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{{Related|ブートローダー}} |
{{Related|ブートローダー}} |
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{{Related articles end}} |
{{Related articles end}} |
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− | [[Wikipedia:ja:SYSLINUX|Syslinux]] はハードドライブや CD、PXE |
+ | [[Wikipedia:ja:SYSLINUX|Syslinux]] はハードドライブや CD から、あるいは [[PXE]] によってネットワーク経由で起動できるブートローダーです。[[FAT]], [[Wikipedia:ja:ext2|ext2]], [[ext3]], [[ext4]], [[Btrfs]] などのファイルシステムをサポートしています。 |
− | {{Warning| |
+ | {{Warning|1=Syslinux 6.03 現在、ファイルシステムによってはサポートされていない機能が存在します。例えば、ext4 (boot) ボリュームの64ビット機能などです。詳しくは [http://www.syslinux.org/wiki/index.php/Filesystem] を参照してください。}} |
+ | {{Note|Syslinux には他のパーティションに含まれているファイルにアクセスする機能がありません。他のパーティションを使う方法は[[#チェインロード|チェインロード]]を参照してください。}} |
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− | {{Note| |
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− | * Syslinux (バージョン 6.02 現在, BIOS と UEFI 両方で) は ([[GRUB]] とは違って) 他のパーティションのファイルにアクセスすることができません。(multi-fs と呼ばれる) この機能は上流で実装される予定です。multi-fs 機能の手助けをしたいのなら、[http://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=33 上流に連絡] してください。 |
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− | * Syslinux 4.xx (または 5.xx) から 6.xx バージョンにアップグレードするときは、Syslinux BIOS を [[#手動インストール]] に従って(インストールスクリプトを使わずに)手動で(アップデートではなく)再インストールしてください。インストールスクリプトは Syslinux を 6.xx バージョンに正しくアップグレードすることができません。 |
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− | }} |
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== BIOS 環境 == |
== BIOS 環境 == |
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# mkdir /boot/syslinux |
# mkdir /boot/syslinux |
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− | # cp |
+ | # cp /usr/lib/syslinux/bios/*.c32 /boot/syslinux/ # /usr/lib/syslinux/bios/ から *.c32 ファイルをすべてコピーします、シンボリックリンクでは駄目です |
− | # extlinux --install /boot/syslinux |
+ | # extlinux --install /boot/syslinux/ |
この後、次のセクションに書かれているように Syslinux のブートコード ({{ic|mbr.bin}} もしくは {{ic|gptmbr.bin}}) をディスクの Master Boot Record の440バイトのブートコード領域 (MBR や msdos パーティションテーブルとは違います) にインストールしてください。 |
この後、次のセクションに書かれているように Syslinux のブートコード ({{ic|mbr.bin}} もしくは {{ic|gptmbr.bin}}) をディスクの Master Boot Record の440バイトのブートコード領域 (MBR や msdos パーティションテーブルとは違います) にインストールしてください。 |
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+ | |||
+ | {{Note|パーティションを使用しないでインストールする場合、MBR に Syslinux のブートコードをインストールする必要はありません。[[#設定]]まで進んでください。詳しくは [https://unix.stackexchange.com/questions/103501/boot-partiotionless-disk-with-syslinux] を参照。}} |
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===== MBR パーティションテーブル ===== |
===== MBR パーティションテーブル ===== |
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{{Note| |
{{Note| |
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* UEFI は Syslinux 6.xx 以降でサポートされています。 |
* UEFI は Syslinux 6.xx 以降でサポートされています。 |
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− | |||
− | * 以下のコマンド中にある {{ic|$esp}} は ESP (EFI System Partition) のマウントポイントを示しています。 |
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* {{ic|efi64}} は x86_64 UEFI システムを意味しています。IA32 (32-bit) EFI では、下のコマンド中の {{ic|efi64}} を {{ic|efi32}} に置き換えてください。 |
* {{ic|efi64}} は x86_64 UEFI システムを意味しています。IA32 (32-bit) EFI では、下のコマンド中の {{ic|efi64}} を {{ic|efi32}} に置き換えてください。 |
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=== UEFI Syslinux の制限 === |
=== UEFI Syslinux の制限 === |
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− | * UEFI Secure Boot のために UEFI Syslinux アプリケーション {{ic|syslinux.efi}} を (sbsigntool の) {{ic|sbsign}} で署名することはできません。バグレポート |
+ | * UEFI Secure Boot のために UEFI Syslinux アプリケーション {{ic|syslinux.efi}} を (sbsigntool の) {{ic|sbsign}} で署名することはできません。詳しくはバグレポート [http://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=8] を参照。 |
+ | * UEFI Syslinux のメニューで TAB を使ってカーネルパラメータを編集すると表示がおかしくなります (text on top of one-another)。詳しくはバグレポート [http://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=9] を参照。 |
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+ | * UEFI Syslinux は {{ic|UEFI Shell}} や {{ic|Windows Boot Manager}} など他の EFI アプリケーションのチェインロードをサポートしていません。詳しくはバグレポート [http://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=17] を参照。 |
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+ | * QEMU/OVMF や VirtualBox、VMware などの仮想環境や DUET などの UEFI エミュレーション環境では UEFI Syslinux は起動しないことがあります。VMware Workstation 10.0.2 と Syslinux-6.02 以上では問題ないとされています。詳しくはバグレポート [http://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=21], [http://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=23], [http://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=72] を参照。 |
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+ | * UEFI では Memdisk は使えません。詳しくはバグレポート [http://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=30] を参照。 |
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+ | === インストール === |
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− | * UEFI Syslinux のメニューで TAB を使ってカーネルパラメータを編集すると表示がおかしくなります (text on top of one-another)。バグレポート - http://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=9 |
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+ | {{Note|以下のコマンド中にある {{ic|$esp}} は [[ESP]] (EFI System Partition) のマウントポイントを示しています。}} |
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− | * UEFI Syslinux は {{ic|UEFI Shell}} や {{ic|Windows Boot Manager}} など他の EFI アプリケーションのチェインロードをサポートしていません。バグレポート - http://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=17 |
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− | |||
− | * QEMU/OVMF や VirtualBox、VMwareUEFI などの仮想環境や DUET などの UEFI エミュレーション環境では Syslinux は起動しません。バグレポート - http://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=21 and http://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=23 |
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− | |||
− | * UEFI では Memdisk は使えません。バグレポート - http://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=30 |
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− | |||
− | === インストール === |
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* {{Pkg|syslinux}} パッケージをインストールして EFI System Partition (ESP) で syslinux をセットアップしてください: |
* {{Pkg|syslinux}} パッケージをインストールして EFI System Partition (ESP) で syslinux をセットアップしてください: |
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* [[#設定]] に従って {{ic|$esp/EFI/syslinux/syslinux.cfg}} を作成・編集してください。 |
* [[#設定]] に従って {{ic|$esp/EFI/syslinux/syslinux.cfg}} を作成・編集してください。 |
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+ | {{Note| |
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− | {{Note|UEFI での設定ファイルは {{ic|$esp/EFI/syslinux/syslinux.cfg}} であり、{{ic|/boot/syslinux/syslinux.cfg}} ではありません。{{ic|/boot/syslinux/}} 内のファイルは BIOS 用で UEFI syslinux とは関係ありません。}} |
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+ | * UEFI での設定ファイルは {{ic|$esp/EFI/syslinux/syslinux.cfg}} であり、{{ic|/boot/syslinux/syslinux.cfg}} ではありません。{{ic|/boot/syslinux/}} 内のファイルは BIOS 用で UEFI syslinux とは関係ありません。 |
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+ | * BIOS モードで起動された場合、{{Pkg|efibootmgr}} は EFI の NVRAM エントリを {{ic|/efi/syslinux/syslinux.efi}} に設定できません。EFI のデフォルトの場所にリソースを保存してください: {{ic|''$esp''/EFI/syslinux/* -> ''$esp''/EFI/BOOT/*}} と {{ic|''$esp''/EFI/syslinux/syslinux.efi -> ''$esp''/EFI/BOOT/bootx64.efi}}。}} |
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== 設定 == |
== 設定 == |
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Syslinux の設定ファイル, {{ic|syslinux.cfg}} は Syslinux をインストールしたディレクトリと同じところに作成する必要があります。このページでは、BIOS 環境は {{ic|/boot/syslinux/}}、UEFI 環境は {{ic|$esp/EFI/syslinux/}} になります。 |
Syslinux の設定ファイル, {{ic|syslinux.cfg}} は Syslinux をインストールしたディレクトリと同じところに作成する必要があります。このページでは、BIOS 環境は {{ic|/boot/syslinux/}}、UEFI 環境は {{ic|$esp/EFI/syslinux/}} になります。 |
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− | ブートローダは {{ic|syslinux.cfg}} (推奨) もしくは {{ic|extlinux.conf}} を探します。 |
+ | ブートローダーは {{ic|syslinux.cfg}} (推奨) もしくは {{ic|extlinux.conf}} を探します。 |
{{Tip| |
{{Tip| |
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Syslinux ではブートメニューを使うことも可能です。ブートメニューを使うには、{{ic|menu}} モジュールを Syslinux ディレクトリにコピーしてください: |
Syslinux ではブートメニューを使うことも可能です。ブートメニューを使うには、{{ic|menu}} モジュールを Syslinux ディレクトリにコピーしてください: |
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# cp /usr/lib/syslinux/bios/menu.c32 /boot/syslinux/ |
# cp /usr/lib/syslinux/bios/menu.c32 /boot/syslinux/ |
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+ | |||
+ | {{ic|lib*.c32}} ライブラリモジュールも同じようにコピーしてください。 |
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設定: |
設定: |
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}} |
}} |
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− | メニューシステムの詳細は [http:// |
+ | メニューシステムの詳細は [http://www.syslinux.org/wiki/index.php/Menu Syslinux wiki] を見てください。 |
==== グラフィカルブートメニュー ==== |
==== グラフィカルブートメニュー ==== |
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# cp /usr/lib/syslinux/bios/vesamenu.c32 /boot/syslinux/ |
# cp /usr/lib/syslinux/bios/vesamenu.c32 /boot/syslinux/ |
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− | {{Note|[[Unified Extensible Firmware Interface|UEFI]] を使用する場合は {{ic|/usr/lib/syslinux/efi64/}} (i686 環境なら {{ic|efi32}}) からコピーしてください。そうしないとブランクスクリーンが表示されます。そうなってしまった場合は、ライブメディアから起動して [[ |
+ | {{Note|[[Unified Extensible Firmware Interface|UEFI]] を使用する場合は {{ic|/usr/lib/syslinux/efi64/}} (i686 環境なら {{ic|efi32}}) からコピーしてください。そうしないとブランクスクリーンが表示されます。そうなってしまった場合は、ライブメディアから起動して [[chroot]] を使って適切な変更を施して下さい。}} |
[https://projects.archlinux.org/archiso.git/tree/configs/releng/syslinux この設定]は Arch Install CD と同じメニューデザインを使っています。背景ファイルもここになります。この設定を使ってあなたのシステムをブートできるようにするために、正しいパーティションが使われているか確認してください。 |
[https://projects.archlinux.org/archiso.git/tree/configs/releng/syslinux この設定]は Arch Install CD と同じメニューデザインを使っています。背景ファイルもここになります。この設定を使ってあなたのシステムをブートできるようにするために、正しいパーティションが使われているか確認してください。 |
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309行目: | 308行目: | ||
=== 自動ブート === |
=== 自動ブート === |
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− | Syslinux のメニューを表示したくない場合は、{{ic|syslinux.cfg}} 内の {{ic|UI}} |
+ | Syslinux のメニューを表示したくない場合は、{{ic|syslinux.cfg}} 内の {{ic|PROMPT}} を {{ic|0}} に設定して {{ic|UI}} メニューエントリを全てコメントアウトしてください。{{ic|TIMEOUT}} 変数を {{ic|0}} にしても良いでしょう。{{ic|syslinux.cfg}} で {{ic|DEFAULT}} が設定されていることを確認してください。起動時に {{ic|Shift}} または {{ic|Alt}} を押すか {{ic|Caps Lock}} または {{ic|Scroll Lock}} をセットすることでブートオプションは変更できます。 |
=== セキュリティ === |
=== セキュリティ === |
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388行目: | 387行目: | ||
# mount /dev/sda2 /mnt/boot (only necessary for separate /boot) |
# mount /dev/sda2 /mnt/boot (only necessary for separate /boot) |
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Extlinux をインストールして必要な {{ic|*.c32}} ファイルをコピーしてください: |
Extlinux をインストールして必要な {{ic|*.c32}} ファイルをコピーしてください: |
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− | # extlinux -i /mnt/boot/syslinux |
+ | # extlinux -i /mnt/boot/syslinux/ |
# cp /usr/lib/syslinux/bios/*.c32 /mnt/boot/syslinux |
# cp /usr/lib/syslinux/bios/*.c32 /mnt/boot/syslinux |
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− | {{ic|/mnt/boot/syslinux/syslinux.cfg}} を作成してください。例: |
+ | {{ic|/mnt/boot/syslinux/syslinux.cfg}} を作成してください。例 ({{ic|/dev/sda3}} のファイル): |
− | {{hc|/boot/syslinux/syslinux.cfg |
+ | {{hc|/mnt/boot/syslinux/syslinux.cfg|<nowiki> |
timeout 10 |
timeout 10 |
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405行目: | 404行目: | ||
com32 chain.c32 |
com32 chain.c32 |
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append hd0 0</nowiki> |
append hd0 0</nowiki> |
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+ | }} |
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+ | |||
+ | そしてメインの {{ic|syslinux.cfg}} にエントリを追加してください: |
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+ | {{hc|/boot/syslinux/syslinux.cfg|<nowiki> |
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+ | label OtherLinux |
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+ | com32 chain.c32 |
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+ | append hd0 3</nowiki> |
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}} |
}} |
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456行目: | 462行目: | ||
=== キーボードリマッピング === |
=== キーボードリマッピング === |
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− | ブートパラメータを頻繁に編集する必要があるような場合、キーボードレイアウトのリマップを行うとよいかもしれません。 |
+ | ブートパラメータを頻繁に編集する必要があるような場合、キーボードレイアウトのリマップを行うとよいかもしれません。US キーボード以外で "=", "/" などの文字を打つのが楽になります。 |
{{note|keytab-lilo は "loadkeys" プログラムを呼び出す perl スクリプトです。}} |
{{note|keytab-lilo は "loadkeys" プログラムを呼び出す perl スクリプトです。}} |
||
− | まず互換性のあるキーマップ (例えば |
+ | まず互換性のあるキーマップ (例えばドイツ語キーマップ) を作成するには: |
− | # |
+ | # keytab-lilo /usr/share/kbd/keymaps/i386/qwerty/us.map.gz /usr/share/kbd/keymaps/i386/qwertz/de.map.gz > /boot/syslinux/de.ktl |
− | # cp /usr/share/kbd/keymaps/i386/qwertz/de.map.gz ./ |
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− | # gunzip {de,us}.map.gz |
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− | # mv de.{,k}map |
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− | # mv us.{,k}map |
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− | # keytab-lilo de > de.ktl |
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+ | {{ic|syslinux.cfg}} を編集して以下を追加してください: |
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− | 最後のコマンドは root で実行してください、そうしないと動きません。 |
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− | |||
− | root で {{ic|de.ktl}} を {{ic|/boot/syslinux/}} にコピーして所有者を root に設定してください: |
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− | # chown root:root /boot/syslinux/de.ktl |
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− | |||
− | {{ic|syslinux.conf}} を編集して以下を追加してください: |
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{{hc|/boot/syslinux/syslinux.cfg| |
{{hc|/boot/syslinux/syslinux.cfg| |
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KBDMAP de.ktl |
KBDMAP de.ktl |
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}} |
}} |
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+ | |||
+ | 詳しくは [http://www.syslinux.org/wiki/index.php/Directives/kbdmap Syslinux wiki] を参照してください。 |
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=== メニューを隠す === |
=== メニューを隠す === |
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== トラブルシューティング == |
== トラブルシューティング == |
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+ | |||
+ | === Failed to load ldlinux === |
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+ | |||
+ | 起動時に "Failed to load ldlinux.c32" というエラーメッセージが表示される理由は様々なものが考えられます。ファイルシステムツールやファイルシステムの構造の変化がそのひとつです。例えば、新しい ext4 ファイルシステムでは64ビット機能がデフォルトで有効になっています (古いバージョンの mke2fs では手動で設定する必要がある機能でした)。ext4 以外のファイルシステムでも構造やツールに変更が加えられることがあり、ブートローダーの挙動に影響します。 |
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+ | |||
+ | {{Note|1={{ic|Failed to load ldlinux.c32}} というメッセージとファイルシステムの問題の間に直接的な因果関係はありません: |
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+ | * このメッセージ以外にもファイルシステムの問題と関連するエラーは存在します。 |
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+ | * メッセージが出たからといって必ずしもファイルシステムに問題があるとは限りません。他の理由も存在し得ます。}} |
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+ | |||
+ | 詳しくは [http://www.syslinux.org/wiki/index.php/Common_Problems#Failed_to_load_ldlinux] を参照してください。 |
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=== Syslinux プロンプトを使う === |
=== Syslinux プロンプトを使う === |
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570行目: | 578行目: | ||
'''解決方法:''' {{ic|/boot}} を含むパーティションのブートフラグが有効になっているか確認してください。また、Windows パーティションのブートフラグは無効にする必要があります。上のインストールセクションを参照してください。 |
'''解決方法:''' {{ic|/boot}} を含むパーティションのブートフラグが有効になっているか確認してください。また、Windows パーティションのブートフラグは無効にする必要があります。上のインストールセクションを参照してください。 |
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+ | Syslinux に含まれている MBR はブートフラグが設定されている一番最初の active なパーティションを検索します。おそらく最初に Windows のパーティションが認識されてしまっています。必要であれば、Windows や MS-DOS の {{ic|fdisk}} による MBR を使うことができます。 |
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− | The MBR that comes with Syslinux looks for the first active partition that has the boot flag set. The Windows partition was likely found first and had the boot flag set. If you wanted, you could use the MBR that Windows or MS-DOS {{ic|fdisk}} provides. |
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=== メニューエントリが動作しない === |
=== メニューエントリが動作しない === |
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582行目: | 590行目: | ||
# rm /boot/syslinux/ldlinux.sys |
# rm /boot/syslinux/ldlinux.sys |
||
− | === vesamenu |
+ | === vesamenu 使用時に白いブロックが左上に現れる === |
+ | 問題: linux-3.0 現在、modesetting ドライバーは解像度が変更された後もディスプレイの表示内容を保持しようとします (テキストモードの Syslinux で Intel のグラフィックチップを使っている場合に確認)。Syslinux の vesamenu モジュールと組み合わさると問題が発生します (白いブロックは Syslinux のメニューを保持しようとしたものですが、ドライバーは vesa グラフィックモードから画像を取得できていません)。'' |
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− | Problem: |
||
− | ''As of linux-3.0, the modesetting driver tries to keep the current contents of the screen after changing the resolution (at least it does so with my Intel, when having Syslinux in text mode). It seems that this goes wrong when combined with the vesamenu module in Syslinux (the white block is actually an attempt to keep the Syslinux menu, but the driver fails to capture the picture from vesa graphics mode).'' |
||
+ | 初期モードセッティングでカスタム解像度と {{ic|vesamenu}} を使用している場合、以下の設定を {{ic|syslinux.cfg}} に追加してみてください: |
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− | If you have a custom resolution and a {{ic|vesamenu}} with early modesetting, try to append the following in {{ic|syslinux.cfg}} to remove the white block and continue in graphics mode: |
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APPEND root=/dev/sda6 rw 5 '''vga=current''' quiet splash |
APPEND root=/dev/sda6 rw 5 '''vga=current''' quiet splash |
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606行目: | 613行目: | ||
btrfs: found compressed data, cannot continue! |
btrfs: found compressed data, cannot continue! |
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invalid or corrupt kernel image. |
invalid or corrupt kernel image. |
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+ | |||
− | [[GRUB]] は btrfs の圧縮をサポートしています。 |
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+ | === Btrfs のマルチデバイス === |
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+ | |||
+ | マルチデバイス Btrfs からの機能はサポートされていません [http://repo.or.cz/syslinux.git/blob/HEAD:/extlinux/main.c] (main.c の validate_device_btrfs() の1246行目)。以下のようなエラーが表示されます: |
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+ | /boot/syslinux is device /dev/sda1 |
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+ | extlinux: path /boot/syslinux doesn't match device /dev/sda1 |
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== 参照 == |
== 参照 == |
2017年3月23日 (木) 22:06時点における版
関連記事
Syslinux はハードドライブや CD から、あるいは PXE によってネットワーク経由で起動できるブートローダーです。FAT, ext2, ext3, ext4, Btrfs などのファイルシステムをサポートしています。
目次
- 1 BIOS 環境
- 2 UEFI 環境
- 3 設定
- 4 トラブルシューティング
- 4.1 Failed to load ldlinux
- 4.2 Syslinux プロンプトを使う
- 4.3 Fsck が root パーティションで失敗する
- 4.4 No Default or UI found on some computers
- 4.5 Missing operating system
- 4.6 Syslinux を無視して Windows が起動する
- 4.7 メニューエントリが動作しない
- 4.8 ldlinux.sys を削除できない
- 4.9 vesamenu 使用時に白いブロックが左上に現れる
- 4.10 Windows を他のドライブにインストールしている時に、チェインロードが動作しない
- 4.11 Btrfs の圧縮
- 4.12 Btrfs のマルチデバイス
- 5 参照
BIOS 環境
Syslinux ブートプロセス
- MBR をロード。起動時、BIOS はディスクの一番最初にある440バイトの MBR ブートコードをロードします (
/usr/lib/syslinux/bios/mbr.bin
もしくは/usr/lib/syslinux/bios/gptmbr.bin
)。 - アクティブパーティションを検索。MBR はアクティブになっているパーティションを探します (ブートフラグ)。ここでは
/boot
パーティションを例として使います。 - ボリュームブートレコードを実行。パーティションが見つかったら、パーティションのボリュームブートレコード (VBR) が実行されます。Syslinux では、VBR ブートコードは
extlinux --install
によって作られる/boot/syslinux/ldlinux.sys
の最初のセクタになります。ldlinux.sys
とldlinux.c32
は違うので注意してください。 /boot/syslinux/ldlinux.sys
を実行。VBR が残りの/boot/syslinux/ldlinux.sys
を起動します。/boot/syslinux/ldlinux.sys
のセクタ位置が変更されている場合、Syslinux は起動しません。/boot/syslinux/ldlinux.c32
をロード。/boot/syslinux/ldlinux.sys
は syslinux の残りのコアを含んでいる/boot/syslinux/ldlinux.c32
(コアモジュール) をロードします (ファイルサイズの制限のためldlinux.sys
に入らないもの)。ldlinux.c32
は全ての syslinux/extlinux で必須でありパーティションにインストールされているldlinux.sys
とバージョンが一致している必要があります。そうないと Syslinux が起動しません。詳しくは http://bugzilla.syslinux.org/show_bug.cgi?id=7 を見て下さい。- 設定ファイルを検索・ロード。Syslinux が完全にロードされると、設定ファイル
/boot/syslinux/syslinux.cfg
(もしくは/boot/syslinux/extlinux.conf
) が検索されます。設定ファイルが見つかったら、ロードを行います。設定ファイルが存在しない場合、Syslinux のboot:
プロンプトが表示されます。
インストール
# pacman -S syslinux
パッケージのインストールとブートローダーのインストールは別の作業です。システムを起動できるようにするにはパッケージをインストールした後に、ブートローダーのコードを (適切な領域に) インストールしなくてはなりません。以下のセクションではシステムの特性にあわせてインストールする方法を説明しています。
自動インストール
syslinux-install_update
スクリプトは Syslinux をインストールし、*.c32
モジュールを /boot/syslinux
にコピーし、ブートフラグを設定して MBR にブートコードをインストールします。ソフトウェア RAID の MBR や GPT ディスクを扱うことができます。
- 1. boot パーティションを分割している時はそのパーティションがマウントされているか確認してください。
lsblk
で確認できます。/boot
マウントポイントがないときは、先に進む前にマウントしてください。
- 2.
syslinux-install_update
をフラグを付けて実行してください:-i
(ファイルをインストール),-a
(boot フラグでパーティションを active にする),-m
(MBR ブートコードをインストール):
# syslinux-install_update -i -a -m
- 3. #設定 に従って
/boot/syslinux/syslinux.cfg
を作成・編集してください。
手動インストール
Syslinux をインストールする boot パーティションには FAT, ext2, ext3, ext4, Btrfs のいずれかのファイルシステムを含んでなくてはなりません。マウントしたディレクトリ (/dev/sdXY
デバイスではありません) にインストールしてください。ファイルシステムの root ディレクトリにインストールする必要はありません (例: /boot
にマウント。したデバイス /dev/sda1
)。Syslinux を syslinux
ディレクトリにインストールすることができます:
# mkdir /boot/syslinux # cp /usr/lib/syslinux/bios/*.c32 /boot/syslinux/ # /usr/lib/syslinux/bios/ から *.c32 ファイルをすべてコピーします、シンボリックリンクでは駄目です # extlinux --install /boot/syslinux/
この後、次のセクションに書かれているように Syslinux のブートコード (mbr.bin
もしくは gptmbr.bin
) をディスクの Master Boot Record の440バイトのブートコード領域 (MBR や msdos パーティションテーブルとは違います) にインストールしてください。
MBR パーティションテーブル
次にパーティションテーブルで boot パーティションを active にする必要があります。これができるアプリケーションは fdisk
, cfdisk
, sfdisk
, parted/gparted
("boot" フラグ) などです。以下のようにしてください:
# fdisk -l /dev/sda
[...] Device Boot Start End Blocks Id System /dev/sda1 * 2048 104447 51200 83 Linux /dev/sda2 104448 625142447 312519000 83 Linux
MBR をインストールしてください:
# dd bs=440 count=1 conv=notrunc if=/usr/lib/syslinux/bios/mbr.bin of=/dev/sda
Syslinux はもうひとつ MBR を提供しています: altmbr.bin
。この MBR はブータブルパーティションのスキャンをしません。代わりに、MBR の最終バイトを使ってどのパーティションを起動するか示します。以下は altmbr.bin
を所定の位置にコピーする方法の例です:
# printf '\x5' | cat /usr/lib/syslinux/bios/altmbr.bin - | \ dd bs=440 count=1 iflag=fullblock conv=notrunc of=/dev/sda
この場合、シングルバイトの値5が altmbr.bin
の内容に加えられ結果的に440バイトがデバイス sda
の MBR に書き込まれます。Syslinux はディスクの最初の論理パーティション (/dev/sda5
) にインストールされます。
GUID パーティションテーブル
/boot
パーティションでビット2の属性 ("legacy_boot" 属性) を設定する必要があります:
# sgdisk /dev/sda --attributes=1:set:2
このコマンドによってパーティション1の legacy BIOS bootable 属性が切り替わります。確認するには:
# sgdisk /dev/sda --attributes=1:show
1:2:1 (legacy BIOS bootable)
MBR をインストールしてください:
# dd bs=440 conv=notrunc count=1 if=/usr/lib/syslinux/bios/gptmbr.bin of=/dev/sda
このコマンドが動かない時は次のコマンドを試して下さい:
# syslinux-install_update -i -m
UEFI 環境
UEFI Syslinux の制限
- UEFI Secure Boot のために UEFI Syslinux アプリケーション
syslinux.efi
を (sbsigntool の)sbsign
で署名することはできません。詳しくはバグレポート [3] を参照。 - UEFI Syslinux のメニューで TAB を使ってカーネルパラメータを編集すると表示がおかしくなります (text on top of one-another)。詳しくはバグレポート [4] を参照。
- UEFI Syslinux は
UEFI Shell
やWindows Boot Manager
など他の EFI アプリケーションのチェインロードをサポートしていません。詳しくはバグレポート [5] を参照。 - QEMU/OVMF や VirtualBox、VMware などの仮想環境や DUET などの UEFI エミュレーション環境では UEFI Syslinux は起動しないことがあります。VMware Workstation 10.0.2 と Syslinux-6.02 以上では問題ないとされています。詳しくはバグレポート [6], [7], [8] を参照。
- UEFI では Memdisk は使えません。詳しくはバグレポート [9] を参照。
インストール
- syslinux パッケージをインストールして EFI System Partition (ESP) で syslinux をセットアップしてください:
# pacman -S syslinux
- syslinux ファイルを ESP にコピーしてください:
# mkdir -p $esp/EFI/syslinux # cp -r /usr/lib/syslinux/efi64/* $esp/EFI/syslinux
- efibootmgr を使って Syslinux のブートエントリを設定してください:
# mount -t efivarfs efivarfs /sys/firmware/efi/efivars # efibootmgr -c -d /dev/sdX -p Y -l /EFI/syslinux/syslinux.efi -L "Syslinux"
- #設定 に従って
$esp/EFI/syslinux/syslinux.cfg
を作成・編集してください。
設定
Syslinux の設定ファイル, syslinux.cfg
は Syslinux をインストールしたディレクトリと同じところに作成する必要があります。このページでは、BIOS 環境は /boot/syslinux/
、UEFI 環境は $esp/EFI/syslinux/
になります。
ブートローダーは syslinux.cfg
(推奨) もしくは extlinux.conf
を探します。
サンプル
基本設定
このシンプルな設定ファイルは boot:
プロンプトを表示して5秒後に自動でブートします。
設定:
/boot/syslinux/syslinux.cfg
PROMPT 1 TIMEOUT 50 DEFAULT arch LABEL arch LINUX ../vmlinuz-linux APPEND root=/dev/sda2 rw INITRD ../initramfs-linux.img LABEL archfallback LINUX ../vmlinuz-linux APPEND root=/dev/sda2 rw INITRD ../initramfs-linux-fallback.img
プロンプトを表示しないで直接ブートしたい場合、PROMPT
を 0
に設定してください。
デバイス名の代わりに UUID を使って永続的なデバイスの命名をしたい場合は、APPEND
行を変更して root パーティションの UUID
と同じにしてください:
APPEND root=UUID=978e3e81-8048-4ae1-8a06-aa727458e8ff rw
暗号化 LUKS を使う場合、APPEND
行を暗号化されたボリュームを使うように変更してください:
APPEND root=/dev/mapper/group-name cryptdevice=/dev/sda2:name rw
mdadm を使ってソフトウェア RAID を利用している場合、APPEND
行を変更して RAID アレイを記述してください。例えば3つの RAID1 アレイがあってどれかひとつを root に設定する場合:
APPEND root=/dev/md1 rw md=0,/dev/sda2,/dev/sdb2 md=1,/dev/sda3,/dev/sdb3 md=2,/dev/sda4,/dev/sdb4
上のカーネルデバイスノードを使ったソフトウェア raid パーティションからの起動が失敗する場合、もっと信頼性のある方法としてパーティションラベルを使う方法があります:
APPEND root=LABEL=THEROOTPARTITIONLABEL rw
テキストブートメニュー
Syslinux ではブートメニューを使うことも可能です。ブートメニューを使うには、menu
モジュールを Syslinux ディレクトリにコピーしてください:
# cp /usr/lib/syslinux/bios/menu.c32 /boot/syslinux/
lib*.c32
ライブラリモジュールも同じようにコピーしてください。
設定:
/boot/syslinux/syslinux.cfg
UI menu.c32 PROMPT 0 MENU TITLE Boot Menu TIMEOUT 50 DEFAULT arch LABEL arch MENU LABEL Arch Linux LINUX ../vmlinuz-linux APPEND root=/dev/sda2 rw INITRD ../initramfs-linux.img LABEL archfallback MENU LABEL Arch Linux Fallback LINUX ../vmlinuz-linux APPEND root=/dev/sda2 rw INITRD ../initramfs-linux-fallback.img
メニューシステムの詳細は Syslinux wiki を見てください。
グラフィカルブートメニュー
Syslinux ではグラフィカルなブートメニューを使うことも可能です。グラフィカルなメニューを使うには、vesamenu
COM32 モジュールを Syslinux フォルダにコピーしてください:
# cp /usr/lib/syslinux/bios/vesamenu.c32 /boot/syslinux/
この設定は Arch Install CD と同じメニューデザインを使っています。背景ファイルもここになります。この設定を使ってあなたのシステムをブートできるようにするために、正しいパーティションが使われているか確認してください。
設定:
/boot/syslinux/syslinux.cfg
UI vesamenu.c32 DEFAULT arch PROMPT 0 MENU TITLE Boot Menu MENU BACKGROUND splash.png TIMEOUT 50 MENU WIDTH 78 MENU MARGIN 4 MENU ROWS 5 MENU VSHIFT 10 MENU TIMEOUTROW 13 MENU TABMSGROW 11 MENU CMDLINEROW 11 MENU HELPMSGROW 16 MENU HELPMSGENDROW 29 # Refer to http://www.syslinux.org/wiki/index.php/Comboot/menu.c32 MENU COLOR border 30;44 #40ffffff #a0000000 std MENU COLOR title 1;36;44 #9033ccff #a0000000 std MENU COLOR sel 7;37;40 #e0ffffff #20ffffff all MENU COLOR unsel 37;44 #50ffffff #a0000000 std MENU COLOR help 37;40 #c0ffffff #a0000000 std MENU COLOR timeout_msg 37;40 #80ffffff #00000000 std MENU COLOR timeout 1;37;40 #c0ffffff #00000000 std MENU COLOR msg07 37;40 #90ffffff #a0000000 std MENU COLOR tabmsg 31;40 #30ffffff #00000000 std LABEL arch MENU LABEL Arch Linux LINUX ../vmlinuz-linux APPEND root=/dev/sda2 rw INITRD ../initramfs-linux.img LABEL archfallback MENU LABEL Arch Linux Fallback LINUX ../vmlinuz-linux APPEND root=/dev/sda2 rw INITRD ../initramfs-linux-fallback.img
Syslinux 3.84 から、vesamenu.c32
は MENU RESOLUTION $WIDTH $HEIGHT
ディレクティブをサポートしています。
これを使うには、1440x900 の解像度なら設定に MENU RESOLUTION 1440 900
を挿入してください。
背景画像も適切な解像度にする必要があります。そうしないと Syslinux はメニューをロードしません。
自動ブート
Syslinux のメニューを表示したくない場合は、syslinux.cfg
内の PROMPT
を 0
に設定して UI
メニューエントリを全てコメントアウトしてください。TIMEOUT
変数を 0
にしても良いでしょう。syslinux.cfg
で DEFAULT
が設定されていることを確認してください。起動時に Shift
または Alt
を押すか Caps Lock
または Scroll Lock
をセットすることでブートオプションは変更できます。
セキュリティ
Syslinux にはブートローダーのセキュリティを守るパスワードが2つあります: メニューのマスターパスワードとメニューアイテムごとのパスワードです。syslinux.cfg
を編集して、以下のようにブートローダーのマスターパスワードを設定できます:
MENU MASTER PASSWD passwd
また、LABEL
ブロックの中に以下を記述することでブートアイテムを個別にパスワードで保護できます:
MENU PASSWD passwd
パスワードは平文でも入力できますがハッシュ化することも可能です: 公式ドキュメント を参照。
チェインロード
他のオペレーティングシステム (Windows など) やブートローダをチェインロードしたい時は、chain.c32
モジュールを Syslinux ディレクトリにコピー(もしくはシンボリックリンクを作成)してください (詳しくは、前のセクションの説明を参照してください)。そして設定ファイルにセクションを作成してください:
/boot/syslinux/syslinux.cfg
... LABEL windows MENU LABEL Windows COM32 chain.c32 APPEND hd0 3 ...
hd0 3
は最初の BIOS ドライブの3つ目のパーティションです - ドライブは0から数えますが、パーティションは1からになります。
BIOS がどのドライブを"最初"と考えるのかわからない場合は、代わりに MBR identifier (GPT を使っている場合、ファイルシステムラベル) を使うことができます。MBR identifier を使うには、次のコマンドを実行してください:
# fdisk -l /dev/sdb
Disk /dev/sdb: 128.0 GB, 128035676160 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 15566 cylinders, total 250069680 sectors Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes Disk identifier: 0xf00f1fd3 Device Boot Start End Blocks Id System /dev/sdb1 2048 4196351 2097152 7 HPFS/NTFS/exFAT /dev/sdb2 4196352 250066943 122935296 7 HPFS/NTFS/exFAT
/dev/sdb
をチェインロードしたいドライブに置き換えてください。Disk identifier には16進数が使われます: この場合 0xf00f1fd3
です。syslinux.cfg
の構文は:
/boot/syslinux/syslinux.cfg
... LABEL windows MENU LABEL Windows COM32 chain.c32 APPEND mbr:0xf00f1fd3 ...
チェインロードの詳細は Syslinux の wiki を参照してください。
同じパーティションに GRUB をインストールした場合は、以下でチェインロードすることが可能です:
/boot/syslinux/syslinux.cfg
... LABEL grub2 MENU LABEL Grub2 COM32 chain.c32 append file=../grub/boot.img ...
これは ISO イメージから起動するのに必要になるかもしれません。
他の Linux システムをチェインロードする
Windows など他のブートローダをチェインロードする場合、チェインするべきブートローダが明白に存在します。しかし Syslinux では、設定ファイルと同じパーティションにあるファイルしかロードすることができません。そのため、Linux の他バージョンを異なるパーティションに置いている (/boot
を使っていない) ときは、Extlinux を利用する必要がでてきます。基本的に、Extlinux はパーティションのスーパーブロックにインストールができ、Syslinux によってインストールされた MBR から異なるブートローダとして呼ばれます。Extlinux は Syslinux プロジェクトの一部であり syslinux パッケージに含まれています。
以下の手順は既に Syslinux がインストールされていることを前提にしています。また、/boot/syslinux
の Arch Linux 設定パスを使っていてチェインロード /
は /dev/sda3
にあると仮定しています。
起動した Linux (Syslinux が起動するように設定されたパーティション) から、他の root パーティションを適当なマウントポイントにマウントしてください。ここでは例として /mnt
を使います。また、2番目のオペレーティングシステムで /boot
パーティションを分割している場合、それもマウントする必要があります。ここでは /dev/sda2
がそのパーティションとします。
# mount /dev/sda3 /mnt # mount /dev/sda2 /mnt/boot (only necessary for separate /boot)
Extlinux をインストールして必要な *.c32
ファイルをコピーしてください:
# extlinux -i /mnt/boot/syslinux/ # cp /usr/lib/syslinux/bios/*.c32 /mnt/boot/syslinux
/mnt/boot/syslinux/syslinux.cfg
を作成してください。例 (/dev/sda3
のファイル):
/mnt/boot/syslinux/syslinux.cfg
timeout 10 ui menu.c32 label Other Linux linux /boot/vmlinuz-linux initrd /boot/initramfs-linux.img append root=/dev/sda3 rw quiet label MAIN com32 chain.c32 append hd0 0
そしてメインの syslinux.cfg
にエントリを追加してください:
/boot/syslinux/syslinux.cfg
label OtherLinux com32 chain.c32 append hd0 3
memtest を使う
公式リポジトリから memtest86+ をインストールしてください。
LABEL
セクションを使って memtest を起動してください:
/boot/syslinux/syslinux.cfg
... LABEL memtest MENU LABEL Memtest86+ LINUX ../memtest86+/memtest.bin ...
HDT
HDT (Hardware Detection Tool) はハードウェアの情報を表示します。.c32
ファイルを /boot/syslinux/
からコピーする必要があります。
PCI 情報は、/usr/share/hwdata/pci.ids
を /boot/syslinux/pci.ids
にコピーしてから以下を設定ファイルに追加してください:
/boot/syslinux/syslinux.cfg
LABEL hdt MENU LABEL Hardware Info COM32 hdt.c32
再起動と電源オフ
以下のセクションを使ってマシンを再起動したり電源オフにできます:
/boot/syslinux/syslinux.cfg
LABEL reboot MENU LABEL Reboot COM32 reboot.c32 LABEL poweroff MENU LABEL Power Off COMBOOT poweroff.com
メニューをクリアする
メニューを終了した時に画面をクリアするには、次の行を追加してください:
/boot/syslinux/syslinux.cfg
MENU CLEAR
キーボードリマッピング
ブートパラメータを頻繁に編集する必要があるような場合、キーボードレイアウトのリマップを行うとよいかもしれません。US キーボード以外で "=", "/" などの文字を打つのが楽になります。
まず互換性のあるキーマップ (例えばドイツ語キーマップ) を作成するには:
# keytab-lilo /usr/share/kbd/keymaps/i386/qwerty/us.map.gz /usr/share/kbd/keymaps/i386/qwertz/de.map.gz > /boot/syslinux/de.ktl
syslinux.cfg
を編集して以下を追加してください:
/boot/syslinux/syslinux.cfg
KBDMAP de.ktl
詳しくは Syslinux wiki を参照してください。
メニューを隠す
このオプションを使うことでメニューを隠し、タイムアウトだけを表示することができます:
/boot/syslinux/syslinux.cfg
MENU HIDDEN
どれかキーを押すとメニューが表示されます。
Pxelinux
Pxelinux は syslinux に含まれています。
(syslinux パッケージによって提供されている) pxelinux ブートローダをクライアントの boot ディレクトリにコピーしてください。
# cp /usr/lib/syslinux/bios/pxelinux.0 "$root/boot" # mkdir "$root/boot/pxelinux.cfg"
また、pxelinux.cfg
を作成しましたが、このフォルダはデフォルトで pxelinux によって設定ファイルが検索されます。異なるホスト MAC を区別したくないので、default
設定を作ります。
# vim "$root/boot/pxelinux.cfg/default"
default linux label linux kernel vmlinuz-linux append initrd=initramfs-linux.img quiet ip=:::::eth0:dhcp nfsroot=10.0.0.1:/arch
NBD を使っている場合、次の append 行を使って下さい:
append ro initrd=initramfs-linux.img ip=:::::eth0:dhcp nbd_host=10.0.0.1 nbd_name=arch root=/dev/nbd0
pxelinux の設定構文は syslinux と同じです; 詳しくは上流のドキュメントを参照してください。
カーネルと initramfs は TFTP を使って転送されます。そのためそれらのパスは TFTP の相対パスになります。また、root ファイルシステムは NFS マウントになり、NFS サーバーの相対パスになります。
実際に pxelinux をロードするには、/etc/dhcpd.conf
内の filename "/grub/i386-pc/core.0";
を filename "/pxelinux.0"
に置き換えてください。
トラブルシューティング
Failed to load ldlinux
起動時に "Failed to load ldlinux.c32" というエラーメッセージが表示される理由は様々なものが考えられます。ファイルシステムツールやファイルシステムの構造の変化がそのひとつです。例えば、新しい ext4 ファイルシステムでは64ビット機能がデフォルトで有効になっています (古いバージョンの mke2fs では手動で設定する必要がある機能でした)。ext4 以外のファイルシステムでも構造やツールに変更が加えられることがあり、ブートローダーの挙動に影響します。
詳しくは [10] を参照してください。
Syslinux プロンプトを使う
(syslinux.cfg
で設定した) 起動したいエントリの LABEL
名を入力することができます。サンプル設定を使っている場合、次を入力してください:
boot: arch
設定ファイルがロードできないというエラーが表示される場合、必要なブートパラメータを渡すことができます。例:
boot: ../vmlinuz-linux root=/dev/sda2 rw initrd=../initramfs-linux.img
ramfs の boot:
にアクセスできないと、一時的にカーネルを起動することができません。
- 1. root パーティションをマウントするために、一時ディレクトリを作成して下さい (存在しない場合):
# mkdir -p /new_root
- 2.
/new_root
に/
をマウントしてください (/boot/
が同じパーティション上にある場合。他のパーティションにあるときは両方マウントする必要があります):
# mount /dev/sd[a-z][1-9] /new_root
- 3.
vim
を使って必要に応じてsyslinux.cfg
を編集しファイルを保存してください。 - 4. 再起動してください。
Fsck が root パーティションで失敗する
root パーティションが破損している (ジャーナルが壊れている) 場合、ramfs の緊急シェルで、root ファイルシステムをマウントしてください:
# mount /dev/root partition /new_root
そして root パーティションから tune2fs バイナリを取得してください (Syslinux には含まれていません):
# cp /new_root/sbin/tune2fs /sbin/
ext2fs: no external journal の指示に従って root パーティションの新しいジャーナルを作成して下さい。
No Default or UI found on some computers
特定のマザーボードメーカーでは USB デバイスからの起動への対応が遅れています。最近のコンピュータでは起動できる ext4 でフォーマットされた USB ドライブでも、カーネルや initrd が含まれているブートパーティションが FAT16 パーティションでないとフリーズするコンピュータもあります。旧式のマシンが ldlinux
をロードして syslinux.cfg
の読み込みに失敗するのを防ぐには、cfdisk
を使って (2GB 以下の) FAT16 パーティションを作成して dosfstools を使ってフォーマットしてください:
# mkfs.msdos -F 16 /dev/sda1
それから Syslinux をインストール・設定してください。
Missing operating system
このメッセージが表示されるときは、/boot
が含まれているパーティションの boot フラグが有効になっているか確認してください。フラグが有効になっている場合、おそらくパーティションがセクタ63や2048でなく1から始まっています。fdisk -l
で開始セクタを確認してください。セクタ1から始まっている場合は、レスキューディスクの gparted
を使ってパーティションを移動することができます。もしくは、boot パーティションを分割しているのなら、次のコマンドで /boot
をバックアップして Arch のインストールディスクで起動することができます:
# cp -a /boot /boot.bak
次に、cfdisk
を使って /boot
パーティションを削除して、再作成してください。この時パーティションを正しいセクタ 63 から開始してください。ビギナーズガイドに記述されているようにパーティションをマウントして、マウントしたシステムに chroot
してください。次のコマンドで /boot
を復元します:
# cp -a /boot.bak/* /boot
/etc/fstab
が問題ないかどうか確認して、次のコマンドを実行して再起動してください:
# syslinux-install_update -iam
md RAID 1 アレイから起動しようとして Syslinux が理解しない新しいバージョンのメタデータを使ってアレイを作成した場合にもこのエラーが表示されます。2013年8月現在、mdadm はデフォルトでバージョン 1.2 のメタデータでアレイを作成しますが、Syslinux は 1.0 以上の新しいメタデータを理解しません。この場合、--metadata=1.0
フラグを使って mdadm で RAID アレイを再生成する必要があります。
Syslinux を無視して Windows が起動する
解決方法: /boot
を含むパーティションのブートフラグが有効になっているか確認してください。また、Windows パーティションのブートフラグは無効にする必要があります。上のインストールセクションを参照してください。
Syslinux に含まれている MBR はブートフラグが設定されている一番最初の active なパーティションを検索します。おそらく最初に Windows のパーティションが認識されてしまっています。必要であれば、Windows や MS-DOS の fdisk
による MBR を使うことができます。
メニューエントリが動作しない
メニューエントリを選択しても何も起こらない場合、メニューを"更新"するだけになっています。おそらく syslinux.cfg
ファイルにエラーが存在しています。Tab
を押してブートパラメータを編集してください。もしくは、Esc
を押してブートエントリの LABEL
を入力してください (例: arch)。
ldlinux.sys を削除できない
ldlinux.sys
ファイルには immutable 属性が設定されるので、削除したり上書きすることができません。これはファイルのセクター位置が変わってしまうと Syslinux を再インストールする必要があるからです。ファイルを削除するには、以下を実行してください:
# chattr -i /boot/syslinux/ldlinux.sys # rm /boot/syslinux/ldlinux.sys
問題: linux-3.0 現在、modesetting ドライバーは解像度が変更された後もディスプレイの表示内容を保持しようとします (テキストモードの Syslinux で Intel のグラフィックチップを使っている場合に確認)。Syslinux の vesamenu モジュールと組み合わさると問題が発生します (白いブロックは Syslinux のメニューを保持しようとしたものですが、ドライバーは vesa グラフィックモードから画像を取得できていません)。
初期モードセッティングでカスタム解像度と vesamenu
を使用している場合、以下の設定を syslinux.cfg
に追加してみてください:
APPEND root=/dev/sda6 rw 5 vga=current quiet splash
Windows を他のドライブにインストールしている時に、チェインロードが動作しない
Windows を Arch とは別のドライブにインストールしていてチェインロードに問題が起こるときは、以下の設定を試して下さい:
LABEL Windows MENU LABEL Windows COM32 chain.c32 APPEND mbr:0xdfc1ba9e swap
mbr コードはあなたの windows ドライブのものに置き換えて (詳しくは上を参照)、swap
をオプションに追加してください。
Btrfs の圧縮
圧縮が有効になっている btrfs からの起動はサポートされていません [11]。以下のエラーが表示されます:
btrfs: found compressed data, cannot continue! invalid or corrupt kernel image.
Btrfs のマルチデバイス
マルチデバイス Btrfs からの機能はサポートされていません [12] (main.c の validate_device_btrfs() の1246行目)。以下のようなエラーが表示されます:
/boot/syslinux is device /dev/sda1 extlinux: path /boot/syslinux doesn't match device /dev/sda1