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+ | * {{Bug|74886}}/{{Bug|74891}} により、Intel CPU (おそらく Tiger Lake およびそれ以降) を搭載しているシステム上の Linux 5.18 で {{Pkg|nvidia}} と {{Pkg|nvidia-open}} [https://github.com/NVIDIA/open-gpu-kernel-modules/issues/256] の両方が起動できなくなります。この問題が解決されるまでの回避策は、{{ic|1=ibt=off}} [[カーネルパラメータ]]を[[ブートローダー]]から設定することで [https://edc.intel.com/content/www/us/en/design/ipla/software-development-platforms/client/platforms/alder-lake-desktop/12th-generation-intel-core-processors-datasheet-volume-1-of-2/007/indirect-branch-tracking/ Indirect Branch Tracking] CPU セキュリティ機能を無効化することです。このセキュリティ機能は [https://lwn.net/Articles/889475/ エクスプロイト手法の一種を軽減する]役割がありますが、[https://www.reddit.com/r/archlinux/comments/v0x3c4/psa_if_you_run_kernel_518_with_nvidia_pass_ibtoff/ 一時的なその場しのぎとしては安全であると判断されています]。}} |
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:* [https://nouveau.freedesktop.org/CodeNames.html#NV110 Maxwell (NV110/GM''XXX'')] シリーズおよびそれより新しいカードの場合、{{Pkg|linux}} を使用しているのであれば {{Pkg|nvidia}} パッケージを[[インストール]]してください。{{Pkg|linux-lts}} を使用しているのであれば {{Pkg|nvidia-lts}} を[[インストール]]してください。 |
:* [https://nouveau.freedesktop.org/CodeNames.html#NV110 Maxwell (NV110/GM''XXX'')] シリーズおよびそれより新しいカードの場合、{{Pkg|linux}} を使用しているのであれば {{Pkg|nvidia}} パッケージを[[インストール]]してください。{{Pkg|linux-lts}} を使用しているのであれば {{Pkg|nvidia-lts}} を[[インストール]]してください。 |
2022年5月31日 (火) 13:36時点における版
この記事は、NVIDIA のプロプライエタリなグラフィックカードドライバのインストールと設定をカバーしています。オープンソースのドライバについての情報に関しては、Nouveau を見てください。NVIDIA Optimus の技術が利用できるラップトップを使っている場合は NVIDIA Optimus を見て下さい。
目次
インストール
以下は、標準の linux または linux-lts パッケージを使っている人向けの指示です。カスタムカーネルを使っている場合のセットアップは、次のサブセクションまで読み飛ばしてください。
1. あなたの使っているグラフィックカードが何かわからない場合は、次を実行することで確認してください:
$ lspci -k | grep -A 2 -E "(VGA|3D)"
2. あなたのカードに合うドライバのバージョンを調べます:
- NVIDIA のドライバダウンロードサイトに行き、ドロップダウンリストを使用する。
- Nouveau wiki のコードネームのページやNouveau の GitLab でコードネーム(例: NV50, NVC0 など)を見つけ、その後、NVIDIA のレガシーなカードのリストからあなたのカードの名前を探します。あなたのカードがレガシーなカードのリストに無い場合は最新のドライバを使用できます。
3. あなたのカードに合う適切なドライバーをインストールしてください:
- Maxwell (NV110/GMXXX) シリーズおよびそれより新しいカードの場合、linux を使用しているのであれば nvidia パッケージをインストールしてください。linux-lts を使用しているのであれば nvidia-lts をインストールしてください。
- これらのパッケージでうまく行かない場合は、nvidia-betaAUR にあなたの環境をサポートするより新しいドライバーが含まれているかもしれません。
- Turing (NV160/TUXXX) シリーズおよびそれより新しいカードの場合、nvidia-open をインストールすることで linux カーネル用のオープンソースカーネルドライバーを使用できます(その他のカーネルでは nvidia-open-dkms を使用してください)。
- 今現在、このパッケージはデスクトップカード上でアルファ版品質です。なので、問題があるかもしれません。そして、nouveau モジュールと競合しないようにするために#早期ロードする必要があるかもしれません。
- Kepler (NVE0/GKXXX) シリーズのカードの場合、nvidia-470xx-dkmsAUR パッケージをインストールしてください。
- Fermi (NVC0/GF1XX) シリーズのカードの場合、nvidia-390xx-dkmsAUR パッケージをインストールしてください。
- 更に古いカードの場合は #サポートがないドライバー を見てください。
- Maxwell (NV110/GMXXX) シリーズおよびそれより新しいカードの場合、linux を使用しているのであれば nvidia パッケージをインストールしてください。linux-lts を使用しているのであれば nvidia-lts をインストールしてください。
4. 32ビットアプリケーションのサポートが必要な場合は、対応する lib32 パッケージを multilib リポジトリからインストールしてください(例: lib32-nvidia-utils)。
5. 再起動してください。nvidia パッケージには nouveau モジュールをブラックリスト化するファイルが含まれているため、再起動が必須になります。
ドライバーをインストールしたら、続けて#Xorg 設定へと進んでください。
サポートがないドライバー
さらに古いカードを使用している場合、NVIDIA はもはやあなたのカード用のドライバを積極的にサポートしていません。これはつまり、最新バージョンの Xorg を公式にはサポートしていないことを意味しています。なので、最新の Xorg を古いカードでもサポートしている、nouveau ドライバーを使うほうが楽だということになります。
しかしながら、Nvidia のドライバーの方が 3D のパフォーマンスや安定性では上だということもあるでしょう。
- Tesla (NV50/G80-90-GT2XX) シリーズのカードの場合は、nvidia-340xx-dkmsAUR パッケージをインストールしてください。
- Curie (NV40/G70) シリーズおよびそれより古いカードの場合は、Arch Linux 用のパッケージはもはや存在しません。
カスタムカーネル
カスタムカーネルを使っている場合、Nvidia カーネルモジュールのコンパイルは DKMS で自動化できます。nvidia-dkms パッケージ(あるいは特定のブランチのパッケージ)をインストールしてください。
使用中のカーネルで CONFIG_DRM_SIMPLEDRM=y
となっていることを確認してください。そして、CONFIG_DEBUG_INFO_BTF
を使用している場合、PKGBUILD で以下が必要です(カーネル 5.16 以降):
install -Dt "$builddir/tools/bpf/resolve_btfids" tools/bpf/resolve_btfids/resolve_btfids
DKMS の Pacman フックによって Nvidia やカーネルのアップデートがされた後に Nvidia モジュールが再ビルドされます。
DRM カーネルモードセッティング
DRM(Direct Rendering Manager)カーネルモードセッティングを有効化するには、カーネルパラメータに nvidia-drm.modeset=1
を追加してください。
早期ロード
基本的な機能については先のカーネルパラメータを追加するだけで十分でしょう。可能な限り早い時にロードさせたい場合や、スタートアップ時に問題(nvidia
カーネルモジュールがディスプレイマネージャのあとにロードされてしまうなど)が発生する場合には、nvidia
、nvidia_modeset
、nvidia_uvm
そして nvidia_drm
を initramfs に追加することができます。
mkinitcpio
mkinitcpio initramfs を使う場合、mkinitcpio#MODULES に従ってモジュールを追加してください。
モジュールを initramfs に追加した場合、nvidia ドライバーがアップデートされるたびに mkinitcpio を実行することを忘れないようにしてください。この手順を自動化する方法については #Pacman フックをご覧ください。
Booster
Booster を使う場合、Booster#モジュールの早期ロードをご覧ください。
Pacman フック
nvidia をアップグレードした後に initramfs をアップデートすることを忘れないように、以下のような pacman フックを利用することができます:
/etc/pacman.d/hooks/nvidia.hook
[Trigger] Operation=Install Operation=Upgrade Operation=Remove Type=Package Target=nvidia Target=linux # 異なるカーネルを使用する場合、上の「linux」の部分と Exec の行を変更してください [Action] Description=Update Nvidia module in initcpio Depends=mkinitcpio When=PostTransaction NeedsTargets Exec=/bin/sh -c 'while read -r trg; do case $trg in linux) exit 0; esac; done; /usr/bin/mkinitcpio -P'
上記のフックの Target
のパッケージはあなたがインストールしたパッケージに置き換えてください (例: nvidia
, nvidia-dkms
, nvidia-lts
, nvidia-ck-something
)。
ビデオデコードのハードウェアアクセラレーション
VDPAU によるビデオデコードのアクセラレーションは GeForce 8 シリーズかより新しいカードでサポートされています。NVDEC によるビデオデコードのアクセラレーションは Fermi (~400 series)かより新しいカードでサポートされています。詳しくはハードウェアビデオアクセラレーションをご覧ください。
NVENC によるビデオエンコードのハードウェアアクセラレーション
NVENC は nvidia_uvm
モジュールと、関連するデバイスノードが /dev
下に作成されることを要求します。
最新のドライバーパッケージは、自動的にデバイスノードを作成する udev ルール を提供するので、追加の操作は必要ありません。
もし、古いドライバー(例えば、nvidia-340xx-dkmsAUR)を使用しているのであれば、デバイスノードを作成する必要があります。nvidia-modprobe
ユーティリティを実行するとデバイスノードが自動的に作成されます。/etc/udev/rules.d/70-nvidia.rules
を作成して nvidia-modprobe
を自動的に実行させることができます:
/etc/udev/rules.d/70-nvidia.rules
ACTION=="add", DEVPATH=="/bus/pci/drivers/nvidia", RUN+="/usr/bin/nvidia-modprobe -c0 -u"
Xorg 設定
おそらく、ドライバをインストールした後に Xorg サーバーの設定ファイルを作成する必要はありません。テストを実行することで Xorg サーバーが設定ファイルなしで問題なく機能するかどうか調べられます。しかし、様々な設定を調節するために設定ファイル (/etc/X11/xorg.conf
よりも /etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf
が好ましい) を作成することが要求されるかもしれません。この設定は NVIDIA の Xorg 設定ツールで生成することが可能で、あるいは、手動でも作成できます。手動で作成する場合、(Xorg サーバーに基本的なオプションだけを与えるという) 最小設定だけを行うこともできますし、逆に、Xorg によって自動検知されたり事前に設定されたオプションを無視する設定を多数含めてもかまいません。
自動設定
NVIDIA のパッケージには Xorg サーバーの設定ファイル (xorg.conf
) を作成するための自動設定ツールが含まれています。次のコマンドで実行できます:
# nvidia-xconfig
このコマンドは現在のハードウェアを自動検知して /etc/X11/xorg.conf
の設定を作成(既に存在する場合は編集)します。
DRI のインスタンスがある場合は、コメントアウトされているか確認してください:
# Load "dri"
デフォルトの depth, horizontal sync, vertical refresh, resolutions が問題ないか /etc/X11/xorg.conf
を再確認してください。
nvidia-settings
nvidia-settings は CLI または GUI を使って様々なオプションを設定することができるツールです。何もオプションをつけずに nvidia-settings
を実行すると GUI が起動します。CLI のオプションについては nvidia-settings(1) を見てください。
nvidia-settings の CLI/GUI は非 root ユーザで実行でき、nvidia-settings Configuration タブにある Save Current Configuration オプションで設定を ~/.nvidia-settings-rc
に保存できます。
現在のユーザで ~/.nvidia-settings-rc
をロードするには:
$ nvidia-settings --load-config-only
起動時に毎回このコマンドを実行させるには自動起動を見てください。
手動設定
設定ファイルを編集することで、(自動的に、または nvidia-settingsによって有効化できない)いくつかの微調整をすることができます。変更を適用する前に Xorg サーバーを再起動する必要があります。
その他の詳細やオプションについては NVIDIA Accelerated Linux Graphics Driver README and Installation Guide をご覧ください。
最小設定
20-nvidia.conf
(もしくは廃止された xorg.conf
) の基本的な設定ブロックは以下のようになります:
/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf
Section "Device" Identifier "Nvidia Card" Driver "nvidia" VendorName "NVIDIA Corporation" BoardName "GeForce GTX 1050 Ti" EndSection
起動時のロゴを無効化
Device
セクション内に "NoLogo"
オプションを追加してください:
Option "NoLogo" "1"
モニター検出をオーバーライド
Device
セクション内の "ConnectedMonitor"
オプションにより、 X サーバーが起動した時にモニター検出をオーバーライドできます。これにより、起動時間を大幅に減らせるかもしれません。利用可能なオプション: アナログ接続用の "CRT"
、デジタルモニター用の "DFP"
、テレビ用の "TV"
。
以下の行は起動時のチェックをバイパスし、モニターを DFP として認識することを NVIDIA ドライバーに強制します:
Option "ConnectedMonitor" "DFP"
輝度調整を有効化
以下をカーネルパラメータに追加してください:
nvidia.NVreg_RegistryDwords=EnableBrightnessControl=1
あるいは、以下を Device
セクション内に追加してください:
Option "RegistryDwords" "EnableBrightnessControl=1"
もし、この設定で輝度調整がまだ機能しない場合は、nvidia-bl-dkmsAUR をインストールしてみてください。
SLI を有効化
NVIDIA ドライバーの README 付録 B によると: このオプションは、サポートされている構成で SLI レンダリングの設定を制御します。"サポートされている構成"とは SLI 認定マザーボードと、2基または3基の SLI 認定 GeForce GPU を搭載しているコンピュータのことです。
lspci
を使って1つ目の GPU の PCI Bus ID を調べてください:
# lspci | grep "VGA|3D controller"
00:02.0 VGA compatible controller: Intel Corporation Xeon E3-1200 v2/3rd Gen Core processor Graphics Controller (rev 09) 03:00.0 VGA compatible controller: NVIDIA Corporation GK107 [GeForce GTX 650] (rev a1) 04:00.0 VGA compatible controller: NVIDIA Corporation GK107 [GeForce GTX 650] (rev a1) 08:00.0 3D controller: NVIDIA Corporation GM108GLM [Quadro K620M / Quadro M500M] (rev a2)
調べた BusID (前述の例では 3) を Device
セクション内に追加してください:
BusID "PCI:3:0:0"
希望する SLI レンダリングモードの値を Screen
セクション内に追加してください:
Option "SLI" "AA"
以下の表は利用可能なレンダリングモードです。
値 | 挙動 |
---|---|
0, no, off, false, Single | レンダリング時にただ1つの GPU を使う。 |
1, yes, on, true, Auto | SLI を有効化し、ドライバーが自動的に適切なレンダリングモードを選択することを許可する。 |
AFR | SLI を有効化し、Alternate Frame Rendering モードを使う。 |
SFR | SLI を有効化し、Split Frame Rendering モードを使う。 |
AA | SLI を有効化し、SLI アンチエイリアシングを使う。この値を Full-Scene アンチエイリアシングと一緒に使うと視覚品質が向上します。 |
あるいは、nvidia-xconfig ユーティリティを使って、これらの変更を xorg.conf
に追加できます:
# nvidia-xconfig --busid=PCI:3:0:0 --sli=AA
SLI モードが有効化されていることをシェルから確認するには:
$ nvidia-settings -q all | grep SLIMode
Attribute 'SLIMode' (arch:0.0): AA 'SLIMode' is a string attribute. 'SLIMode' is a read-only attribute. 'SLIMode' can use the following target types: X Screen.
以上の設定で機能しない場合は、nvidia-settings
で得られる PCI Bus ID を使用する必要があるかもしれません。
$ nvidia-settings -q all | grep -i pcibus
Attribute 'PCIBus' (host:0[gpu:0]): 101. 'PCIBus' is an integer attribute. 'PCIBus' is a read-only attribute. 'PCIBus' can use the following target types: GPU, SDI Input Device. Attribute 'PCIBus' (host:0[gpu:1]): 23. 'PCIBus' is an integer attribute. 'PCIBus' is a read-only attribute. 'PCIBus' can use the following target types: GPU, SDI Input Device.
そして、xorg.d 内の PrimaryGPU オプションをコメントアウトしてください:
/usr/share/X11/xorg.conf.d/10-nvidia-drm-outputclass.conf
... Section "OutputClass" ... # Option "PrimaryGPU" "yes" ...
この設定でグラフィカルブートの問題も解決できるかもしれません。
マルチモニター
マルチモニターに関する一般的な情報はマルチディスプレイを見て下さい。
NVIDIA Settings を使う
nvidia-settings ツールを使ってマルチモニターを設定できます。
CLI で設定する場合、まずは以下を実行して CurrentMetaMode
を確認してください:
$ nvidia-settings -q CurrentMetaMode
Attribute 'CurrentMetaMode' (hostnmae:0.0): id=50, switchable=no, source=nv-control :: DPY-1: 2880x1620 @2880x1620 +0+0 {ViewPortIn=2880x1620, ViewPortOut=2880x1620+0+0}
::
以降の全て (上記の場合: DPY-1: 2880x1620 @2880x1620 +0+0 {ViewPortIn=2880x1620, ViewPortOut=2880x1620+0+0}
) を使って nvidia-settings --assign "CurrentMetaMode=your_meta_mode"
でディスプレイを再設定できます。
ConnectedMonitor
ドライバーがセカンドモニタを正しく認識しない場合は、ConnectedMonitor を使って認識するように強制できます。
/etc/X11/xorg.conf
Section "Monitor" Identifier "Monitor1" VendorName "Panasonic" ModelName "Panasonic MICRON 2100Ex" HorizSync 30.0 - 121.0 # this monitor has incorrect EDID, hence Option "UseEDIDFreqs" "false" VertRefresh 50.0 - 160.0 Option "DPMS" EndSection Section "Monitor" Identifier "Monitor2" VendorName "Gateway" ModelName "GatewayVX1120" HorizSync 30.0 - 121.0 VertRefresh 50.0 - 160.0 Option "DPMS" EndSection Section "Device" Identifier "Device1" Driver "nvidia" Option "NoLogo" Option "UseEDIDFreqs" "false" Option "ConnectedMonitor" "CRT,CRT" VendorName "NVIDIA Corporation" BoardName "GeForce 6200 LE" BusID "PCI:3:0:0" Screen 0 EndSection Section "Device" Identifier "Device2" Driver "nvidia" Option "NoLogo" Option "UseEDIDFreqs" "false" Option "ConnectedMonitor" "CRT,CRT" VendorName "NVIDIA Corporation" BoardName "GeForce 6200 LE" BusID "PCI:3:0:0" Screen 1 EndSection
TwinView
を使わずに1つのカードで2つのモニターを X で使うために Screen
でデバイスを複製しています。nvidia-settings
は追加した ConnectedMonitor
オプションを全て消してしまうので注意してください。
TwinView
画面を2つ表示するのではなく1つの大きな画面を表示したい場合、TwinView
引数を 1
に設定してください。コンポジットを使いたい場合、このオプションを使用する必要があります。TwinView は全てのモニターが同一のカードに接続されている場合にのみ機能します。
Option "TwinView" "1"
設定例 [6]:
/etc/X11/xorg.conf.d/10-monitor.conf
Section "ServerLayout" Identifier "TwinLayout" Screen 0 "metaScreen" 0 0 EndSection Section "Monitor" Identifier "Monitor0" Option "Enable" "true" EndSection Section "Monitor" Identifier "Monitor1" Option "Enable" "true" EndSection Section "Device" Identifier "Card0" Driver "nvidia" VendorName "NVIDIA Corporation" #refer to the link below for more information on each of the following options. Option "HorizSync" "DFP-0: 28-33; DFP-1 28-33" Option "VertRefresh" "DFP-0: 43-73; DFP-1 43-73" Option "MetaModes" "1920x1080, 1920x1080" Option "ConnectedMonitor" "DFP-0, DFP-1" Option "MetaModeOrientation" "DFP-1 LeftOf DFP-0" EndSection Section "Screen" Identifier "metaScreen" Device "Card0" Monitor "Monitor0" DefaultDepth 24 Option "TwinView" "True" SubSection "Display" Modes "1920x1080" EndSubSection EndSection
SLI に対応しているカードが複数枚存在する場合、別々のカードに接続された複数のモニターを使うことができます (例: 2枚のカードが SLI で、各々のカードにモニターが1台ずつ接続)。SLI モザイクモードと "MetaModes" オプションで有効になります。以下は上記と同じように設定する例で、GNOME が完璧に動作します:
/etc/X11/xorg.conf.d/10-monitor.conf
Section "Device" Identifier "Card A" Driver "nvidia" BusID "PCI:1:00:0" EndSection Section "Device" Identifier "Card B" Driver "nvidia" BusID "PCI:2:00:0" EndSection Section "Monitor" Identifier "Right Monitor" EndSection Section "Monitor" Identifier "Left Monitor" EndSection Section "Screen" Identifier "Right Screen" Device "Card A" Monitor "Right Monitor" DefaultDepth 24 Option "SLI" "Mosaic" Option "Stereo" "0" Option "BaseMosaic" "True" Option "MetaModes" "GPU-0.DFP-0: 1920x1200+4480+0, GPU-1.DFP-0:1920x1200+0+0" SubSection "Display" Depth 24 EndSubSection EndSection Section "Screen" Identifier "Left Screen" Device "Card B" Monitor "Left Monitor" DefaultDepth 24 Option "SLI" "Mosaic" Option "Stereo" "0" Option "BaseMosaic" "True" Option "MetaModes" "GPU-0.DFP-0: 1920x1200+4480+0, GPU-1.DFP-0:1920x1200+0+0" SubSection "Display" Depth 24 EndSubSection EndSection Section "ServerLayout" Identifier "Default" Screen 0 "Right Screen" 0 0 Option "Xinerama" "0" EndSection
xrandr による手動の CLI 設定
上手くいかない場合、ウィンドウマネージャの自動起動から xorg-xrandr を利用する方法があります。
xrandr
の例:
xrandr --output DVI-I-0 --auto --primary --left-of DVI-I-1
もしくは:
xrandr --output DVI-I-1 --pos 1440x0 --mode 1440x900 --rate 75.0
コマンドの意味:
--output
はオプションを設定するモニターを指定します。DVI-I-1
はセカンドモニターの名前です。--pos
はセカンドモニターの相対位置です。--mode
はセカンドモニターの解像度です。--rate
はリフレッシュレート (Hz) です。
TwinView を使って垂直同期
TwinView と垂直同期 (nvidia-settings の "Sync to VBlank" オプション) を使っている場合、モニターの大きさが異なっていると片方の画面だけが同期されます。nvidia-settings にはどちらの画面を同期させるか設定するオプション ("Sync to this display device" オプション) が存在しますが、必ずしも機能するとはいいがたいです。起動時に以下の環境変数を追加することで解決します (例: /etc/profile
に追加):
export __GL_SYNC_TO_VBLANK=1 export __GL_SYNC_DISPLAY_DEVICE=DFP-0 export VDPAU_NVIDIA_SYNC_DISPLAY_DEVICE=DFP-0
DFP-0
は適切な画面に置き換えてください (DFP-0
は DVI 端子で CRT-0
は VGA 端子です)。ディスプレイの識別名は nvidia-settings の "X Server XVideoSettings" セクションで確認できます。
Twinview を使ってゲームを遊ぶ
TwinView を使ってフルスクリーンのゲームを遊ぶ場合、2つの画面が1つの大きな画面としてゲームから認識されることがあります。技術的にこれは正しいのですが (仮想的な X スクリーンの横幅は両方の画面を合わせたサイズになります)、ゲームを遊ぶときは両方の画面を使わないようにしたいときもあるでしょう。
SDL のこの挙動を修正するには、次を試して下さい:
export SDL_VIDEO_FULLSCREEN_HEAD=1
OpenGL の場合、xorg.conf
の Device
セクションに適切な Metamodes を追加して X を再起動してください:
Option "Metamodes" "1680x1050,1680x1050; 1280x1024,1280x1024; 1680x1050,NULL; 1280x1024,NULL;"
別の X サーバーでゲームを起動する方法もあります。上記の方法と一緒に使うことも可能です。
モザイクモード
複数のグラフィックカードで3台以上のモニターを使用してコンポジットを使うにはモザイクモードが必要になります。ウィンドウマネージャはモニターを区別して認識したりしなかったりします。
ベースモザイク
ベースモザイクモードは Geforce 8000 シリーズ以上の GPU で動作します。nvidia-setting の GUI から有効にすることはできません。nvidia-xconfig
コマンドラインプログラムを使用するか xorg.conf
を手動で編集する必要があります。Metamodes を指定してください。以下は4台の DFP を 2x2 の構成で使用する例です。各々の解像度は 1920x1024 で、2枚のカードにそれぞれ2台の DFP が接続されている場合:
$ nvidia-xconfig --base-mosaic --metamodes="GPU-0.DFP-0: 1920x1024+0+0, GPU-0.DFP-1: 1920x1024+1920+0, GPU-1.DFP-0: 1920x1024+0+1024, GPU-1.DFP-1: 1920x1024+1920+1024"
SLI モザイク
SLI 構成を使っていて、使用する GPU が Quadro FX 5800 や Quadro Fermi 以降の場合、SLI モザイクモードが利用できます。nvidia-settings の GUI の中から有効化するか、コマンドラインで設定してください:
$ nvidia-xconfig --sli=Mosaic --metamodes="GPU-0.DFP-0: 1920x1024+0+0, GPU-0.DFP-1: 1920x1024+1920+0, GPU-1.DFP-0: 1920x1024+0+1024, GPU-1.DFP-1: 1920x1024+1920+1024"
Wayland
さらなる情報については Wayland#要件 をご覧ください。
さらなる設定オプションについては、それぞれのコンポジタの wiki ページやドキュメントをご覧ください。
XWayland に関しては Wayland#XWayland をご覧ください。
ヒントとテクニック
NVIDIA/ヒントとテクニック を参照。