「Quassel」の版間の差分
(ページの作成:「Category:Internet Relay Chat en:Quassel Quassel (Quassel IRC と呼ばれることもあります) は2008年に開発されたクロスプラットフォーム...」) |
(→構造: 同期) |
||
5行目: | 5行目: | ||
== 構造 == |
== 構造 == |
||
− | Quassel はサーバークライアントモデルによってクライアントとコアの2つに分割されています。また、コアを必要としない、公式クライアントのモノリシックバージョンも存在します。コア |
+ | Quassel はサーバークライアントモデルによってクライアントとコアの2つに分割されています。また、コアを必要としない、公式クライアントのモノリシックバージョンも存在します。コア(サーバー)は実際に IRC ネットワークと通信を行うアプリケーションで、クライアントはコアとしか対話しません。これによって異なるクライアントで IRC ネットワークの同一のインスタンスを使うことができるようになっています。 |
− | |||
− | {{Note|以前 Arch Linux には2つのパッケージが存在し、quassel-monolighic は quassel-client に含まれていました。{{Bug|39756}} で状況が変わったため、モノリシックバージョンを使っていた場合、アップデートで問題が発生する可能性があります。quassel-monolithic をインストールしてみて、問題が解決しない場合、下のトラブルシューティングを見てください。}} |
||
== インストール == |
== インストール == |
2023年11月15日 (水) 17:42時点における版
Quassel (Quassel IRC と呼ばれることもあります) は2008年に開発されたクロスプラットフォームの IRC クライアントです。GPLv2 と GPLv3 のデュアルライセンスで、Oxygen Team によって提供されているグラフィカルデータはほとんどが LGPL でライセンスされています。Quassel のクライアント部分はユーザーインターフェイスとして Qt フレームワークを使っています。
構造
Quassel はサーバークライアントモデルによってクライアントとコアの2つに分割されています。また、コアを必要としない、公式クライアントのモノリシックバージョンも存在します。コア(サーバー)は実際に IRC ネットワークと通信を行うアプリケーションで、クライアントはコアとしか対話しません。これによって異なるクライアントで IRC ネットワークの同一のインスタンスを使うことができるようになっています。
インストール
基本的な使い方
一つのコンピュータから Quassel を使いたいだけの場合は quassel-monolithic パッケージをインストールしてください。
複数のクライアントからコアに接続する
quassel-core と quassel-client をインストールしてください。
証明書を生成 (証明書の有効期限は1年間で、期限が切れたら再度発行する必要があります。有効期限は -days を変えることで変更できます):
# openssl req -x509 -nodes -days 365 -newkey rsa:4096 -keyout /var/lib/quassel/quasselCert.pem -out /var/lib/quassel/quasselCert.pem
自己署名証明書なので、フィールドには自由に入力することができます。
ファイアウォールのポート 4242 を開いてください。
コアを起動:
# systemctl start quassel
クライアントを起動してコアに接続:
$ quasselclient
先に作成した証明書を承認してください。
コア側で IRC サーバーと IRC ニックネームを設定します。
設定が完了したら、システムの起動時に自動的に動作するように設定できます:
# systemctl enable quassel
トラブルシューティング
以前 quassel-monolithic を使用していた場合、設定がおかしくなることがあります。quasselcore を終了して、設定データベースをバックアップに移動してください:
$ mv ~/.config/quassel-irc.org/quassel-storage.sqlite ~/.config/quassel-irc.org/quassel-storage.sqlite.bak
そして quasselcore を起動してクライアントから接続すると、ウィザードが表示されます。全ての設定を再度入力してください。