「TeX Live/CJK」の版間の差分
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== インストール == |
== インストール == |
2023年5月3日 (水) 15:17時点における最新版
メインの記事は TeX Live です。
TeX Live で中国語 (Chinese)、日本語 (Japanese)、そして韓国語 (Korean) の文書の組版を行うためのガイドです。
目次
インストール
言語固有のフォントとマクロのパッケージは、texlive-lang グループから適切なパッケージをインストールすることで利用可能になります:
他のフォントは フォント#インストール で概説されている方法によりインストールできます。Fontconfig で Tex Live のフォントを利用可能にすることにも興味があるかもしれません (ただし、厳密には必須ではありません)。
Evince のような poppler ベースの PDF ビューアを使用している場合、CJK 文字を含む PDF 文書を適切に表示させるために、追加の依存関係である poppler-data をインストールする必要があります (noto-fonts-cjk の CJK フォントが使用されている場合、これは必須ではないようです)。
言うまでもなく、特殊文字を処理することのできる文字エンコード (UTF-8 など) があなたのロケールに含まれている必要があり、インプットメソッドエディタもインストールされている必要があります。ローカリゼーション の (簡体字/繁体字) 中国語、日本語、そして韓国語のサブページには、ロケールやフォントに関する情報も含まれています。
組版
Overleaf のオンラインドキュメントには、Arch Linux での TeX Live インストールにも応用可能な、CJK 組版の様々な方法を扱っている記事があります:
- https://overleaf.com/learn/latex/Chinese
- https://overleaf.com/learn/latex/Japanese
- https://overleaf.com/learn/latex/Korean
フォント
以下は、Overleaf の記事で言及されているフォントファミリ/ファイルとそれぞれのパッケージの表です:
言語 | フォントファミリ/ファイル | パッケージ |
---|---|---|
中国語 | BabelStone Han | ttf-babelstone-hanAUR |
日本語 | IPAMincho | otf-ipafont |
IPAGothic | ||
TakaoMincho | otf-takaoAUR | |
TakaoGothic | ||
Komatuna | ttf-komatunaAUR | |
韓国語 | UnGungseo.ttf |
texlive-langkorean |
gulim.ttf
|
ctex や xeCJK を使用する際は、\setCJKtypefont{font}
でフォントを設定することができます。(\settypejfont{font}
は pTeX エンジンで使用できます。) type
は、main
、sans
、そして mono
の値を取ることができます。font
はユーザ/システムのフォントファミリであり、TeX Live フォントのフォントファイルです。
pTeX エンジン
Overleaf の Japanese#The pTeX engine では、texlive-core の latemk ユーティリティで使用することを意図された latexmkrc
ファイルが提供されています。Arch Linux で引数無しで latexmk
を実行すると、ドキュメント例から DVI ファイルのみを生成します。-pdfdvi
オプションを使用すると DVI ファイルから PDF ファイルも生成します。詳細は latexmk(1) や latexmk -help
を参照してください。
Overleaf の記事で簡単に述べられている通り、upLaTeX は (pLaTeX と同じように) 「upTeX に pLaTeX2ε を提供します」(upTeX は、「pTeX の Unicode バージョン」です)。
トラブルシューティング
CTeX-kit
ctex
や xeCJK
のような CTeX-kit コレクション/パッケージを使用する際の一般的な問題に対する解決策。
ctexhook.sty not found
日本語や韓国語のドキュメントをコンパイルする際に以下のエラーが発生する場合があります:
! LaTeX Error: File `ctexhook.sty' not found.
ctexhook.sty
を手に入れるために texlive-langchinese パッケージをインストールしてください。これは、中国語でない組版ドキュメントに対しても必要です。
フォントの欠落や一貫性の無さ
日本語や韓国語の PDF ドキュメントでは、文字が欠落していたり、フォントの太さが一貫していなかったりする場合があります。CJK のフォントが指定されていない場合、デフォルトのフォント Fandol が使用されます。しかし、Fandol は「中国語の組版用にデザインされており」、日本語と韓国語には適していないのです。この問題を回避するために、明示的に日本語か韓国語のフォントを設定してください。
LuaLaTeX
ドキュメントをコンパイルするために LuaLaTeX を使用する際の一般的な問題に対する解決策。
luatexja.sty not found
以下のエラーは、ctex
ドキュメントクラスの中国語、或いは韓国語のドキュメントをコンパイルする際に発生する場合があります:
! LaTeX Error: File `luatexja.sty' not found.
luatexja.sty
を入手するために texlive-langjapanese をインストールしてください。これは、日本語でない組版ドキュメントに対しても必要です。
巨大なフォントにおけるリソースの問題
noto-fonts-cjk にあるような巨大なフォントを使用する場合、フォントキャッシュの生成のせいでドキュメントのコンパイルに大量のリソースと時間を要する可能性があります。ただし、その後のコンパイルは格段に速くなるはずです。(小さなフォントを使用する以外の) 回避策としては、グリフ名を削除してフォントをトリミングするという方法があります。ただし、これを行うと副作用が発生するかもしれないことに留意してください。