「Ganglia」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(文字列「http://www.mail-archive.com/」を「https://www.mail-archive.com/」に置換)
(同期)
 
(2人の利用者による、間の2版が非表示)
1行目: 1行目:
[[Category:状態監視と通知]]
+
[[Category:システムモニタ]]
 
[[en:Ganglia]]
 
[[en:Ganglia]]
 
Ganglia はクラスタやグリッドなどの高性能な計算環境に適しているスケーラブルな分散型システム監視ツールです。監視している全てのマシンについて、ライブ状態や統計情報 (CPU の平均負担率やネットワーク利用率など) をリモートから閲覧できます。
 
Ganglia はクラスタやグリッドなどの高性能な計算環境に適しているスケーラブルな分散型システム監視ツールです。監視している全てのマシンについて、ライブ状態や統計情報 (CPU の平均負担率やネットワーク利用率など) をリモートから閲覧できます。
   
  +
[https://sourceforge.net/apps/trac/ganglia Ganglia Wiki] には Ganglia の使い方について詳しい情報が載っています。
Ganglia は [[AUR]] の {{AUR|ganglia}} パッケージでインストールできます。ウェブフロントエンドは {{AUR|ganglia-web}} パッケージでインストールできます。依存パッケージを少なくした {{AUR|ganglia-minimal}} というパッケージも存在し、{{ic|gmetad}} を必要としない場合に有用です。{{ic|rrdtool}} が依存パッケージから外れているため Cairo や Mesa がインストールされません。
 
   
  +
== インストール ==
[http://sourceforge.net/apps/trac/ganglia Ganglia Wiki] には Ganglia の使い方について詳しい情報が載っています。
 
  +
  +
Ganglia は [[AUR]] の {{AUR|ganglia}} パッケージでインストールできます。ウェブフロントエンドは {{AUR|ganglia-web}} パッケージでインストールできます。依存パッケージを少なくした {{AUR|ganglia-minimal}} というパッケージも存在し、{{ic|gmetad}} を必要とせず {{ic|rrdtool}} を取り込むことを避けたいボックスに適しています。(Cairo と Mesa を取り込むことになります)
   
 
== Ganglia ウェブインターフェイス ==
 
== Ganglia ウェブインターフェイス ==
17行目: 19行目:
 
=== Nginx と php-fpm ===
 
=== Nginx と php-fpm ===
   
[[Nginx]] の記事に従ってインストール・設定てください
+
まず、{{Pkg|nginx}} および {{Pkg|php-fpm}} パッケージをインストールします
   
  +
次に、[[nginx]] の記事を読んでください。[[nginx#FastCGI]] とそれに続く php-fpm セクションに注目してください。[[nginx#手順3: Nginx の設定|Nginx の設定]] では、使用する最小の {{ic|nginx.conf}} について詳しく説明します。
nginx の最小設定は以下のようになります:
 
  +
  +
nginx の古い最小設定は次のようになります。
 
{{hc|/etc/nginx/nginx.conf|
 
{{hc|/etc/nginx/nginx.conf|
 
events {
 
events {
47行目: 51行目:
 
}}
 
}}
   
設定したら {{ic|gmetad.service}}{{ic|gmond.service}} を起動してください。そして http://localhost/ganglia を開いて正しく動作していることを確認てください
+
次に、{{ic|gmetad.service}}{{ic|gmond.service}}、{{ic|php-fpm.service}}、および {{ic|nginx.service}} を [[起動]]ます
  +
  +
http://localhost/ganglia に移動し、セットアップが機能していることを確認します。
   
 
== トラブルシューティング ==
 
== トラブルシューティング ==
75行目: 81行目:
   
 
== 参照 ==
 
== 参照 ==
  +
 
* IP とホストネームのルックアップについて: https://www.mail-archive.com/ganglia-general@lists.sourceforge.net/msg01885.html
 
* IP とホストネームのルックアップについて: https://www.mail-archive.com/ganglia-general@lists.sourceforge.net/msg01885.html

2024年4月10日 (水) 02:09時点における最新版

Ganglia はクラスタやグリッドなどの高性能な計算環境に適しているスケーラブルな分散型システム監視ツールです。監視している全てのマシンについて、ライブ状態や統計情報 (CPU の平均負担率やネットワーク利用率など) をリモートから閲覧できます。

Ganglia Wiki には Ganglia の使い方について詳しい情報が載っています。

インストール

Ganglia は AURgangliaAUR パッケージでインストールできます。ウェブフロントエンドは ganglia-webAUR パッケージでインストールできます。依存パッケージを少なくした ganglia-minimalAUR というパッケージも存在し、gmetad を必要とせず rrdtool を取り込むことを避けたいボックスに適しています。(Cairo と Mesa を取り込むことになります)

Ganglia ウェブインターフェイス

Ganglia のウェブフロントエンドは AUR の ganglia-webAUR パッケージでインストールできます。

PHP が動作するウェブサーバーをセットアップする必要があります。下のセクションでは設定例を載せています。

/etc/php/php.iniopen_basedir/tmp, /usr/share/webapps, /var/lib/ganglia を設定してください。

Nginx と php-fpm

まず、nginx および php-fpm パッケージをインストールします。

次に、nginx の記事を読んでください。nginx#FastCGI とそれに続く php-fpm セクションに注目してください。Nginx の設定 では、使用する最小の nginx.conf について詳しく説明します。

nginx の古い最小設定は次のようになります。

/etc/nginx/nginx.conf
events {
  worker_connections  1024;
}

http {
  include mime.types;
  default_type application/octet-stream;

  upstream php {
    server unix:/run/php-fpm/php-fpm.sock;
  }

  server {
    listen 80 default_server;

    root /usr/share/webapps;
    index index.php;

    location ~ \.php$ {
      fastcgi_pass php;
      include fastcgi.conf;
    }
  }
}

次に、gmetad.servicegmond.servicephp-fpm.service、および nginx.service起動 します。

http://localhost/ganglia に移動し、セットアップが機能していることを確認します。

トラブルシューティング

IP アドレスのバインドやホストネームがおかしい

gmond.confudp_send_channel セクションで bind_hostname = yes と設定されていた場合、gmond デーモンはデフォルトのホストネームの IP アドレスが使われます。以下のコマンドで確認できます:

$ hostname -i
$ host $(hostname)

ネットワーク上の他のマシンから監視しているマシンのホストネームを確認するには:

$ host <ip-address>

リストの一番上のホストネームが gmond によって使われ、ウェブ UI に表示されます。/etc/hosts/etc/nsswitch.conf ファイルを編集することでホストネームを変えることができます。特に、/etc/nsswitch.confhosts 行で dns の前に myhostname があると、gmond を 127.0.0.1 の UDP ポートにバインドしようとして読み込みに失敗します。

gmond.conf ファイルを編集した以下の行を globals セクションに追加することでホストネームは上書きできます:

globals {
  ...
  override_hostname = myhostname.mydomain
  override_ip = 127.0.0.2
}

参照