「Parallels Desktop」の版間の差分
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| − | [http://www.parallels.com/products/desktop Parallels] Desktop は macOS のハイパーバイザ |
+ | [http://www.parallels.com/products/desktop Parallels] Desktop は macOS のハイパーバイザであり、様々なオペレーティングシステムを"仮想マシン" (ゲスト) としてホストシステムにインストールすることができます。これによって複数のマシンを物理的に管理する手間が省けます。仮想化に関する詳しい説明は [[Wikipedia:ja:仮想化|Wikipedia]] を見て下さい。 |
== Arch をゲストとしてインストール == |
== Arch をゲストとしてインストール == |
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| − | Parallels Desktop は |
+ | Parallels Desktop は Linux ゲストを標準でサポートしていますが、サポート対象の Linux ディストリビューションは少数に限られており、Arch Linux は含まれていません。これは、Parallels Tools のインストールがベンダーによってテストされていないことを意味し、Arch で動作させるには手動での介入が必要になります。Parallels Tools を使用しない場合は、新しい仮想マシンを作成するときに "other linux" を選択し、実際のマシンと同じように進めるだけで簡単にインストールできます。 |
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| + | === Apple Mac x86_64 ハードウェア上の Parallels Desktop === |
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| + | 以下の手順に加えて、[https://kb.parallels.com/en/124124 Parallels Knowledgebase] に Arch Linux のインストールガイドがあります。 |
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| + | === Apple Mac M1 以降の Parallels Desktop === |
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| + | [https://archboot.com Archboot] の '''aarch64''' イメージを使用して、好みの VM をインストールできます。 |
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| + | すぐに使用できるプレーンイメージが必要な場合は、[https://pkgbuild.com/~tpowa/parallels Download VM] をダウンロードしてください。ログイン情報については、[https://pkgbuild.com/~tpowa/parallels/Readme.txt Readme] を参照してください。 |
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== Parallels Tools == |
== Parallels Tools == |
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parallel tools のバージョンを表記するときは <Parallels.Version>.<Tools Version> という形式を使います。例えば: 9.0.24237.1028877 は Parallels バージョン 9.0.24237 + tools バージョン 1028877 を意味します。 |
parallel tools のバージョンを表記するときは <Parallels.Version>.<Tools Version> という形式を使います。例えば: 9.0.24237.1028877 は Parallels バージョン 9.0.24237 + tools バージョン 1028877 を意味します。 |
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| − | === |
+ | === Xorg の設定 === |
| + | Parallels Tools インストーラーは Xorg の設定を自動で行うため、[[Xorg]] の指示に従って、システムに関連パッケージをインストールするだけで済みます。vesa ドライバーを使用するには、{{Pkg|xf86-video-vesa}} パッケージをインストールしてください。 |
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| − | 場合によって tools インストーラで使われているバイナリが Arch リポジトリに入っている最新の Xorg やカーネルに対応していない可能性があります。 |
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| + | === 依存パッケージの準備 === |
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| − | バージョンと必要なソフトウェアの対応: |
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| + | 標準的なビルドユーティリティである {{Pkg|gcc}}、{{Pkg|dkms}}、{{Pkg|linux-headers}} をインストールする必要があります。 |
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| − | * 9.0.24229.991745 は 3.13.8 (もしくは 3.13.y) (3.14 では黒画面が表示されシステムがフリーズします) と xorg 1.15.y 以下を必要とします。 |
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| − | * 9.0.24237.1028877 は Arch の 3.14.15-1-lts (新しいバージョンでも動作するかもしれません) と xorg 1.15.y 以下で動作します。 |
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| − | * 11.0.0.31193 は Arch 4.1.6-1 と xorg 1.17.2-4 で動作します。 |
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| − | * 12.1.0.41489 は最新の Arch 4.8.7-1 と Xorg 1.18.4 で動作します。インストールスクリプト ({{ic|cdrom//Parallels Tools//install}}) の PATH ステートメントを削除して、カーネルブートパラメータに {{ic|1=iomem=relaxed}} を追加すする必要があります。 |
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| + | === Parallels Tools のインストール === |
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| − | 古いカーネルや Xorg を取得する方法: |
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| − | |||
| − | * linux 3.13.8 は [[Arch Linux Archive]] から取得できます。 |
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| − | * linux 3.14.15 は現在の linux-lts なので、インストールして grub の設定を再生成するだけで OK です。 |
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| − | * xorg 1.15.y は [[AMD Catalyst]] に書かれている方法で取得できます。 |
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| − | |||
| − | {{ic|/etc/pacman.conf}} のリポジトリ設定 (3.13.8): |
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| − | [core] |
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| − | #Include = /etc/pacman.d/mirrorlist |
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| − | SigLevel = PackageRequired |
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| − | Server = http://seblu.net/a/arm/2014/04/09/$repo/os/$arch |
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| − | [extra] |
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| − | #Include = /etc/pacman.d/mirrorlist |
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| − | SigLevel = PackageRequired |
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| − | Server = http://seblu.net/a/arm/2014/04/09/$repo/os/$arch |
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| − | |||
| − | (arch のインストールでロールバックマシンを使うのではなく) カーネルをダウングレードする場合、次を実行: |
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| − | |||
| − | # pacman -Syy |
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| − | |||
| − | # pacman -S linux |
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| − | |||
| − | === Xorg の設定 === |
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| − | |||
| − | Parallels tools インストーラは Xorg の設定についても管理するので、[[Xorg]] の記事に書かれている手順に従って適切なパッケージをインストールしてください。{{Pkg|xf86-video-vesa}} ビデオドライバを使う必要があります: |
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| − | |||
| − | # pacman -S xf86-video-vesa |
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| − | |||
| − | === 依存パッケージの準備 === |
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| + | "仮想マシン" メニューから "Parallels Tools のインストール" を選択します。Parallels Tools は CD イメージに格納されており、仮想マシンに接続されます。最初にマウントする必要があります。 |
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| − | インストールスクリプトは init スクリプトを {{ic|/etc/init.d/}} から探そうとするので、存在しない場合インストールが失敗します。Arch は systemd を使っているため、systemd の scripts ディレクトリへのシンボリックリンクを作成して def_sysconfdir 変数を設定してください: |
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| + | $ mount /dev/cdrom /mnt/cdrom |
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| − | # ln -sf /usr/lib/systemd/scripts/ /etc/init.d |
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| + | これで、次のインストールスクリプトを使用して Parallels Tools をインストールできます。 |
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| − | # export def_sysconfdir=/etc/init.d |
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| + | $ cd /mnt/cdrom |
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| − | また、インストールスクリプトは {{ic|/etc/X11/xorg.conf}} ファイルも使用します。空のファイルを作成することで、インストーラによって自動的に設定が行われます: |
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| + | $ ./install |
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| + | Parallels Tools はほとんどの場合、特に設定なしで正常に動作しますが、場合によってはパッチを適用する必要があります: |
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| − | # touch /etc/X11/xorg.conf |
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| + | {| class="wikitable" |
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| − | そして、ビルドに必要な標準ユーティリティと python2、カーネルヘッダをインストールしてください: |
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| + | ! Liunx Kernel !! [[Parallels Desktop]] !! [[#Parallels tools|Parallels Tools]] !! Work out of box |
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| + | |- |
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| + | | 5.17 || 17.1.4 || 51567 || {{Yes}} |
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| + | |- |
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| + | | 5.18 || 17.1.4 || 51567 || {{No}} |
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| + | |- |
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| + | | 5.18 || 18.0.0 || 53049 || {{Yes}} |
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| + | |} |
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| + | Parallels Desktop 17.1.4 を使用していて、カーネルバージョン 5.18 ({{ic|uname -a}} で確認) の VM をインストールした場合、以下のトラブルシューティングセクションに従ってください。 |
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| − | # pacman -S base-devel python2 linux-headers |
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| + | ==== トラブルシューティング: Parallels 17 をカーネル 5.18 をサポートするようにパッチを適用する ==== |
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| − | Parallels のバージョンによっては、{{ic|linux-headers}} の代わりに {{ic|linux-lts-headers}} をインストールする必要があります。 |
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| + | "仮想マシン" メニューから "Parallels Tools のインストール" を選択します。Parallels Tools は CD イメージに格納されており、仮想マシンに接続されます。 |
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| − | 最後に、python 2 の一時的なシンボリックリンクを作成してください。インストールが完了したらリンクは削除してください。 |
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| + | このプロセスには root 権限が必要です。 |
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| − | # ln -sf /usr/bin/python2 /usr/local/bin/python |
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| + | root ユーザーになり、Tools 仮想 CD を Linux VM にマウントします: |
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| + | $ su |
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| − | === Parallels tools のインストール === |
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| + | $ mount /dev/cdrom /mnt |
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| + | CD ディレクトリ全体をホームディレクトリにコピーし、{{ic|prl-tools-build}} に名前を変更します: |
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| − | "Virtual Machine" メニューから "install Parallels Tools" を選択してください。Parallels Tools は cd イメージ上にあり、そこから仮想マシンに接続されます。最初にイメージをマウントする必要があります: |
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| − | + | $ cp -R /mnt ~ |
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| + | $ cd ~ |
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| + | $ mv mnt prl-tools-build |
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| + | コミュニティパッチをダウンロードし、パッチを適用する {{ic|kmods/}} を準備します: |
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| − | それから以下のようにインストールスクリプトを使って Parallels tools のインストールに進みます: |
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| + | $ wget https://raw.githubusercontent.com/wegank/nixos-config/7b89b4c6d1a87c83f10aa5d0f96fe0229795056e/hardware/parallels-unfree/prl-tools.patch |
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| − | # cd /mnt/cdrom |
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| + | $ cd ~/prl-tools-build/kmods |
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| + | $ tar zxf prl_mod.tar.gz |
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| + | $ rm prl_mod.tar.gz |
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| + | パッチを適用し、インストールします: |
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| − | # ./install |
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| + | $ cd ~/prl-tools-build |
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| − | === Systemd の設定 === |
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| + | $ patch -p1 < prl-tools.patch |
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| + | $ cd kmods |
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| + | $ tar zcf prl_mod.tar.gz * |
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| + | $ cd ~/prl-tools-build |
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| + | $ ./install |
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| + | (Parallels フォーラムでコミュニティ提供のパッチについては、[https://forum.parallels.com/threads/patch-support-for-kernel-5-18-parallel-tools-17-1-4-51567.357611/ このスレッド]を参照してください。) |
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| − | Parallels tools デーモンはブート時に起動しないため、以下のようにサービスファイルを作成してください: |
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| + | (フォーラムで提供されている Parallels Tools パッチの適用方法に関するステップバイステップの手順については、[https://forum.parallels.com/threads/tools-patch-procedure.351669/ このスレッド]を参照してください。) |
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| + | === ツールの使用 === |
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| − | {{hc|/usr/lib/systemd/system/parallels-tools.service|<nowiki> |
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| − | [Unit] |
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| − | Description=Parallels Tools |
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| − | [Service] |
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| − | Type=oneshot |
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| − | ExecStart=/usr/lib/systemd/scripts/prltoolsd start |
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| − | ExecStop=/usr/lib/systemd/scripts/prltoolsd stop |
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| − | RemainAfterExit=yes |
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| − | [Install] |
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| − | WantedBy=multi-user.target |
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| − | </nowiki>}} |
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| + | ==== フォルダー共有 ==== |
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| − | そしてサービスを[[有効化]]してください: |
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| + | * 仮想マシン > 構成 > 共有」で、ホストシステム上のどのフォルダーをゲストと共有するかを指定できます。 |
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| − | # systemctl enable parallels-tools.service |
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| + | * フォルダーは {{ic|/mnt/psf}} に表示されます。 |
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| + | ==== 動的ディスプレイ解像度 ==== |
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| − | これで、システムを再起動すると Parallels tools がインストールされ動作し始めます。 |
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| + | 非常に便利なツールは {{ic|prlcc}} です。ウィンドウのサイズを変更すると、ディスプレイの解像度(ゲスト側、ホスト側ではありません)を自動的に変更します。このツールが実行されていない場合、ウィンドウの内容は引き伸ばされたり縮小されたりします。 |
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| − | === Tools の使用 === |
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| + | prlcc は通常、自動的に起動し、バックグラウンドで実行されます。起動しない場合は、次のように実行します (または、{{ic|/etc/X11/xinit/xinitrc.d/90-prlcc}} のような設定ファイルに配置します) |
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| + | $ prlcc & |
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| − | ==== フォルダの共有 ==== |
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| + | ==== クリップボードの同期 ==== |
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| − | ホスト側で "virtual machine > configuration > sharing" からゲストと共有するフォルダを指定することができます。設定したら以下のように共有フォルダをマウントします: |
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| + | ツール {{ic|prlcp}} を実行すると、ゲストとホスト間でクリップボードを同期できます。上記のツールと同様に、自動的に実行されない場合は、{{ic|.xinitrc}} のような設定ファイルで起動することをお勧めします。 |
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| − | # mount -t prl_fs ''name_of_share'' ''/mnt/name_of_share'' |
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| + | $ prlcp & |
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| − | ==== Dynamic Display Resolution ==== |
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| + | === 今後の作業 === |
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| − | {{ic|prlcc}} という便利なツールが存在します。ウィンドウのサイズを変更したときに (ゲストの) ディスプレイの解像度を自動的に変更します。このツールを実行していないと、ウィンドウの中身が伸び縮みしてしまいます。prlcc は基本的に自動的に実行され、バックグラウンドで動作します。動作しない場合、以下を実行してください (もしくは {{ic|/etc/X11/xinit/xinitrc.d/90-prlcc}} のように設定ファイルに記述してください): |
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| + | 一般的に、Linux カーネルや Xorg などのシステムパッケージを更新すると、Parallels Tools が破損する可能性があり、再インストールが必要になります。場合によっては、新しいパッケージがツールと互換性がなくなり、動作しなくなることがあります。その場合は、新しくインストールしたパッケージをロールバックし、Parallels が新しいプロダクトビルドをリリースするまでゲストの更新を待つ必要があります(以前の非互換性が解決されていることを期待して) |
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| − | {{bc|$ prlcc &}} |
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| − | + | == 参照 == |
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| + | * [[Wikipedia:Parallels Desktop for Mac]] Wikipedia の Parallels Desktop for Mac のページ |
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| − | 通常、linux カーネルや Xorg などのシステムパッケージをアップデートすると Parallels tools が破壊されてしまう可能性があり、そうなると再インストールが必要になります。ときどき、tools が新しいパッケージに未対応で動作を停止するので、そのような場合、新しくインストールしたパッケージをロールバックして、Parallels が新しい製品をリリースするのを待ってから (それによって互換性の問題が解決されたら) ゲストのアップデートをしてください。 |
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| + | * [https://www.parallels.com/products/desktop/ Parallels Desktop 公式ウェブサイト] |
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| + | * [https://kb.parallels.com/ Parallels Knowledge Base] |
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| + | * [https://forum.parallels.com/ Parallels フォーラム] |
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| + | * [https://download.parallels.com/desktop/v17/docs/en_US/Parallels%20Desktop%20User's%20Guide.pdf Parallels Desktop ユーザーガイド v17] |
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2025年2月14日 (金) 07:30時点における最新版
関連記事
Parallels Desktop は macOS のハイパーバイザであり、様々なオペレーティングシステムを"仮想マシン" (ゲスト) としてホストシステムにインストールすることができます。これによって複数のマシンを物理的に管理する手間が省けます。仮想化に関する詳しい説明は Wikipedia を見て下さい。
Arch をゲストとしてインストール
Parallels Desktop は Linux ゲストを標準でサポートしていますが、サポート対象の Linux ディストリビューションは少数に限られており、Arch Linux は含まれていません。これは、Parallels Tools のインストールがベンダーによってテストされていないことを意味し、Arch で動作させるには手動での介入が必要になります。Parallels Tools を使用しない場合は、新しい仮想マシンを作成するときに "other linux" を選択し、実際のマシンと同じように進めるだけで簡単にインストールできます。
Apple Mac x86_64 ハードウェア上の Parallels Desktop
以下の手順に加えて、Parallels Knowledgebase に Arch Linux のインストールガイドがあります。
Apple Mac M1 以降の Parallels Desktop
Archboot の aarch64 イメージを使用して、好みの VM をインストールできます。
すぐに使用できるプレーンイメージが必要な場合は、Download VM をダウンロードしてください。ログイン情報については、Readme を参照してください。
Parallels Tools
概要
ホストのオペレーティングシステムとゲストのオペレーティングシステムの相互運用性を増すために、Parallels は "Parallels tools" という名前のパッケージを提供しており、カーネルモジュールとユーザースペースユーティリティが含まれています。Parallels Tools の特徴は Parallels Tools Overview に記載があります。
この記事ではこのツールをフルに活用して、Xorg の設定まで行います。ヘッドレスサーバーの場合、X に関連するセクションはスキップできます。
parallel tools のバージョンを表記するときは <Parallels.Version>.<Tools Version> という形式を使います。例えば: 9.0.24237.1028877 は Parallels バージョン 9.0.24237 + tools バージョン 1028877 を意味します。
Xorg の設定
Parallels Tools インストーラーは Xorg の設定を自動で行うため、Xorg の指示に従って、システムに関連パッケージをインストールするだけで済みます。vesa ドライバーを使用するには、xf86-video-vesa パッケージをインストールしてください。
依存パッケージの準備
標準的なビルドユーティリティである gcc、dkms、linux-headers をインストールする必要があります。
Parallels Tools のインストール
"仮想マシン" メニューから "Parallels Tools のインストール" を選択します。Parallels Tools は CD イメージに格納されており、仮想マシンに接続されます。最初にマウントする必要があります。
$ mount /dev/cdrom /mnt/cdrom
これで、次のインストールスクリプトを使用して Parallels Tools をインストールできます。
$ cd /mnt/cdrom $ ./install
Parallels Tools はほとんどの場合、特に設定なしで正常に動作しますが、場合によってはパッチを適用する必要があります:
| Liunx Kernel | Parallels Desktop | Parallels Tools | Work out of box |
|---|---|---|---|
| 5.17 | 17.1.4 | 51567 | Yes |
| 5.18 | 17.1.4 | 51567 | No |
| 5.18 | 18.0.0 | 53049 | Yes |
Parallels Desktop 17.1.4 を使用していて、カーネルバージョン 5.18 (uname -a で確認) の VM をインストールした場合、以下のトラブルシューティングセクションに従ってください。
トラブルシューティング: Parallels 17 をカーネル 5.18 をサポートするようにパッチを適用する
"仮想マシン" メニューから "Parallels Tools のインストール" を選択します。Parallels Tools は CD イメージに格納されており、仮想マシンに接続されます。
このプロセスには root 権限が必要です。 root ユーザーになり、Tools 仮想 CD を Linux VM にマウントします:
$ su $ mount /dev/cdrom /mnt
CD ディレクトリ全体をホームディレクトリにコピーし、prl-tools-build に名前を変更します:
$ cp -R /mnt ~ $ cd ~ $ mv mnt prl-tools-build
コミュニティパッチをダウンロードし、パッチを適用する kmods/ を準備します:
$ wget https://raw.githubusercontent.com/wegank/nixos-config/7b89b4c6d1a87c83f10aa5d0f96fe0229795056e/hardware/parallels-unfree/prl-tools.patch $ cd ~/prl-tools-build/kmods $ tar zxf prl_mod.tar.gz $ rm prl_mod.tar.gz
パッチを適用し、インストールします:
$ cd ~/prl-tools-build $ patch -p1 < prl-tools.patch $ cd kmods $ tar zcf prl_mod.tar.gz * $ cd ~/prl-tools-build $ ./install
(Parallels フォーラムでコミュニティ提供のパッチについては、このスレッドを参照してください。) (フォーラムで提供されている Parallels Tools パッチの適用方法に関するステップバイステップの手順については、このスレッドを参照してください。)
ツールの使用
フォルダー共有
- 仮想マシン > 構成 > 共有」で、ホストシステム上のどのフォルダーをゲストと共有するかを指定できます。
- フォルダーは
/mnt/psfに表示されます。
動的ディスプレイ解像度
非常に便利なツールは prlcc です。ウィンドウのサイズを変更すると、ディスプレイの解像度(ゲスト側、ホスト側ではありません)を自動的に変更します。このツールが実行されていない場合、ウィンドウの内容は引き伸ばされたり縮小されたりします。
prlcc は通常、自動的に起動し、バックグラウンドで実行されます。起動しない場合は、次のように実行します (または、/etc/X11/xinit/xinitrc.d/90-prlcc のような設定ファイルに配置します)
$ prlcc &
クリップボードの同期
ツール prlcp を実行すると、ゲストとホスト間でクリップボードを同期できます。上記のツールと同様に、自動的に実行されない場合は、.xinitrc のような設定ファイルで起動することをお勧めします。
$ prlcp &
今後の作業
一般的に、Linux カーネルや Xorg などのシステムパッケージを更新すると、Parallels Tools が破損する可能性があり、再インストールが必要になります。場合によっては、新しいパッケージがツールと互換性がなくなり、動作しなくなることがあります。その場合は、新しくインストールしたパッケージをロールバックし、Parallels が新しいプロダクトビルドをリリースするまでゲストの更新を待つ必要があります(以前の非互換性が解決されていることを期待して)
参照
- Wikipedia:Parallels Desktop for Mac Wikipedia の Parallels Desktop for Mac のページ
- Parallels Desktop 公式ウェブサイト
- Parallels Knowledge Base
- Parallels フォーラム
- Parallels Desktop ユーザーガイド v17