「Unity」の版間の差分

2015年11月29日 (日) 20:49時点における版

Unity は Canonical Ltd によって開発されている Ubuntu 向けの GNOME デスクトップ環境のデスクトップシェルです。Unity は Compiz ウィンドウマネージャのプラグインとして実装されています。

1 インストール
2 Tips and tricks
- 2.1 LightDM の壁紙と外観のカスタマイズ
- 2.2 ログイン時にプログラムを自動起動
3 トラブルシューティング
4 既知の問題
- 4.1 Indicator-messages が上手く動作しない
- 4.2 Pidgin-libnotify-ubuntu の依存関係が解決できない
5 参照

インストール

警告: Unity をインストールすると公式パッケージの多くが Ubuntu のパッチが適用されたバージョンに置き換えられます。作成したパッケージの衝突に注意してください。

Arch Linux では非公式リポジトリから Unity をインストールできます。ソースからインストールする方法もあります。

非公式リポジトリから

Unity-for-Arch リポジトリを追加してください。利用可能なパッケージは GitHub に記載されています。freetype2-ubuntu^AUR パッケージをインストールすることが推奨されます。

Unity-for-Arch-Extra から追加パッケージをインストールできます - 利用可能なパッケージは GitHub を見て下さい。

ソースから

全ての PKGBUILD は GitHub リポジトリで見ることができます。Unity-For-Arch は最小で動作する Unity シェルを提供し、Unity-For-Arch-Extra は lightdm-ubuntu^AUR (Ubuntu のパッチがあてられた LightDM), ubuntu-themes^AUR, unity-tweak-tool (人気の Unity 設定ツール) など追加アプリケーションを提供します。

git をインストールしてソースをビルドするディレクトリまで移動し、次を実行してください:

$ git clone https://github.com/chenxiaolong/Unity-for-Arch.git

README を開いてリストの順番通りにパッケージをビルドする (参照: Makepkg#使用方法):

$ cd <package name>
$ makepkg -sci

ヒント: LightDM を使うには、ほぼ同じ手順で lightdm-ubuntu^AUR と lightdm-unity-greeter^AUR を Unity-For-Arch-Extra リポジトリからインストールする必要があります。

アップデート

元のディレクトリに移動して全ての変更を pull します:

$ git pull

パッケージをアップデートする必要があるか調べます:

$ ./"What_can_I_update?.py"

ノート: 時々、特定の重要なパッケージをアップデートする場合、それに依存するパッケージも再コンパイルしなくてはならないときがあります。例えば、unity は nux に依存しています。

基本機能と拡張機能

Unity シェルを使うだけの場合、以下のパッケージは必要ありませんが、ユーザーエクスペリエンスを高めるためにはインストールしたほうが良いパッケージは以下の通りです:

機能	パッケージ
通知	notify-osd
画面ロック	gnome-screensaver-ubuntu
オンラインアカウント	signon-keyring-extension^AUR^{[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror]}, gnome-keyring, telepathy
SSH	gnome-keyring
HUD & メニューバーの統合	appmenu-qt, firefox-ubuntu^AUR, thunderbird-ubuntu^AUR
ファイルとフォルダのレンズ	zeitgeist-ubuntu
設定	gnome-tweak-tool, unity-tweak-tool
Pidgin の統合	pidgin-indicator

Tips and tricks

LightDM の壁紙と外観のカスタマイズ

LightDM#背景画像・色を変更するを見て下さい。

ログイン時にプログラムを自動起動

GNOME#スタートアップアプリケーションを見て下さい。

トラブルシューティング

デスクトップを右クリックできない

その他の問題:

上のタイトルバーに Arch Linux Desktop と表示されない
アクティブウィンドウがないときに Super や Alt などのショートカットキーが動作しない

次を実行してください: gsettings set org.gnome.desktop.background show-desktop-icons true

Unity がアップデート後停止する

次を実行:

$ compiz.reset

そして Unity セッションに再ログインしてください。

それでも Unity が動かないようなら、github に問題を報告するか、Arch Linux フォーラムのスレッドで議論してください。

GTK+ テーマが GNOME3.6 へアップデート後、汚くなる

Unity のデフォルトテーマと light テーマで起こります。次を使って下さい:

~/.config/gtk3.0/gtk.css

GtkLabel {
  background-color: @transparent;
}

ワークスペースの切り替えウィジェットが表示されない

Compiz Configuration Settings Manager ccsm で、次のオプションにチェックが入っていることを確認してください: Settings > Appearance > Behaviour > Enable workspaces。

skype などのアプリケーションがインジケータトレイに表示されない

dconf-editor や gsettings コマンドを使って com.canonical.Unity.Panel の systray-whitelist リストに Skype などを追加して、再起動あるいは再ログインしてください。

もしくは、systray-whitelist の中身を all に置き換えてください。

既知の問題

Indicator-messages が上手く動作しない

Pidgin などのアプリケーションは、API の変更により indicator-messages^AUR と統合することができません。上流のソフトウェアアップデートを待ってください。

Pidgin-libnotify-ubuntu の依存関係が解決できない

2015年2月現在、perlxml パッケージがインストールできません。pidgin-indicator を使って下さい。

参照

@@ 8行目: / 8行目: @@
 {{Related|Compiz}}
 {{Related articles end}}
-[http://unity.ubuntu.com/ Unity] は [http://www.canonical.com/about Canonical Ltd] によって開発されている [http://www.ubuntu.com Ubuntu] 向けの [[GNOME|GNOME]] デスクトップ環境のデスクトップシェルです。Unity は [[Compiz]] [[ウィンドウマネージャ]]のプラグインとして実装されています。
+[http://unity.ubuntu.com/ Unity] は [http://www.canonical.com/about Canonical Ltd] によって開発されている [http://www.ubuntu.com Ubuntu] 向けの [[GNOME]] デスクトップ環境のデスクトップシェルです。Unity は [[Compiz]] [[ウィンドウマネージャ]]のプラグインとして実装されています。
 == インストール ==
+{{Warning|Unity をインストールすると公式パッケージの多くが Ubuntu のパッチが適用されたバージョンに置き換えられます。作成したパッケージの衝突に注意してください。}}
-Unity を Arch Linux 上にインストールする方法は3つあります。非公式リポジトリを使う方法、[[AUR]] から行う方法、そしてソースから行う方法です。
-=== 非公式リポジトリから (推奨) ===
+Arch Linux では非公式リポジトリから Unity をインストールできます。ソースからインストールする方法もあります。
-非公式の Unity リポジトリは [[Wikipedia:ja:Dropbox|Dropbox]] でホストされています:
+=== 非公式リポジトリから ===
+[[非公式ユーザーリポジトリ#Unity-for-Arch|Unity-for-Arch]] リポジトリを[[pacman#Repositories|追加]]してください。利用可能なパッケージは [https://github.com/chenxiaolong/Unity-for-Arch/blob/master/README.md#compiling-from-source GitHub] に記載されています。{{AUR|freetype2-ubuntu}} パッケージを[[インストール]]することが推奨されます。
-{{hc|/etc/pacman.conf|2=
-[Unity-for-Arch]
-SigLevel = Optional TrustAll
-Server = http://dl.dropbox.com/u/486665/Repos/$repo/$arch
+[[非公式ユーザーリポジトリ#Unity-for-Arch-Extra|Unity-for-Arch-Extra]] から追加パッケージをインストールできます - 利用可能なパッケージは [https://github.com/chenxiaolong/Unity-for-Arch-Extra/blob/master/README.md#compiling-from-source GitHub] を見て下さい。
-[Unity-for-Arch-Extra]
-SigLevel = Optional TrustAll
-Server = http://dl.dropbox.com/u/486665/Repos/$repo/$arch
-}}
-コアパッケージは '''Unity-for-Arch''' で入手できます:
-{{bc|
-# pacman -Syu
-# pacman -S $(pacman -Slq Unity-for-Arch)
-}}
-'''Unity-for-Arch-Extras''' の全ての追加パッケージを表示するには:
- # pacman -Slq Unity-for-Arch-Extra
-{{Tip|オリジナルの Arch パッケージにとって代わる多くの Ubuntu パッチパッケージがあります。[[AUR]] から {{AUR|freetype2-ubuntu}} を使うことを推奨します。}}
-{{Note|廃止された昔のリポジトリが [http://unity.humbug.in/ unity.humbug.in] と [http://unity.xe-xe.org/ unity.xe-xe.org] で使えます。}}
-==== Testing リポジトリ ====
-最先端の機能を提供し [[Wikipedia:ja:GitHub|GitHub]] [https://github.com/chenxiaolong/Unity-for-Arch リポジトリ]と常に同期する testing リポジトリも存在します。パッケージの衝突が起こる場合は、こちらのほうも推奨されます。
-{{bc|
-[Unity-for-Arch-GNOME312]
-SigLevel &#61; Optional TrustAll
-Server &#61; http://dl.dropbox.com/u/486665/Repos/$repo/$arch
-[Unity-for-Arch-Extra-GNOME312]
-SigLevel &#61; Optional TrustAll
-Server &#61; http://dl.dropbox.com/u/486665/Repos/$repo/$arch
-}}
-=== AUR から ===
-メインの [[AUR]] パッケージは {{AUR|unity}} です。完全な環境を作るためにインストールするべき任意の依存パッケージが多数存在します。
-パッケージの中には [https://github.com/chenxiaolong/Unity-for-Arch Unity-for-Arch] [[Wikipedia:ja:GitHub|GitHub]] のパッケージを直接元にしているものもあります。
-{{Note|
-*AUR パッケージはやや古くなっている可能性があります。
-*バージョニングや依存関係のチェーンに多少の変質が発生するので、AUR のパッケージを非公式リポジトリと混ぜるのは推奨'''されません'''。
-}}
 === ソースから ===
@@ 80行目: / 36行目: @@
 {{Tip|[[LightDM]] を使うには、ほぼ同じ手順で {{AUR|lightdm-ubuntu}} と {{AUR|lightdm-unity-greeter}} を [https://github.com/chenxiaolong/Unity-for-Arch-Extra Unity-For-Arch-Extra] リポジトリからインストールする必要があります。}}
-{{Tip|ソースからのインストールを完全に自動化する、[https://gist.github.com/3906721 このスクリプト]を使うことができます。}}
 ==== アップデート ====
@@ 91行目: / 45行目: @@
  $ ./"What_can_I_update?.py"
-{{Note|時々、特定の重要なパッケージをアップデートする場合、それに依存するパッケージも再コンパイルしなくてはならないときがあります。例えば、{{AUR|unity}} は {{AUR|nux}} に依存しています。}}
+{{Note|時々、特定の重要なパッケージをアップデートする場合、それに依存するパッケージも再コンパイルしなくてはならないときがあります。例えば、''unity'' は ''nux'' に依存しています。}}
+=== 基本機能と拡張機能 ===
-== トラブルシューティング ==
+Unity シェルを使うだけの場合、以下のパッケージは必要ありませんが、ユーザーエクスペリエンスを高めるためにはインストールしたほうが良いパッケージは以下の通りです:
-=== Unity の通知が動作しない ===
+{| class="wikitable"
-次をインストールしてください: {{Pkg|notify-osd}}。
+!機能
+!パッケージ
+|-
+|通知
+|{{Pkg|notify-osd}}
+|-
+|画面ロック
+|''gnome-screensaver-ubuntu''
+|-
+|オンラインアカウント
+|{{AUR|signon-keyring-extension}}{{Broken package link|{{aur-mirror|signon-keyring-extension}}}}, {{Pkg|gnome-keyring}}, {{Grp|telepathy}}
+|-
+|SSH
+|{{Pkg|gnome-keyring}}
+|-
+|HUD & メニューバーの統合
+|{{Pkg|appmenu-qt}}, {{AUR|firefox-ubuntu}}, {{AUR|thunderbird-ubuntu}}
+|-
+|ファイルとフォルダのレンズ
+|''zeitgeist-ubuntu''
+|-
+|設定
+|{{Pkg|gnome-tweak-tool}}, ''unity-tweak-tool''
+|-
+|Pidgin の統合
+|''pidgin-indicator''
+|}
+== Tips and tricks ==
-=== 画面ロックが動作しない ===
+=== LightDM の壁紙と外観のカスタマイズ ===
-次をインストールしてください: {{AUR|gnome-screensaver-ubuntu}} ''(AUR)''。
+[[LightDM#背景画像・色を変更する]] を見て下さい。
-=== オンラインアカウントが動作しない ===
+=== ログイン時にプログラムを自動起動 ===
-次をインストールしてください: {{AUR|signon-keyring-extension}} ''(AUR)'', {{Pkg|gnome-keyring}}, {{Grp|telepathy}} ''(group)''
+[[GNOME#スタートアップアプリケーション]] を見て下さい。
-=== ssh 鍵がキーリングに記憶されない ===
+== トラブルシューティング ==
-次をインストールしてください: {{Pkg|gnome-keyring}}。
-=== KDE アプリが HUD やメニューバーに統合されない ===
-次をインストールしてください: {{Pkg|appmenu-qt}}。
-=== ファイルとフォルダのレンズが動作しない ===
-次をインストールしてください: {{AUR|zeitgeist-ubuntu}} ''(AUR)''。
 === デスクトップを右クリックできない ===
 その他の問題:
-* 上のタイトルバーに 'Arch Linux Desktop' と表示されない
+* 上のタイトルバーに ''Arch Linux Desktop'' と表示されない
 * アクティブウィンドウがないときに {{ic|Super}} や {{ic|Alt}} などのショートカットキーが動作しない
+次を実行してください: {{ic|gsettings set org.gnome.desktop.background show-desktop-icons true}}
-{{Pkg|gnome-tweak-tool}} をインストールしてください。{{ic|gnome-tweak-tool}} を開いて、''Desktop'' から ''Icons on Desktop'' を ''ON'' に設定します。
 === Unity がアップデート後停止する ===
@@ 134行目: / 107行目: @@
 そして Unity セッションに再ログインしてください。
-それでも Unity が動かないようなら、[https://github.com/chenxiaolong/Unity-for-Arch/issues?state=open github] に問題を報告するか、Arch Linux フォーラムの[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=125423&p=1 スレッド]で議論してください。
+それでも Unity が動かないようなら、[https://github.com/chenxiaolong/Unity-for-Arch/issues?state=open github] に問題を報告するか、Arch Linux フォーラムの [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=125423&p=1 スレッド] で議論してください。
-=== ウィンドウの装飾が適切に動作しない ===
-{{Pkg|gnome-tweak-tool}} を使ってテーマを変更してみてください。また、Compiz で {{ic|gtk-window-decorator}} が正しく起動しているか確認してください。参照: [[Compiz]]。
-=== ウィンドウの装飾で特定のテーマを使えない ===
-次をインストールしてください: {{AUR|metacity-ubuntu}} ''(AUR)''。
-{{ic|gtk-window-decorator}} テーマの選択に関する詳細は [[Compiz 設定]]記事の[[Compiz_設定#GTK Window Decorator|このセクション]]を見て下さい。
 === GTK+ テーマが GNOME3.6 へアップデート後、汚くなる ===
@@ 160行目: / 123行目: @@
 Compiz Configuration Settings Manager {{ic|ccsm}} で、次のオプションにチェックが入っていることを確認してください: ''Settings > Appearance > Behaviour > Enable workspaces''。
-=== 新しく開いたウィンドウがいつもスクリーンの (0,0) に配置される ===
+=== skype などのアプリケーションがインジケータトレイに表示されない ===
+{{Pkg|dconf-editor}} や gsettings コマンドを使って {{ic|com.canonical.Unity.Panel}} の {{ic|systray-whitelist}} リストに ''Skype'' などを追加して、再起動あるいは再ログインしてください。
-次をインストールしてください: {{AUR|metacity-ubuntu}} ''(AUR)''。
+もしくは、{{ic|systray-whitelist}} の中身を ''all'' に置き換えてください。
-=== 最大化したときもウィンドウのタイトルバーが消えない ===
-次をインストールしてください: {{AUR|metacity-ubuntu}} ''(AUR)''。
 == 既知の問題 ==
@@ 173行目: / 134行目: @@
 Pidgin などのアプリケーションは、API の変更により {{AUR|indicator-messages}} と統合することができません。上流のソフトウェアアップデートを待ってください。
+=== Pidgin-libnotify-ubuntu の依存関係が解決できない ===
+年2月現在、''perlxml'' パッケージがインストールできません。''pidgin-indicator'' を使って下さい。
 == 参照 ==