「Lenovo ThinkPad X1 Carbon」の版間の差分
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=== UEFI === |
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− | [[archboot]] を使ってインストールするか https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1288500#p1288500 を見てください。 |
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1. 以下のガイドに従うことでエラーや refind の設定をスキップできます: [[Unified_Extensible_Firmware_Interface#ISO から UEFI ブータブル USB を作成する]]。 |
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==== 輝度の制御 ==== |
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− | デフォルトでは画面の輝度を明るくしたり暗くするには輝度調整キーを数回押す必要があります。 |
+ | デフォルトでは画面の輝度を明るくしたり暗くするには輝度調整キーを数回押す必要があります。[[#Xbindkeys]] か [[#ACPI]] を参照してください。 |
− | デスクトップ環境によっては輝度の変化が大雑把になることがあります。輝度調整キーが押されたときに複数回押されたと認識して DE と内蔵グラフィックモジュールが明るさを変えてしまうのが原因です。 |
+ | デスクトップ環境によっては輝度の変化が大雑把になることがあります。輝度調整キーが押されたときに複数回押されたと認識して DE と内蔵グラフィックモジュールが明るさを変えてしまうのが原因です。[[カーネルパラメータ]]に以下を追加することで解決します: |
video.brightness_switch_enabled=0 |
video.brightness_switch_enabled=0 |
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===== Xbindkeys ===== |
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"xbacklight -dec 5" |
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+ | 輝度調整キーの ACPI ハンドラを書いても効果がないようです。正しく動作させるには[[カーネルパラメータ]] {{ic|1=acpi_osi="!Windows 2012"}} を追加してください。[[バックライト#ACPI]] も参照してください。 |
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+ | なお、 ACPI バックライトのネイティブインターフェースは Windows 8 ハードウエアで [https://git.kernel.org/pub/scm/linux/kernel/git/torvalds/linux.git/commit/?id=fbc9fe1b4f222a7c575e3bd8e9defe59c6190a04 既定では無効]です。[[#Xbindkeys]] の方針に従うことも考慮してみてください。l |
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==== 外部ディスプレイの EDID がおかしい ==== |
==== 外部ディスプレイの EDID がおかしい ==== |
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kernel: bluetooth hci0: Direct firmware load for brcm/BCM20702A1-0a5c-21e6.hcd failed with error -2 |
kernel: bluetooth hci0: Direct firmware load for brcm/BCM20702A1-0a5c-21e6.hcd failed with error -2 |
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kernel: Bluetooth: hci0: BCM: Patch brcm/BCM20702A1-0a5c-21e6.hcd not found |
kernel: Bluetooth: hci0: BCM: Patch brcm/BCM20702A1-0a5c-21e6.hcd not found |
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− | プロプライエタリのファームウェアを手動でインストールする必要があります。Slackware の wiki にインストール方法が書かれています: |
+ | プロプライエタリのファームウェアを手動でインストールする必要があります。Slackware の wiki にインストール方法が書かれています: [https://www.slackwiki.com/Btfirmware-nonfree]。 |
=== マウス/タッチパッド === |
=== マウス/タッチパッド === |
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このモデルにはドッキングポートが存在しません。 |
このモデルにはドッキングポートが存在しません。 |
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− | 現在 USB 3 ドックステーションの動画出力は [ |
+ | 現在 USB 3 ドックステーションの動画出力は [https://www.displaylink.org/forum/showthread.php?t=1748 サポートされていない] ため、[https://www.thinkwiki.org/wiki/USB_Port_Replicator_with_Digital_Video USB ポートリプリケーターデジタルビデオ (USB 2.0)] を使う必要があります。 |
以下の機能がサポートされています: |
以下の機能がサポートされています: |
2019年4月21日 (日) 00:07時点における版
関連記事
このページでは Lenovo ThinkPad X1 Carbon (X1C) の第一世代を扱っています。ノートパソコンに光学ドライブは搭載されておらず、Legacy-BIOS フォールバックモードがある UEFI BIOS が使われています。
起動
Legacy-BIOS
BIOS を使用してインストールする手順は UEFI よりも簡単です。
BIOS を起動してブートモードを Legacy に変更して、その後は通常のインストールガイドに従ってください。
UEFI
1. 以下のガイドに従うことでエラーや refind の設定をスキップできます: Unified_Extensible_Firmware_Interface#ISO から UEFI ブータブル USB を作成する。
2. USB を /boot/efi
にマウントして以下のように GRUB をインストールしてください:
$ grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot/efi --bootloader-id=arch_grub --boot-directory=/boot/efi/ --recheck --debug
3. grub.cfg
を生成:
$ grub-mkconfig -o /boot/efi/grub/grub.cfg
4. grub.cfg
に変更を適用してください。例:
/etc/grub.d/10_linux
### BEGIN /etc/grub.d/10_linux ### menuentry 'Arch Linux test' { load_video set gfxpayload=keep insmod gzio insmod part_gpt insmod ext2 set root='hd0,gpt1' if [ x$feature_platform_search_hint = xy ]; then search --no-floppy --fs-uuid --set=root --hint-bios=hd0,gpt1 --hint-efi=hd0,gpt1 B35D-FE34 else search --no-floppy --fs-uuid --set=root B35D-FE34 fi echo 'Loading Linux core repo kernel ...' linux /arch/boot/x86_64/vmlinuz root=UUID=B35D-FE34 ro archisobasedir=arch archisolabel=ARCH_201306 echo 'Loading initial ramdisk ...' initrd /arch/boot/x86_64/archiso.img } ### END /etc/grub.d/10_linux ###
5. grub.efi
を移動して archiso に含まれている grub.efi
を上書きします (参照: http://mjg59.dreamwidth.org/10014.html):
$ mv /boot/efi/EFI/arch_grub/grubx64.efi /mnt/efi/EFI/boot/bootx64.efi
"HWP enabled" メッセージでフリーズする
Linux 4.4 で導入された バグ が原因です。intel_pstate=no_hwp
をカーネルパラメータに追加することで解決します。
ハードウェア
ほとんど全てのハードウェアは特に設定をしなくても動作します。
オーディオ
特に設定をしなくても鳴ります。
Xbindkeys
Fluxbox などのウィンドウマネージャを使用する場合、xbindkeys をインストールして ~/.xbindkeysrc
に以下を追加してください:
"amixer -c 0 set Master 1dB-" XF86AudioLowerVolume "amixer -c 0 set Master 1dB+" XF86AudioRaiseVolume
ネットワーク
有線ネットワークは Ethernet to USB アダプタを使うことで問題なく動作します。無線は iwlwifi
モジュールで動作します。
$ lspci
output: Network controller: Intel Corporation Centrino Advanced-N 6205 [Taylor Peak] (rev 96)
タッチスクリーン
問題なく動作します。マルチタッチを有効にするには Touchegg をインストールしてください。
ビデオ
搭載されているビデオチップは Intel HD Graphics 4000 です。詳しくは Intel を見てください。
輝度の制御
デフォルトでは画面の輝度を明るくしたり暗くするには輝度調整キーを数回押す必要があります。#Xbindkeys か #ACPI を参照してください。
デスクトップ環境によっては輝度の変化が大雑把になることがあります。輝度調整キーが押されたときに複数回押されたと認識して DE と内蔵グラフィックモジュールが明るさを変えてしまうのが原因です。カーネルパラメータに以下を追加することで解決します:
video.brightness_switch_enabled=0
Xbindkeys
xbindkeys をインストールして ~/.xbindkeysrc
に以下を追加してください:
"xbacklight -dec 5" XF86MonBrightnessDown "xbacklight -inc 5" XF86MonBrightnessUp
ACPI
輝度調整キーの ACPI ハンドラを書いても効果がないようです。正しく動作させるにはカーネルパラメータ acpi_osi="!Windows 2012"
を追加してください。バックライト#ACPI も参照してください。
なお、 ACPI バックライトのネイティブインターフェースは Windows 8 ハードウエアで 既定では無効です。#Xbindkeys の方針に従うことも考慮してみてください。l
外部ディスプレイの EDID がおかしい
特定のコネクタ (例: MiniDP to VGA) を使用した場合、起動時に外部ディスプレイの EDID が取得されるバグが存在します:
[ 93.736330] [drm:intel_dp_i2c_aux_ch] *ERROR* too many retries, giving up
起動後に外部ディスプレイを接続した場合には上記は発生しません。
xrandr#検出されない解像度を追加するに書かれているように適切なモードを追加してください:
$ xrandr --newmode 1920x1200_60 154 1920 1968 2000 2080 1200 1203 1209 1235 -hsync +vsync $ xrandr --addmode DP1 1920x1200_60 $ xrandr --output DP1 --mode 1920x1200_60
KMS
i915
モジュールを使用して KMS を有効にして BIOS で VT を有効にしてください。
ウェブカメラ
特に問題なく動作します。guvcview で確認済みです。
指紋リーダー
Fprint で問題なく動作します。
AUR に存在する GUI の fingerprint-guiAUR には X1 の新しい指紋リーダーを使うためのパッチがあたっています。GUI のドロップダウンからデバイスが選択できるようにするために、ユーザーを plugdev
グループに追加してください:
$ gpasswd -a <username> plugdev
詳しくは fingerprint-gui を見てください。
$ lsusb
147e:2020 Upek TouchChip Fingerprint Coprocessor (WBF advanced mode)
WWAN (モバイルブロードバンド)
このモデルには Ericsson H5321gw アダプタが搭載されておりモバイルブロードバンドのアダプタや GPS として使うことができます。
SIM カードはノートパソコンの裏に挿入してください。
以下のファイルにテキストを追加して再起動してください:
/etc/modprobe.d/avoid-mbib.conf
options cdc_ncm prefer_mbim=N
NetworkManager と modemmanager をインストールして接続ができることを確認してください。
$ lsusb
0bdb:1926 Ericsson Business Mobile Networks BV
GPS
gpsd と mbm-gpsd-gitAUR パッケージをインストールして、以下のファイルを追加してください:
/etc/udev/rules.d/99-mbm.rules
ATTRS{idVendor}=="0bdb", ATTRS{idProduct}=="1926", ENV{ID_USB_INTERFACE_NUM}=="09", ENV{MBM_CAPABILITY}="gps_nmea" ATTRS{idVendor}=="0bdb", ATTRS{idProduct}=="1926", ENV{ID_USB_INTERFACE_NUM}=="03", ENV{MBM_CAPABILITY}="gps_ctrl"
再起動して udev ルールを再読込したら # mbm-gpsd
を実行してください。
GPS の出力を確認: $ cat /dev/gps0
# gpsd -b -N /dev/gps0
を実行してください。
テストするには xgps
を使うか foxtrotgps などを使用してください。
詳しくは こちらのリンク を参照。
$ lsusb
0bdb:1926 Ericsson Business Mobile Networks BV
キーボードバックライト
特に設定をしなくても動作します。FN+Space を使ってください。
Bluetooth
通常通りに Bluetooth をセットアップしてください。以下のカーネルエラーメッセージが表示される場合:
kernel: bluetooth hci0: Direct firmware load for brcm/BCM20702A1-0a5c-21e6.hcd failed with error -2 kernel: Bluetooth: hci0: BCM: Patch brcm/BCM20702A1-0a5c-21e6.hcd not found
プロプライエタリのファームウェアを手動でインストールする必要があります。Slackware の wiki にインストール方法が書かれています: [1]。
マウス/タッチパッド
特に設定をしなくても動作します。詳しくはトラックポイントを見てください。
ドック
このモデルにはドッキングポートが存在しません。
現在 USB 3 ドックステーションの動画出力は サポートされていない ため、USB ポートリプリケーターデジタルビデオ (USB 2.0) を使う必要があります。
以下の機能がサポートされています:
- USB デバイスのドック接続
- オーディオ
- マイク
- イーサネット
- ビデオ (DisplayLink を参照)