サウンドシステム
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この記事は基本的なサウンド管理について書かれています。高度なトピックについてはプロオーディオを見て下さい。
概説
Arch のサウンドシステムは複数のレベルに分けることができます:
- ドライバとインターフェイス – ハードウェアのサポートとコントロール
- ユーザーモード API (ライブラリ) – アプリケーションによって利用されます
- (任意) ユーザーモードサウンドサーバー – 複数のオーディオアプリを同時に動かしたり高度な機能を使う必要があるデスクトップに最適です 例: pro audio
- (任意) サウンドフレームワーク – サーバープロセスを扱わない、より高水準のアプリケーション環境
デフォルトの Arch のインストールには ALSA という名前のカーネルサウンドシステムが含まれています。さらに、公式リポジトリからインストールできる ALSA のためのユーティリティが多く存在します。機能の追加を求めている人は他のサウンドシステム (OSS) に変更したりサウンドサーバーをインストールできます。
ドライバとインターフェイス
- Advanced Linux Sound Architecture (ALSA) — オーディオハードウェアのためのデバイスドライバと一番下のレベルのサポートを提供する Linux カーネルコンポーネント。
- https://www.alsa-project.org/ || カーネルに含まれています
- Open Sound System (OSS) — Unix ライク・POSIX 互換のシステム用の代替サウンドアーキテクチャ。OSS バージョン3は Linux 用のオリジナルの(カーネルに含まれる)サウンドシステムでしたが、2002年に OSS バージョン4がプロプライエタリソフトウェアになったことで ALSA に取って代わられました。OSSv4 は2007年にフリーソフトウェアになり 4Front Technologies は GPL でソースコードを公開しました。OSS は ALSA ほど多くのハードウェアをサポートしていませんが、OSS のほうがサポートの良いハードウェアも存在します。
- http://www.opensound.com/ || ossAUR
サウンドサーバー
- PulseAudio — 今日、多くのデスクトップ Linux アプリケーションで使うことができる、非常にポピュラーなサウンドサーバーです。複数のサウンドを同時に扱うことに長けており、ネットワークオーディオも可能です。動作させるのはとても簡単で、多くの場合、必要なことはインストールして自動で起動するようにするだけです。低遅延のプロフェッショナルなオーディオアプリケーションには向いていません。
- JACK Audio Connection Kit — プロオーディオとしての利用、特に録音・エフェクト・リアルタイム同期などを行う低遅延アプリケーションのためのサウンドサーバーの旧版です。旧版ではありますが、現在も活発に開発されており、どちらのバージョンがいいかは一概には言えません。いろいろ試してみるといいと思います。
- JACK2 — JACK の新しいバージョンです。マルチプロセッサのシステム向けに設計されていて、ネットワーク越しのトランスポートも可能です。
- Network Audio System — オープンソースのネットワーク透過型クライアント/サーバ音声転送システム。