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== インストール == |
== インストール == |
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− | Files は[[公式リポジトリ]]の {{Pkg|nautilus}} パッケージで[[インストール]]することができます。このパッケージは {{Grp|gnome}} グループに含まれています。 |
+ | Files は[[公式リポジトリ]]の {{Pkg|nautilus}} パッケージで[[インストール]]することができます。このパッケージは {{Grp|gnome}} グループに含まれています。[[ファイルマネージャの機能#追加機能]]も見てください。 |
{{Note|Files は {{Pkg|gnome-shell}} パッケージに依存していませんが、{{Pkg|gnome-desktop}} を必要とします。}} |
{{Note|Files は {{Pkg|gnome-shell}} パッケージに依存していませんが、{{Pkg|gnome-desktop}} を必要とします。}} |
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+ | === プラグイン === |
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− | * Windows のネットワーク共有を使うには[[公式リポジトリ]]から {{Pkg|gvfs-smb}} パッケージを[[インストール]]してください |
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− | * Apple のネットワーク共有にアクセスするには[[公式リポジトリ]]から {{Pkg|gvfs-afp}} と {{Pkg|avahi}} パッケージを[[インストール]]してください。[[Avahi|Avahi]] はインストールするだけでなく、[[systemd#ユニットを使う|有効化]]する必要があります。 |
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+ | Files に機能を追加するプログラムが存在します: |
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+ | |||
+ | * {{App|Eiciel|ファイルのプロパティウィンドウでグラフィカルに [[ACL]] を編集できる機能を追加する拡張。|http://rofi.roger-ferrer.org/eiciel/|{{AUR|eiciel}}}} |
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+ | * {{App|Folder Color|各アイコンの色を変更してフォルダを分かりやすくできるプラグイン。|http://foldercolor.tuxfamily.org/|{{AUR|folder-color-nautilus-bzr}}}} |
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+ | :{{Tip|上記の拡張を使うにはカラフルなアイコンが含まれているアイコンテーマが必要です。例: {{AUR|numix-icon-theme-git}}, {{AUR|vibrancy-colors}}, {{AUR|vivacious-colors-folder-addon}}, {{AUR|humanity-icon-theme}}。}} |
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+ | * {{App|Nautilus Actions|Files でファイルを選択したときに起動するプログラムを設定。|http://www.nautilus-actions.org/|{{Pkg|nautilus-actions}}}} |
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+ | * {{App|Nautilus Admin|「管理者として開く」や「管理者として編集する」をメニューに追加します。|https://bitbucket.org/brunonova/nautilus-admin|{{AUR|nautilus-admin}}}} |
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+ | * {{App|Nautilus Terminal|Files に埋め込まれたターミナル。カレントフォルダで常に開かれ、ナビゲーションに従います。|http://projects.flogisoft.com/nautilus-terminal/|{{Pkg|nautilus-terminal}}}} |
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+ | * {{App|Open in Terminal|任意のローカルパスをターミナルで開ける Files プラグイン。|http://ftp.gnome.org/pub/GNOME/sources/nautilus-open-terminal|{{Pkg|nautilus-open-terminal}}}} |
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+ | :{{Tip|1={{Pkg|gnome-terminal}} をインストールしている場合は上記のプラグインは必要ありません: バージョン 3.10.0-2 から {{ic|/usr/lib/nautilus/extensions-3.0/libterminal-nautilus.so}} 拡張によって、新しいターミナルで選択したディレクトリを開く、Files のコンテキストメニューのエントリが作成されます ([https://projects.archlinux.org/svntogit/packages.git/commit/trunk?h=packages/gnome-terminal&id=b143484f73a75663abacb69435fd663c348861d2 commit] を参照)。}} |
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+ | * {{App|Send to Menu|ファイルを送信する Files のコンテキストメニュー。|http://download.gnome.org/sources/nautilus-sendto/|{{Pkg|nautilus-sendto}}}} |
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+ | * {{App|Seahorse Nautilus|Files の PGP 暗号化と署名。|http://git.gnome.org/browse/seahorse-nautilus/|{{Pkg|seahorse-nautilus}}}} |
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+ | * {{App|File Roller|圧縮ファイルを閲覧するためのアプリケーション。|https://wiki.gnome.org/Apps/FileRoller|{{Pkg|file-roller}}}} |
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== 設定 == |
== 設定 == |
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== Tips and tricks == |
== Tips and tricks == |
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− | === |
+ | === サムネイル === |
+ | [[ファイルマネージャの機能#サムネイルプレビュー]]を見てください。 |
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− | Files に機能を追加するプログラムが存在します。以下は公式リポジトリに入っているパッケージです。 |
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− | * {{App|Nautilus Actions|Files でファイルを選択したときに起動するプログラムを設定。|http://www.nautilus-actions.org/|{{Pkg|nautilus-actions}}}} |
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− | * {{App|Nautilus Terminal|Files に埋め込まれたターミナル。カレントフォルダで常に開かれ、ナビゲーションに従います。|http://projects.flogisoft.com/nautilus-terminal/|{{Pkg|nautilus-terminal}}}} |
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− | * {{App|Open in Terminal|任意のローカルパスをターミナルで開ける Files プラグイン。|http://ftp.gnome.org/pub/GNOME/sources/nautilus-open-terminal|{{Pkg|nautilus-open-terminal}}}} |
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− | {{Tip|1={{Pkg|gnome-terminal}} をインストールしている場合はこのプラグインは必要ありません: バージョン 3.10.0-2 から {{ic|/usr/lib/nautilus/extensions-3.0/libterminal-nautilus.so}} 拡張によって、新しいターミナルで選択したディレクトリを開く、Files のコンテキストメニューのエントリが作成されます ([https://projects.archlinux.org/svntogit/packages.git/commit/trunk?h=packages/gnome-terminal&id=b143484f73a75663abacb69435fd663c348861d2 commit] を参照)。}} |
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− | * {{App|Send to Menu|ファイルを送信する Files のコンテキストメニュー。|http://download.gnome.org/sources/nautilus-sendto/|{{Pkg|nautilus-sendto}}}} |
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− | * {{App|Seahorse Nautilus|Files の PGP 暗号化と署名。|http://git.gnome.org/browse/seahorse-nautilus/|{{Pkg|seahorse-nautilus}}}} |
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− | |||
− | === 動画のサムネイル === |
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− | {{Pkg|ffmpegthumbnailer}} をインストールしてください。 |
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=== Files 3.6 以上で空のドキュメントを作成する === |
=== Files 3.6 以上で空のドキュメントを作成する === |
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英語以外の環境では、テンプレートディレクトリは別の名前になっていることがあります。実際のディレクトリは {{ic|xdg-user-dir TEMPLATES}} で確認できます。 |
英語以外の環境では、テンプレートディレクトリは別の名前になっていることがあります。実際のディレクトリは {{ic|xdg-user-dir TEMPLATES}} で確認できます。 |
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+ | === 一覧表示で音声ファイルのメタデータを表示 === |
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− | === Files 3.6 以上で delete キーを使ってゴミ箱に移動する === |
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+ | {{Note|以下のスクリプトは多少修正が加えられています。オリジナル版は [http://bazaar.launchpad.net/~team1/+junk/devel/view/head:/bsc-v2.py こちら] にあります。}} |
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− | デフォルトでは、もはや Files は delete キーを使ってゴミ箱にファイルを移動しません。これを戻すには、以下を使って下さい: |
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+ | GNOME Files には一覧表示モードで音声ファイルのメタデータを表示する機能がありません。[[Python]] スクリプトを使うことでアーティスト・アルバム名・曲名・ビットレートなどの情報を追加できます。 |
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− | {{hc|~/.config/nautilus/accels| |
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− | ''<s>; (gtk_accel_path "<Actions>/DirViewActions/Trash" "<Primary>Delete")</s>'' |
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− | (gtk_accel_path "<Actions>/DirViewActions/Trash" "Delete") |
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− | }} |
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+ | スクリプトを使うには次のパッケージを[[インストール]]してください: {{Pkg|python2-nautilus}}, {{Pkg|mutagen}}, {{Pkg|python2-pillow}}, {{Pkg|kaa-metadata}}, {{Pkg|python2-exiv2}}。 |
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− | そして次のコマンドで Files を再起動してください: |
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+ | パッケージをインストールしたら、[http://pastebin.com/zN69twVP bsc-v2.py] スクリプトを {{ic|~/.local/share/nautilus-python/extensions}} に保存して Files を再起動してください (ディレクトリが存在しない場合は作成してください)。 |
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− | $ nautilus -q |
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+ | |||
+ | 新しいカラムが追加されたはずです。有効にするには、Preferences -> List columns から使用したいカラムにチェックしてください。 |
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== トラブルシューティング == |
== トラブルシューティング == |
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=== Files がデフォルトのファイルマネージャにならない === |
=== Files がデフォルトのファイルマネージャにならない === |
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+ | ディレクトリのファイルの関連付けがリセットされてしまったことが原因です。{{Pkg|anjuta}} をインストールするとこのような問題が発生することがあります。 |
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− | Files がデフォルトのファイルマネージャとして認識されない場合、Files を mime タイプ ''inode/directory'' のデフォルトアプリケーションとして設定してください: |
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− | |||
− | $ xdg-mime default org.gnome.Nautilus.desktop inode/directory |
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− | |||
− | 以下が作成されます: |
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− | |||
− | {{hc|~/.local/share/applications/mimeapps.list|2= |
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− | [Default Applications] |
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− | inode/directory=org.gnome.Nautilus.desktop |
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− | }} |
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− | |||
− | {{tip|システム全体で変更をしたい場合、上記のコマンドを root で実行するか、または {{ic|/usr/share/applications}} に {{ic|mimeapps.list}} ファイルを作成して、そこに行を追加してください。}} |
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+ | 解決するには、Files を開いてフォルダを右クリックし、''Open With Other Application > Files > Select'' を選択してください。これでディレクトリの関連付けが Files に戻ります。 |
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− | === ファイルの前にフォルダを表示が動作しない === |
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+ | 上記の方法で問題が解決しない場合、[[ファイルマネージャの機能#ディレクトリがファイルマネージャで開かれない]]を見てください。 |
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− | {{Note|この問題は Files 3.14 で修正されています [https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=730867#c6]。}} |
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+ | === 動画ファイルのサムネイルが作成されない === |
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− | Files 3.12 では "ファイルの前にフォルダを表示" の設定は上手く動きません [http://gexperts.com/wp/?p=25]。手動で設定するには、以下を実行: |
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+ | Intel の GPU を使用している場合に発生する {{Pkg|totem}} (Nautilus の動画サムネイル作成プログラム) の問題です。{{Pkg|gstreamer-vaapi}} がインストールされている場合に Totem がクラッシュします。問題が解決するまではパッケージを削除することを推奨します。 |
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− | $ gsettings set org.gnome.nautilus.preferences sort-directories-first true |
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− | $ gsettings set org.gtk.Settings.FileChooser sort-directories-first true |
2017年1月10日 (火) 21:10時点における版
関連記事
Files (バージョン 3.6 までの名前は Nautilus) は GNOME のデフォルトのファイルマネージャです。
Files はファイルとアプリケーションを管理するのにシンプルで統合的な手段を提供します。Files を使えば以下のことが行えます:
- フォルダやドキュメントの作成
- ファイルやフォルダの表示
- ファイルの検索と管理
- スクリプトの実行とアプリケーションの起動
- ファイルやフォルダの外観のカスタマイズ
- コンピューターの特殊な場所のオープン
- CD や DVD へのデータの書き込み
- フォントのインストールと削除
目次
インストール
Files は公式リポジトリの nautilus パッケージでインストールすることができます。このパッケージは gnome グループに含まれています。ファイルマネージャの機能#追加機能も見てください。
プラグイン
Files に機能を追加するプログラムが存在します:
- Eiciel — ファイルのプロパティウィンドウでグラフィカルに ACL を編集できる機能を追加する拡張。
- Folder Color — 各アイコンの色を変更してフォルダを分かりやすくできるプラグイン。
- Nautilus Actions — Files でファイルを選択したときに起動するプログラムを設定。
- Nautilus Admin — 「管理者として開く」や「管理者として編集する」をメニューに追加します。
- Nautilus Terminal — Files に埋め込まれたターミナル。カレントフォルダで常に開かれ、ナビゲーションに従います。
- Open in Terminal — 任意のローカルパスをターミナルで開ける Files プラグイン。
- Send to Menu — ファイルを送信する Files のコンテキストメニュー。
- Seahorse Nautilus — Files の PGP 暗号化と署名。
- File Roller — 圧縮ファイルを閲覧するためのアプリケーション。
設定
Files はグラフィカルに設定することができますが、設定メニューに全てのオプションがあるわけではありません。詳細なオプションは dconf-editor の org.gnome.nautilus
で設定できます。
デスクトップアイコン
Files はデフォルトでは、GNOME Shell のデスクトップウィンドウは管理しません。ただし、必要ならば Files にはデスクトップアイコンを表示する機能が存在します。デスクトップウィンドウの一番上に透明なウィンドウを描写することで Files はデスクトップアイコンを表示します。
デスクトップアイコンを有効にするには、gnome-tweak-tool から Desktop > Icons on Desktop > ON を選択してください。killall nautilus; nautilus
を実行して Files を再起動するか、GNOME を動かしている場合、ALT+F2
を押して r
を入力して Enter
を押して下さい (これで GNOME Shell が再起動します)。
または、次のコマンドを実行することでもデスクトップアイコンを有効にできます:
$ gsettings set org.gnome.desktop.background show-desktop-icons true
デフォルトのアイテムビューを変更
default-folder-viewer
変数を設定することでアイテムのデフォルトビューを変更できます。例えばリストビューにするには:
$ gsettings set org.gnome.nautilus.preferences default-folder-viewer 'list-view'
場所サイドバーからフォルダを削除
表示するフォルダは ~/.config/user-dirs.dirs
で指定されており、エディタを使って編集することができます。xdg-user-dirs-update
を実行すると元に戻ってしまうので、ファイルのパーミッションを読み取り専用に設定することを推奨します。
常にアドレスをテキスト形式で表示
Files の標準のツールバーにはパスナビゲーションのボタンバーインターフェイスが表示されます。キーボードを使ってパスを入力するには、アドレスのテキストエントリフィールドを表示させる必要があります。Ctrl+l
を押せばアドレスがテキスト形式で表示されます。
常にアドレスをテキスト形式で表示させるには、以下のように gsettings を使います:
$ gsettings set org.gnome.nautilus.preferences always-use-location-entry true
Tips and tricks
サムネイル
ファイルマネージャの機能#サムネイルプレビューを見てください。
Files 3.6 以上で空のドキュメントを作成する
GNOME 3.6 から Files には変更が加わっています。空のドキュメントを作成するオプションは Files の右クリックメニューから削除されました。このオプションを復活させるにはホームフォルダに ~/Templates/
フォルダを作成して、このフォルダの中に空のファイルを配置する (好きなターミナルで touch ~/Templates/new
をするか別のファイルマネージャを使う) 必要があります。そして Files を再起動してください。
英語以外の環境では、テンプレートディレクトリは別の名前になっていることがあります。実際のディレクトリは xdg-user-dir TEMPLATES
で確認できます。
一覧表示で音声ファイルのメタデータを表示
GNOME Files には一覧表示モードで音声ファイルのメタデータを表示する機能がありません。Python スクリプトを使うことでアーティスト・アルバム名・曲名・ビットレートなどの情報を追加できます。
スクリプトを使うには次のパッケージをインストールしてください: python2-nautilus, mutagen, python2-pillow, kaa-metadata, python2-exiv2。
パッケージをインストールしたら、bsc-v2.py スクリプトを ~/.local/share/nautilus-python/extensions
に保存して Files を再起動してください (ディレクトリが存在しない場合は作成してください)。
新しいカラムが追加されたはずです。有効にするには、Preferences -> List columns から使用したいカラムにチェックしてください。
トラブルシューティング
Files がデフォルトのファイルマネージャにならない
ディレクトリのファイルの関連付けがリセットされてしまったことが原因です。anjuta をインストールするとこのような問題が発生することがあります。
解決するには、Files を開いてフォルダを右クリックし、Open With Other Application > Files > Select を選択してください。これでディレクトリの関連付けが Files に戻ります。
上記の方法で問題が解決しない場合、ファイルマネージャの機能#ディレクトリがファイルマネージャで開かれないを見てください。
動画ファイルのサムネイルが作成されない
Intel の GPU を使用している場合に発生する totem (Nautilus の動画サムネイル作成プログラム) の問題です。gstreamer-vaapi がインストールされている場合に Totem がクラッシュします。問題が解決するまではパッケージを削除することを推奨します。