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+ | 最も一般的な IMF は [[IBus]]([[GTK]] ベースの環境でより一般的)と [[Fcitx5]]([[Qt]] ベースの環境でより一般的)で、これらはすべての日本語 IME に対応しています。IMF と対応する IME の全体的な概要については、[[インプットメソッド# 使用可能なインプトメソッドエディターの一覧|この表]]を参照してください。この記事では、[[#Fcitx5]] と [[#IBus]] のインストールと設定について簡単に説明します。 |
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− | | {{Pkg|fcitx-kkc}} || {{Pkg|ibus-kkc}} || {{-}} || {{-}} || {{-}} || {{-}} |
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− | Anthy は事実上死んでいるプロジェクトですが、2021年以降、Takao Fujiwara 氏により「Anthy Unicode」なるプロジェクトが立ち上げられました。 |
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+ | * [[Fcitx]] パッケージは 2020 年 11 月から [[Fcitx5]] に置き換えられており、Fcitx は保守モードに入っています。ユーザーは Fcitx の代わりに Fcitx5 を使用することを推奨します。 |
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+ | * {{Pkg|fcitx5}} は基本的なフレームワークのみを含んでいますが、{{Grp|fcitx5-im}} グループには、[[GTK]] および [[Qt]] アプリケーション用の [[Fcitx5#Input method modules|入力メソッドモジュール]]や、[[Fcitx5#Configuration tool|設定ツール]]も含まれており、ほとんどのケースをカバーします。 |
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+ | }} |
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+ | ほとんどの場合、{{Grp|fcitx5-im}} グループを[[インストール]]するだけで十分です。詳細および手順については、[[Fcitx5#インストール]]を参照してください。 |
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− | エンジンとして、{{Pkg|anthy}} または {{AUR|anthy-unicode}} があります。 |
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+ | {{Tip| |
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− | == libkkc == |
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+ | * {{Grp|fcitx5-im}} グループは、ほとんどの [[GTK]] および [[Qt]] アプリケーションをサポートしています。問題が発生している場合は、[[Qt|Qt4]]、[[Qt|Qt6]]、および日付と時刻のサポートのために、{{AUR|fcitx5-qt4-git}}、{{AUR|fcitx5-qt6-git}}、および {{Pkg|fcitx5-lua}} をインストールすることができます。 |
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+ | * Fcitx には限られた数のテーマが付属しており、設定ツールを使用して設定できます。テーマと外観の詳細については、[[Fcitx5#Themes]] を参照してください。 |
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+ | }} |
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+ | Fcitx5 を有効にするには、少なくとも以下の環境変数を設定してください: |
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− | [https://github.com/ueno/libkkc libkkc] は日本語のかなの文章をかな漢字混じりの文章に変換します。GNU Emacs の kkc.el (シンプルな仮名漢字変換器) にあやかって名付けられました。ただし libkkc は N-gram 言語モデルを使って多少複雑な方法で連文節変換を行います。libkkc は Red Hat のエンジニアによって開発されています。 |
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+ | {{bc|1= |
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− | {{Pkg|fcitx-kkc}} (Fcitx の場合) または {{Pkg|ibus-kkc}} (IBus の場合) をインストールしてください。 |
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+ | GTK_IM_MODULE=fcitx |
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+ | QT_IM_MODULE=fcitx |
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+ | {{Note|Fcitx5 を使用している場合でも、{{ic|fcitx}} を {{ic|fcitx5}} に置き換えないでください。}} |
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+ | {{Pkg|ibus}} パッケージを[[Install|インストール]]します。詳細は [[IBus#Installation]] を参照してください。 |
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+ | IBus を有効にするには、少なくとも以下の環境変数を設定してください: |
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+ | QT_IM_MODULE=ibus |
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+ | XMODIFIERS=@im=ibus |
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+ | === インプットメソッドエディタ (IME) === |
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+ | [[Fcitx5]] と [[IBus]] は、すべての日本語 IME に対応しています。お好みの IME をインストールする手順に従ってください。迷った場合は、[[#Mozc]] をお勧めします。 |
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[[Mozc]] は Chromium OS, Windows, Mac, Linux などマルチプラットフォーム向けに作られた日本語インプットメソッドエディタ (IME) です。[https://www.google.com/intl/ja/ime/ Google 日本語入力] がベースになっています。 |
[[Mozc]] は Chromium OS, Windows, Mac, Linux などマルチプラットフォーム向けに作られた日本語インプットメソッドエディタ (IME) です。[https://www.google.com/intl/ja/ime/ Google 日本語入力] がベースになっています。 |
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+ | Anthy は事実上死んでいるプロジェクトですが、2021年以降、Takao Fujiwara 氏により「Anthy Unicode」なるプロジェクトが立ち上げられました。 |
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+ | エンジンとして、{{Pkg|anthy}} または {{AUR|anthy-unicode}} があります。 |
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+ | === SKK(libskk) === |
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[http://openlab.jp/skk/index-j.html SKK] (Simple Kana to Kanji conversion program) は Emacs 上で動作する日本語インプットメソッドです。SKK は[[Wikipedia:ja:佐藤雅彦 (理論計算機科学者)|佐藤雅彦]]博士 (京都大学名誉教授) によって設計され1987年に作成されました。SKK の特徴は形態素解析を行わずに一つずつ単語を変換することです (単文節変換)。 |
[http://openlab.jp/skk/index-j.html SKK] (Simple Kana to Kanji conversion program) は Emacs 上で動作する日本語インプットメソッドです。SKK は[[Wikipedia:ja:佐藤雅彦 (理論計算機科学者)|佐藤雅彦]]博士 (京都大学名誉教授) によって設計され1987年に作成されました。SKK の特徴は形態素解析を行わずに一つずつ単語を変換することです (単文節変換)。 |
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SKK 辞書({{Pkg|skk-jisyo}})とフレームワーク用エンジンを[[インストール]]します。 |
SKK 辞書({{Pkg|skk-jisyo}})とフレームワーク用エンジンを[[インストール]]します。 |
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+ | === KKC(libkkc) === |
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− | == Google CGI API for Japanese input == |
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+ | [https://github.com/ueno/libkkc libkkc] は日本語のかなの文章をかな漢字混じりの文章に変換します。GNU Emacs の kkc.el (シンプルな仮名漢字変換器) にあやかって名付けられました。ただし libkkc は N-gram 言語モデルを使って多少複雑な方法で連文節変換を行います。libkkc は Red Hat のエンジニアによって開発されています。 |
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+ | {{Pkg|fcitx-kkc}} (Fcitx の場合) または {{Pkg|ibus-kkc}} (IBus の場合) をインストールしてください。 |
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+ | === Google CGI API for Japanese input === |
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''利用できる IM フレームワーク: uim'' |
''利用できる IM フレームワーク: uim'' |
2024年8月28日 (水) 19:20時点における版
このドキュメントでは、日本語環境の構築方法と入力方法について説明します。ここでは、一般的な推奨ケースのみを取り上げます。代替手段 (例: tty での日本語入力、またはあまり一般的ではない入力メソッド フレームワーク) の詳細については、それぞれを参照してください。コンソール/tty での日本語入力の設定については説明しません。
目次
フォント
日本語の文字を表示するには、日本語 (または中国語) フォントをインストールする必要があります。テキストがめちゃくちゃに表示される場合は、適切な日本語フォント (中国語フォントでも大丈夫です) がシステムにインストールされていることを確認してください。
推奨されている日本語フォントをいくつか以下に挙げます (その他のフォントやフォントの設定については フォント や フォント設定 を参照してください):
- adobe-source-han-sans-jp-fonts - 日本語のゴシック体 (サンセリフ) OpenType/CFF フォント。
- adobe-source-han-serif-jp-fonts - 日本語の明朝体 (セリフ) OpenType/CFF フォント。
- noto-fonts-cjk - Google Noto CJK フォント。
- otf-ipafont - フォーマルなゴシック体及び明朝体の日本語フォントのセット。オープンソースのフォントとしては最も高品質なものの1つです。openSUSE-ja のデフォルトフォント。
- otf-ipaexfont - ipafont の更新されたフォント.
- ttf-hanazono - フリーの明朝体日本語漢字フォント。
- ttf-sazanami - フリーの TrueType 日本語フォント。これは古く、もはやメンテナンスされていませんが、いくつかの環境では代替フォントとして定義されていることがあります。
- ttf-koruriAUR - ttf-mplusAUR と Open Sans をミックスした TrueType 日本語フォント。
- ttf-monapoAUR - 2ちゃんねるの Shift JIS アートを適切に表示するための日本語フォント。
- ttf-mplus-gitAUR - モダンなゴシック体の日本語アウトラインフォント。全てのひらがな・カタカナ、基本ラテン文字、ラテン文字補助、ラテン文字拡張A、IPA 拡張と、ほとんどの日本語漢字、ギリシャ文字、キリル文字、ベトナム語を 7 のウェイト(プロポーショナル)または 5 のウェイト(等幅)で含んでいます。
- ttf-vlgothicAUR - 日本語ゴシック体フォント。Debian/Fedora/Vine Linux のデフォルトです。
- ttf-kanjistrokeordersAUR - 文字の筆順を示す KanjiStrokeOrders フォント。
ロケール
詳しくはロケールを参照。
ロケールは、地域固有の、または言語/地域設定に特化した標準を正しく表示するために使用されます。日本語ロケールが有効化されていることを確認するためには、次のコマンドの出力に ja_JP.utf8
が含まれていることを確認してください:
$ locale -a
日本語ロケールを有効化するには、/etc/locale.gen
内の ja_JP.utf8
のコメントアウトを外します:
/etc/locale.gen
... #ja_JP.EUC-JP EUC-JP ja_JP.UTF-8 UTF-8 #ka_GE.UTF-8 UTF-8 ...
その後、ロケールを再生成します:
$ locale-gen
日本語入力
インプットメソッドフレームワーク (IMF)
最も一般的な IMF は IBus(GTK ベースの環境でより一般的)と Fcitx5(Qt ベースの環境でより一般的)で、これらはすべての日本語 IME に対応しています。IMF と対応する IME の全体的な概要については、この表を参照してください。この記事では、#Fcitx5 と #IBus のインストールと設定について簡単に説明します。
Fcitx5
ほとんどの場合、fcitx5-im グループをインストールするだけで十分です。詳細および手順については、Fcitx5#インストールを参照してください。
Fcitx5 を有効にするには、少なくとも以下の環境変数を設定してください:
GTK_IM_MODULE=fcitx QT_IM_MODULE=fcitx XMODIFIERS=@im=fcitx
IBus
ibus パッケージをインストールします。詳細は IBus#Installation を参照してください。
IBus を有効にするには、少なくとも以下の環境変数を設定してください:
GTK_IM_MODULE=ibus QT_IM_MODULE=ibus XMODIFIERS=@im=ibus
インプットメソッドエディタ (IME)
Fcitx5 と IBus は、すべての日本語 IME に対応しています。お好みの IME をインストールする手順に従ってください。迷った場合は、#Mozc をお勧めします。
Mozc
Mozc は Chromium OS, Windows, Mac, Linux などマルチプラットフォーム向けに作られた日本語インプットメソッドエディタ (IME) です。Google 日本語入力 がベースになっています。
Anthy
Anthy は事実上死んでいるプロジェクトですが、2021年以降、Takao Fujiwara 氏により「Anthy Unicode」なるプロジェクトが立ち上げられました。
エンジンとして、anthy または anthy-unicodeAUR があります。
SKK(libskk)
SKK (Simple Kana to Kanji conversion program) は Emacs 上で動作する日本語インプットメソッドです。SKK は佐藤雅彦博士 (京都大学名誉教授) によって設計され1987年に作成されました。SKK の特徴は形態素解析を行わずに一つずつ単語を変換することです (単文節変換)。
SKK 辞書(skk-jisyo)とフレームワーク用エンジンをインストールします。
KKC(libkkc)
libkkc は日本語のかなの文章をかな漢字混じりの文章に変換します。GNU Emacs の kkc.el (シンプルな仮名漢字変換器) にあやかって名付けられました。ただし libkkc は N-gram 言語モデルを使って多少複雑な方法で連文節変換を行います。libkkc は Red Hat のエンジニアによって開発されています。
fcitx-kkc (Fcitx の場合) または ibus-kkc (IBus の場合) をインストールしてください。
Google CGI API for Japanese input
利用できる IM フレームワーク: uim
Google CGI API for Japanese Input (Google-CGIAPI-Jp) は日本語変換をインターネット上で実現する Google による CGI サービスです。ウェブブラウザ で使用することができます。おそらく、変換エンジンは Google 日本語入力と同一のため、Mozc よりも変換品質が優れています。
Google-CGIAPI-Jp は uim で使うことができます。uim-im-switcher-gtk/gtk3/qt4 または uim-pref-gtk/gtk3/qt4 で "Google-CGIAPI-Jp" を選択してください。