslinux のブートエントリを設定してください:
# mount -t efivarfs efivarfs /sys/firmware/efi/efivars
# efibootmgr -c -d /dev/sdX -p Y -l /EFI/syslinux/syslinux.efi -L "Syslinux"
  • #設定 に従って $esp/EFI/syslinux/syslinux.cfg を作成・編集してください。
ノート:
  • UEFI での設定ファイルは $esp/EFI/syslinux/syslinux.cfg であり、/boot/syslinux/syslinux.cfg ではありません。/boot/syslinux/ 内のファイルは BIOS 用で UEFI syslinux とは関係ありません。
  • BIOS モードで起動された場合、efibootmgr は EFI の NVRAM エントリを /efi/syslinux/syslinux.efi に設定できません。EFI のデフォルトの場所にリソースを保存してください: $esp/EFI/syslinux/* -> $esp/EFI/BOOT/*$esp/EFI/syslinux/syslinux.efi -> $esp/EFI/BOOT/bootx64.efi

設定

Syslinux の設定ファイル, syslinux.cfg は Syslinux をインストールしたディレクトリと同じところに作成する必要があります。このページでは、BIOS 環境は /boot/syslinux/、UEFI 環境は $esp/EFI/syslinux/ になります。

ブートローダーは syslinux.cfg (推奨) もしくは extlinux.conf を探します。

ヒント:
  • LINUX の代わりに、キーワード KERNEL を使うことも可能です。KERNEL はファイルのタイプを検知しようとしますが、LINUX はいつでも Linux カーネルと想定します。
  • TIMEOUT の値の単位は1秒の1/10です。

サンプル

基本設定

このシンプルな設定ファイルは boot: プロンプトを表示して5秒後に自動でブートします。

ノート: The partition in question needs to be whatever you have as / (root), not /boot.

設定:

/boot/syslinux/syslinux.cfg
 PROMPT 1
 TIMEOUT 50
 DEFAULT arch
 
 LABEL arch
         LINUX ../vmlinuz-linux
         APPEND root=/dev/sda2 rw
         INITRD ../initramfs-linux.img
 
 LABEL archfallback
         LINUX ../vmlinuz-linux
         APPEND root=/dev/sda2 rw
         INITRD ../initramfs-linux-fallback.img

プロンプトを表示しないで直接ブートしたい場合、PROMPT0 に設定してください。

デバイス名の代わりに UUID を使って永続的なデバイスの命名をしたい場合は、APPEND 行を変更して root パーティションの UUID と同じにしてください:

APPEND root=UUID=978e3e81-8048-4ae1-8a06-aa727458e8ff rw

暗号化 LUKS を使う場合、APPEND 行を暗号化されたボリュームを使うように変更してください:

APPEND root=/dev/mapper/group-name cryptdevice=/dev/sda2:name rw

mdadm を使ってソフトウェア RAID を利用している場合、APPEND 行を変更して RAID アレイを記述してください。例えば3つの RAID1 アレイがあってどれかひとつを root に設定する場合:

APPEND root=/dev/md1 rw md=0,/dev/sda2,/dev/sdb2 md=1,/dev/sda3,/dev/sdb3 md=2,/dev/sda4,/dev/sdb4

上のカーネルデバイスノードを使ったソフトウェア raid パーティションからの起動が失敗する場合、もっと信頼性のある方法としてパーティションラベルを使う方法があります:

APPEND root=LABEL=THEROOTPARTITIONLABEL rw

テキストブートメニュー

Syslinux ではブートメニューを使うことも可能です。ブートメニューを使うには、menu モジュールを Syslinux ディレクトリにコピーしてください:

# cp /usr/lib/syslinux/bios/menu.c32 /boot/syslinux/

lib*.c32 ライブラリモジュールも同じようにコピーしてください。

設定:

/boot/syslinux/syslinux.cfg
 UI menu.c32
 PROMPT 0
 
 MENU TITLE Boot Menu
 TIMEOUT 50
 DEFAULT arch
 
 LABEL arch
         MENU LABEL Arch Linux
         LINUX ../vmlinuz-linux
         APPEND root=/dev/sda2 rw
         INITRD ../initramfs-linux.img
 
 LABEL archfallback
         MENU LABEL Arch Linux Fallback
         LINUX ../vmlinuz-linux
         APPEND root=/dev/sda2 rw
         INITRD ../initramfs-linux-fallback.img

メニューシステムの詳細は Syslinux wiki を見てください。

グラフィカルブートメニュー

Syslinux ではグラフィカルなブートメニューを使うことも可能です。グラフィカルなメニューを使うには、vesamenu COM32 モジュールを Syslinux フォルダにコピーしてください:

# cp /usr/lib/syslinux/bios/vesamenu.c32 /boot/syslinux/
ノート: UEFI を使用する場合は /usr/lib/syslinux/efi64/ (i686 環境なら efi32) からコピーしてください。そうしないとブランクスクリーンが表示されます。そうなってしまった場合は、ライブメディアから起動して chroot を使って適切な変更を施して下さい。

この設定は Arch Install CD と同じメニューデザインを使っています。背景ファイルもここになります。この設定を使ってあなたのシステムをブートできるようにするために、正しいパーティションが使われているか確認してください。

設定:

/boot/syslinux/syslinux.cfg
 UI vesamenu.c32
 DEFAULT arch
 PROMPT 0
 MENU TITLE Boot Menu
 MENU BACKGROUND splash.png
 TIMEOUT 50
 
 MENU WIDTH 78
 MENU MARGIN 4
 MENU ROWS 5
 MENU VSHIFT 10
 MENU TIMEOUTROW 13
 MENU TABMSGROW 11
 MENU CMDLINEROW 11
 MENU HELPMSGROW 16
 MENU HELPMSGENDROW 29
 
 # Refer to http://www.syslinux.org/wiki/index.php/Comboot/menu.c32
 
 MENU COLOR border       30;44   #40ffffff #a0000000 std
 MENU COLOR title        1;36;44 #9033ccff #a0000000 std
 MENU COLOR sel          7;37;40 #e0ffffff #20ffffff all
 MENU COLOR unsel        37;44   #50ffffff #a0000000 std
 MENU COLOR help         37;40   #c0ffffff #a0000000 std
 MENU COLOR timeout_msg  37;40   #80ffffff #00000000 std
 MENU COLOR timeout      1;37;40 #c0ffffff #00000000 std
 MENU COLOR msg07        37;40   #90ffffff #a0000000 std
 MENU COLOR tabmsg       31;40   #30ffffff #00000000 std
 
 
 LABEL arch
         MENU LABEL Arch Linux
         LINUX ../vmlinuz-linux
         APPEND root=/dev/sda2 rw
         INITRD ../initramfs-linux.img
 
 
 LABEL archfallback
         MENU LABEL Arch Linux Fallback
         LINUX ../vmlinuz-linux
         APPEND root=/dev/sda2 rw
         INITRD ../initramfs-linux-fallback.img

Syslinux 3.84 から、vesamenu.c32MENU RESOLUTION $WIDTH $HEIGHT ディレクティブをサポートしています。 これを使うには、1440x900 の解像度なら設定に MENU RESOLUTION 1440 900 を挿入してください。 背景画像も適切な解像度にする必要があります。そうしないと Syslinux はメニューをロードしません。

自動ブート

Syslinux のメニューを表示したくない場合は、syslinux.cfg 内の PROMPT0 に設定して UI メニューエントリを全てコメントアウトしてください。TIMEOUT 変数を 0 にしても良いでしょう。syslinux.cfgDEFAULT が設定されていることを確認してください。起動時に Shift または Alt を押すか Caps Lock または Scroll Lock をセットすることでブートオプションは変更できます。

セキュリティ

Syslinux にはブートローダーのセキュリティを守るパスワードが2つあります: メニューのマスターパスワードとメニューアイテムごとのパスワードです。syslinux.cfg を編集して、以下のようにブートローダーのマスターパスワードを設定できます:

MENU MASTER PASSWD passwd 

また、LABEL ブロックの中に以下を記述することでブートアイテムを個別にパスワードで保護できます:

MENU PASSWD passwd 

パスワードは平文でも入力できますがハッシュ化することも可能です: 公式ドキュメント を参照。

チェインロード

ノート: Syslinux BIOS は他のパーティションからファイルを直接チェインロードできませんが、chain.c32 はパーティションのブートセクタ (VBR) を起動できます。

他のオペレーティングシステム (Windows など) やブートローダをチェインロードしたい時は、chain.c32 モジュールを Syslinux ディレクトリにコピー(もしくはシンボリックリンクを作成)してください (詳しくは、前のセクションの説明を参照してください)。そして設定ファイルにセクションを作成してください:

/boot/syslinux/syslinux.cfg
...
 LABEL windows
         MENU LABEL Windows
         COM32 chain.c32
         APPEND hd0 3
...

hd0 3 は最初の BIOS ドライブの3つ目のパーティションです - ドライブは0から数えますが、パーティションは1からになります。

BIOS がどのドライブを"最初"と考えるのかわからない場合は、代わりに MBR identifier (GPT を使っている場合、ファイルシステムラベル) を使うことができます。MBR identifier を使うには、次のコマンドを実行してください:

# fdisk -l /dev/sdb
 Disk /dev/sdb: 128.0 GB, 128035676160 bytes 
 255 heads, 63 sectors/track, 15566 cylinders, total 250069680 sectors
 Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes
 Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
 I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
 Disk identifier: 0xf00f1fd3
  
 Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
 /dev/sdb1            2048     4196351     2097152    7  HPFS/NTFS/exFAT
 /dev/sdb2         4196352   250066943   122935296    7  HPFS/NTFS/exFAT

/dev/sdb をチェインロードしたいドライブに置き換えてください。Disk identifier には16進数が使われます: この場合 0xf00f1fd3 です。syslinux.cfg の構文は:

/boot/syslinux/syslinux.cfg
...
 LABEL windows
         MENU LABEL Windows
         COM32 chain.c32
         APPEND mbr:0xf00f1fd3
...

チェインロードの詳細は Syslinux の wiki を参照してください。

同じパーティションに GRUB をインストールした場合は、以下でチェインロードすることが可能です:

/boot/syslinux/syslinux.cfg
...
 LABEL grub2
        MENU LABEL Grub2
        COM32 chain.c32
        append file=../grub/boot.img
...

これは ISO イメージから起動するのに必要になるかもしれません。

他の Linux システムをチェインロードする

Windows など他のブートローダをチェインロードする場合、チェインするべきブートローダが明白に存在します。しかし Syslinux では、設定ファイルと同じパーティションにあるファイルしかロードすることができません。そのため、Linux の他バージョンを異なるパーティションに置いている (/boot を使っていない) ときは、Extlinux を利用する必要がでてきます。基本的に、Extlinux はパーティションのスーパーブロックにインストールができ、Syslinux によってインストールされた MBR から異なるブートローダとして呼ばれます。Extlinux は Syslinux プロジェクトの一部であり syslinux パッケージに含まれています。

以下の手順は既に Syslinux がインストールされていることを前提にしています。また、/boot/syslinux の Arch Linux 設定パスを使っていてチェインロード //dev/sda3 にあると仮定しています。

起動した Linux (Syslinux が起動するように設定されたパーティション) から、他の root パーティションを適当なマウントポイントにマウントしてください。ここでは例として /mnt を使います。また、2番目のオペレーティングシステムで /boot パーティションを分割している場合、それもマウントする必要があります。ここでは /dev/sda2 がそのパーティションとします。

# mount /dev/sda3 /mnt
# mount /dev/sda2 /mnt/boot (only necessary for separate /boot)

Extlinux をインストールして必要な *.c32 ファイルをコピーしてください:

# extlinux -i /mnt/boot/syslinux/
# cp /usr/lib/syslinux/bios/*.c32 /mnt/boot/syslinux

/mnt/boot/syslinux/syslinux.cfg を作成してください。例 (/dev/sda3 のファイル):

/mnt/boot/syslinux/syslinux.cfg
timeout 10

ui menu.c32

label Other Linux
    linux /boot/vmlinuz-linux
    initrd /boot/initramfs-linux.img
    append root=/dev/sda3 rw quiet

label MAIN
    com32 chain.c32
    append hd0 0

そしてメインの syslinux.cfg にエントリを追加してください:

/boot/syslinux/syslinux.cfg
label OtherLinux
    com32 chain.c32
    append hd0 3

参照: Djgera の user wiki ページ

memtest を使う

公式リポジトリから memtest86+ をインストールしてください。

LABEL セクションを使って memtest を起動してください:

/boot/syslinux/syslinux.cfg
...
 LABEL memtest
         MENU LABEL Memtest86+
         LINUX ../memtest86+/memtest.bin
...
ノート: pxelinux を使用する場合は、memtest.bin から memtest に名前を変えて下さい。pxelinux は .bin 拡張子のファイルをブートセクタとして扱うのでファイルの 2KB しかロードしません。

HDT

HDT (Hardware Detection Tool) はハードウェアの情報を表示します。.c32 ファイルを /boot/syslinux/ からコピーする必要があります。 PCI 情報は、/usr/share/hwdata/pci.ids/boot/syslinux/pci.ids にコピーしてから以下を設定ファイルに追加してください:

/boot/syslinux/syslinux.cfg
 LABEL hdt
         MENU LABEL Hardware Info
         COM32 hdt.c32

再起動と電源オフ

以下のセクションを使ってマシンを再起動したり電源オフにできます:

/boot/syslinux/syslinux.cfg
 LABEL reboot
         MENU LABEL Reboot
         COM32 reboot.c32
 
 LABEL poweroff
         MENU LABEL Power Off
         COMBOOT poweroff.com

メニューをクリアする

メニューを終了した時に画面をクリアするには、次の行を追加してください:

/boot/syslinux/syslinux.cfg
 MENU CLEAR

キーボードリマッピング

ブートパラメータを頻繁に編集する必要があるような場合、キーボードレイアウトのリマップを行うとよいかもしれません。US キーボード以外で "=", "/" などの文字を打つのが楽になります。

ノート: keytab-lilo は "loadkeys" プログラムを呼び出す perl スクリプトです。

まず互換性のあるキーマップ (例えばドイツ語キーマップ) を作成するには:

# keytab-lilo /usr/share/kbd/keymaps/i386/qwerty/us.map.gz /usr/share/kbd/keymaps/i386/qwertz/de.map.gz > /boot/syslinux/de.ktl

syslinux.cfg を編集して以下を追加してください:

/boot/syslinux/syslinux.cfg
 KBDMAP de.ktl

詳しくは Syslinux wiki を参照してください。

メニューを隠す

このオプションを使うことでメニューを隠し、タイムアウトだけを表示することができます:

/boot/syslinux/syslinux.cfg
 MENU HIDDEN

どれかキーを押すとメニューが表示されます。

Pxelinux

ノート: 今のところ Syslinux には UEFI ネットワークスタックがないので、(GRUB では使うことができる) syslinux-efi-gitAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror] を使うことができませんがカーネルや initramfs に tftp を使うことは可能です。pxelinux はレガシーな PXE ブートでは問題なく動作します。

Pxelinux は syslinux に含まれています。

(syslinux パッケージによって提供されている) pxelinux ブートローダをクライアントの boot ディレクトリにコピーしてください。

# cp /usr/lib/syslinux/bios/pxelinux.0 "$root/boot"
# mkdir "$root/boot/pxelinux.cfg"

また、pxelinux.cfg を作成しましたが、このフォルダはデフォルトで pxelinux によって設定ファイルが検索されます。異なるホスト MAC を区別したくないので、default 設定を作ります。

# vim "$root/boot/pxelinux.cfg/default"
default linux

label linux
kernel vmlinuz-linux
append initrd=initramfs-linux.img quiet ip=:::::eth0:dhcp nfsroot=10.0.0.1:/arch

NBD を使っている場合、次の append 行を使って下さい:

append ro initrd=initramfs-linux.img ip=:::::eth0:dhcp nbd_host=10.0.0.1 nbd_name=arch root=/dev/nbd0
ノート: nbd_hostnfsroot をあなたのネットワーク設定にあわせてそれぞれ変更する必要があります (NFS/NBD サーバーのアドレス)。

pxelinux の設定構文は syslinux と同じです; 詳しくは上流のドキュメントを参照してください。

カーネルと initramfs は TFTP を使って転送されます。そのためそれらのパスは TFTP の相対パスになります。また、root ファイルシステムは NFS マウントになり、NFS サーバーの相対パスになります。

実際に pxelinux をロードするには、/etc/dhcpd.conf 内の filename "/grub/i386-pc/core.0";filename "/pxelinux.0" に置き換えてください。

memdisk を使って ISO9660 イメージファイルを起動

Syslinux は memdisk モジュールを使って ISO イメージを直接起動できます。詳しくはマルチブート USB ドライブ#Syslinux と memdisk を使うを参照。

シリアルコンソール

シリアルコンソールを有効にするには syslinux.cfg ファイルの一番上に SERIAL port [baudrate] を追加します。"port" はポート番号 (/dev/ttyS0 の場合は 0) に置き換えてください。"baudrate" を省略すると、デフォルトのボーレートである 9600 bps が使われます。シリアルパラメータはパリティビット無しストップビットひとつの8ビットにハードコードされています [10]

syslinux.cfg
SERIAL 0 115200

APPEND オプションに console=tty0 console=ttyS0,115200n8 を追加することで起動時にカーネルでシリアルコンソールを有効にできます [11]:

syslinux.cfg
APPEND root=UUID=126ca36d-c853-4f3a-9f46-cdd49d034ce4 rw console=tty0 console=ttyS0,115200n8

GRUB でシリアルコンソールを有効にする方法はシリアルコンソールを見てください。

トラブルシューティング

Failed to load ldlinux

起動時に "Failed to load ldlinux.c32" というエラーメッセージが表示される理由は様々なものが考えられます。ファイルシステムツールやファイルシステムの構造の変化がそのひとつです。例えば、新しい ext4 ファイルシステムでは64ビット機能がデフォルトで有効になっています (古いバージョンの mke2fs では手動で設定する必要がある機能でした)。ext4 以外のファイルシステムでも構造やツールに変更が加えられることがあり、ブートローダーの挙動に影響します。

ノート: Failed to load ldlinux.c32 というメッセージとファイルシステムの問題の間に直接的な因果関係はありません:
  • このメッセージ以外にもファイルシステムの問題と関連するエラーは存在します。
  • メッセージが出たからといって必ずしもファイルシステムに問題があるとは限りません。他の理由も存在し得ます。

詳しくは [12] を参照してください。

Syslinux プロンプトを使う

(syslinux.cfg で設定した) 起動したいエントリの LABEL 名を入力することができます。サンプル設定を使っている場合、次を入力してください:

boot: arch

設定ファイルがロードできないというエラーが表示される場合、必要なブートパラメータを渡すことができます。例:

boot: ../vmlinuz-linux root=/dev/sda2 rw initrd=../initramfs-linux.img

ramfsboot: にアクセスできないと、一時的にカーネルを起動することができません。

1. root パーティションをマウントするために、一時ディレクトリを作成して下さい (存在しない場合):
 # mkdir -p /new_root
2. /new_root/ をマウントしてください (/boot/ が同じパーティション上にある場合。他のパーティションにあるときは両方マウントする必要があります):
ノート: Busybox cannot mount /boot if it is on its own ext2 partition.
 # mount /dev/sd[a-z][1-9] /new_root
3. vim を使って必要に応じて syslinux.cfg を編集しファイルを保存してください。
4. 再起動してください。

Fsck が root パーティションで失敗する

root パーティションが破損している (ジャーナルが壊れている) 場合、ramfs の緊急シェルで、root ファイルシステムをマウントしてください:

# mount /dev/root partition /new_root

そして root パーティションから tune2fs バイナリを取得してください (Syslinux には含まれていません):

# cp /new_root/sbin/tune2fs /sbin/

ext2fs: no external journal の指示に従って root パーティションの新しいジャーナルを作成して下さい。

No Default or UI found on some computers

特定のマザーボードメーカーでは USB デバイスからの起動への対応が遅れています。最近のコンピュータでは起動できる ext4 でフォーマットされた USB ドライブでも、カーネルinitrd が含まれているブートパーティションが FAT16 パーティションでないとフリーズするコンピュータもあります。旧式のマシンが ldlinux をロードして syslinux.cfg の読み込みに失敗するのを防ぐには、cfdisk を使って (2GB 以下の) FAT16 パーティションを作成して dosfstools を使ってフォーマットしてください:

# mkfs.msdos -F 16 /dev/sda1

それから Syslinux をインストール・設定してください。

Missing operating system

このメッセージが表示されるときは、/boot が含まれているパーティションの boot フラグが有効になっているか確認してください。フラグが有効になっている場合、おそらくパーティションがセクタ63や2048でなく1から始まっています。fdisk -l で開始セクタを確認してください。セクタ1から始まっている場合は、レスキューディスクの gparted を使ってパーティションを移動することができます。もしくは、boot パーティションを分割しているのなら、次のコマンドで /boot をバックアップして Arch のインストールディスクで起動することができます:

# cp -a /boot /boot.bak

次に、cfdisk を使って /boot パーティションを削除して、再作成してください。この時パーティションを正しいセクタ 63 から開始してください。ビギナーズガイドに記述されているようにパーティションをマウントして、マウントしたシステムに chroot してください。次のコマンドで /boot を復元します:

# cp -a /boot.bak/* /boot

/etc/fstab が問題ないかどうか確認して、次のコマンドを実行して再起動してください:

# syslinux-install_update -iam

md RAID 1 アレイから起動しようとして Syslinux が理解しない新しいバージョンのメタデータを使ってアレイを作成した場合にもこのエラーが表示されます。2013年8月現在、mdadm はデフォルトでバージョン 1.2 のメタデータでアレイを作成しますが、Syslinux は 1.0 以上の新しいメタデータを理解しません。この場合、--metadata=1.0 フラグを使って mdadm で RAID アレイを再生成する必要があります。

Syslinux を無視して Windows が起動する

解決方法: /boot を含むパーティションのブートフラグが有効になっているか確認してください。また、Windows パーティションのブートフラグは無効にする必要があります。上のインストールセクションを参照してください。

Syslinux に含まれている MBR はブートフラグが設定されている一番最初の active なパーティションを検索します。おそらく最初に Windows のパーティションが認識されてしまっています。必要であれば、Windows や MS-DOS の fdisk による MBR を使うことができます。

メニューエントリが動作しない

メニューエントリを選択しても何も起こらない場合、メニューを"更新"するだけになっています。おそらく syslinux.cfg ファイルにエラーが存在しています。Tab を押してブートパラメータを編集してください。もしくは、Esc を押してブートエントリの LABEL を入力してください (例: arch)。

ldlinux.sys を削除できない

ldlinux.sys ファイルには immutable 属性が設定されるので、削除したり上書きすることができません。これはファイルのセクター位置が変わってしまうと Syslinux を再インストールする必要があるからです。ファイルを削除するには、以下を実行してください:

# chattr -i /boot/syslinux/ldlinux.sys
# rm /boot/syslinux/ldlinux.sys

vesamenu 使用時に白いブロックが左上に現れる

問題: linux-3.0 現在、modesetting ドライバーは解像度が変更された後もディスプレイの表示内容を保持しようとします (テキストモードの Syslinux で Intel のグラフィックチップを使っている場合に確認)。Syslinux の vesamenu モジュールと組み合わさると問題が発生します (白いブロックは Syslinux のメニューを保持しようとしたものですが、ドライバーは vesa グラフィックモードから画像を取得できていません)。

初期モードセッティングでカスタム解像度と vesamenu を使用している場合、以下の設定を syslinux.cfg に追加してみてください:

APPEND root=/dev/sda6 rw 5 vga=current quiet splash

Windows を他のドライブにインストールしている時に、チェインロードが動作しない

Windows を Arch とは別のドライブにインストールしていてチェインロードに問題が起こるときは、以下の設定を試して下さい:

LABEL Windows
       MENU LABEL Windows
       COM32 chain.c32
       APPEND mbr:0xdfc1ba9e swap

mbr コードはあなたの windows ドライブのものに置き換えて (詳しくはを参照)、swap をオプションに追加してください。

Btrfs の圧縮

圧縮が有効になっている btrfs からの起動はサポートされていません [13]。以下のエラーが表示されます:

btrfs: found compressed data, cannot continue!
invalid or corrupt kernel image.

Btrfs のマルチデバイス

マルチデバイス Btrfs からの機能はサポートされていません [14] (main.c の validate_device_btrfs() の1246行目)。以下のようなエラーが表示されます:

/boot/syslinux is device /dev/sda1
extlinux: path /boot/syslinux doesn't match device /dev/sda1

参照