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2024年4月6日 (土) 16:56時点における版

関連記事

この記事はプロプライエタリな NVIDIA グラフィックカードドライバをカバーしています。オープンソースのドライバに関しては、Nouveau を見てください。Intel/NVIDIA のハイブリッドグラフックスを搭載しているノートパソコンを使っている場合は、代わりに NVIDIA Optimus を見て下さい。

インストール

警告: NVIDIA のウェブサイトで提供されているパッケージを通して NVIDIA ドライバをインストールすることは避けてください。pacman 経由でインストールすれば、システムをアップデートした際にドライバもアップデートすることができます。
ノート: ハイブリッドグラフィックカードのあるシステム上でデュアルブートする場合は、Windows またはサードパーティのアプリで Eco mode を有効化すると NVIDIA のディスクリート GPU が非アクティブ化され、検出されなくなります。
  1. 使用しているグラフィックカードがわからない場合、次を実行して確認してください:
    $ lspci -k | grep -A 2 -E "(VGA|3D)"
  2. あなたのカードに合うドライバのバージョンを調べてください:
  3. あなたのカードに合う適切なドライバーをインストールしてください:
    ノート: dkms をインストールする際は、Dynamic Kernel Module Support#インストール を読んでください。
  4. 32ビットアプリケーションのサポートが必要な場合は、対応する lib32 パッケージも multilib リポジトリからインストールしてください (例: lib32-nvidia-utils)。
  5. /etc/mkinitcpio.conf 内の HOOKS 配列から kms を削除し、その後 initramfs を再生成してください。こうすることで、initramfs に nouveau モジュールが含まれないようにして、カーネルがこのモジュールを初期ブート中に読み込めないようにします。
  6. 再起動してください。nvidia-utils パッケージには nouveau モジュールをブラックリスト化するファイルが含まれているため、再起動が必須です。

ドライバーをインストールしたら、#Xorg 設定 または #Wayland へと進んでください。

サポートがないドライバー

さらに古いカードを使用している場合、NVIDIA はもはやあなたのカード用のドライバを積極的にサポートしていません。これはつまり、最新バージョンの Xorg を公式にはサポートしていないことを意味しています。なので、最新の Xorg を古いカードでもサポートしている nouveau ドライバーを使うほうが楽かもしれません。

しかし、NVIDIA のレガシーなドライバは依然として利用可能であり、より高い 3D パフォーマンス/安定性をもたらすかもしれません。

カスタムカーネル

使用中のカーネルで CONFIG_DRM_SIMPLEDRM=y となっていることを確認してください。そして、CONFIG_DEBUG_INFO_BTF を使用している場合、PKGBUILD で以下が必要です (カーネル 5.16 以降):

install -Dt "$builddir/tools/bpf/resolve_btfids" tools/bpf/resolve_btfids/resolve_btfids

DRM カーネルモード設定

NVIDIA は KMS の自動遅延読み込みをサポートしていないため、Wayland コンポジタを正しく動作させたり、Rootless Xorg を利用できるようにするには DRM (Direct Rendering Manager) カーネルモード設定を有効化する必要があります。

DRM カーネルモード設定を有効化するには、nvidia_drm モジュールに対して modeset=1 カーネルモジュールパラメータを設定してください。

nvidia_drm.modeset=1 が適切に設定されていることをブート後に確認するには、以下のコマンドを実行してください:

# cat /sys/module/nvidia_drm/parameters/modeset

正しく設定されていれば、このコマンドは N ではなく Y と出力するはずです。

加えて、ドライバのバージョン 545 及びそれ以降においては、実験的な nvidia_drm.fbdev=1 パラメータを使用することもできます。このパラメータにより、simpledrm においては動作しない efifbvesafb を使用せずに、NVIDIA ドライバ自身のフレームバッファデバイスを使用するようになります。

バージョン 545 より前の NVIDIA ドライバを使用している場合や、nvidia_drm.fbdev=1 パラメータを使用しない場合、simpledrm を無効化するために nvidia_drm.modeset=1 オプションをカーネルパラメータによって設定する必要があります [1] (詳細は FS#73720 を参照)。

ノート:
  • nvidia_drm.fbdev=1 には、バージョン 550 以降のドライバでしか修正されないであろう既知の問題があります。詳細は en:Talk:NVIDIA#Framebuffer consoles experimental support を参照してください。
  • バージョン 470 より前の NVIDIA ドライバ (例: nvidia-390xx-dkmsAUR) は Xwayland のハードウェアアクセラレーションをサポートしていません。よって、非 Wayland ネイティブなアプリケーションは Wayland セッションでパフォーマンスが劣化します。

早期ロード

基本的な機能については先のカーネルパラメータを追加するだけで十分でしょう。可能な限り早い時にロードさせたい場合や、スタートアップ時に問題 (nvidia カーネルモジュールがディスプレイマネージャのあとにロードされてしまうなど) が発生する場合には、nvidianvidia_modesetnvidia_uvm そして nvidia_drm を initramfs に追加することができます。

mkinitcpio

mkinitcpio initramfs を使う場合、mkinitcpio#MODULES に従ってモジュールを追加してください。

モジュールを initramfs に追加した場合、nvidia ドライバーがアップデートされるたびに mkinitcpio を実行することを忘れないようにしてください。この手順を自動化する方法については #Pacman フックをご覧ください。

Booster

Booster を使う場合、Booster#モジュールの早期ロードをご覧ください。

Pacman フック
ノート: カスタムの pacman フックが必要になるのは、ビルド済みのカーネルモジュールが同梱されているパッケージに対してのみです。*-dkms パッケージは、更新時に mkinitcpio が自動的に実行されるので、このようなカスタムの pacman フックは必要ありません。

NVIDIA ドライバをアップグレードした後に initramfs をアップデートすることを忘れないように、以下のような pacman フックを利用することができます:

/etc/pacman.d/hooks/nvidia.hook
[Trigger]
Operation=Install
Operation=Upgrade
Operation=Remove
Type=Package
# インストールした NVIDIA のパッケージをアンコメントしてください
Target=nvidia
#Target=nvidia-open
#Target=nvidia-lts
Target=linux
# 異なるカーネルを使用する場合、上の「linux」の部分を変更してください

[Action]
Description=Update NVIDIA module in initcpio
Depends=mkinitcpio
When=PostTransaction
NeedsTargets
Exec=/bin/sh -c 'while read -r trg; do case $trg in linux*) exit 0; esac; done; /usr/bin/mkinitcpio -P'
ノート: 上記の Exec の行が複雑なのは nvidialinux の両方がアップデートされた場合に mkinitcpio が何度も実行されるのを防ぐためです。このことが気にならないのであれば、Target=linuxNeedsTargets の行を削除して、Exec の行は Exec=/usr/bin/mkinitcpio -P のように単純化させることができます。

ビデオデコードのハードウェアアクセラレーション

VDPAU によるビデオデコードのアクセラレーションは GeForce 8 シリーズ及びそれ以降のカードでサポートされています。NVDEC によるビデオデコードのアクセラレーションは Fermi (~400 シリーズ) 及びそれ以降のカードでサポートされています。詳しくは ハードウェアビデオアクセラレーション をご覧ください。

NVENC によるビデオエンコードのハードウェアアクセラレーション

NVENC は nvidia_uvm モジュールと、関連するデバイスノードが /dev 下に作成されることを要求します。

最新のドライバーパッケージは、自動的にデバイスノードを作成する udev ルールを提供するので、追加の操作は必要ありません。

古いドライバ (例えば、nvidia-340xx-dkmsAUR) を使用している場合、デバイスノードを作成する必要があります。nvidia-modprobe ユーティリティを実行するとデバイスノードが自動的に作成されます。/etc/udev/rules.d/70-nvidia.rules を作成して nvidia-modprobe を自動的に実行させることができます:

/etc/udev/rules.d/70-nvidia.rules
ACTION=="add", DEVPATH=="/bus/pci/drivers/nvidia", RUN+="/usr/bin/nvidia-modprobe -c 0 -u"

Xorg 設定

プロプライエタリな NVIDIA グラフィックドライバは Xorg サーバの設定ファイルを必要としません。X を起動してみて、Xorg サーバが設定ファイル無しで正しく機能するかを確認することができます。しか、様々な設定を調整するために設定ファイル (/etc/X11/xorg.conf よりも /etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf を優先して使用してください) を作成する必要があるかもしれません。この設定は、NVIDIA Xorg 設定ツールによって生成することができますし、手動で作成することもできます。手動で作成した場合、(Xorg サーバに基本的なオプションのみを与えると言う意味で) 最小の設定にすることができますし、あるいは、Xorg の自動検出されたオプションや事前設定されたオプションをバイパスできる設定を含めることもできます。

ヒント: その他の設定オプションは、NVIDIA/トラブルシューティング を見てください。

自動設定

NVIDIA のパッケージには、Xorg サーバの設定ファイル (xorg.conf) を作成するための自動設定ツールが含まれています。次のコマンドで実行できます:

# nvidia-xconfig

このコマンドは /etc/X11/xorg.conf を自動検出し、現在のハードウェアに応じてそのファイルを作成 (すでに存在する場合は編集) します。

DRI のインスタンスがある場合は、コメントアウトされているか確認してください:

#    Load        "dri"

デフォルトの深度、水平同期、垂直リフレッシュ、そして解像度が問題ないか /etc/X11/xorg.conf を二重にチェックしてください。

nvidia-settings

nvidia-settings は CLI または GUI を使って様々なオプションを設定することができるツールです。何もオプションをつけずに nvidia-settings を実行すると GUI が起動します。CLI のオプションについては nvidia-settings(1) を見てください。

nvidia-settings の CLI/GUI は非 root なユーザとして実行でき、nvidia-settings Configuration タブにある Save Current Configuration オプションで設定を ~/.nvidia-settings-rc に保存できます。

現在のユーザで ~/.nvidia-settings-rc をロードするには:

$ nvidia-settings --load-config-only

起動時に毎回このコマンドを実行させるには自動起動を見てください。

ノート:
  • nvidia-settings から変更を加えると Xorg が起動しなくなったりクラッシュするようになったりすることがあります。生成された ~/.nvidia-settings-rcXorg のファイルの両方/片方を調整するか削除することで普通に起動できるようになるはずです。
  • Cinnamon デスクトップは nvidia-settings を通して作成された設定を上書きしてしまうことがあります。Cinnamon の起動時の挙動を変更して、設定を上書きしないようにすることができます。

手動設定

設定ファイルを編集することで、(自動的に、または nvidia-settingsによって有効化できない) いくつかの微調整をすることができます。変更を適用する前に Xorg サーバーを再起動する必要があります。

その他の詳細やオプションについては NVIDIA Accelerated Linux Graphics Driver README and Installation Guide をご覧ください。

最小設定

20-nvidia.conf (もしくは非推奨の xorg.conf) の基本的な設定ブロックは以下のようになります:

/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf
Section "Device"
        Identifier "NVIDIA Card"
        Driver "nvidia"
        VendorName "NVIDIA Corporation"
        BoardName "GeForce GTX 1050 Ti"
EndSection

起動時のロゴを無効化

Device セクション内に "NoLogo" オプションを追加してください:

Option "NoLogo" "1"

モニター検出をオーバーライド

Device セクション内の "ConnectedMonitor" オプションにより、 X サーバーが起動した時にモニター検出をオーバーライドできます。これにより、起動時間を大幅に減らせるかもしれません。利用可能なオプション: アナログ接続用の "CRT"、デジタルモニター用の "DFP"、テレビ用の "TV"

以下の行は起動時のチェックをバイパスし、モニターを DFP として認識することを NVIDIA ドライバーに強制します:

Option "ConnectedMonitor" "DFP"
ノート: たとえディスプレイが薄型パネルであろうと、アナログ15ピン VGA 接続に対しては "CRT" を使用してください。"DFP" は DVI や HDMI、DisplayPort のデジタル接続のみを意図しています。

輝度調整を有効化

この記事またはセクションは情報が古くなっています。
理由: 時代遅れの可能性あり[2]。上流のパッケージも古いようです。 (Discuss)

以下をカーネルパラメータに追加してください:

nvidia.NVreg_RegistryDwords=EnableBrightnessControl=1

あるいは、以下を Device セクション内に追加してください:

Option "RegistryDwords" "EnableBrightnessControl=1"

もし、この設定で輝度調整がまだ機能しない場合は、nvidia-bl-dkmsAUR をインストールしてみてください。

ノート: nvidia-bl-dkmsAUR をインストールすることにより、バックライト輝度調整用の /sys/class/backlight/nvidia_backlight/ インターフェイスが提供されます。しかし、システムが /sys/class/backlight/acpi_video0/ に対してバックライト制御の変更を発行し続けるかもしれません。この場合の1つの解決策は、例えば、inotifywait を使用して acpi_video0/brightness の変更を監視し、それを変換して nvidia_backlight/brightness に対して書き込むことです。バックライト#sysfs を変更しても明るさが変更されない をご覧ください。

SLI を有効化

警告: GTX 10xx シリーズ (1080、1070、1060 など) 以降は 2-way SLI のみがサポートされます。3-way や 4-way SLI は CUDA/OpenCL アプリケーションに対しては機能するかもしれませんが、すべての OpenGL アプリケーションに対してはたいてい機能しないでしょう。

NVIDIA ドライバーの README 付録 B によると: このオプションは、サポートされている構成で SLI レンダリングの設定を制御します。 "サポートされている構成"とは SLI 認定マザーボードと、2基または3基の SLI 認定 GeForce GPU を搭載しているコンピュータのことです。

lspci を使って1つ目の GPU の PCI Bus ID を調べてください:

# lspci | grep -E "VGA|3D controller"
00:02.0 VGA compatible controller: Intel Corporation Xeon E3-1200 v2/3rd Gen Core processor Graphics Controller (rev 09)
03:00.0 VGA compatible controller: NVIDIA Corporation GK107 [GeForce GTX 650] (rev a1)
04:00.0 VGA compatible controller: NVIDIA Corporation GK107 [GeForce GTX 650] (rev a1)
08:00.0 3D controller: NVIDIA Corporation GM108GLM [Quadro K620M / Quadro M500M] (rev a2)

調べた BusID (前述の例では 3) を Device セクション内に追加してください:

BusID "PCI:3:0:0"
ノート: フォーマットが重要です。BusID の値は "PCI:<BusID>:0:0" のように指定されなければなりません。

希望する SLI レンダリングモードの値を Screen セクション内に追加してください:

Option "SLI" "AA"

以下の表は利用可能なレンダリングモードです。

挙動
0, no, off, false, Single レンダリング時にただ1つの GPU を使う。
1, yes, on, true, Auto SLI を有効化し、ドライバーが自動的に適切なレンダリングモードを選択することを許可する。
AFR SLI を有効化し、Alternate Frame Rendering モードを使う。
SFR SLI を有効化し、Split Frame Rendering モードを使う。
AA SLI を有効化し、SLI アンチエイリアシングを使う。この値を Full-Scene アンチエイリアシングと一緒に使うと視覚品質が向上します。

あるいは、nvidia-xconfig ユーティリティを使って、これらの変更を xorg.conf に追加できます:

# nvidia-xconfig --busid=PCI:3:0:0 --sli=AA

SLI モードが有効化されていることをシェルから確認するには:

$ nvidia-settings -q all | grep SLIMode
  Attribute 'SLIMode' (arch:0.0): AA 
    'SLIMode' is a string attribute.
    'SLIMode' is a read-only attribute.
    'SLIMode' can use the following target types: X Screen.
警告: SLI を有効化した後に xorg を起動するとシステムがフリーズしたり、応答しなくなったりするかもしれません。再起動する前にディスプレイマネージャーを無効化することをおすすめします。

以上の設定で機能しない場合は、nvidia-settings で得られる PCI Bus ID を使用する必要があるかもしれません。

$ nvidia-settings -q all | grep -i pcibus
Attribute 'PCIBus' (host:0[gpu:0]): 101.
  'PCIBus' is an integer attribute.
  'PCIBus' is a read-only attribute.
  'PCIBus' can use the following target types: GPU, SDI Input Device.
Attribute 'PCIBus' (host:0[gpu:1]): 23.
  'PCIBus' is an integer attribute.
  'PCIBus' is a read-only attribute.
  'PCIBus' can use the following target types: GPU, SDI Input Device.

そして、xorg.d 内の PrimaryGPU オプションをコメントアウトしてください:

/usr/share/X11/xorg.conf.d/10-nvidia-drm-outputclass.conf
...

Section "OutputClass"
...
    # Option "PrimaryGPU" "yes"
...

この設定でグラフィカルブートの問題も解決できるかもしれません。

マルチモニター

一般的な情報は マルチディスプレイ を見て下さい。

NVIDIA Settings を使う

nvidia-settings ツールを使ってマルチモニターを設定できます。

CLI で設定する場合、まずは以下を実行して CurrentMetaMode を確認してください:

$ nvidia-settings -q CurrentMetaMode
Attribute 'CurrentMetaMode' (hostnmae:0.0): id=50, switchable=no, source=nv-control :: DPY-1: 2880x1620 @2880x1620 +0+0 {ViewPortIn=2880x1620, ViewPortOut=2880x1620+0+0}

:: 以降の全て (上記の場合: DPY-1: 2880x1620 @2880x1620 +0+0 {ViewPortIn=2880x1620, ViewPortOut=2880x1620+0+0}) を使って nvidia-settings --assign "CurrentMetaMode=your_meta_mode" でディスプレイを再設定できます。

ヒント: 使用するモニターや解像度の設定ごとにシェルのエイリアスを作成すると便利です。

ConnectedMonitor

ドライバーがセカンドモニタを正しく認識しない場合は、ConnectedMonitor を使って認識するように強制できます。

/etc/X11/xorg.conf

Section "Monitor"
    Identifier     "Monitor1"
    VendorName     "Panasonic"
    ModelName      "Panasonic MICRON 2100Ex"
    HorizSync       30.0 - 121.0 # this monitor has incorrect EDID, hence Option "UseEDIDFreqs" "false"
    VertRefresh     50.0 - 160.0
    Option         "DPMS"
EndSection

Section "Monitor"
    Identifier     "Monitor2"
    VendorName     "Gateway"
    ModelName      "GatewayVX1120"
    HorizSync       30.0 - 121.0
    VertRefresh     50.0 - 160.0
    Option         "DPMS"
EndSection

Section "Device"
    Identifier     "Device1"
    Driver         "nvidia"
    Option         "NoLogo"
    Option         "UseEDIDFreqs" "false"
    Option         "ConnectedMonitor" "CRT,CRT"
    VendorName     "NVIDIA Corporation"
    BoardName      "GeForce 6200 LE"
    BusID          "PCI:3:0:0"
    Screen          0
EndSection

Section "Device"
    Identifier     "Device2"
    Driver         "nvidia"
    Option         "NoLogo"
    Option         "UseEDIDFreqs" "false"
    Option         "ConnectedMonitor" "CRT,CRT"
    VendorName     "NVIDIA Corporation"
    BoardName      "GeForce 6200 LE"
    BusID          "PCI:3:0:0"
    Screen          1
EndSection

TwinView を使わずに1つのカードで2つのモニターを X で使うために Screen でデバイスを複製しています。nvidia-settings は追加した ConnectedMonitor オプションを全て消してしまうので注意してください。

TwinView

画面を2つ表示するのではなく1つの大きな画面を表示したい場合、TwinView 引数を 1 に設定してください。コンポジットを使いたい場合、このオプションを使用する必要があります。TwinView は全てのモニターが同一のカードに接続されている場合にのみ機能します。

Option "TwinView" "1"

設定例:

/etc/X11/xorg.conf.d/10-monitor.conf
Section "ServerLayout"
    Identifier     "TwinLayout"
    Screen         0 "metaScreen" 0 0
EndSection

Section "Monitor"
    Identifier     "Monitor0"
    Option         "Enable" "true"
EndSection

Section "Monitor"
    Identifier     "Monitor1"
    Option         "Enable" "true"
EndSection

Section "Device"
    Identifier     "Card0"
    Driver         "nvidia"
    VendorName     "NVIDIA Corporation"

    #refer to the link below for more information on each of the following options.
    Option         "HorizSync"          "DFP-0: 28-33; DFP-1 28-33"
    Option         "VertRefresh"        "DFP-0: 43-73; DFP-1 43-73"
    Option         "MetaModes"          "1920x1080, 1920x1080"
    Option         "ConnectedMonitor"   "DFP-0, DFP-1"
    Option         "MetaModeOrientation" "DFP-1 LeftOf DFP-0"
EndSection

Section "Screen"
    Identifier     "metaScreen"
    Device         "Card0"
    Monitor        "Monitor0"
    DefaultDepth    24
    Option         "TwinView" "True"
    SubSection "Display"
        Modes          "1920x1080"
    EndSubSection
EndSection

Device オプション情報

SLI に対応しているカードが複数枚存在する場合、別々のカードに接続された複数のモニターを使うことができます (例: 2枚のカードが SLI で、各々のカードにモニターが1台ずつ接続)。SLI モザイクモードと "MetaModes" オプションで有効になります。以下は上記と同じように設定する例で、GNOME が完璧に動作します:

/etc/X11/xorg.conf.d/10-monitor.conf
Section "Device"
        Identifier      "Card A"
        Driver          "nvidia"
        BusID           "PCI:1:00:0"
EndSection

Section "Device"
        Identifier      "Card B"
        Driver          "nvidia"
        BusID           "PCI:2:00:0"
EndSection

Section "Monitor"
        Identifier      "Right Monitor"
EndSection

Section "Monitor"
        Identifier      "Left Monitor"
EndSection

Section "Screen"
        Identifier      "Right Screen"
        Device          "Card A"
        Monitor         "Right Monitor"
        DefaultDepth    24
        Option          "SLI" "Mosaic"
        Option          "Stereo" "0"
        Option          "BaseMosaic" "True"
        Option          "MetaModes" "GPU-0.DFP-0: 1920x1200+4480+0, GPU-1.DFP-0:1920x1200+0+0"
        SubSection      "Display"
                        Depth           24
        EndSubSection
EndSection

Section "Screen"
        Identifier      "Left Screen"
        Device          "Card B"
        Monitor         "Left Monitor"
        DefaultDepth    24
        Option          "SLI" "Mosaic"
        Option          "Stereo" "0"
        Option          "BaseMosaic" "True"
        Option          "MetaModes" "GPU-0.DFP-0: 1920x1200+4480+0, GPU-1.DFP-0:1920x1200+0+0"
        SubSection      "Display"
                        Depth           24
        EndSubSection
EndSection

Section "ServerLayout"
        Identifier      "Default"
        Screen 0        "Right Screen" 0 0
        Option          "Xinerama" "0"
EndSection
TwinView を使って垂直同期

TwinView と垂直同期 (nvidia-settings の "Sync to VBlank" オプション) を使っている場合、モニターの大きさが異なっていると片方の画面だけが同期されます。nvidia-settings にはどちらの画面を同期させるか設定するオプション ("Sync to this display device" オプション) が存在しますが、必ずしも機能するとはいいがたいです。起動時に以下の環境変数を追加することで解決します (例: /etc/profile に追加):

export __GL_SYNC_TO_VBLANK=1
export __GL_SYNC_DISPLAY_DEVICE=DFP-0
export VDPAU_NVIDIA_SYNC_DISPLAY_DEVICE=DFP-0

DFP-0 は適切な画面に置き換えてください (DFP-0 は DVI 端子で CRT-0 は VGA 端子です)。ディスプレイの識別名は nvidia-settings の "X Server XVideoSettings" セクションで確認できます。

Twinview を使ってゲームを遊ぶ

TwinView を使ってフルスクリーンのゲームを遊ぶ場合、2つの画面が1つの大きな画面としてゲームから認識されることがあります。技術的にこれは正しいのですが (仮想的な X スクリーンの横幅は両方の画面を合わせたサイズになります)、ゲームを遊ぶときは両方の画面を使わないようにしたいときもあるでしょう。

SDL のこの挙動を修正するには、次を試して下さい:

export SDL_VIDEO_FULLSCREEN_HEAD=1

OpenGL の場合、xorg.confDevice セクションに適切な Metamodes を追加して X を再起動してください:

Option "Metamodes" "1680x1050,1680x1050; 1280x1024,1280x1024; 1680x1050,NULL; 1280x1024,NULL;"

別の X サーバーでゲームを起動する方法もあります。上記の方法と一緒に使うことも可能です。

モザイクモード

モザイクモードは、複数のグラフィクカードでコンポジット有りで3つ以上のモニタを使用する唯一の方法です。ウィンドウマネージャは各モニタの違いを認識するかもしれませんし、しないかもしれません。モザイクモードには、有効な SLI 設定が必要です。SLI を使わずにベースモードを使用する場合でも、GPU は依然として SLI 対応/互換でなければなりません。

ベースモザイク

ベースモザイクモードは Geforce 8000 シリーズ以上の GPU で動作します。nvidia-setting の GUI から有効にすることはできません。nvidia-xconfig コマンドラインプログラムを使用するか xorg.conf を手動で編集する必要があります。Metamodes を指定してください。以下は4台の DFP を 2x2 の構成で使用する例です。各々の解像度は 1920x1024 で、2枚のカードにそれぞれ2台の DFP が接続されている場合:

$ nvidia-xconfig --base-mosaic --metamodes="GPU-0.DFP-0: 1920x1024+0+0, GPU-0.DFP-1: 1920x1024+1920+0, GPU-1.DFP-0: 1920x1024+0+1024, GPU-1.DFP-1: 1920x1024+1920+1024"
ノート: ドキュメントには 2x2 のモニター構成が記述されていますが、Base Mosaic モードでGeForce カードは人為的にモニタ3台に制限されています。Quadro カードは4台以上のモニタをサポートしています。2014年9月現在、Windows ドライバはこの人為的な制限を落としましたが、Linux ドライバでは未だに残っています。
SLI モザイク

SLI 構成を使っていて、使用する GPU が Quadro FX 5800 や Quadro Fermi 以降の場合、SLI モザイクモードが利用できます。nvidia-settings の GUI の中から有効化するか、コマンドラインで設定してください:

$ nvidia-xconfig --sli=Mosaic --metamodes="GPU-0.DFP-0: 1920x1024+0+0, GPU-0.DFP-1: 1920x1024+1920+0, GPU-1.DFP-0: 1920x1024+0+1024, GPU-1.DFP-1: 1920x1024+1920+1024"

Wayland

さらなる情報については Wayland#要件 をご覧ください。

さらなる設定オプションについては、それぞれのコンポジタの wiki ページやドキュメントをご覧ください。

Xwayland に関しては Wayland#Xwayland をご覧ください。

GDM を使用している場合は、GDM#Wayland とプロプライエタリな NVIDIA ドライバ をご覧ください。

ヒントとテクニック

NVIDIA/ヒントとテクニック を参照。

トラブルシューティング

NVIDIA/トラブルシューティング を参照。

参照

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