「Fail2ban」の版間の差分
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+ | 禁止された IP を含むすべての jail のコンパクトバージョンの場合: |
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== ハードニング == |
== ハードニング == |
2023年12月21日 (木) 06:31時点における版
Fail2ban は、ログファイル (例:/var/log/httpd/error_log
) をスキャンし、認証の試行回数が多すぎる、脆弱性のスキャンなど、悪意のある兆候を示す IP を禁止します。一般に、Fail2ban は、次に、次の IP アドレスを拒否するように ファイアウォール ルールを更新するために使用されます。指定された時間だけですが、他の任意のアクション (電子メールの送信など) も設定できます。
目次
インストール
次のパッケージのいずれかを インストール して下さい:
- fail2ban - 最新の安定バージョン。
- fail2ban-gitAUR - マスターからの最新のコミット。
使い方
Fail2ban を 設定 し fail2ban.service
を 起動/有効化 します:
fail2ban-client
failed2ban-client を使用すると、jail (リロード、再起動、ステータスなど) を監視して、使用可能なすべてのコマンドを表示できます:
$ fail2ban-client
有効なジェイルをすべて表示するには:
# fail2ban-client status
たとえば sshd などの jail のステータスを確認するには:
# fail2ban-client status sshd
Status for the jail: sshd |- Filter | |- Currently failed: 1 | |- Total failed: 9 | `- Journal matches: _SYSTEMD_UNIT=sshd.service + _COMM=sshd `- Actions |- Currently banned: 1 |- Total banned: 1 `- Banned IP list: 0.0.0.0
禁止された IP を含むすべての jail のコンパクトバージョンの場合:
# fail2ban-client banned
[{'sshd': ['192.168.100.50']}, {'apache-auth': []}]
ハードニング
現在、fail2ban は root で実行する必要があり、systemd でプロセスをハードニングする余地があります。参照: systemd for Administrators, Part XII
ケイパビリティ
セキュリティを強化するために既存の fail2ban.service
のドロップイン設定ファイルで CapabilityBoundingSet
を指定することで fail2ban のケイパビリティを制限できます:
/etc/systemd/system/fail2ban.service.d/capabilities.conf
[Service] CapabilityBoundingSet=CAP_DAC_READ_SEARCH CAP_NET_ADMIN CAP_NET_RAW
上の例では、CAP_DAC_READ_SEARCH
で fail2ban に完全な読み取りアクセスを許可し、CAP_NET_ADMIN
と CAP_NET_RAW
で iptables によるファイアウォールのルールの設定を許可しています。fail2ban の設定によっては、ケイパビリティを追加する必要があるでしょう。詳しくは capabilities(7) を見て下さい。
ファイルシステムのアクセス
[Service]
セクションで、ReadOnlyDirectories や ReadWriteDirectories を使うことで、ファイルシステムの読み書きアクセスを制限することができます。例えば:
ReadOnlyDirectories=/ ReadWriteDirectories=/var/run/fail2ban /var/lib/fail2ban /var/spool/postfix/maildrop /tmp /var/log/fail2ban
上の例では、pid やソケットファイルの /var/run/fail2ban
と、postfix sendmail の /var/spool/postfix/maildrop
を除いて、ファイルシステムを読み取り専用に制限しています。ケイパビリティと同じく、システム設定や fail2ban の設定によって変える必要が出てきます。fail2ban の動作の中には /tmp
ディレクトリが必要になるものもあります。fail2ban の行動記録を保存して欲しい場合は /var/log/fail2ban
を追加してください。全てのディレクトリが存在していることを確認してください。存在しない場合、サービスの起動時にエラーコード 226 が表示されます。また、/etc/fail2ban/fail2ban.conf
の logtarget を修正してください:
logtarget = /var/log/fail2ban/fail2ban.log
設定
デフォルト jail
多数のサービスに対応しているデフォルトの jail は /etc/fail2ban/jail.conf
に存在していますが、デフォルトでは有効になっていません。セクションヘッダーを適当な .local
ファイルにコピーすることで有効にできます。
パス
Arch Linux の基本設定を有効にするには、jail.local
ファイルに以下のセクションを追加・変更:
[INCLUDES] before = paths-arch.conf
fail2ban.service
を再起動して設定をテストしてください。fail2ban サービスが起動に失敗すると fail2ban-client から "file not found errors" が出力されます。paths-arch.conf
や jail.local
を必要に応じて調整してください。デフォルトの jail は設定を変更しないと動作しない場合があります。
カスタム SSH jail
/etc/fail2ban/jail.d/jail.conf
を編集して、以下のセクションを追加して信頼する IP アドレスのリストを更新します。
使っているファイアウォールが iptables の場合:
[DEFAULT] bantime = 1d ignoreip = 127.0.0.1/8 [sshd] enabled = true filter = sshd action = iptables backend = systemd maxretry = 5 findtime = 1d bantime = 2w
fail2ban はバージョン 0.10 から IPv6 をサポートしています。使用しているファイアウォールに応じて、ip6tables.service
などを起動・有効化してください。
また、/etc/ssh/sshd_config
に次を追加/変更してください:
LogLevel VERBOSE
そうしないとパスワード認証の失敗が正しく記録されません。