「GNOME/Files」の版間の差分
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2015年1月7日 (水) 12:30時点における版
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Files (バージョン 3.6 までの名前は Nautilus) は GNOME のデフォルトのファイルマネージャです。
Files はファイルとアプリケーションを管理するのにシンプルで統合的な手段を提供します。Files を使えば以下のことが行えます:
- フォルダやドキュメントの作成
- ファイルやフォルダの表示
- ファイルの検索と管理
- スクリプトの実行とアプリケーションの起動
- ファイルやフォルダの外観のカスタマイズ
- コンピューターの特殊な場所のオープン
- CD や DVD へのデータの書き込み
- フォントのインストールと削除
目次
インストール
Files は公式リポジトリの nautilus パッケージでインストールすることができます。このパッケージは gnome グループに含まれています。
- Windows のネットワーク共有を使うには公式リポジトリから gvfs-smb パッケージをインストールしてください
- Apple のネットワーク共有にアクセスするには公式リポジトリから gvfs-afp と avahi パッケージをインストールしてください。Avahi はインストールするだけでなく、有効化する必要があります。
設定
Files はグラフィカルに設定することができますが、設定メニューに全てのオプションがあるわけではありません。詳細なオプションは dconf-editor の org.gnome.nautilus
で設定できます。
デスクトップアイコン
Files はデフォルトでは、GNOME Shell のデスクトップウィンドウは管理しません。ただし、必要ならば Files にはデスクトップアイコンを表示する機能が存在します。デスクトップウィンドウの一番上に透明なウィンドウを描写することで Files はデスクトップアイコンを表示します。
デスクトップアイコンを有効にするには、gnome-tweak-tool から Desktop > Icons on Desktop > ON を選択してください。killall nautilus; nautilus
を実行して Files を再起動するか、GNOME を動かしている場合、ALT+F2
を押して r
を入力して Enter
を押して下さい (これで GNOME Shell が再起動します)。
または、次のコマンドを実行することでもデスクトップアイコンを有効にできます:
$ gsettings set org.gnome.desktop.background show-desktop-icons true
デフォルトのアイテムビューを変更
default-folder-viewer
変数を設定することでアイテムのデフォルトビューを変更できます。例えばリストビューにするには:
$ gsettings set org.gnome.nautilus.preferences default-folder-viewer 'list-view'
場所サイドバーからフォルダを削除
表示するフォルダは ~/.config/user-dirs.dirs
で指定されており、エディタを使って編集することができます。xdg-user-dirs-update
を実行すると元に戻ってしまうので、ファイルのパーミッションを読み取り専用に設定することを推奨します。
常にアドレスをテキスト形式で表示
Files の標準のツールバーにはパスナビゲーションのボタンバーインターフェイスが表示されます。キーボードを使ってパスを入力するには、アドレスのテキストエントリフィールドを表示させる必要があります。Ctrl+l
を押せばアドレスがテキスト形式で表示されます。
常にアドレスをテキスト形式で表示させるには、以下のように gsettings を使います:
$ gsettings set org.gnome.nautilus.preferences always-use-location-entry true
Tips and tricks
プラグイン
Files に機能を追加するプログラムが存在します。以下は公式リポジトリに入っているパッケージです。
- Nautilus Actions — Files でファイルを選択したときに起動するプログラムを設定。
- Nautilus Terminal — Files に埋め込まれたターミナル。カレントフォルダで常に開かれ、ナビゲーションに従います。
- Open in Terminal — 任意のローカルパスをターミナルで開ける Files プラグイン。
- Send to Menu — ファイルを送信する Files のコンテキストメニュー。
- Seahorse Nautilus — Files の PGP 暗号化と署名。
動画のサムネイル
ffmpegthumbnailer をインストールしてください。
Files 3.6 以上で空のドキュメントを作成する
GNOME 3.6 から Files には変更が加わっています。空のドキュメントを作成するオプションは Files の右クリックメニューから削除されました。このオプションを復活させるにはホームフォルダに ~/Templates/
フォルダを作成して、このフォルダの中に空のファイルを配置する (好きなターミナルで touch ~/Templates/new
をするか別のファイルマネージャを使う) 必要があります。そして Files を再起動してください。
英語以外の環境では、テンプレートディレクトリは別の名前になっていることがあります。実際のディレクトリは xdg-user-dir TEMPLATES
で確認できます。
Files 3.6 以上で delete キーを使ってゴミ箱に移動する
デフォルトでは、もはや Files は delete キーを使ってゴミ箱にファイルを移動しません。これを戻すには、以下を使って下さい:
~/.config/nautilus/accels
; (gtk_accel_path "<Actions>/DirViewActions/Trash" "<Primary>Delete")(gtk_accel_path "<Actions>/DirViewActions/Trash" "Delete")
そして次のコマンドで Files を再起動してください:
$ nautilus -q
トラブルシューティング
Files がデフォルトのファイルマネージャにならない
Files がデフォルトのファイルマネージャとして認識されない場合、Files を mime タイプ inode/directory のデフォルトアプリケーションとして設定してください:
$ xdg-mime default org.gnome.Nautilus.desktop inode/directory
以下が作成されます:
~/.local/share/applications/mimeapps.list
[Default Applications] inode/directory=org.gnome.Nautilus.desktop
ファイルの前にフォルダを表示が動作しない
Files 3.12 では "ファイルの前にフォルダを表示" の設定は上手く動きません [2]。手動で設定するには、以下を実行:
$ gsettings set org.gnome.nautilus.preferences sort-directories-first true $ gsettings set org.gtk.Settings.FileChooser sort-directories-first true