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− | [https://www.freedesktop.org/wiki/Software/Plymouth Plymouth] は Fedora のフリッカーフリーなグラフィカルブートプロセスを提供するためのプロジェクトです。[[カーネルモード設定]] (KMS) を使って出来るだけ早い段階でディスプレイの最大解像度に設定し、ログインマネージャが表示されるまで、キレイなスプラッシュスクリーンを提供します。 |
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+ | [https://www.freedesktop.org/wiki/Software/Plymouth Plymouth] は Fedora のプロジェクトで、現在 [https://www.freedesktop.org/wiki/Software/#graphicsdriverswindowsystemsandsupportinglibraries freedesktop.org's official resources] に掲載されており、ちらつきのないグラフィカルなブートプロセスを提供します。[[カーネルモード設定]] (KMS) に依存して、できるだけ早い段階でディスプレイのネイティブ解像度を設定し、ログインマネージャに至るまで、綺麗なスプラッシュ画面を提供します。 |
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− | ==準備== |
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− | まず、Plymouth は [[カーネルモード設定]] (KMS) を使ってグラフィックを表示します。(プロプライエタリドライバを使っているなどの理由で)あなたが KMS を使えない場合、代わりに[[フレームバッファ]]を使う必要があります。EFI/UEFI 環境の場合、plymouth は EFI フレームバッファを利用します。BIOS 環境の場合、ワイド画面を機能させることができる [[Uvesafb]] が推奨されます。 |
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+ | == 準備 == |
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− | KMS もフレームバッファも使えない場合、Plymouth はテキストモードになります。 |
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+ | ''Plymouth'' は主に KMS を使用してグラフィックスを表示しますが、UEFI システムでは EFI フレームバッファを利用できます。 |
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+ | 独自のドライバーを使用しているなどの理由で KMS を使用できない場合、または EFI フレームバッファを使用したくない場合は、ワイドスクリーン解像度で動作する [[Uvesafb]] の使用を検討してください。KMS もフレームバッファもない場合、''Plymouth'' はテキスト モードに戻ります。 |
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==インストール== |
==インストール== |
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− | ==設定== |
+ | == 設定 == |
+ | Plymouth は {{ic|/etc/plymouth/plymouthd.conf}} ファイルで設定できます。デフォルト値は {{ic|/usr/share/plymouth/plymouthd.defaults}} で確認できます。 |
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− | ===スムーズな移行=== |
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+ | === テーマの変更 === |
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− | [[GDM]] を使っている場合は、''smooth transition'' をサポートしている {{AUR|gdm-plymouth}} をインストールしてください ({{Pkg|gdm}} を自動で置き換えるので他の手順は必要ありません) |
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+ | Plymouth には以下のテーマが付属しています: |
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− | [https://github.com/Askannz/optimus-manager Optimus-manager] の [[GDM]] ユーザは {{AUR|gdm-plymouth-prime}} をインストールできます。これは {{AUR|gdm-plymouth}} のフォークで Prime 切り替えに必要なパッチを適用しています。 |
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+ | # '''BGRT''': 利用可能な場合は OEM ロゴを保持する Spinner のバリエーション (BGRT は Boot Graphics Resource Table の略) |
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− | 他の[[ディスプレイマネージャ]]([[SDDM]]、[[LightDM]]、[[LXDM]])を使っているユーザーは以下のことをする必要があります。 |
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+ | #'''Fade-in''': 光る星がフェードイン・アウトするシンプルなテーマ。 |
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− | |||
+ | #'''Glow''': ブートプログレスのパイチャートが表示されロゴが浮かび上がるテーマ。 |
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− | # 例えば {{ic|lxdm.service}} のような [[ディスプレイマネージャ]] ユニットを [[無効化]] します。 |
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+ | #'''Script''': スクリプトサンプルプラグイン (ナイスな Arch ロゴテーマ) |
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− | # [[有効化]] すると、それぞれの DM-plymouth ユニットが提供されます (例:{{ic|lxdm-plymouth.service}}) |
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+ | #'''Solar''': 青い炎が上がる星と宇宙のテーマ。 |
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+ | #'''Spinner''': ロードの歯車が表示されるシンプルなテーマ。 |
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− | ===起動を遅らせる=== |
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+ | #'''Spinfinity''': 画面の中央に無限マークが表示されるシンプルなテーマ。 |
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+ | #'''Tribar''': 3色のプログレスバーのテキストモードテーマ。 |
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+ | #''('''Text''': 3色のプログレスバーのテキストモードテーマ)'' |
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+ | #''('''Details''': 古いフォールバックテーマ)'' |
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+ | デフォルトでは、''bgrt'' テーマが選択されています。テーマは、構成ファイルを編集して変更できます。例: |
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− | バージョン 0.9.0 から、plymouth には {{ic|/etc/plymouth/plymouthd.conf}} に設定できる新しいオプションが存在します: |
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{{hc|/etc/plymouth/plymouthd.conf|2= |
{{hc|/etc/plymouth/plymouthd.conf|2= |
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[Daemon] |
[Daemon] |
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− | Theme= |
+ | Theme=fade-in |
− | ShowDelay=5 |
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}} |
}} |
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+ | または次のコマンドで: |
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− | 起動が早い環境では、ディスプレイマネージャやログイン画面が表示される前にスプラッシュ画面が一瞬しか表示されない場合があります。ShowDelay を設定することで秒数単位で起動を長くすることができます。デフォルトは5秒間ですが、短くすることでスプラッシュ画面が早く表示されるようになります。 |
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+ | # plymouth-set-default-theme -R ''theme'' |
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− | === 背景画像を変更する === |
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+ | テーマが変更されるたびに、{{ic|initrd}} を再構築する必要があります。{{ic|-R}} オプションにより、確実に再構築されます (そうでない場合は、手動で [[mkinitcpio#イメージ作成とアクティベーション|initramfs を再生成]] して下さい。) |
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− | 特定のテーマ( Spinner など)では、背景画像を変更できます。 Spinner では、デフォルトでは灰色のノイズパターンです。 変更するには、 {{ic|/usr/share/plymouth/themes/''theme''/background-tile.png}} を目的の画像に置き換えます。 これを行うときは、Plymouth の更新によって上書きされないように、新しいテーマをコピーして作成することをお勧めします。 変更したテーマを再生成することを忘れないでください。方法については、次のセクションを参照してください。 |
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− | ===テーマ |
+ | === 新しいテーマをインストールする === |
− | |||
− | Plymouth には以下のテーマが付属しています: |
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− | |||
− | #'''Fade-in''': 光る星がフェードイン・アウトするシンプルなテーマ。 |
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− | #'''Glow''': ブートプログレスのパイチャートが表示されロゴが浮かび上がるテーマ。 |
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− | #'''Script''': スクリプトサンプルプラグイン (ナイスな Arch ロゴテーマ)。 |
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− | #'''Solar''': 青い炎が上がる星と宇宙のテーマ。 |
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− | #'''Spinner''': ロードの歯車が表示されるシンプルなテーマ。 |
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− | #'''Spinfinity''': 画面の中央に無限マークが表示されるシンプルなテーマ。 |
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− | #''('''Text''': 3色のプログレスバーのテキストモードテーマ)'' |
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− | #''('''Details''': 古臭いフォールバックテーマ)'' |
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− | [[AUR]] から |
+ | 他のテーマは [[AUR]] からインストールできます。[https://aur.archlinux.org/packages?K=plymouth-theme-]、または, {{Pkg|plymouth-kcm}} は、KDE Plasma の設定への統合を提供し、[[AUR]] では利用できないテーマを提供します。 |
− | インストールされているテーマ |
+ | 次のコマンドを使用すると、現在インストールされているすべてのテーマを一覧表示できます。 |
$ plymouth-set-default-theme -l |
$ plymouth-set-default-theme -l |
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− | + | もしくは: |
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{{hc|$ ls /usr/share/plymouth/themes| |
{{hc|$ ls /usr/share/plymouth/themes| |
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− | details glow solar |
+ | bgrt details fade-in glow script solar spinfinity spinner text tribar |
− | fade-in script spinfinity text |
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}} |
}} |
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+ | === 遅延表示 === |
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− | デフォルトでは '''spinner''' テーマが使われます。テーマは {{ic|/etc/plymouth/plymouthd.conf}} を編集することで変更できます。例: |
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+ | |||
+ | Plymouth には、スプラッシュスクリーンを遅らせる設定オプションがあります。 |
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{{hc|/etc/plymouth/plymouthd.conf|2= |
{{hc|/etc/plymouth/plymouthd.conf|2= |
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[Daemon] |
[Daemon] |
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− | Theme=spinner |
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ShowDelay=5 |
ShowDelay=5 |
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}} |
}} |
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+ | 起動が速いシステムでは、DM またはログインプロンプトの準備が整う前にスプラッシュテーマがちらつくだけの場合があります。{{ic|ShowDelay}} を起動時間より長い間隔 (秒単位) に設定すると、このちらつきを防ぎ、空白の画面のみを表示できます。デフォルトは 0 秒であるため、起動中の早い段階でスプラッシュを確認するためにこれを別の値に変更する必要はありません。 |
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− | {{ic|Ctrl+Alt+F2}} を押してコンソールを切り替えて、root でログインしてから以下のコマンドを実行することで一時的にテーマを確認できます: |
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+ | === Hidpi === |
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− | # plymouthd |
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− | # plymouth --show-splash |
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− | |||
− | プレビューを終了するには {{ic|Ctrl+Alt+F2}} をまた押してから以下のコマンドを実行してください: |
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− | |||
− | # plymouth --quit |
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− | テーマを変更したら、カーネルイメージを再生成する必要があります: |
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− | |||
− | # plymouth-set-default-theme -R <theme> |
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− | |||
− | 再起動して変更を適用してください。 |
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− | |||
− | ===Hidpi=== |
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{{ic|plymouthd.conf}} を編集 |
{{ic|plymouthd.conf}} を編集 |
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{{hc|/etc/plymouth/plymouthd.conf|2= |
{{hc|/etc/plymouth/plymouthd.conf|2= |
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− | DeviceScale= |
+ | DeviceScale=''an-integer-scaling-factor'' |
− | }} |
+ | }} |
編集が終わったら initrd を再構築します。 |
編集が終わったら initrd を再構築します。 |
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特定のテーマでは、起動時に複数のモニターが有効になっていると、ディスプレイの中央に配置されないことがあります。 |
特定のテーマでは、起動時に複数のモニターが有効になっていると、ディスプレイの中央に配置されないことがあります。 |
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− | [[カーネルモード設定# |
+ | [[カーネルモード設定#モードを強制する]] を使用して、特定のモニターを無効にすることができます。 |
==参照== |
==参照== |
2023年9月2日 (土) 22:06時点における最新版
関連記事
Plymouth は Fedora のプロジェクトで、現在 freedesktop.org's official resources に掲載されており、ちらつきのないグラフィカルなブートプロセスを提供します。カーネルモード設定 (KMS) に依存して、できるだけ早い段階でディスプレイのネイティブ解像度を設定し、ログインマネージャに至るまで、綺麗なスプラッシュ画面を提供します。
準備
Plymouth は主に KMS を使用してグラフィックスを表示しますが、UEFI システムでは EFI フレームバッファを利用できます。
独自のドライバーを使用しているなどの理由で KMS を使用できない場合、または EFI フレームバッファを使用したくない場合は、ワイドスクリーン解像度で動作する Uvesafb の使用を検討してください。KMS もフレームバッファもない場合、Plymouth はテキスト モードに戻ります。
インストール
Plymouth の安定版パッケージは plymouth で、開発版は plymouth-gitAUR です。
デフォルトでは、Plymouth はグラフィカルなスプラッシュスクリーンにブートメッセージを表示せず、/var/log/boot.log
に記録します。
- スプラッシュ画面を見たい場合は、カーネルパラメータ に
splash
を追加してください。 - サイレントブートをしたい場合は、
quiet
も追加してください。 - ブートメッセージの記録を無効にしたい場合は、
plymouth.nolog
も追加してください。
初期ブート時に Plymouth を起動するには、Plymouth を含むイメージを作成するために initramfs ジェネレータを設定しなくてはなりません。
mkinitcpio
plymouth
を mkinitcpio.conf の HOOKS
行に追加してください。
/etc/mkinitcpio.conf
HOOKS=(... plymouth ...)
dracut
Plymouth をインストールすると、dracut が自動的にそれを検出し、initramfs イメージに追加します。自動検出が失敗した場合は、dracut 設定に次の行を追加することで、dracut に強制的に Plymouth を追加することができます。
/etc/dracut.conf.d/myflags.conf
add_dracutmodules+=" plymouth "
設定
Plymouth は /etc/plymouth/plymouthd.conf
ファイルで設定できます。デフォルト値は /usr/share/plymouth/plymouthd.defaults
で確認できます。
テーマの変更
Plymouth には以下のテーマが付属しています:
- BGRT: 利用可能な場合は OEM ロゴを保持する Spinner のバリエーション (BGRT は Boot Graphics Resource Table の略)
- Fade-in: 光る星がフェードイン・アウトするシンプルなテーマ。
- Glow: ブートプログレスのパイチャートが表示されロゴが浮かび上がるテーマ。
- Script: スクリプトサンプルプラグイン (ナイスな Arch ロゴテーマ)
- Solar: 青い炎が上がる星と宇宙のテーマ。
- Spinner: ロードの歯車が表示されるシンプルなテーマ。
- Spinfinity: 画面の中央に無限マークが表示されるシンプルなテーマ。
- Tribar: 3色のプログレスバーのテキストモードテーマ。
- (Text: 3色のプログレスバーのテキストモードテーマ)
- (Details: 古いフォールバックテーマ)
デフォルトでは、bgrt テーマが選択されています。テーマは、構成ファイルを編集して変更できます。例:
/etc/plymouth/plymouthd.conf
[Daemon] Theme=fade-in
または次のコマンドで:
# plymouth-set-default-theme -R theme
テーマが変更されるたびに、initrd
を再構築する必要があります。-R
オプションにより、確実に再構築されます (そうでない場合は、手動で initramfs を再生成 して下さい。)
新しいテーマをインストールする
他のテーマは AUR からインストールできます。[1]、または, plymouth-kcm は、KDE Plasma の設定への統合を提供し、AUR では利用できないテーマを提供します。
次のコマンドを使用すると、現在インストールされているすべてのテーマを一覧表示できます。
$ plymouth-set-default-theme -l
もしくは:
$ ls /usr/share/plymouth/themes
bgrt details fade-in glow script solar spinfinity spinner text tribar
遅延表示
Plymouth には、スプラッシュスクリーンを遅らせる設定オプションがあります。
/etc/plymouth/plymouthd.conf
[Daemon] ShowDelay=5
起動が速いシステムでは、DM またはログインプロンプトの準備が整う前にスプラッシュテーマがちらつくだけの場合があります。ShowDelay
を起動時間より長い間隔 (秒単位) に設定すると、このちらつきを防ぎ、空白の画面のみを表示できます。デフォルトは 0 秒であるため、起動中の早い段階でスプラッシュを確認するためにこれを別の値に変更する必要はありません。
Hidpi
plymouthd.conf
を編集
/etc/plymouth/plymouthd.conf
DeviceScale=an-integer-scaling-factor
編集が終わったら initrd を再構築します。
ヒントとテクニック
ブートメッセージを表示する
ブート中に Esc
キーを押すとブートメッセージに切り替えることができます。
スムーズな移行
GDM は、すぐに使える スムーズな移行 をサポートします。
他のディスプレイマネージャーの場合は、次の display-manager.service
の ドロップインスニペット を使用すると、ほぼスムーズに移行できます。
/etc/systemd/system/display-manager.service.d/plymouth.conf
[Unit] Conflicts=plymouth-quit.service After=plymouth-quit.service rc-local.service plymouth-start.service systemd-user-sessions.service OnFailure=plymouth-quit.service [Service] ExecStartPre=-/usr/bin/plymouth deactivate ExecStartPost=-/usr/bin/sleep 30 ExecStartPost=-/usr/bin/plymouth quit --retain-splash
テーマのプレビュー
initrd を再構築しなくてもテーマをプレビューできます。Ctrl+Alt+F6
を押してテキスト端末に切り替え、root としてログインして次のように入力します。
# plymouthd # plymouth --show-splash
プレビューを終了するには、もう一度 Ctrl+Alt+F6
を押して、次のように入力します。
# plymouth --quit
背景画像を変更する
2 ステップベースのテーマ (スピナーや bgrt など) の背景画像を追加できます。希望の画像を /usr/share/plymouth/themes/spinner/background-tile.png
に配置するだけです。テーマを変更したら、忘れずに initrd を再生成してください。
BGRT イメージがありません
BGRT テーマを使用しているが、UEFI がベンダーロゴを提供していない場合は、フォールバック画像を /usr/share/plymouth/themes/spinner/bgrt-fallback.png
に配置して表示できます。その代わり。
あるいは、ファームウェアのバックグラウンドを維持するには、次のように設定します。:
/etc/plymouth/plymouthd.conf
UseFirmwareBackground=true
完全なアニメーションを表示するために起動を遅くする
起動時間が非常に速いシステムでは、アニメーションの全体を表示したい場合、ExecStartPre=/usr/bin/sleep 5
を含む ドロップインスニペット で plymouth-quit.service
に遅延を追加する必要があるかもしれません。this reddit post を参照してください。
トラブルシューティング
カーネルパラメータで無効にする
起動中に問題が発生した場合は、次の カーネルパラメータ を使用して Plymouth を一時的に無効にすることができます。
plymouth.enable=0 disablehooks=plymouth
デバッグ
デバッグ出力を /var/log/plymouth-debug.log
に書き込むには、次のカーネルパラメータを追加します。
plymouth.debug
パスワードプロンプトが更新されない
Mkinitcpio で udev
フックの代わりに systemd
を使用すると、Plymouth スクリプト経由で処理するテーマでパスワードプロンプトが更新されないことがあります。
開発バージョン plymouth-gitAUR に切り替えるか、mkinitcpio#通常のフック の代替品を使用してみてください。
ディスプレイの中央に配置されていない
特定のテーマでは、起動時に複数のモニターが有効になっていると、ディスプレイの中央に配置されないことがあります。
カーネルモード設定#モードを強制する を使用して、特定のモニターを無効にすることができます。