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{{man|8|dracut}} には他のフラグの説明が載っています。
 
{{man|8|dracut}} には他のフラグの説明が載っています。
   
== 設定 ==
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== 詳細設定 ==
   
常に特定のフラグを使て dracut を実行したい場合、{{ic|/etc/dracut.conf.d/}} {{ic|.conf}} ファイルとして設定を保存できます。例:
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{{ic|dracut}} は、コマンドラインで引数を直接渡すことで構成できます ({{man|8|dracut|OPTIONS}} を参照) 特定のフラグセットを使用し{{ic|dracut}}常に実行する場合指定した設定を {{ic|.conf}} {{ic|/etc/dracut.conf.d}} ファイル保存できます。}}
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例えば:
   
{{hc|/etc/dracut.conf.d/myflags.conf|
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{{hc|/etc/dracut.conf.d/myflags.conf|2=
<nowiki>hostonly="yes"
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hostonly="yes"
 
compress="lz4"
 
compress="lz4"
 
add_drivers+=" i915 "
 
add_drivers+=" i915 "
omit_dracutmodules+=" network iscsi "</nowiki>
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omit_dracutmodules+=" network iscsi "
 
}}
 
}}
   
設定オプションについては {{man|5|dracut.conf}} を参照してださい。各オプションの詳しい説明は {{man|8|dracut}} に存在します。
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{{man|5|dracut.conf}} でより多の設定オプションを見ることができます。各オプションの完全な説明は{{man|8|dracut}} で見つけることができます。以下では、いくつかの一般的なオプションついて説明します。
   
=== コマンドラインオプション ===
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=== Dracut モジュール ===
   
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''dracut'' は initramfs を構築するためにモジュール方式を採用しています ({{man|7|dracut.modules}} を参照) 全ての ''dracut'' の組み込みモジュールは {{ic|/lib/dracut/modules.d}} にあり、 {{ic|dracut --list-modules}} で一覧を見ることができます。追加モジュールは例えば {{aur|dracut-sshd-git}} のような外部パッケージから提供されます。''dracut'' の組み込みモジュールには、名前は自明であっても残念ながら文書がありません。
{{Note|マニュアルページのドキュメントには、ファイルを挿入する方法があまり説明されておらず、システムに {{ic|/etc/cmdline.d}} がインストールされているかのように書かれています。これ ({{ic|/etc/cmdline.d}}) は initramfs ファイルシステムの一部であり、 dracut は作成されたシステム {{ic|/etc/cmdline.d}} を認識しません。したがって、このディレクトリを作成しても意味がありません}}
 
   
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一部のモジュールはデフォルトで有効/無効になっており、{{ic|--add}}/{{ic|--omit}} コマンドライン引数または {{ic|1= add_dracutmodules+=""}}/{{ic|1= omit_dracutmodules+=""}} 永続的な設定エントリ行で有効/無効を切り替えることができるようになっています。
initramfs 環境でカーネルのコマンドラインパラメータを強制的に使用することができます。ブロックデバイスの指定には [[#Spaces in kernel parameters|use the UUID naming scheme]] を使用してください。
 
   
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{{hc|/etc/dracut.conf.d/myflags.conf|2=
dracut のルートブロックデバイスを指定する必要はありません。 {{man|7|dracut.cmdline}} から:
 
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# ...
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add_dracutmodules+=" <dracut modules to activate> "
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omit_dracutmodules+=" <dracut modules to deactivate> "
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# ...
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}}
   
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==== TPM2 ====
:カーネルが使用するルートデバイスは、いつものように、カーネルコマンドラインのブート設定ファイルで指定されます。
 
   
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[[Trusted Platform Module#systemd-cryptenroll|systemd-cryptenroll]] を介して TPM2 を使用して ''systemd'' による ''luks2'' 暗号化ボリュームのロック解除を利用するには、{{Pkg|tpm2-tools}} パッケージをインストールします。{{ic|tpm2-tss}} ''dracut'' モジュールを有効にします。
ただし、一部のパラメータを早い段階で設定すると便利な場合があります。また、コマンドラインパラメータの追加を求めるプロンプトを表示するなど、追加機能を有効にすることもできます。すべてのオプションについては、 {{man|7|dracut.cmdline}} を参照してください。次に、設定オプションの例を示します。
 
   
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=== 初期のカーネルモジュールの読み込み ===
* スワップパーティションから再開する: {{ic|1=resume=UUID=80895b78-7312-45bc-afe5-58eb4b579422}}
 
* 追加のカーネルコマンドラインパラメータを要求する: {{ic|1=rd.cmdline=ask}}
 
* "quiet" が設定されていても情報出力を表示する: {{ic|1=rd.info}}
 
   
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Dracut は、{{ic|--force_drivers}} コマンドまたは {{ic|1= force_drivers+=""}} 設定エントリ行を使用して、(initramfs の段階で、{{ic|modprobe}} を介して) 初期ロードを有効にします。
カーネルコマンドラインオプションは、 {{ic|/etc/dracut.conf.d/}} 内の {{ic|*.conf}} ファイルに記述し、 {{ic|1=kernel_cmdline=}} フラグで設定することができます。 Dracut は自動的にこのファイルをソースとし、 {{ic|01 default.conf}} ファイルを作成して initramfs ディレクトリ {{ic|/etc/cmdline.d/}} に置きます。例えば、カーネルコマンドラインオプションファイルは以下のようになります
 
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例えば:
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{{hc|/etc/dracut.conf.d/myflags.conf|2=
  +
# ...
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force_drivers+=" nvidia nvidia_modeset nvidia_uvm nvidia_drm "
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# ...
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}}
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=== カーネルコマンドラインオプション ===
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カーネルコマンドラインオプションは、{{ic|/etc/dracut.conf.d/}} の ''.conf'' ファイルに配置でき、{{ic|1=kernel_cmdline=}} フラグを介して設定できます。Dracut は自動的にこのファイルを読み込み、{{ic|01-default.conf}} ファイルを作成し、initramfs ディレクトリ {{ic|/etc/cmdline.d/}} 内に配置します。たとえば、カーネルコマンドラインオプションファイルは次のようになります。
   
 
{{hc|/etc/dracut.conf.d/cmdline.conf|2=
 
{{hc|/etc/dracut.conf.d/cmdline.conf|2=
kernel_cmdline="rd.luks.uuid=luks-f6c738f3-ee64-4633-b6b0-eceddb1bb010 rd.lvm.lv=arch/root rd.lvm.lv=arch/swap root=/dev/mapper/arch-root rootfstype=ext4 rootflags=rw,relatime"
+
kernel_cmdline="rd.luks.uuid=luks-f6c738f3-ee64-4633-b6b0-eceddb1bb010 rd.lvm.lv=arch/root rd.lvm.lv=arch/swap root=/dev/arch/root rootfstype=ext4 rootflags=rw,relatime"
 
}}
 
}}
   
  +
==== 雑記 ====
このファイルは、統合カーネルイメージ用に Dracut からも提供されています。生成されたファイル (initramfs.img と uefi.efi の両方のファイル) は、 {{ic|--unpackearly}} オプションを使用して {{ic|lsinitrd}} で表示できます。次に例を示します。
 
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{{ic|dracut}} のルートブロックデバイスを指定する必要はありません。{{man|7|dracut.cmdline}} から:
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: カーネルが使用するルート デバイスは、通常どおり、カーネルコマンドラインのブート構成ファイルで指定されます。
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ただし、一部のパラメーターを早期に設定すると便利な場合があり、追加のコマンドラインパラメーターのプロンプトなどの追加機能を有効にすることができます。すべてのオプションについては、{{man|7|dracut.cmdline}} を参照してください。設定オプションの例を次に示します。
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* スワップパーティションからの再開: {{ic|1=resume=UUID=80895b78-7312-45bc-afe5-58eb4b579422}}
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* 追加のカーネルコマンドラインパラメータを要求する: {{ic|1=rd.cmdline=ask}}
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* ''quiet'' が設定されている場合でも情報出力を印刷する: {{ic|1=rd.info}}
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=== Unified カーネルイメージ ===
   
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''dracut'' は、{{ic|--uefi}} コマンドラインオプションまたは {{ic|1=uefi="yes"}} 設定オプションを使用して [[Unified カーネルイメージ]] を生成できます。
{{ic|lsinitrd --unpackearly /boot/EFI/Arch/Arch.efi /etc/cmdline.d/01-default.conf {{!}} less}}
 
   
 
== ヒントとテクニック ==
 
== ヒントとテクニック ==

2023年4月15日 (土) 18:04時点における版

関連記事

dracut はカーネルによって使用される初期イメージを生成し、ルートファイルシステムにアクセスするのに必要なブロックデバイスモジュール (IDE, SCSI, RAID など) をプリロードします。linux のインストール時に mkinitcpio と dracut のどちらを使うか選択できます。dracut は Fedora, RHEL, Gentoo, Debian などのディストリビューションで使われています。

dracut の詳しいプロジェクト説明は カーネルドキュメント から確認できます。

インストール

dracut は dracut パッケージでインストールできます。最新の開発バージョンの場合は dracut-gitAUR

ヒント: dracut が動作することが確認できたのであれば、mkinitcpio は削除することができます。

使用方法

ノート:
  • これらのコマンドで作成されたファイルには、インストールされている マイクロコード イメージがすべて埋め込まれます。
  • FS#59841 のため、ホストオンリーモードでは、システムで必要とされるものだけでなく、全ての Intel マイクロコードを initramfs に含めます。[1]

dracut は使いやすく、LVM on LUKS のような非標準の設定を使う場合でも、通常、ユーザーの設定は不要です。

実行中のカーネルの initramfs を生成するには。

# dracut --hostonly --no-hostonly-cmdline /boot/initramfs-linux.img

フォールバック initramfs を生成するために実行します。

# dracut /boot/initramfs-linux-fallback.img

/boot/initramfs-linux.img は出力イメージファイルを指します。非正規カーネルを使用している場合は、ファイル名の変更を検討してください。例えば、linux-lts カーネルの場合、出力ファイルの名前は /boot/initramfs-linux-lts.img にするべきです、しかし ブートローダー の設定が同じファイル名を使用していれば、これらのファイルに好きな名前を付けることができます。

追加フラグ

--hostonly フラグはローカルホスト環境を起動するのに必要なファイルのみ含んだイメージを生成します。フラグを付けない場合はより多くのファイルを含む汎用イメージが生成されます。このフラグを使うことで生成イメージの容量を減らすことができますが、他のコンピュータでイメージを使用したり別のルートファイルシステムに切り替えることができなくなります。その場合は新しいイメージの生成が必要です。

--force フラグはイメージファイルが既に存在する場合に上書きします。

dracut(8) には他のフラグの説明が載っています。

詳細設定

dracut は、コマンドラインで引数を直接渡すことで構成できます (dracut(8) § OPTIONS を参照) 特定のフラグセットを使用して dracut を常に実行する場合は、指定した設定を .conf/etc/dracut.conf.d ファイルに保存できます。}} 例えば:

/etc/dracut.conf.d/myflags.conf
hostonly="yes"
compress="lz4"
add_drivers+=" i915 "
omit_dracutmodules+=" network iscsi "

dracut.conf(5) でより多くの設定オプションを見ることができます。各オプションの完全な説明は、dracut(8) で見つけることができます。以下では、いくつかの一般的なオプションについて説明します。

Dracut モジュール

dracut は initramfs を構築するためにモジュール方式を採用しています (dracut.modules(7) を参照) 全ての dracut の組み込みモジュールは /lib/dracut/modules.d にあり、 dracut --list-modules で一覧を見ることができます。追加モジュールは例えば dracut-sshd-gitAUR のような外部パッケージから提供されます。dracut の組み込みモジュールには、名前は自明であっても残念ながら文書がありません。

一部のモジュールはデフォルトで有効/無効になっており、--add/--omit コマンドライン引数または add_dracutmodules+=""/omit_dracutmodules+="" 永続的な設定エントリ行で有効/無効を切り替えることができるようになっています。

/etc/dracut.conf.d/myflags.conf
# ...
add_dracutmodules+=" <dracut modules to activate> "
omit_dracutmodules+=" <dracut modules to deactivate> "
# ...

TPM2

systemd-cryptenroll を介して TPM2 を使用して systemd による luks2 暗号化ボリュームのロック解除を利用するには、tpm2-tools パッケージをインストールします。tpm2-tss dracut モジュールを有効にします。

初期のカーネルモジュールの読み込み

Dracut は、--force_drivers コマンドまたは force_drivers+="" 設定エントリ行を使用して、(initramfs の段階で、modprobe を介して) 初期ロードを有効にします。 例えば:

/etc/dracut.conf.d/myflags.conf
# ...
force_drivers+=" nvidia nvidia_modeset nvidia_uvm nvidia_drm "
# ...

カーネルコマンドラインオプション

カーネルコマンドラインオプションは、/etc/dracut.conf.d/.conf ファイルに配置でき、kernel_cmdline= フラグを介して設定できます。Dracut は自動的にこのファイルを読み込み、01-default.conf ファイルを作成し、initramfs ディレクトリ /etc/cmdline.d/ 内に配置します。たとえば、カーネルコマンドラインオプションファイルは次のようになります。

/etc/dracut.conf.d/cmdline.conf
kernel_cmdline="rd.luks.uuid=luks-f6c738f3-ee64-4633-b6b0-eceddb1bb010 rd.lvm.lv=arch/root  rd.lvm.lv=arch/swap  root=/dev/arch/root rootfstype=ext4 rootflags=rw,relatime"

雑記

dracut のルートブロックデバイスを指定する必要はありません。dracut.cmdline(7) から:

カーネルが使用するルート デバイスは、通常どおり、カーネルコマンドラインのブート構成ファイルで指定されます。

ただし、一部のパラメーターを早期に設定すると便利な場合があり、追加のコマンドラインパラメーターのプロンプトなどの追加機能を有効にすることができます。すべてのオプションについては、dracut.cmdline(7) を参照してください。設定オプションの例を次に示します。

  • スワップパーティションからの再開: resume=UUID=80895b78-7312-45bc-afe5-58eb4b579422
  • 追加のカーネルコマンドラインパラメータを要求する: rd.cmdline=ask
  • quiet が設定されている場合でも情報出力を印刷する: rd.info

Unified カーネルイメージ

dracut は、--uefi コマンドラインオプションまたは uefi="yes" 設定オプションを使用して Unified カーネルイメージ を生成できます。

ヒントとテクニック

生成されたイメージの情報を表示

生成された initramfs イメージの情報をページャを使って表示するには:

$ lsinitrd <path to initramfs image> | less

上記のコマンドはイメージ生成時に dracut に指定された引数や dracut モジュールのリスト、含まれているファイルのリストを表示します。

圧縮プログラムの変更

使用する圧縮プログラムを変更して、生成イメージの圧縮時間を減らすことができます。

警告:
  • カーネルで使用する圧縮方法のサポートがコンパイル時に組み込まれているかどうか確認してください (組み込まれていない場合、起動できなくなります)。また、圧縮プログラムのパッケージをインストールする必要があります。
  • バージョン 5.9 より前の Linux カーネルは zstd 圧縮 ををサポートしていません。 linux-zen はバージョン 5.8 以降でサポートしています

以下の行のどれかを dracut の設定に追加してください (2つ以上追加してはいけません):

compress="gzip"
compress="bzip2"
compress="lzma"
compress="xz"
compress="lzo"
compress="lz4"
compress="zstd"

gzip がデフォルトで使用される圧縮プログラムです。compress="cat" は、圧縮なしで initramfs を作成します。

公式でサポートされていない圧縮プログラムを使うこともできます:

compress="<program>"

カーネルのアップグレード時に新しい initramfs を生成

カーネルをアップグレードするたびに、新しい initramfs イメージを自動的に生成することが可能です。ここでは、デフォルトの linux カーネルについて説明しますが、他のカーネル用のフックを追加するのも簡単でしょう。

ヒント: dracut-hookAUR パッケージは以下のようなフックとスクリプトを含んでいます。EFI 実行ファイルである initramfs イメージ (例:esp/EFI/Linux/linux-kernel-machine_id-build_id.efi) が欲しい場合は、代わりに dracut-hook-uefiAUR が必要かもしれません。このディレクトリにある EFI バイナリは systemd-boot によって自動的に検出されるので、 /boot/loader/loader.conf にエントリを書く必要はありません。

カーネルバージョンを調べるコマンドはやや複雑なので、pacman フック の中では単独では動きません。そのため、システム上の任意の場所にスクリプトを作成します。この例では /usr/local/bin/ に作成します。

このスクリプトは、新しい vmlinuz カーネル・ファイルを /boot/ にコピーします。これは、カーネル・パッケージが /boot/ にファイルを配置しなくなったためです。[2]

/usr/local/bin/dracut-install.sh
#!/usr/bin/env bash

args=('--force' '--no-hostonly-cmdline')

while read -r line; do
	if [[ "$line" == 'usr/lib/modules/'+([^/])'/pkgbase' ]]; then
		read -r pkgbase < "/${line}"
		kver="${line#'usr/lib/modules/'}"
		kver="${kver%'/pkgbase'}"

		install -Dm0644 "/${line%'/pkgbase'}/vmlinuz" "/boot/vmlinuz-${pkgbase}"
		dracut "${args[@]}" --hostonly "/boot/initramfs-${pkgbase}.img" --kver "$kver"
		dracut "${args[@]}" --no-hostonly "/boot/initramfs-${pkgbase}-fallback.img" --kver "$kver"
	fi
done
/usr/local/bin/dracut-remove.sh
#!/usr/bin/env bash

while read -r line; do
	if [[ "$line" == 'usr/lib/modules/'+([^/])'/pkgbase' ]]; then
		read -r pkgbase < "/${line}"
		rm -f "/boot/vmlinuz-${pkgbase}" "/boot/initramfs-${pkgbase}.img" "/boot/initramfs-${pkgbase}-fallback.img"
	fi
done

スクリプトを 実行可能属性の付与 する必要があります。フラグを追加したり削除したりしたい場合は、dracut#設定 に追加する必要があります。

次のステップ pacman フック を作成します。

/etc/pacman.d/hooks/90-dracut-install.hook
[Trigger]
Type = Path
Operation = Install
Operation = Upgrade
Target = usr/lib/modules/*/pkgbase

[Action]
Description = Updating linux initcpios (with dracut!)...
When = PostTransaction
Exec = /usr/local/bin/dracut-install.sh
Depends = dracut
NeedsTargets
/etc/pacman.d/hooks/60-dracut-remove.hook
[Trigger]
Type = Path
Operation = Remove
Target = usr/lib/modules/*/pkgbase

[Action]
Description = Removing linux initcpios...
When = PreTransaction
Exec = /usr/local/bin/dracut-remove.sh
NeedsTargets

mkinitcpio を削除するか、以下のコマンドで、mkinitcpio が initramfs イメージを作成したり削除するのも止める必要があります。

# ln -sf /dev/null /etc/pacman.d/hooks/90-mkinitcpio-install.hook
# ln -sf /dev/null /etc/pacman.d/hooks/60-mkinitcpio-remove.hook

トラブルシューティング

ハイバネーション

休止状態からの再開が機能しない場合は、 resume モジュールを含めるように dracut に 設定ファイルを追加 する必要があります:

/etc/dracut.conf.d/resume-from-hibernate.conf
add_dracutmodules+="resume"

LVM / software RAID / LUKS

カーネルに LVM / software RAID / LUKS ブロックの自動検出とマウントに問題がある場合。次のカーネルコマンドライン オプションを使用して、initramfs の生成を再試行します。

rd.auto rd.lvm=1 rd.dm=1 rd.md=1 rd.luks=1

"brltty" の停止ジョブが実行中です

システムが brllty を待機中、起動に問題があるか、シャットダウンプロセスが非常に長い場合は、dracut 設定行に次の行を追加します。

omit_dracutmodules+=" brltty "

あるいは、brltty が必要ない場合はアンインストールしてください。

参照