「Nemo」の版間の差分
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Nemo はグラフィカルに設定をすることができますが、nautilus の設定メニューから行える設定は全てではありません。''dconf-editor'' を使って、もっと多くのオプションが {{ic|org.nemo}} 下で利用できます。 |
Nemo はグラフィカルに設定をすることができますが、nautilus の設定メニューから行える設定は全てではありません。''dconf-editor'' を使って、もっと多くのオプションが {{ic|org.nemo}} 下で利用できます。 |
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+ | === Nemo をデフォルトのファイルブラウザにする === |
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+ | Nemo をデフォルトのファイルブラウザにするには以下を実行してください: |
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+ | $ xdg-mime default nemo.desktop inode/directory application/x-gnome-saved-search |
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=== デスクトップアイコンを表示・隠す === |
=== デスクトップアイコンを表示・隠す === |
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上記の設定を行うとタイル型ウィンドウマネージャ ([[i3]] など) で表示される {{ic|WARNING **: Can not determine workarea, guessing at layout}} という警告が消えます。 |
上記の設定を行うとタイル型ウィンドウマネージャ ([[i3]] など) で表示される {{ic|WARNING **: Can not determine workarea, guessing at layout}} という警告が消えます。 |
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− | === Nemo |
+ | === Nemo のデフォルトのターミナルエミュレータを変更する === |
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+ | デフォルトでは {{Pkg|gnome-terminal}} が設定されています。このパッケージがインストールされていない場合、"Open in terminal" コンテキストメニューエントリを使用することはできず、Nemo からシェルスクリプトやターミナルアプリケーションを実行することもできません。 |
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+ | {{ic|gsettings}} を使えば、デフォルトの設定を変更してお好みのターミナルアプリケーションに設定できます。 |
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+ | $ gsettings set org.cinnamon.desktop.default-applications.terminal exec <terminal-name> |
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+ | Nemo からシェルスクリプトを実行できるようにするにはターミナルアプリケーションに渡す引数を正しく設定していることを確認してください(デフォルトでは {{Pkg|gnome-terminal}} に {{ic|-x}} を渡します)。 |
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+ | $ gsettings set org.cinnamon.desktop.default-applications.terminal exec-arg <argument> |
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+ | {{tip| {{Pkg|rxvt-unicode}} をデフォルトのターミナルエミュレータとして使うには、以下を使用してください: |
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+ | $ gsettings set org.cinnamon.desktop.default-applications.terminal exec urxvt |
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+ | $ gsettings set org.cinnamon.desktop.default-applications.terminal exec-arg -e |
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+ | }} |
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+ | === "Open in terminal" のキーボードショートカットを変更する === |
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+ | キーボードショートカットを編集したいときは、Cinnamon デスクトップを使用している場合は ''/org/cinnamon/desktop/interface/can-change-accels'' を、Gnome デスクトップを使用している場合は ''/org/gnome/desktop/interface/can-change-accels'' を変更する必要があります。''dconf-editor'' を使うか、以下のコードをターミナルから実行してください: |
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+ | $ gsettings set org.cinnamon.desktop.interface can-change-accels true |
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− | 以下の行を {{ic|~/.local/share/applications/mimeapps.list}} ファイルの Default Applications セクションに追加して下さい: |
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− | [Default Applications] |
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− | inode/directory=nemo.desktop |
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+ | Gnome の場合は: |
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− | [[Xdg-open#デフォルトのファイルブラウザを設定]]も参照。 |
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+ | $ gsettings set org.gnome.desktop.interface can-change-accels true |
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− | === "Open in terminal" メニューエントリのアプリケーションを変更する === |
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+ | {{ic|~/.gnome2/accels/nemo}} を編集するか作成して、以下の行を追加してください("F4" の部分はお好みのキーに変更してください): |
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− | デフォルトでは {{Pkg|gnome-terminal}} が設定されているため、''gnome-terminal'' がインストールされていないと、この機能が使えません。 |
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+ | {{hc|~/.gnome2/accels/nemo| |
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− | ''gsettings'' を使うことでデフォルト設定を好きなターミナルアプリケーションに変更できます: |
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+ | (gtk_accel_path "<Actions>/DirViewActions/OpenInTerminal" "F4")}} |
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+ | {{ic|<Alt>}} や {{ic|<Primary>}}、{{ic|<Shift>}} が修飾キーとして使用できます(例: {{ic|<Primary><Shift>t}})。 |
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− | $ gsettings set org.cinnamon.desktop.default-applications.terminal exec terminal-name |
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== ヒントとテクニック == |
== ヒントとテクニック == |
2022年4月18日 (月) 12:33時点における版
Nemo は GNOME Files のフォークです。Cinnamon デスクトップのデフォルトのファイルマネージャでもあります。Nemo は Nautilus 3.4 のコードをベースにしています。Nautilus 3.6 で type ahead find や分割ビューといった機能が削除されたことで Nemo が作成されました。
目次
インストール
エクステンション
Nemo に機能を追加できるプログラムがあります。そのようなことをするパッケージの一覧です:
- Nemo File Roller — File Roller を Nemo に統合します。
- Nemo Compare — meld を使って2つのファイルを比較するユーティリティ。
- Nemo Preview — Nemo に GtkClutter と Javascript ベースのクイックプレビューを追加します。
- Nemo Seahorse — GnuPG を使って OpenPGP ファイルの暗号化・復号化を可能にします。
- Nemo Share — Nemo の Samba エクステンション。
- Nemo Terminal — Nemo 用の組み込みターミナルウインドウ
- RabbitVCS Nemo — RabbitVCS を Nemo に統合します。
他のエクステンションは AUR や nemo-extensions github リポジトリ を見て下さい。
設定
Nemo はグラフィカルに設定をすることができますが、nautilus の設定メニューから行える設定は全てではありません。dconf-editor を使って、もっと多くのオプションが org.nemo
下で利用できます。
Nemo をデフォルトのファイルブラウザにする
Nemo をデフォルトのファイルブラウザにするには以下を実行してください:
$ xdg-mime default nemo.desktop inode/directory application/x-gnome-saved-search
デスクトップアイコンを表示・隠す
nemo のデスクトップアイコン表示機能を有効・無効にするには、次の設定を true か false に変更してください (false で非表示、true で表示):
$ gsettings set org.nemo.desktop show-desktop-icons false
上記の設定を行うとタイル型ウィンドウマネージャ (i3 など) で表示される WARNING **: Can not determine workarea, guessing at layout
という警告が消えます。
Nemo のデフォルトのターミナルエミュレータを変更する
デフォルトでは gnome-terminal が設定されています。このパッケージがインストールされていない場合、"Open in terminal" コンテキストメニューエントリを使用することはできず、Nemo からシェルスクリプトやターミナルアプリケーションを実行することもできません。
gsettings
を使えば、デフォルトの設定を変更してお好みのターミナルアプリケーションに設定できます。
$ gsettings set org.cinnamon.desktop.default-applications.terminal exec <terminal-name>
Nemo からシェルスクリプトを実行できるようにするにはターミナルアプリケーションに渡す引数を正しく設定していることを確認してください(デフォルトでは gnome-terminal に -x
を渡します)。
$ gsettings set org.cinnamon.desktop.default-applications.terminal exec-arg <argument>
"Open in terminal" のキーボードショートカットを変更する
キーボードショートカットを編集したいときは、Cinnamon デスクトップを使用している場合は /org/cinnamon/desktop/interface/can-change-accels を、Gnome デスクトップを使用している場合は /org/gnome/desktop/interface/can-change-accels を変更する必要があります。dconf-editor を使うか、以下のコードをターミナルから実行してください:
$ gsettings set org.cinnamon.desktop.interface can-change-accels true
Gnome の場合は:
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface can-change-accels true
~/.gnome2/accels/nemo
を編集するか作成して、以下の行を追加してください("F4" の部分はお好みのキーに変更してください):
~/.gnome2/accels/nemo
(gtk_accel_path "<Actions>/DirViewActions/OpenInTerminal" "F4")
<Alt>
や <Primary>
、<Shift>
が修飾キーとして使用できます(例: <Primary><Shift>t
)。
ヒントとテクニック
Nemo アクション
Nemo では、ユーザーはコンテキストメニューに新しいエントリを追加することができます。ファイル /usr/share/nemo/actions/sample.nemo_action
には Nemo のアクションのサンプルが含まれています。カスタムアクションファイルを配置するディレクトリは:
/usr/share/nemo/actions/
システム全体で使えるアクション$HOME/.local/share/nemo/actions/
ユーザー別のアクション
名前の規則に注意してください。あなたのファイルは末尾が .nemo_action
でなければなりません。
Clam スキャン
$HOME/.local/share/nemo/actions/clamscan.nemo_action
[Nemo Action] Name=Clam Scan Comment=Clam Scan Exec=gnome-terminal -x sh -c "clamscan -r %F | less" Icon-Name=bug-buddy Selection=Any Extensions=dir;exe;dll;zip;gz;7z;rar;
ファイルの移動
$HOME/.local/share/nemo/actions/archive.nemo_action
[Nemo Action] Active=true Name=Archive %N Comment=Archiving %N will add .archive to the object. Exec=<archive.py %F> Selection=S Extensions=any;
$HOME/.local/share/nemo/actions/archive.py
#! /usr/bin/python2 -OOt import sys import os import shutil filename = sys.argv[0] print "Running " + filename print "With the following arguments:" for arg in sys.argv: if filename == arg: continue else: print arg #os.rename('%s','%s.archive') % (arg,arg) shutil.move(arg, arg+".archive")
Meld による比較
$HOME/.local/share/nemo/actions/compare-save-for-later.nemo_action
[Nemo Action] Active=true Name=Compare later Comment=Save file for comparison later. Exec=<compare.sh save %F> Icon-Name=meld Selection=S Extensions=any
$HOME/.local/share/nemo/actions/compare-with-saved.nemo_action
[Nemo Action] Active=true Name=Compare with saved element Comment=Compare %F saved file or directory. Exec=<compare.sh compare %F> Icon-Name=meld Selection=S Extensions=any
$HOME/.local/share/nemo/actions/compare.sh
#!/bin/bash savedfile=/var/tmp/compare-save-for-later.$USER comparator=meld if [ "$1" == "save" ]; then echo "$2" > "$savedfile" else "$comparator" $(cat "$savedfile") "$2" fi
空白を含むファイル名
デフォルトでは、Nemo はファイル名のエスケープをしません。つまり、複数のファイルを一度に扱うときにファイル名に空白が含まれていると上手くいきません。この問題を修正するには、Quote=double
を使って下さい。