「GPD Win」の版間の差分
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+ | [https://www.indiegogo.com/projects/gpd-win-intel-z8700-win-10-os-game-console-laptop#/ GPD Win] は小型 (5.5インチディスプレイ) の携帯デバイスです。 |
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== ハードウェア == |
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このセクションで説明していないハードウェアは特に設定をしなくても問題なく動作します。 |
このセクションで説明していないハードウェアは特に設定をしなくても問題なく動作します。 |
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Wi-Fi に接続: |
Wi-Fi に接続: |
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# wifi-menu |
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+ | {{Note|Wi-Fi が動作しない場合、BIOS の設定が必要な場合があります。再起動してから、デバイスが立ち上がる際に Del キーを押して、BIOS 画面が開いたら Chipset タブから South Bridge を選択し、LPSS & SCC Configuration を選んで SCC SDIO Support を PCI Mode に変更してください。BIOS の変更を保存したら、もう一度ファイルのコピーから設定してみてください。}} |
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==== バッテリーセンサー ==== |
==== バッテリーセンサー ==== |
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+ | カーネル 4.12 からは特に何も設定しなくても動作します。それ以前のバージョンでは [http://hansdegoede.livejournal.com/17445.html Hans de Goede のパッチがあたったカーネル] が必要です。パッチのあたったカーネルを使うことで起動後に電源ケーブルを接続したときに充電されない問題や高速充電されない問題も解決されます。 |
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− | フィックはまだ見つかっていません。Intel Battery Management Device INT33FE が使われています。詳しくは次のページを見てください: [https://github.com/TheSSJ/android_kernel_asus_moorefield/tree/350f074f508463993a7cba1bb6014a5af8c32de4/drivers/external_drivers/drivers/mfd/intel_pmic] [https://github.com/01org/ProductionKernelQuilts/blob/master/uefi/cht-m1stable/patches/0001-PMIC-Add-WC-PMIC-support.patch]。 |
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==== X セッションの回転 ==== |
==== X セッションの回転 ==== |
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− | 携帯ディスプレイが使われているため、ディスプレイは適切に回転させる必要があります。 |
+ | 携帯ディスプレイが使われているため、ディスプレイは適切に回転させる必要があります。カーネル 4.9.2 から、X セッションの回転は ([[xrandr]] による手動設定あるいはデスクトップ環境の設定を問わず) 問題なく動作します。 |
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+ | GNOME を使っていて全てがアップスケールされてしまう場合、以下のコマンドでスケールを元に戻せます: |
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+ | $ gsettings set org.gnome.desktop.interface scaling-factor 1 |
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==== タッチスクリーンの回転 ==== |
==== タッチスクリーンの回転 ==== |
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+ | カーネル 4.9.2 から、X セッションを回転すると自動的にタッチスクリーンも回転します (gnome-control-center で確認)。 |
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− | 以下のコマンドで上手くいくこともありますが、絶対にそうなるとは限りません: |
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+ | {{Note|GNOME を使っていると、回転は適切に行なわれます。ARandR などのディスプレイの向きを変更するアプリケーションを使用していても同様です。2018年2月16日時点で、[[Xfce]] では、タッチスクリーンの座標は自動回転しません。}} |
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+ | 自動的にタッチスクリーンが回転しない場合、以下のコマンドで上手くいくこともありますが、絶対にそうなるとは限りません: |
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$ xinput set-prop 'Goodix Capacitive TouchScreen' 'Coordinate Transformation Matrix' -1 0 1 0 -1 1 0 0 1 |
$ xinput set-prop 'Goodix Capacitive TouchScreen' 'Coordinate Transformation Matrix' -1 0 1 0 -1 1 0 0 1 |
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==== サウンド ==== |
==== サウンド ==== |
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− | 最新カーネルで問題なく機能します。 |
+ | 最新カーネルと {{Pkg|linux-lts}} で問題なく機能します。ヘッドフォンジャックを使うには [http://hansdegoede.livejournal.com/17445.html Hans de Goede のパッチが適用されたカーネル] が必要です。 |
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− | ==== ボリュームボタン ==== |
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− | フィックスはまだ見つかっていません。 |
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==== メモリカードリーダー ==== |
==== メモリカードリーダー ==== |
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+ | 最新カーネルと {{Pkg|linux-lts}} カーネルのどちらでも問題なく動作します。 |
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− | フィックスはまだ見つかっていません。 |
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+ | ==== 電源ボタンとボリュームボタン ==== |
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+ | 動作しますが [http://hansdegoede.livejournal.com/17445.html Hans de Goede のパッチが適用されたカーネル] が必要です。 |
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+ | ==== 画面輝度の調整 ==== |
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+ | カーネル 4.14 からは特に設定をしなくても動作します。それ以前のカーネルでは [http://hansdegoede.livejournal.com/17445.html Hans de Goede のパッチが適用されたカーネル] が必要です。 |
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+ | ==== フタを開き閉めしたときにサスペンド・復帰 ==== |
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+ | カーネル 4.14 から特に設定をしなくても動作します。 |
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+ | 4.13 以前でも動作しますが [http://hansdegoede.livejournal.com/17445.html Hans de Goede のパッチが適用されたカーネル] が必要です。 |
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== インストール == |
== インストール == |
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起動時に '''"Del"''' や '''"Esc"''' を押し続けて BIOS を開いてください。BIOS からは、USB ドライブを優先して起動するようにオプションを変更してください。 |
起動時に '''"Del"''' や '''"Esc"''' を押し続けて BIOS を開いてください。BIOS からは、USB ドライブを優先して起動するようにオプションを変更してください。 |
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− | Arch Linux の起動オプション画面では、'''"e"''' を押して起動オプションを編集し |
+ | Arch Linux の起動オプション画面では、'''"e"''' を押して起動オプションを編集し、画面が正しく回転されるように {{ic|1=fbcon=rotate:1}} を追加してください。 |
==== Windows 10 とデュアルブートするためのパーティションのフォーマット ==== |
==== Windows 10 とデュアルブートするためのパーティションのフォーマット ==== |
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linux /vmlinuz-linux |
linux /vmlinuz-linux |
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initrd /initramfs-linux.img |
initrd /initramfs-linux.img |
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− | options |
+ | options fbcon=rotate:1 root=/dev/mmcblk0p'''Z''' rw |
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+ | == トラブルシューティング == |
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+ | |||
+ | === 全てのコアを使用した場合にクラッシュする === |
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+ | CPU の Turbo Boost はソフトウェアによって制御されますが Linux カーネル (4.4) は CPU の速度をあまり下げずに、ずっと 2.4Ghz 程度で動作します。4コア全てを使い切ると CPU がクラッシュすることがあります。Turbo Boost 機能を無効化することでクラッシュは解決します (BIOS の "Turbo Mode" 設定)。詳しくは [https://www.reddit.com/r/gpdwin/comments/5o2m1v/solved_linux_44_crashing_when_using_all_4_cores/ こちら] を参照。 |
2022年12月20日 (火) 09:59時点における最新版
関連記事
GPD Win は小型 (5.5インチディスプレイ) の携帯デバイスです。
目次
ハードウェア
このセクションで説明していないハードウェアは特に設定をしなくても問題なく動作します。
内蔵 Wi-Fi
Linux Bug 185661 が解決されるまでは、内蔵されている Wi-Fi を使うにはフィックスが必要になります。こちら から brcmfmac4356-pcie.txt
を入手して /lib/firmware/brcm
に配置して brcmfmac
モジュールをリロードしてください。
Arch Linux のインストーラーで内蔵 Wi-Fi を動作させたい場合、Windows 10 から上記のファイルを C:\
にダウンロードしてインストーラーで以下を実行するのが一番簡単です:
ディレクトリを作成して Windows 10 パーティションをマウント (mmcblk0p2
は lsblk
を実行して確認できた Windows 10 パーティションに置き換えてください):
# mkdir windows # mount /dev/mmcblk0p2 windows
ファイルをコピー:
# cp windows/brcmfmac4356-pcie.txt /lib/firmware/brcm
モジュールをリロード:
# modprobe -r brcmfmac # modprobe brcmfmac
Wi-Fi に接続:
# wifi-menu
バッテリーセンサー
カーネル 4.12 からは特に何も設定しなくても動作します。それ以前のバージョンでは Hans de Goede のパッチがあたったカーネル が必要です。パッチのあたったカーネルを使うことで起動後に電源ケーブルを接続したときに充電されない問題や高速充電されない問題も解決されます。
X セッションの回転
携帯ディスプレイが使われているため、ディスプレイは適切に回転させる必要があります。カーネル 4.9.2 から、X セッションの回転は (xrandr による手動設定あるいはデスクトップ環境の設定を問わず) 問題なく動作します。
GNOME を使っていて全てがアップスケールされてしまう場合、以下のコマンドでスケールを元に戻せます:
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface scaling-factor 1
タッチスクリーンの回転
カーネル 4.9.2 から、X セッションを回転すると自動的にタッチスクリーンも回転します (gnome-control-center で確認)。
自動的にタッチスクリーンが回転しない場合、以下のコマンドで上手くいくこともありますが、絶対にそうなるとは限りません:
$ xinput set-prop 'Goodix Capacitive TouchScreen' 'Coordinate Transformation Matrix' -1 0 1 0 -1 1 0 0 1
サウンド
最新カーネルと linux-lts で問題なく機能します。ヘッドフォンジャックを使うには Hans de Goede のパッチが適用されたカーネル が必要です。
メモリカードリーダー
最新カーネルと linux-lts カーネルのどちらでも問題なく動作します。
電源ボタンとボリュームボタン
動作しますが Hans de Goede のパッチが適用されたカーネル が必要です。
画面輝度の調整
カーネル 4.14 からは特に設定をしなくても動作します。それ以前のカーネルでは Hans de Goede のパッチが適用されたカーネル が必要です。
フタを開き閉めしたときにサスペンド・復帰
カーネル 4.14 から特に設定をしなくても動作します。
4.13 以前でも動作しますが Hans de Goede のパッチが適用されたカーネル が必要です。
インストール
インストーラーの起動
起動時に "Del" や "Esc" を押し続けて BIOS を開いてください。BIOS からは、USB ドライブを優先して起動するようにオプションを変更してください。
Arch Linux の起動オプション画面では、"e" を押して起動オプションを編集し、画面が正しく回転されるように fbcon=rotate:1
を追加してください。
Windows 10 とデュアルブートするためのパーティションのフォーマット
Windows のディスク管理などを使って Windows 10 のパーティションを縮小して Arch Linux の新しいパーティション用の領域を作成してください。
lsblk
を実行してパーティションを確認して以下のパーティションの番号をメモしてください:
- (X) Windows ブートローダー (100MB のパーティション)
- (Y) Windows 10 パーティション
- (Z) 新しい Linux のパーティション
新しい Linux パーティションをフォーマットしてマウント:
# mkfs.ext4 /dev/mmcblk0pZ # mount /dev/mmcblk0pZ /mnt
ブートディレクトリを作成して Windows ブートローダーをマウント:
# mkdir /mnt/boot # mount /dev/mmcblk0pX /mnt/boot
Arch Linux のインストール
ベースシステムをインストール:
# pacstrap -i /mnt base base-devel
Wi-Fi を使うためのファイルをコピー:
# cp /lib/firmware/brcm/brcmfmac4356-pcie.txt /mnt/lib/firmware/brcm
その後はインストールガイドのブートローダーの設定まで手順を進めてください。
ブートローダーのインストール
ブートローダーをインストール:
# bootctl install
/boot/loader/entries/arch.conf
を以下のように作成:
title Arch Linux linux /vmlinuz-linux initrd /initramfs-linux.img options fbcon=rotate:1 root=/dev/mmcblk0pZ rw
トラブルシューティング
全てのコアを使用した場合にクラッシュする
CPU の Turbo Boost はソフトウェアによって制御されますが Linux カーネル (4.4) は CPU の速度をあまり下げずに、ずっと 2.4Ghz 程度で動作します。4コア全てを使い切ると CPU がクラッシュすることがあります。Turbo Boost 機能を無効化することでクラッシュは解決します (BIOS の "Turbo Mode" 設定)。詳しくは こちら を参照。