「Quassel」の版間の差分
(→構造: 同期) |
(→複数のクライアントからコアに接続する: 情報を更新) |
||
15行目: | 15行目: | ||
=== 複数のクライアントからコアに接続する === |
=== 複数のクライアントからコアに接続する === |
||
− | {{Pkg|quassel-core}} と {{Pkg|quassel-client}} をインストールしてください。 |
+ | {{Pkg|quassel-core}} と {{Pkg|quassel-client}} をインストールしてください。サーバーがヘッドレスの場合は、代わりに {{AUR|quassel-core-small}} をインストールして、X11 ライブラリなどの不要な依存関係を回避できます。 |
証明書を生成 (証明書の有効期限は1年間で、期限が切れたら再度発行する必要があります。有効期限は -days を変えることで変更できます): |
証明書を生成 (証明書の有効期限は1年間で、期限が切れたら再度発行する必要があります。有効期限は -days を変えることで変更できます): |
||
+ | |||
− | {{bc|# openssl req -x509 -nodes -days 365 -newkey rsa:4096 -keyout /var/lib/quassel/quasselCert.pem -out /var/lib/quassel/quasselCert.pem}} |
||
+ | # openssl req -x509 -nodes -days 365 -newkey rsa:4096 -keyout /var/lib/quassel/quasselCert.pem -out /var/lib/quassel/quasselCert.pem |
||
+ | # chown quassel:quassel /var/lib/quassel/quasselCert.pem |
||
+ | |||
自己署名証明書なので、フィールドには自由に入力することができます。 |
自己署名証明書なので、フィールドには自由に入力することができます。 |
||
− | ファイアウォールのポート 4242 を開いてください。 |
+ | [[ファイアウォール]] のポート {{ic|4242}} を開いてください。 |
コアを起動: |
コアを起動: |
||
27行目: | 30行目: | ||
クライアントを起動してコアに接続: |
クライアントを起動してコアに接続: |
||
+ | |||
− | {{bc|$ quasselclient}} |
||
+ | $ quasselclient |
||
先に作成した証明書を承認してください。 |
先に作成した証明書を承認してください。 |
||
33行目: | 37行目: | ||
コア側で IRC サーバーと IRC ニックネームを設定します。 |
コア側で IRC サーバーと IRC ニックネームを設定します。 |
||
+ | {{Note|コアに初めて接続するため、最初のユーザーアカウントをセットアップできるウィザードが表示されます。このウィザードが表示されない場合は、設定が間違っている可能性があります。以下のトラブルシューティングを参照してください。}} |
||
− | {{Note|As this is the first time you connected to the core, you should see a wizard where you can set up the first user-account. If you do not get this wizard, your settings might be messed up, see troubleshooting below.}} |
||
+ | |||
+ | バックエンドとして [[PostgreSQL]] を使用することを選択した場合は、quasselcore 用のデータベースとユーザーを作成する必要があります。 |
||
+ | |||
+ | [postgres]$ psql -c "CREATE USER quassel WITH PASSWORD <nowiki>'</nowiki>''myPassword''<nowiki>'</nowiki>;" |
||
+ | [postgres]$ psql -c "CREATE DATABASE quassel WITH OWNER quassel ENCODING 'UTF8';" |
||
+ | [https://bugs.quassel-irc.org/projects/quassel-irc/wiki/PostgreSQL Quassel wiki の PostgreSQL の説明] も参照してください。 |
||
− | 設定が完了したら、システムの起動時に自動的に動作するように設定できます: |
||
+ | すべてが機能したら、システム起動時に自動的に開始するように {{ic|quassel.service}} を [[有効化]] します。 |
||
− | {{bc|# systemctl enable quassel}} |
||
== トラブルシューティング == |
== トラブルシューティング == |
2023年11月15日 (水) 17:50時点における版
Quassel (Quassel IRC と呼ばれることもあります) は2008年に開発されたクロスプラットフォームの IRC クライアントです。GPLv2 と GPLv3 のデュアルライセンスで、Oxygen Team によって提供されているグラフィカルデータはほとんどが LGPL でライセンスされています。Quassel のクライアント部分はユーザーインターフェイスとして Qt フレームワークを使っています。
構造
Quassel はサーバークライアントモデルによってクライアントとコアの2つに分割されています。また、コアを必要としない、公式クライアントのモノリシックバージョンも存在します。コア(サーバー)は実際に IRC ネットワークと通信を行うアプリケーションで、クライアントはコアとしか対話しません。これによって異なるクライアントで IRC ネットワークの同一のインスタンスを使うことができるようになっています。
インストール
基本的な使い方
一つのコンピュータから Quassel を使いたいだけの場合は quassel-monolithic パッケージをインストールしてください。
複数のクライアントからコアに接続する
quassel-core と quassel-client をインストールしてください。サーバーがヘッドレスの場合は、代わりに quassel-core-smallAUR をインストールして、X11 ライブラリなどの不要な依存関係を回避できます。
証明書を生成 (証明書の有効期限は1年間で、期限が切れたら再度発行する必要があります。有効期限は -days を変えることで変更できます):
# openssl req -x509 -nodes -days 365 -newkey rsa:4096 -keyout /var/lib/quassel/quasselCert.pem -out /var/lib/quassel/quasselCert.pem # chown quassel:quassel /var/lib/quassel/quasselCert.pem
自己署名証明書なので、フィールドには自由に入力することができます。
ファイアウォール のポート 4242
を開いてください。
コアを起動:
# systemctl start quassel
クライアントを起動してコアに接続:
$ quasselclient
先に作成した証明書を承認してください。
コア側で IRC サーバーと IRC ニックネームを設定します。
バックエンドとして PostgreSQL を使用することを選択した場合は、quasselcore 用のデータベースとユーザーを作成する必要があります。
[postgres]$ psql -c "CREATE USER quassel WITH PASSWORD 'myPassword';" [postgres]$ psql -c "CREATE DATABASE quassel WITH OWNER quassel ENCODING 'UTF8';"
Quassel wiki の PostgreSQL の説明 も参照してください。
すべてが機能したら、システム起動時に自動的に開始するように quassel.service
を 有効化 します。
トラブルシューティング
以前 quassel-monolithic を使用していた場合、設定がおかしくなることがあります。quasselcore を終了して、設定データベースをバックアップに移動してください:
$ mv ~/.config/quassel-irc.org/quassel-storage.sqlite ~/.config/quassel-irc.org/quassel-storage.sqlite.bak
そして quasselcore を起動してクライアントから接続すると、ウィザードが表示されます。全ての設定を再度入力してください。