Fcitx5
Fcitx5 は、軽量コアを備えたインプットメソッドフレームワークであり、アドオンを介して追加の言語サポートを提供します。 Fcitx の後継です。
インストール
fcitx5-im パッケージグループは、fcitx5 本体、#設定ツール および必要な#インプットメソッドモジュールを提供します。
中国語
- fcitx5-chewing は libchewing に基づく繁体字の注音入力エンジンです。
- fcitx5-chinese-addons には中国語に関連するアドオンが含まれています。fcitx4 にバンドルされている IME も含まれます。
- fcitx5-rime は Rime IME プロジェクトのスキーマを基にしています。
日本語
- fcitx5-anthy は人気の日本語入力エンジンです。ただし、開発は滞っています。
- fcitx5-kkc は libkkc がベースの日本語仮名漢字入力エンジンです。
- fcitx5-mozc Google 日本語入力のオープンソース版である Mozc がベース。
- fcitx5-skk は libskk がベースの日本語仮名漢字入力エンジンです。
他の言語
- fcitx5-hangul は libhangul ベースの韓国語ハングル入力エンジンです。
- fcitx5-unikey はベトナム文字入力エンジンです。
- fcitx5-m17n, その他の多言語文字入力エンジンです。
インプットメソッドモジュール
より良いエクスペリエンスを得るために、以下のモジュールもインストールすると良いでしょう。モジュールをインストールしなくても大抵のアプリケーションでインプットメソッドは動作しますが、インプットメソッドがフリーズしたり、プレビューウィンドウの位置がずれたり、プレビューが表示されなかったりする可能性があります。
- Qt プログラムには fcitx5-qt をインストールしてください。
- GTK プログラムには fcitx5-gtk をインストールしてください。
- Qt4 プログラムには fcitx5-qt4-gitAUR をインストールしてください。
- Qt5 プログラムには fcitx5-qt5-gitAUR をインストールしてください。
- Qt6 プログラムには fcitx5-qt6-gitAUR をインストールしてください。
- 日付と時刻のサポートについては fcitx5-lua をインストールしてください。
使用方法
インプットメソッドモジュールの環境変数の設定
Fcitx5を常用する場合は、環境変数を変更する必要があります。
/etc/environment
を編集し、以下の行を追加します。
GTK_IM_MODULE=fcitx QT_IM_MODULE=fcitx XMODIFIERS=@im=fcitx
デスクトップ環境での自動起動
デスクトップ起動時に Fcitx5 を自動起動 させたい場合は、Fcitx#デスクトップ環境での自動起動 を参照してください。
設定
設定ツール
fcitx5 の設定ファイルは、~/.config/fcitx5
にあります。テキストエディタを使用して設定ファイルを編集できますが、GUIを使った方が明らかに便利です。 fcitx5-configtool パッケージをインストールします。
XKB の設定を上書きしないようにする
Fcitx5 はデフォルトで X のキーボード設定を上書きします。(setxkbmap
コマンドや デスクトップ環境 が提供するグラフィカルなツールで設定できるものです) もしそうしたくない場合は、fcitx5-configtool
を実行して、Addons → XCB → Allow Overriding System XKB Settings のチェックを外してください。
テーマ
収録されているテーマは非常に少なく、GitHub でより多くのテーマを見つけることができます。
- fcitx5-breezeAUR:KDEBreeze スタイルのテーマ
- fcitx5-nord :Nord カラーのテーマ
- fcitx5-material-color: このテーマはマイクロソフトの PinYin のような感じです。公式版は GitHub: Fcitx5-Material-Color にあります。README.md ファイルに1行モードに設定するためのガイダンスがあります。
- fcitx5-solarizedAUR: Solarized カラーのテーマ
トラブルシューティング
問題の診断
fcitx5 の使用に問題がある場合 (例. Ctrl+Space
がすべてのアプリケーションで機能しないなど。最初に試すべきことは、fcitx5-diagnose
を使用して診断することです。fcitx5-diagnose
の出力には、最も一般的な問題の手がかりが含まれています。
最新の wps は fcitx5 を使用できません
参照. WPS Office#Fcitx5 cannot input Chinese
intellij IDE で error position
根本的な原因は、IDE からの JBR が完全にわからないことです。この問題を解決するには、次のものが必要です。
1. この jbr をダウンロードして抽出します: https://github.com/RikudouPatrickstar/JetBrainsRuntime-for-Linux-x64/releases
2. IDE の JBR を適宜変更する https://intellij-support.jetbrains.com/hc/en-us/articles/206544879-Selecting-the-JDK-version-the-IDE-will-run-under
候補ボックス内で絵文字の表示がおかしい
1. 絵文字のフォントがインストールされていることを確認します。 (例えば noto-fonts-emoji)
2. システムフォントを Noto Sans CJK JP
にします。
3. 次のコマンドを使用して、Fcitx5 を再起動します。
# kill `ps -A | grep fcitx5 | awk '{print $1}'` && fcitx5&
GTK 環境の HiDPI モードで候補ポップアップがずれる
候補ポップアップの位置がカーソル位置に固定されていない場合は、fcitx5-gtk を インストール して下さい。
kitty で fcitx5 を使用できない
こちらを参照 Kitty#IME サポートを有効にする
ヒントとテクニック
Customizing Traditional and Simplified Chinese conversion
Some IMEs assume Simplified Chinese by default, resulting in incorrect characters being displayed when using Traditional input, e.g. 爲什麼 instead of 為什麼. To fix this, the usage of the Simplified and Traditional Chinese Translation
can be customized.
To configure conversion, set OpenCC profile for Simplified to Traditional
to one of the following values:
- s2t - Simplified to Traditional (OpenCC) (this is the default and probably not what you are looking for)
- s2tw - Simplified to Traditional (Taiwan)
- s2twp - Simplified to Traditional (Taiwan) with Taiwanese idiom
- s2hk - Simplified to Traditional (Hong Kong)
To configure the reverse, set OpenCC profile for Traditional to Simplified
to one of the following values:
- t2s - Traditional (OpenCC) to Simplified (OpenCC) (this is the default and probably not what you are looking for)
- tw2s - Traditional (Taiwan) to Simplified (OpenCC)
- tw2sp - Traditional (Taiwan) to Simplified (OpenCC) with Mainland Chinese idiom
- t2hk - Traditional (OpenCC) to Hong Kong variant
- t2tw - Traditional (OpenCC) to Taiwan Standard
- tw2t - Traditional (Taiwan) to Traditional (OpenCC)
- hk2s - Traditional (Hong Kong) to Simplified (OpenCC)
- hk2t - Traditional (Hong Kong) to Traditional Chinese (OpenCC)
- t2jp - Traditional (Kyūjitai) to New Japanese Kanji (Shinjitai)
- jp2t - New Japanese Kanji (Shinjitai) to Traditional (Kyūjitai)
Up to date list here: OpenCC
選択した文字の Unicode エンコーディングを表示する方法
- 選択したテキストの Unicode エンコーディングをテキストエディタで表示する場合は、テキストを直接選択し、ショートカットキー
ctrl + alt + shift + u
を使用して、選択したテキストのエンコーディングを表示します。
- 非編集領域(この Wiki など)のテキストの Unicode エンコーディングを表示する場合は、まずテキストをクリップボードにコピーしてから、編集可能な領域(検索ボックスなど)をクリックする必要があります。 次に、ショートカットキー
ctrl + alt + shift + u
を使用して、クリップボード内のテキストのエンコーディングを表示できます。
特殊文字を入力
一般に、≤
、ā
、á
、©
などの単純な記号は、コンポーズキーの設定 から入力できますが ②
、③
、④
などの特殊記号の場合は、次のいずれかをカスタマイズします ~/.XCompose
または、Fcitx5 の Unicode 関数を使用します。
①
を例にとってみましょう。
任意の入力ボックスにカーソルを置いて Ctrl+Alt+Shift+U
を押し、circle one
と入力すると、①
などの特殊文字が表示されます。
半角/全角句読点の切り替え
fcitx5-chinese-addons では、デフォルトで全角句読点が使用されますが、Ctrl + .
で半角と全角の句読点を切り替えることができます。