「Fail2ban」の版間の差分
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+ | {{Warning|攻撃者があなたの IP アドレスを知っている場合、スプーフィングされたソースヘッダーを持つパケットを送信し、あなたの IP アドレスをサーバーからロックアウトすることができます。[[SSH 鍵]] は、これらの問題を発生させずにブルートフォースの問題に対する洗練されたソリューションを提供します。}} |
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+ | {{ic|/etc/fail2ban/jail.d/sshd.local}} を編集し、このセクションを追加して、{{ic|ignoreip}} の信頼できる IP アドレスのリストを更新します: |
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+ | {{hc|/etc/fail2ban/jail.d/sshd.local|2= |
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+ | filter = sshd |
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+ | banaction = iptables |
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+ | maxretry = 5 |
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+ | {{Note| |
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+ | * パスワードの失敗が正しく記録されないかもしれないので、fail2ban の完全な監視を許可するために、{{ic|/etc/ssh/sshd_config}} で {{ic|LogLevel VERBOSE}} を設定する必要があるかもしれません。 |
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+ | * Fail2ban はバージョン 0.10 から IPv6 をサポートしています。それに合わせて [[ファイアウォール]] を適応してください、例えば {{ic|ip6tables.service}} を [[起動]]/[[有効化]] など。 |
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+ | * (ユニットファイルに {{ic|1=LogNamespace=''something''}} を追加することで) ジャーナルの名前空間を使用する場合、{{ic|backend}} を次のように設定することで、fail2ban にそれらのログを読ませることができます:{{ic|1=backend = systemd[journalfiles="/var/log/journal/*.''something''/system.journal"]}} のように設定します。 |
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+ | * [[ufw]] のような [[iptables]] フロントエンドを使用する場合、iptables を使用する代わりに {{ic|1=banaction = ufw}} を使用することができます。 |
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+ | * また、{{ic|/etc/shorewall/shorewall.conf}} の {{ic|BLACKLIST}} を {{ic|ALL}} に設定すると、IP アドレスを禁止するために追加されたルールは新しい接続だけに影響します。 |
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+ | === Systemd バックエンド: ジャーナルフィルタリング === |
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+ | パフォーマンスを向上させるために ''systemd'' バックエンドを使用する場合は、{{ic|journalmatch}} を使用してフィルターを設定します。たとえば、カーネルレベルのログメッセージのみを解析するには、次のようにします。 |
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+ | [Definition] |
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+ | failregex = ^.*DROP_.*SRC=<ADDR> DST=.*$ |
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+ | こちらも参照 {{man|7|systemd.journal-fields}} |
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+ | 現在、Fail2ban は ''root'' として実行する必要があります。したがって、[[systemd]] を使用してプロセスを強化することを検討することをお勧めします。 |
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+ | {{ic|fail2ban.service}} の [[systemd#ドロップインファイル|ドロップイン]] 設定ファイルを [[作成]]: |
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+ | PrivateDevices=yes |
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+ | ProtectHome=read-only |
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+ | ProtectSystem=strict |
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+ | ReadWritePaths=-/var/run/fail2ban |
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+ | ReadWritePaths=-/var/lib/fail2ban |
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+ | ReadWritePaths=-/var/log/fail2ban |
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+ | ReadWritePaths=-/var/spool/postfix/maildrop |
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+ | ReadWritePaths=-/run/xtables.lock |
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+ | CapabilityBoundingSet=CAP_AUDIT_READ CAP_DAC_READ_SEARCH CAP_NET_ADMIN CAP_NET_RAW |
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+ | }} |
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+ | {{ic|CapabilityBoundingSet}} パラメータ {{ic|CAP_DAC_READ_SEARCH}} を使用すると、Fail2ban にすべてのディレクトリとファイルへの完全な読み取りアクセスが許可されます。{{ic|CAP_NET_ADMIN}} と {{ic|CAP_NET_RAW}} により、[[コマンドラインシェル]] インターフェイスを持つファイアウォール上で Fail2ban を動作させることができます。詳細については、{{man|7|capabilities}} を参照してください。 |
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+ | {{ic|1=ProtectSystem=strict}} を使用すると、[[ファイルシステム]] 階層は読み取り専用になり、{{ic|ReadWritePaths}} は Fail2ban に必要なパスへの書き込みアクセスを許可します。 |
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+ | Create {{ic|/etc/fail2ban/fail2ban.local}} with the correct {{ic|logtarget}} path: |
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+ | {{hc|/etc/fail2ban/fail2ban.local|<nowiki> |
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+ | [Definition] |
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+ | logtarget = /var/log/fail2ban/fail2ban.log |
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+ | </nowiki>}} |
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+ | root として {{ic|/var/log/fail2ban/}} ディレクトリを作成します。 |
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+ | 最後に、[[systemd#ユニットを使う|systemd デーモンを]] [[再起動]] して実行しユニットの変更を適用し、{{ic|fail2ban.service}} を実行します。 |
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== 参照 == |
== 参照 == |
2023年12月21日 (木) 06:51時点における版
Fail2ban は、ログファイル (例:/var/log/httpd/error_log
) をスキャンし、認証の試行回数が多すぎる、脆弱性のスキャンなど、悪意のある兆候を示す IP を禁止します。一般に、Fail2ban は、次に、次の IP アドレスを拒否するように ファイアウォール ルールを更新するために使用されます。指定された時間だけですが、他の任意のアクション (電子メールの送信など) も設定できます。
目次
インストール
次のパッケージのいずれかを インストール して下さい:
- fail2ban - 最新の安定バージョン。
- fail2ban-gitAUR - マスターからの最新のコミット。
使い方
Fail2ban を 設定 し fail2ban.service
を 起動/有効化 します:
fail2ban-client
failed2ban-client を使用すると、jail (リロード、再起動、ステータスなど) を監視して、使用可能なすべてのコマンドを表示できます:
$ fail2ban-client
有効なジェイルをすべて表示するには:
# fail2ban-client status
たとえば sshd などの jail のステータスを確認するには:
# fail2ban-client status sshd
Status for the jail: sshd |- Filter | |- Currently failed: 1 | |- Total failed: 9 | `- Journal matches: _SYSTEMD_UNIT=sshd.service + _COMM=sshd `- Actions |- Currently banned: 1 |- Total banned: 1 `- Banned IP list: 0.0.0.0
禁止された IP を含むすべての jail のコンパクトバージョンの場合:
# fail2ban-client banned
[{'sshd': ['192.168.100.50']}, {'apache-auth': []}]
ハードニング
現在、fail2ban は root で実行する必要があり、systemd でプロセスをハードニングする余地があります。参照: systemd for Administrators, Part XII
ケイパビリティ
セキュリティを強化するために既存の fail2ban.service
のドロップイン設定ファイルで CapabilityBoundingSet
を指定することで fail2ban のケイパビリティを制限できます:
/etc/systemd/system/fail2ban.service.d/capabilities.conf
[Service] CapabilityBoundingSet=CAP_DAC_READ_SEARCH CAP_NET_ADMIN CAP_NET_RAW
上の例では、CAP_DAC_READ_SEARCH
で fail2ban に完全な読み取りアクセスを許可し、CAP_NET_ADMIN
と CAP_NET_RAW
で iptables によるファイアウォールのルールの設定を許可しています。fail2ban の設定によっては、ケイパビリティを追加する必要があるでしょう。詳しくは capabilities(7) を見て下さい。
ファイルシステムのアクセス
[Service]
セクションで、ReadOnlyDirectories や ReadWriteDirectories を使うことで、ファイルシステムの読み書きアクセスを制限することができます。例えば:
ReadOnlyDirectories=/ ReadWriteDirectories=/var/run/fail2ban /var/lib/fail2ban /var/spool/postfix/maildrop /tmp /var/log/fail2ban
上の例では、pid やソケットファイルの /var/run/fail2ban
と、postfix sendmail の /var/spool/postfix/maildrop
を除いて、ファイルシステムを読み取り専用に制限しています。ケイパビリティと同じく、システム設定や fail2ban の設定によって変える必要が出てきます。fail2ban の動作の中には /tmp
ディレクトリが必要になるものもあります。fail2ban の行動記録を保存して欲しい場合は /var/log/fail2ban
を追加してください。全てのディレクトリが存在していることを確認してください。存在しない場合、サービスの起動時にエラーコード 226 が表示されます。また、/etc/fail2ban/fail2ban.conf
の logtarget を修正してください:
logtarget = /var/log/fail2ban/fail2ban.log
設定
デフォルト jail
多数のサービスに対応しているデフォルトの jail は /etc/fail2ban/jail.conf
に存在していますが、デフォルトでは有効になっていません。セクションヘッダーを適当な .local
ファイルにコピーすることで有効にできます。
パス
Arch Linux の基本設定を有効にするには、jail.local
ファイルに以下のセクションを追加・変更:
[INCLUDES] before = paths-arch.conf
fail2ban.service
を再起動して設定をテストしてください。fail2ban サービスが起動に失敗すると fail2ban-client から "file not found errors" が出力されます。paths-arch.conf
や jail.local
を必要に応じて調整してください。デフォルトの jail は設定を変更しないと動作しない場合があります。
カスタム SSH jail
/etc/fail2ban/jail.d/jail.conf
を編集して、以下のセクションを追加して信頼する IP アドレスのリストを更新します。
使っているファイアウォールが iptables の場合:
[DEFAULT] bantime = 1d ignoreip = 127.0.0.1/8 [sshd] enabled = true filter = sshd action = iptables backend = systemd maxretry = 5 findtime = 1d bantime = 2w
fail2ban はバージョン 0.10 から IPv6 をサポートしています。使用しているファイアウォールに応じて、ip6tables.service
などを起動・有効化してください。
また、/etc/ssh/sshd_config
に次を追加/変更してください:
LogLevel VERBOSE
そうしないとパスワード認証の失敗が正しく記録されません。
ヒントとテクニック
カスタム SSH jail
/etc/fail2ban/jail.d/sshd.local
を編集し、このセクションを追加して、ignoreip
の信頼できる IP アドレスのリストを更新します:
/etc/fail2ban/jail.d/sshd.local
[sshd] enabled = true filter = sshd banaction = iptables backend = systemd maxretry = 5 findtime = 1d bantime = 2w ignoreip = 127.0.0.1/8
Systemd バックエンド: ジャーナルフィルタリング
パフォーマンスを向上させるために systemd バックエンドを使用する場合は、journalmatch
を使用してフィルターを設定します。たとえば、カーネルレベルのログメッセージのみを解析するには、次のようにします。
/etc/fail2ban/filter.d/fwdrop.local
[Definition] failregex = ^.*DROP_.*SRC=<ADDR> DST=.*$ journalmatch = _TRANSPORT=kernel
こちらも参照 systemd.journal-fields(7)
サービスの強化
現在、Fail2ban は root として実行する必要があります。したがって、systemd を使用してプロセスを強化することを検討することをお勧めします。
fail2ban.service
の ドロップイン 設定ファイルを 作成:
/etc/systemd/system/fail2ban.service.d/override.conf
[Service] PrivateDevices=yes PrivateTmp=yes ProtectHome=read-only ProtectSystem=strict ReadWritePaths=-/var/run/fail2ban ReadWritePaths=-/var/lib/fail2ban ReadWritePaths=-/var/log/fail2ban ReadWritePaths=-/var/spool/postfix/maildrop ReadWritePaths=-/run/xtables.lock CapabilityBoundingSet=CAP_AUDIT_READ CAP_DAC_READ_SEARCH CAP_NET_ADMIN CAP_NET_RAW
CapabilityBoundingSet
パラメータ CAP_DAC_READ_SEARCH
を使用すると、Fail2ban にすべてのディレクトリとファイルへの完全な読み取りアクセスが許可されます。CAP_NET_ADMIN
と CAP_NET_RAW
により、コマンドラインシェル インターフェイスを持つファイアウォール上で Fail2ban を動作させることができます。詳細については、capabilities(7) を参照してください。
ProtectSystem=strict
を使用すると、ファイルシステム 階層は読み取り専用になり、ReadWritePaths
は Fail2ban に必要なパスへの書き込みアクセスを許可します。
Create /etc/fail2ban/fail2ban.local
with the correct logtarget
path:
/etc/fail2ban/fail2ban.local
[Definition] logtarget = /var/log/fail2ban/fail2ban.log
root として /var/log/fail2ban/
ディレクトリを作成します。
最後に、systemd デーモンを 再起動 して実行しユニットの変更を適用し、fail2ban.service
を実行します。