GNOME
関連記事
GNOME ウェブサイト より:
- GNOME プロジェクトは1997年に二人の大学生によって始められました、Miguel de Icaza と Federico Mena です。彼らの目標は: フリーの (freedom) デスクトップ環境を作ること。その後、GNOME は大きな成長を遂げました。世界中の数百万の人々によって使われ、GNOME は GNU/Linux などの UNIX オペレーティングシステムで一番人気のデスクトップ環境になったのです。デスクトップはさまざまな公共の場所で大規模に利用され、プロジェクトの開発技術は多くのモバイルデバイスで用いられています。
目次
- 1 インストール
- 2 デスクトップの種類
- 3 GNOME の起動
- 4 Shell を使う
- 5 Pacman との統合: GNOME PackageKit
- 6 GNOME の外観のカスタマイズ
- 7 その他の設定
- 7.1 電源管理
- 7.2 スクロールの挙動を戻す
- 7.3 ログイン時に自動で走らせるプログラム
- 7.4 アプリケーションメニューの編集
- 7.5 'システム設定'が保存されない
- 7.6 Gnome Terminal の内側の余白
- 7.7 端末のカーソルの点滅を無効にする
- 7.8 Gnome Terminal で新しいタブを開いた時に現在のディレクトリを受け継ぐようにする (3.8+)
- 7.9 ダイアログウィンドウを移動する
- 7.10 コンテキストメニューアイコンの表示
- 7.11 GNOME shell 拡張
- 7.12 デフォルトのアプリケーション
- 7.13 マウスの中ボタン
- 7.14 ディスプレイを暗くする
- 7.15 ホットキーの変更
- 7.16 スクリーンキャスト録画
- 7.17 XkbOptions でキーボードを変更する
- 7.18 キーボードレイアウトの切り替え
- 7.19 HiDPI サポート (Retina ディスプレイ)
- 7.20 その他
- 8 Tracker (検索プログラム)
- 9 Totem (動画プレイヤー)
- 10 Empathy (統合メッセージング) と Gnome オンラインアカウント
- 11 トラブルシューティング
- 11.1 dconf-editor で設定ができない
- 11.2 拡張
- 11.3 "Windows" キー
- 11.4 conky を動かしているとキーボードショートカットが機能しない
- 11.5 マルチモニタを使っているとウィンドウが他のウィンドウの後ろで開く
- 11.6 マルチモニタとドック拡張
- 11.7 "デスクトップを表示" キーボードショートカットが機能しない
- 11.8 Nautilus が起動しない
- 11.9 Unable to apply stored configuration for monitors
- 11.10 ロックボタンでタッチパッドが有効にならない
- 11.11 暗号化された Wi-Fi ネットワークに接続できない
- 11.12 "Any command has been defined 33"
- 11.13 GDM と GNOME が X11 カーソルを使う
- 11.14 Tracker & Documents がローカルファイルを表示しない
- 11.15 パスワードが保存されない
- 11.16 Alt-Key + Mouse-Button でウィンドウの形を変えられない
- 11.17 Gnome 3.10 UI エレメントのスケールが間違っている
- 11.18 Intel HD Graphics のティアリング解消
- 11.19 Gnome のシステムアイコンが正しくロードされない
- 12 外部リンク
インストール
GNOME は公式リポジトリから利用可能です。以下のどちらかをインストールすることでシステムに追加することができます:
- gnome-shell パッケージ: 素の最小デスクトップ。
- gnome グループ: デスクトップと基本のアプリケーションセット。
追加の GNOME アプリケーションは gnome-extra に含まれています - 公式の GNOME アプリケーションから構成され、アーカイブマネージャ、ディスクバーナー、エディタなどが含まれています。アプリケーションの説明はこちらにあります。
gnome-extra グループに含まれていない、他のマイナーな GNOME パッケージ:
- gnome-boxes: シンプルな KVM ハイパーバイザー。
- gnome-sound-recorder: シンプルな音声録音ユーティリティ。
- gnome-tweak-tool: 追加的な、システム設定ユーティリティ。
- nemiver: C/C++ デバッガー。
デスクトップの種類
GNOME 3 には2つのデスクトップが存在します:
- デフォルトの GNOME 3 レイアウト。
- GNOME Classic。
この2つのデスクトップには3つのタイプとセッションがあります:
- GNOME は標準の、革新的なレイアウトです。
- GNOME Classic はスタンダードの GNOME 3 の技術を使う GNOME2 のユーザーインターフェイスに似た伝統的なデスクトップレイアウトです。あらかじめ有効にされたエクステンションとパラメータ (ここ にそのリストがあります) を使います。つまり全く中身が異なるモードではなくカスタマイズ済みの GNOME Shell で出来たモードです。
- GNOME on Wayland は Wayland コンポジットマネージャを完全にサポートする標準の GNOME デスクトップです。デスクトップエクスペリエンスに先進的なグラフィックを追加します。
GNOME の起動
グラフィカルログイン
デスクトップとの統合を高めるために、GDM (Gnome ディスプレイマネージャ) が推奨です。GDM は gnome グループの一部としてインストールされ systemd で gdm.service
を有効にすることで使うことができます。
GDM のかわりに他のログインマネージャを使うこともできます。
GNOME が起動しない場合は、ユーザーを video
グループに追加してみて下さい:
# gpasswd -a username video
username はあなたのユーザー名に置き換えてください。変更を適用するには一度ログアウトしてからログインしなおす必要があります。
手動で GNOME を起動
コンソールから手動で GNOME を起動したい場合は、以下を ~/.xinitrc
ファイルに追加してください:
~/.xinitrc
exec gnome-session
GNOME Classic を使う場合 {ic|exec env GNOME_SHELL_SESSION_MODE=classic gnome-session --session gnome-classic}} に代えてください。~/.xinitrc
を編集した後、startx
を入力すれば GNOME を起動できます。
logind セッションの維持などについて、詳しくは xinitrc を見て下さい。
Shell を使う
GNOME チートシート
GNOME のウェブサイトには便利な GNOME Shell チートシートがあり、タスクの切り替え・キーボードの使用・ウィンドウ操作・パネル・overview モードなどの説明が読めます。
Shell の再起動
外観の変更を行うとしばしば Gnome shell を再起動するように言われることがあります。一度ログアウトしてログインしなおしてもかまいませんが、キーボードコマンドを使うほうが簡単でかつ早く出来ます。shell を再起動するには Alt
+ F2
を押して r
を入力し Enter
を押してください。
Shell がクラッシュする
特定の設定の変更をしたり shell を繰り返し再起動すると、再起動しようとしたときに shell がクラッシュすることがあります。この時、クラッシュしたことが表示され強制的にログアウトされます。shell の変更はキーボードによる再起動では行えません; 変更を適用するにはログアウトしてログインし直す必要があります。
Shell がフリーズする
時々 shell の拡張が GNOME Shell をフリーズさせることがあります。この場合、解決法は Ctrl+Alt+F2
〜 Ctrl+Alt+F6
で他の端末に切り替えて、ログイン、そして gnome-shell を再起動することです:
# pkill -HUP gnome-shell
shell を再起動した後、開かれていた全てのアプリケーションはそのまま使えるはずです。
ただし、場合によっては shell を再起動するだけではダメなときもあります。そのときは X を再起動する必要があります (作業中のものは失われます)。X を再起動するには:
# pkill X
GNOME Shell は自動的に再起動します。
これも上手くいかない場合、ログインマネージャの再起動を試すことができます。例えば、GDM を使っている場合:
# systemctl restart gdm.service
Pacman との統合: GNOME PackageKit
GNOME には pacman の GUI が存在します: gnome-packagekit。
alpm バックエンドを使うことで、PackageKit は以下の機能をサポートしています:
- リポジトリからパッケージをインストール・削除する。
- 定期的にパッケージデータベースを更新してアップデートする。
- tarball からパッケージをインストールする。
- 名前・説明・カテゴリ・ファイルでパッケージを検索する。
- パッケージの依存パッケージ・ファイル・逆依存を表示する。
- IgnorePkg を無視して HoldPkg を維持する。
- 任意の依存パッケージや .pacnew ファイルなどの通知。
DConf キー org.gnome.packagekit.enable-autoremove
を設定することで remove
操作を -Rc から -Rsc に変えることができます。
パッケージのアップデートの通知
GNOME に自動でアップデートの確認をして欲しい場合は、公式リポジトリから gnome-settings-daemon-updatesAUR をインストールしてください。
GNOME の外観のカスタマイズ
全体の外観
GNOME 3 は"スクラッチから"作られましたが、大抵の巨大なソフトウェアプロジェクトと同じように、GNOME は作られた時期が様々なパーツから構成されています。その全てを網羅したひとつの設定ツールは存在しません。新しいシステム設定ツールは昔のコントロールパネルと比べて大きく進化しています。システム設定はよく整備されていますが、システムの外観を細かく設定するには不十分に思われるかもしれません。
あなたの手に馴染んでいるのはきっと既存の設定ツールでしょう: それらのいくつかは未だに動作しますが、ほとんどは使うことができません。設定によっては隠されていることもあるでしょう。間違いなく、設定の多くが新しいツールに移植され、時と共に隠された設定が表示されるようになり、コミュニティによって最新の GNOME デスクトップに取り込まれていくはずです。
Gsettings
新しいコマンドラインツールの gsettings は以前のツールとは違って、XML テキストではなくバイナリフォーマットでデータを保存します。Customizing the GNOME Shell チュートリアルは gsettings のパワーを探ります。
GNOME tweak tool
フォントやテーマのカスタマイズや、タイトルバーのボタンなどの設定ができるグラフィカルなツールです。gnome-tweak-tool は公式リポジトリから利用可能です。gsettings ツールのユーザーフレンドリーなフロントエンドとして設定を行います。
dconf
dconf は gsettings のツリーベースのグラフィカルフロントエンドです。Windows のレジストリエディタに多少似ています。ほとんどの GNOME の設定はこのツールから行えます。
settings.ini を使って GTK3 のテーマを設定する
~/.config/gtk-3.0/settings.ini
(通常は ~/.config/gtk-3.0/settings.ini
) を使って GTK3 のテーマを設定することができます。
デフォルトの GNOME 3 テーマである Adwaita は gnome-themes-standard に含まれています。追加の GTK3 テーマは Deviantart ウェブサイトで見つけることができます。例:
~/.config/gtk-3.0/settings.ini
[Settings] gtk-theme-name = Adwaita # next option is applicable only if selected theme supports it gtk-application-prefer-dark-theme = true # set font name and dimension gtk-font-name = Sans 10
設定を適用するには GNOME shell の再起動が必要です。他の GTK オプションは GNOME developer ドキュメントを見て下さい。
アイコンテーマ
バージョン3.0.3以降の gnome-tweak-tool では、アイコンテーマを ~/.icons
の中の好きなものに替えることができます。
基本的に、GNOME 3 は GNOME 2 のアイコンテーマと互換性があります。新しいアイコンセットをインストールするには、そのアイコンテーマのディレクトリを ~/.icons
にコピーしてください。例えば:
$ cp -R /home/user/Desktop/my_icon_theme ~/.icons
gnome-tweak-tool
の インターフェース から新しいテーマ my_icon_theme を選択できるようになります。
また、gnome-tweak-tool を使わずにアイコンテーマを選択することも可能です。GTK アイコンテーマの名前を ~/.config/gtk-3.0/settings.ini
に追加してください。設定に "" を使うと認識されなくなるので注意してください。
~/.config/gtk-3.0/settings.ini
... previous lines ... gtk-icon-theme-name = my_new_icon_theme
GNOME パネル
上のバーに日付を表示
デフォルトでは GNOME は上のバーには曜日と時刻しか表示しません。これを以下のコマンドで変えることができます。変更はすぐに適用されます。
# gsettings set org.gnome.desktop.interface clock-show-date true
dconf や gnome-tweak-tool を使ってこの設定を変更することも可能です。dconf-editor
では、org -> gnome -> desktop -> interface から clock-show-date というオプションのチェックを入れて下さい。
gnome-tweak-tool では、"Top Bar" タブをクリックして Show Date というオプションのチェックを入れて下さい。
上のバーのアイコンを隠す
GNOME をインストールしたとき、要らないアイコンがパネルに表示されているかもしれません。手動で GNOME パネルスクリプトを編集してアイコンを削除することができます。
例えば、キーボードボタンを削除するには、PANEL_ITEM_IMPLEMENTATIONS
の中の 'keyboard'
行をコメントアウトします:
/usr/share/gnome-shell/js/ui/panel.js
const PANEL_ITEM_IMPLEMENTATIONS = { 'activities': ActivitiesButton, 'aggregateMenu': AggregateMenu, 'appMenu': AppMenuButton, 'dateMenu': imports.ui.dateMenu.DateMenuButton, 'a11y': imports.ui.status.accessibility.ATIndicator, 'a11yGreeter': imports.ui.status.accessibility.ATGreeterIndicator, // 'keyboard': imports.ui.status.keyboard.InputSourceIndicator };
そして、スクリプトを保存し shell を再起動してください:
Alt+F2
r
Enter
ログアウトの時の待機時間をなくす
以下の設定でログアウトの時の確認ダイアログと60秒の猶予をなくすことができます。
このダイアログは通常、ステータスメニューからログアウトしたときに表示されます。この設定は 電源オフ にも同じ効果が生じます。この設定はシステム全体には変更を及ぼしません; コマンドを入力したユーザーだけに適用されます。コマンドを入力した時からすぐ変更は適用されます。
$ gsettings set org.gnome.SessionManager logout-prompt 'false'
システムモニタを表示
system-monitor エクステンションは gnome-shell-extensions パッケージに含まれています。git バージョンは AUR にある gnome-shell-system-monitor-applet-gitAUR から利用可能です。
天気情報を表示する
Weather エクステンションは公式のエクステンションウェブサイトからインストールできます。git バージョンは AUR にある gnome-shell-extension-weather-gitAUR から利用可能です。
アクティビティビュー
アプリケーションビューからエントリを削除する
他のデスクトップ環境と同じように、GNOME は .desktop ファイルを使ってアプリケーションビューを設定します。このテキストファイルは /usr/share/applications
にあります。これらのファイルをフォルダビューから編集することはできません ‒ Nautilus はこれらのアイコンをテキストファイルとして扱いません。ターミナルを使って .desktop ファイルエントリを表示・編集してください。.desktop ファイルを編集するには root 権限が必要です。
# ls /usr/share/applications # nano /usr/share/applications/foo.desktop
システム全体の変更をするには、/usr/share/applications
内のファイルを編集してください。ユーザーごとの変更をするには、home フォルダに foo.desktop のコピーを作って下さい。
$ cp /usr/share/applications/foo.desktop ~/.local/share/applications/
.desktop ファイルは必要に応じて編集してください。
次のコマンドは .desktop ファイルにアプリケーションビューから関連アイコンを隠す設定を追加します:
$ echo "NoDisplay=true" >> foo.desktop
アプリケーションメニューから Wine ランチャーを削除する
~/.local/share/applications/wine/Programs/
を開き、消したい wine アプリケーションの名前を探して下さい。ディレクトリの中の ".desktop" ファイルがランチャーを設定しています。プログラムのディレクトリを削除すれば簡単にランチャーを削除できます。
アプリケーションのアイコンサイズの変更
GNOME のデザイナーの失敗のひとつとして彼らの選んだアプリケーションビューのアイコンが大きすぎるということがあげられます。このビューは小さい画面でたくさんのアプリケーションアイコンを表示したときに困ることになります。アイコンサイズを小さくする方法が存在します。GNOME-Shell テーマの編集によって行います。
システムファイルを直接編集する (予めバックアップをしてください) かテーマファイルをローカルフォルダにコピーしてファイルを編集してください。
- デフォルトテーマは、
/usr/share/gnome-shell/theme/gnome-shell.css
を編集してください
- ユーザーテーマは、
/usr/share/themes/<UserTheme>/gnome-shell/gnome-shell.css
を編集してください
gnome-shell.css を編集して以下の値を置き換えてください。その後、GNOME shell を再起動してください。
gnome-shell.css
... /* Application Launchers and Grid */ .icon-grid { spacing: 18px; -shell-grid-horizontal-item-size: 82px; -shell-grid-vertical-item-size: 82px; } .icon-grid .overview-icon { icon-size: 48px; } ...
ダッシュアイコンのサイズを変更
GNOME のアクティビティビューには左側にダッシュがあります、ダッシュのアイコンのサイズは表示するアイコンの数によって変わります。このアイコンサイズを一定の間隔に設定したり変わらないようにすることができます。これを行うには /usr/share/gnome-shell/js/ui/dash.js
を編集してください。
dash.js
... let iconSizes = [ 16, 22, 24, 32, 48, 64 ]; ...
スイッチャ (alt-tab) のアイコンサイズを変更
GNOME にはタスクスイッチャが初めから付いていて、タスクスイッチャのアイコンサイズは表示するアイコンの数によって変わります。のアイコンサイズを一定の間隔に設定したり変わらないようにすることができます。これを行うには /usr/share/gnome-shell/js/ui/altTab.js
を編集してください。
altTab.js
... const iconSizes = [96, 64, 48, 32, 22]; ...
システムトレイのアイコンサイズの変更
GNOME にはシステムトレイが初めから付いていて、マウスを画面の右下に置けば表示されます。このトレイのアイコンサイズは24に固定されています。この値を変更するには、/usr/share/gnome-shell/js/ui/messageTray.js
を編集してください。
messageTray.js
... ICON_SIZE: 24, ...
マウスを左上に持ってきた時のアクティビティを無効にする
マウスを左上に動かした時に自動的にアクティビティビューが表示されるのを無効にするには、/usr/share/gnome-shell/js/ui/layout.js
(GNOME 3.0.x では panel.js) を編集して reactive
を false
にしてください:
layout.js
this._corner = new Clutter.Rectangle({ name: 'hot-corner', width: 1, height: 1, opacity: 0, reactive: true });icon-size: 48px; }
変更を適用するには GNOME Shell を再起動する必要があります。
メッセージトレイのホバリング表示を無効にする
マウスを画面の一番下に1秒間置いておくとメッセージトレイが表示されます。これを無効にするには、/usr/share/gnome-shell/js/ui/messageTray.js
内の次の行をコメントアウトしてください:
messageTray.js
//pointerWatcher.addWatch(TRAY_DWELL_CHECK_INTERVAL, Lang.bind(this, this._checkTrayDwell));
GNOME Shell を再起動する必要があります。アクティビティビューのメッセージトレイは消えません。
タイトルバー
タイトルバーの高さを縮める
- システム全体 -
/usr/share/themes/Adwaita/metacity-1/metacity-theme-3.xml
を編集して、title_vertical_pad
を探し、この値を減らして下さい (最小0
)。 - ユーザーごと -
/usr/share/themes/Adwaita/metacity-1/metacity-theme-3.xml
を/home/$USER/.local/share/themes/Adwaita/metacity-1/metacity-theme-3.xml
にコピーして、title_vertical_pad
を探し、この値を減らして下さい (最小0
)。
変更したら GNOME shell を再起動してください。
元の値に戻すには、公式リポジトリから gnome-themes-standard パッケージをインストールするか /home/$USER/.local/share/themes/Adwaita/metacity-1/metacity-theme-3.xml
を削除してください。
タイトルバーのボタンを並び替える
現在、この設定は dconf-editor から変更できます。
例えば、閉じる・最小化ボタンをタイトルバーの左側に持って行きたいとします。dconf-editor を開いて org.gnome.shell.overrides.button_layout キーを検索してください。この値を close,minimize:
に変更してください (コロンはタイトルバーの右側と左側の間の区切りを示しています)。好きな順番で好きなボタンを並べることができます。同じボタンを二度使うことはできません。また、特定のボタンは使えなくなっているので注意してください。shell を再起動することで新しいボタンの並びになります。
最大化したときにタイトルバーを隠す
# sed -i -r 's|(<frame_geometry name="max")|\1 has_title="false"|' /usr/share/themes/Adwaita/metacity-1/metacity-theme-3.xml
GNOME shell を再起動してください。この設定をすると、タイトルバーがないためにウィンドウの最小化をしにくくなるかもしれません。
このようなときは、キーバインドで Alt+F5
, Alt+F10
, Alt+Space
を使うべきでしょう。
gnome-themes-standard パッケージが更新される度に metacity-theme-3.xml
が上書きされるのを防ぐには、このパッケージの名前を /etc/pacman.conf
の NoUpgrade
に追加してください。
/etc/pacman.conf
... previous lines ... # Pacman won't upgrade packages listed in IgnorePkg and members of IgnoreGroup # IgnorePkg = # IgnoreGroup = NoUpgrade = usr/share/themes/Adwaita/metacity-1/metacity-theme-3.xml # Do not add a leading slash to the path ... more lines ...
オリジナルの Adwaita テーマの値に戻したい時は、gnome-themes-standard パッケージをインストールしてください。
その他の設定
電源管理
カバーを閉じた時にサスペンド (S3) するのを止める
GNOME 3.0 からシステム設定から必要なオプションが削除され GNOME 3.6 (Systemd を利用) から dconf から残っていた設定オプションが削除されました。現在、サスペンドの管理は systemd の領域になっています。/etc/systemd/logind.conf
内の HandleLidSwitch
をアンコメントして ignore
に変更して下さい:
/etc/systemd/logind.conf
HandleLidSwitch=ignore
詳しい情報は電源管理#ACPI イベントを見て下さい。
カバーを閉じても何も起こらない
Systemd#ACPI 電源管理でカバーを閉じたときのイベントを設定しても、設定の効果があらわれないことがあります。
ラップトップに外部モニターを接続している場合、これがデフォルトの GNOME の挙動です。モニターを切断すれば設定どおり動くはずです、動かないときは /etc/systemd/logind.conf
が誤っている可能性があります。
デフォルトの挙動を変更するには dconf-editor
を開いて org -> gnome -> settings-daemon -> plugins -> xrandr -> default-monitors-setup を "do-nothing" に変更してください。
バッテリーレベルが危険な時のアクションの変更 (ラップトップ用)
システム設定のパネルにはラップトップのバッテリーレベルが危険な時に "何もしない" という選択肢が用意されていません。手動でこれを修正するには、dconf-editor から org -> gnome -> settings-daemon -> plugins -> power を開いて、"critical-battery-action" の値を "nothing" に設定してください。
スクロールの挙動を戻す
新しいスクロールバーの挙動が気に入らないときは ~/.config/gtk-3.0/settings.ini
の [Settings]
セクションに gtk-primary-button-warps-slider = false
を記述してください:
~/.config/gtk-3.0/settings.ini
[Settings] gtk-primary-button-warps-slider = false ...
ログイン時に自動で走らせるプログラム
Gnome 3.12 から gnome-session-properties は廃止されました。ログイン後に自動的に起動するプログラムは gnome-tweak-tool を使うか、ここ に書かれている方法で手動で指定する必要があります。
アプリケーションメニューの編集
alacarte はメニューエントリの追加・編集のための完全なメニューエディタを提供します。
'システム設定'が保存されない
GNOME 3 は近代的な機能を持つ systemd (Linux 向けの init デーモン) を使っています。以前の GNOME プログラムは Arch の init 機能を使って設定を収集していましたが、これを行うにはメンテナンスが不可欠でした。そのため新しい init システムへの移行が実行されたのです (詳しくはここを読んで下さい)。設定が保存されない領域は Date and Time や Color メニューの ICC プロファイルの追加などです。
機能をまた有効にするには、systemd をインストールして gdm.service と NetworkManager.service のサービスを有効にする必要があります。
Gnome Terminal の内側の余白
ターミナルの出力をウィンドウの縁から離すには以下の内容でスタイルシート ~/.config/gtk-3.0/gtk.css
を作って下さい:
TerminalScreen { -VteTerminal-inner-border: 10px 10px 10px 10px; }
端末のカーソルの点滅を無効にする
Gnome 3.8 から端末における点滅カーソルを無効にするには昔の gconf キーとは少し違う dconf キーの修正が必要です。Gnome 3.8 で点滅を無効にするには次のコマンドを使って下さい:
gsettings set org.gnome.desktop.interface cursor-blink false
gsettings CLI よりも dconf を使いたい場合は dconf-editor
を開いて org -> gnome -> desktop -> interface から cursor-blink というオプションのチェックを外して下さい。
Gnome Terminal で新しいタブを開いた時に現在のディレクトリを受け継ぐようにする (3.8+)
Gnome 3.8 では、現在のディレクトリが記録される挙動が変更されています。挙動を戻すには、/etc/profile.d/vte.sh
ファイルを読み込むように、次の文を ~/.bashrc
(zsh を使っているなら ~/.zshrc
) に記述してください:
source /etc/profile.d/vte.sh
詳細は Gnome wiki を参照してください。
ダイアログウィンドウを移動する
ダイアログのデフォルト設定では移動することが禁止されており場合によっては問題になることがあります。これを変更するには gconf-editor を使って次の設定を変更してください:
/desktop/gnome/shell/windows/attach_modal_dialogs
変更を適用するには shell を再起動する必要があります。
コンテキストメニューアイコンの表示
プログラムによってはコンテキストメニューアイコンが存在しますが、Gnome ではデフォルトで表示を無効にされています。 org.gnome.desktop.interface menus-have-icons
を true に設定することで表示させることができます。
GNOME shell 拡張
GNOME Shell は拡張によってカスタマイズできます。テーマを変えるためのドックやウィジェットなどの機能を提供します。
拡張の多くは extensions.gnome.org に集められています。ブラウザから簡単に回覧・インストールが可能です。Gnome shell 拡張についての詳しい情報は ここ にあります。
トラブルシューティングの情報は 拡張が GNOME を破壊する を見て下さい。
デフォルトのアプリケーション
ファイルの上で右クリックして 'Preferences' からデフォルトアプリケーションを設定してください。設定は $HOME/.local/share/applications/mimeapps.list
や $HOME/.local/share/applications/mimeinfo.cache
に保存されます。
システム全体の設定については /usr/share/applications/mimeapps.list
を作成・編集してください。
デフォルトのファイルブラウザ Nautilus を置き換える
/usr/share/applications/nautilus.desktop
の Exec
行を編集することで他のファイルブラウザを使うように GNOME を設定できます。ファイルマネージャの .desktop
ファイルの適切なパラメータを見て下さい、例:
/usr/share/applications/nautilus.desktop
[...] Exec=thunar %F OR Exec=pcmanfm %U OR Exec=nemo %U [...]
デフォルト PDF ビューア
Inkscape など他のグラフィックプログラムをインストールして Evince ドキュメントビューアをデフォルトの PDF アプリケーションとして選択することがなくなるかもしれません。GUI の 他のアプリケーションで開く エントリが使えないときは、次のユーザーコマンドを使うことで Evince をデフォルトのアプリケーションに戻すことができます。
xdg-mime default evince.desktop application/pdf
デフォルトの端末
gsettings
(gconftool-2
の後継) を使ってデフォルトの端末を設定します。この設定は nautilus-open-terminal (Nautilus 拡張) に影響を与えます。
urxvt をデフォルトにするには、以下を実行してください:
gsettings set org.gnome.desktop.default-applications.terminal exec urxvtc gsettings set org.gnome.desktop.default-applications.terminal exec-arg "'-e'"
デフォルトのウェブブラウザ
AUR パッケージ gnome-gmail-notifierAUR によって使われるウェブブラウザを設定するには、gconf-editor を開いて /desktop/gnome/url-handlers/http/
キーを編集してください。https/
, about/
, unknown/
キーなども変更できます。
マウスの中ボタン
GNOME 3 はデフォルトで Xorg の設定 (Emulate3Buttons) と無関係にマウスの中ボタンのエミュレーションを無効にしています。マウスの中ボタンのエミュレーションを有効にするには:
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.peripherals.mouse middle-button-enabled true
ディスプレイを暗くする
GNOME 3 のデフォルトでは10秒のアイドル時間でバッテリーや AC の状態に関係なく画面が暗くなります:
$ gsettings get org.gnome.settings-daemon.plugins.power idle-dim-time
新しい値を設定するには次を実行してください (<int> は秒数):
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.power idle-dim-time <int>
ホットキーの変更
特定のホットキーは Settings -> Keyboard -> Shortcuts で直接変更できません。そういったキーを変更するには、dconf-editor を使って下さい。例えばホットキー Alt-Above_Tab などです。英語キーボードでは、これは Alt-` になっており Emacs エディタで頻繁に使われるホットキーです。dconf-editor を開いて org.gnome.desktop.wm.keybindings
にある switch-group キーを修正することでキーを変更できます。
アプリケーションのいわゆるアクセルマップファイルを使ってキーを手動で変更することも可能です。ファイルの場所はアプリケーションによって異なります: 例えば、Thunar のファイルは ~/.config/Thunar/accels.scm にあり、Nautilus は ~/.config/nautilus/accels (古いリリースなら ~/.gnome2/accels/nautilus) にあります。
このファイルには利用可能なホットキーのリストが含まれており、それぞれの行は先頭に ";" が付けられてコメントアウトされています。ホットキーを有効にするにはコメントアウトを削除する必要があります。 例えば Nautilus によって使われている、ゴミ箱にファイルを移動するホットキーを置き換えるには、次の行を:
; (gtk_accel_path "<Actions>/DirViewActions/Trash" "<Primary>Delete")
以下のように変更します:
(gtk_accel_path "<Actions>/DirViewActions/Trash" "Delete")
このファイルは定期的に再生成されるためファイルのコメントに時間を費やさないで下さい。アンコメントされた行はそのままですが、追加したコメントは消失します。
Nautilus 3.4 以前
まず、dconf-editor を使って org.gnome.desktop.interface という名前のキーの can-change-accels
の横にチェックマークを付けて下さい。
例として Nautilus によって使われているゴミ箱をファイルに移動するホットキー(またの名をキーボードショートカット、キーボードアクセラレータ)を置き換えます。
デフォルトではやや不便な Ctrl+Delete
に割り当てられています。
- Nautilus を開き、ファイルを選んで、メニューバーの Edit をクリックして下さい。
- Move to Trash メニューアイテムの上にマウスを乗せて下さい。
- マウスオーバーしながら、
Delete
を押して下さい。現在のアクセラレータの設定が解除されます。 - 新しく設定したいキーボードアクセラレータのキーを押して下さい。
Delete
を押せば新しいアクセラレータは Delete キーになります。
ファイルやフォルダを選択していなければ、Move to Trash はグレーになります。最後に can-change-accels
を無効にして勝手にホットキーが変更しないようにして下さい。
スクリーンキャスト録画
Gnome にはスクリーンキャストを簡単に作成する機能が内蔵されています。Control+Shift+Alt+R ショートカットで録画を開始・停止します。画面の右下に赤丸が表示されていれば録画がされている証です。録画を終了すると、'Screencast from %d%u-%c.webm' という名のファイルが Videos ディレクトリに保存されます。スクリーンキャスト機能を使うには gst プラグインをインストールする必要があります:
$ pacman -Qs gst
XkbOptions でキーボードを変更する
dconf-editor を使って、org.gnome.desktop.input-sources.xkb-options
という名前のキーまで行き、必要な XkbOptions (例: 'caps:swapescape') をリストに追加してください。
全ての XkbOptions は /usr/share/X11/xkb/rules/xorg
を、それぞれの説明は /usr/share/X11/xkb/symbols/*
を見て下さい。
キーボードレイアウトの切り替え
Gnome は /etc/X11/conf.d/*.conf
の設定を反映しないため、コントロールセンターで Switch to previous source や Switch to next source オプションを使うか、または Alt - Shift の組み合わせを使いたい場合は Gnome-Tweak-Tool を使って Typing -> Modifiers-only input sources -> select Alt-shift を設定してレイアウト切り替えのコマンドを設定する必要があります。詳細はフォーラムのスレッドを見て下さい。
HiDPI サポート (Retina ディスプレイ)
HiDPI を参照してください。
その他
GNOME Tips を見て下さい。
Tracker (検索プログラム)
tracker にはインデックス作成アプリケーションの Tracker プログラムが入っています。Tracker は tracker-preferences
で設定ができ、tracker-control
で状態を表示できます。インストールすれば、ログインした時に自動でインデックス作成が開始します。tracker-control -s
を実行することで明示的にインデックス作成を開始することもできます。検索の設定はシステム設定パネルからも行えます。
Totem (動画プレイヤー)
Totem は GStreamer ベースの動画プレイヤーです。コーデックやハードウェアアクセラレーションなどの情報は GStreamer を見て下さい。
Empathy (統合メッセージング) と Gnome オンラインアカウント
統合メッセージングのエンジンである Empathy や、メッセージングアカウントに関するシステム設定は telepathy パッケージグループやバックエンドのどれか (例えば telepathy-gabble や telepathy-haze) をインストールしない限り表示されません。また、システム設定パネルにある GNOME オンラインアカウント にアカウントを追加する場合にも telepathy グループをインストールする必要があります。
これらのパッケージは Arch のデフォルトの GNOME インストールには含まれていません。Telepathy と任意のバックエンドは次のコマンドでインストールできます:
# pacman -S telepathy
telepathy がないと、Empathy はアカウント管理ダイアログを開けず、その状態のまま止まってしまうことがあります。こうなったときは -- Empathy を終了した後に -- /usr/bin/empathy-accounts
アプリケーションが動き続けている可能性があるので新しいアカウントを追加する前にアプリケーションを殺す必要があります。
telepathy コンポーネントの説明は Freedesktop.org Telepathy Wiki を見て下さい。
People Nearby アカウントに接続したり、Chat Status などのデスクトップ拡張を正しく動作させるためには Avahi デーモンが必要です。
トラブルシューティング
dconf-editor で設定ができない
dconf で設定が行えない場合、dconf のユーザー設定が破損している可能性があります。この場合 ~/.config/dconf/user*
にあるユーザーの dconf ファイルを削除してその後 dconf-editor で設定を行うのがベストです。
拡張
拡張が GNOME を破壊する
shell 拡張を有効にしたときに GNOME が壊れるときは、まずインストールディレクトリから user-theme と auto-move-windows のエクステンションを削除してください。
インストールディレクトリは ~/.local/share/gnome‑shell/extensions
, /usr/share/gnome‑shell/extensions
, /usr/local/share/gnome‑shell/extensions
のどれかです。この2つのエクステンションが入っているフォルダを削除することで修復できるはずです。直らない場合、試行錯誤して問題の拡張を分離してください。
前述のディレクトリにエクステンションが含まれているディレクトリを削除・追加するとシステムに対応するエクステンションが削除・追加されます。GNOME Shell の拡張に関する詳細は GNOME web site を見て下さい。
GNOME 3 アップデートのあと拡張が動作しない
拡張がインストールされているフォルダを探して下さい。おそらくは ~/.local/share/gnome-shell/extensions
か /usr/share/gnome-shell/extensions
です。
拡張のサブフォルダにある metadata.json
をそれぞれ編集してください。
編集後: | "shell-version": ["3.6"]
|
編集前 (例): | "shell-version": ["3.4"]
|
"3.x"
は全てのバージョンの shell で拡張が動作することを示します。これで破壊される場合、元に戻して下さい。
Gnome Shell の拡張の削除
https://extensions.gnome.org/local/ を使って Gnome 拡張をアンインストールしようとすると問題が起こる場合、おそらく pacman -S gnome-shell-extensions
でシステム全体で拡張をインストールしたのが原因です。この拡張を削除する場合、次のコマンドを使いますが、他のユーザーの拡張も削除することになるので注意してください:
# pacman -R gnome-shell-extensions
その後、 ALT+F2 を押して restart
と入力して Gnome Shell を再起動してください。
そしてもう一度 https://extensions.gnome.org/local/ からインストールされた拡張のリストを見て下さい。変更されているはずです。
他の拡張は全て右の赤い X アイコンを押すことで削除できるはずです。削除できない場合、何かが壊れています。
最終手段として、~/.local/share/gnome-shell/extensions/*
や /usr/share/gnome-shell/extensions
から手動で拡張を削除することもできます。Gnome Shell を再起動すれば変更が適用されます。
"Windows" キー
デフォルトでは、このキーはオーバービューを起動するための "overlay-key" に結び付けられています。gsettings
を使ってこのキーマッピングを削除して自由に Windows Key
(別名 Mod4
、GNOME では Super_L
と呼称) を使用することができます。
例:
gsettings set org.gnome.mutter overlay-key 'Foo';
.
キーへのマッピングを削除するだけなら Foo をそのままにしてください。
conky を動かしているとキーボードショートカットが機能しない
conky だけを動かしていると Alt+F2
, Alt+F1
, その他メディアキーショートカットなどの gnome-shell キーボードショートカットが動作しません。ただし gedit などの他のアプリケーションが動いているときは、キーボードショートカットは動作します。
回避方法: .conkyrc を編集してください
own_window yes own_window_transparent yes own_window_argb_visual yes own_window_type dock own_window_class Conky own_window_hints undecorated,below,sticky,skip_taskbar,skip_pager
マルチモニタを使っているとウィンドウが他のウィンドウの後ろで開く
これは GNOME Shell で起こることがあるバグです。gconf-editor を使って desktop/gnome/shell/windows の "workspaces_only_on_primary" のチェックを外せば問題が解決します。
マルチモニタとドック拡張
Nvidia Twinview を使ってマルチモニタを設定している場合、ドックの拡張がモニターの間に挟まれることがあります。拡張のソースを編集することでドックの位置を変更することが可能です。
/usr/share/gnome-shell/extensions/dock@gnome-shell-extensions.gnome.org/extension.js
を編集して次の行を見つけて下さい:
this.actor.set_position(primary.width-this._item_size-this._spacing-2, (primary.height-height)/2);
最初のパラメータがドックが表示される X 位置です。X,Y のペアをいじって適切に表示されるようにしてください。
this.actor.set_position(primary.width-this._item_size-this._spacing-15, (primary.height-height)/2);
"デスクトップを表示" キーボードショートカットが機能しない
最小化が廃止されっため GNOME の開発者はこのバインドをバグとして扱っています (https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=643609 を参照)。デスクトップをもう一度表示させるには ALT+STRG+D を以下の設定に割り当てて下さい:
System Settings --> Keyboard --> Shortcuts --> Navigation --> Hide all normal windows
Nautilus が起動しない
Alt+F2
を押して下さいgnome-tweak-tool
と入力してください- ファイルマネージャタブを選択してください
- Have file manager handle the desktop というオプションを見つけて下さい、それがオフになっていることを確認してください
Unable to apply stored configuration for monitors
このメッセージが表示されたときは xrandr gnome-settings-daemon プラグインを無効にしてみてください:
$ dconf write /org/gnome/settings-daemon/plugins/xrandr/active false
ロックボタンでタッチパッドが有効にならない
ラップトップによってはタッチパッドを無効にするロックボタンが付いており、これを使うことでタッチパッドに触れるおそれを持たずにタイピングをすることができます。しかしながら現在 GNOME ではこのボタンを押すことでタッチパッドをロックすることはできても、アンロックすることはできません。タッチパッドがロックされたままの場合、以下を実行することでロックを解除できます。
- 端末を起動してください。
Alt+F2
を押してgnome-terminal
と入力しEnter
を押すことで端末が開けます。 - 次のコマンドを入力してください
$ xinput set-prop "SynPS/2 Synaptics TouchPad" "Device Enabled" 1
暗号化された Wi-Fi ネットワークに接続できない
ネットワーク接続がリストに載っていても、暗号化されたネットワークを選んだ時にキーエントリのダイアログが表示されないことがあります。network-manager-applet をインストールしてください。GNOME の NetworkManager 設定を参照。
"Any command has been defined 33"
スクリーンショットを撮るために Print Screen
(PrntScr
や PrtSc
) キーを押した時、"Any command has been defined 33" と表示される場合は、metacity をインストールしてください。
GDM と GNOME が X11 カーソルを使う
この問題を修正するには、root になって以下を /usr/share/icons/default/index.theme
に記述してください (必要ならば /usr/share/icons/default
ディレクトリを作成して下さい):
/usr/share/icons/default/index.theme
[Icon Theme] Inherits=Adwaita
Note: "Adwaita" の代わりに、別のカーソルテーマを選ぶこともできます (例: Human)。
Tracker & Documents がローカルファイルを表示しない
Tracker (そして Documents) にあなたのローカルファイルを検出させるには、ファイルを既知のディレクトリに保存されている必要があります。あなたのドキュメントが XDG 標準のディレクトリ (つまり "Documents" や "Music") のどれかにある場合、xdg-user-dirs をインストールして次を実行してください:
# xdg-user-dirs-update
このコマンドは、存在しない通常の XDG ホームディレクトリを全て作成し、ディレクトリを定義した Tracker や Documents が使う設定を作成します。
パスワードが保存されない
ログイン時に毎回パスワードプロンプトが表示されるようになっていて、パスワードが保存されない場合は、デフォルトのキーリングを作成・設定する必要があります:
$ pacman -S seahorse
メニューから "Passwords and Keys" を開くか "seahorse" を起動してください。View > By Keyring を選択してください。左カラムにキーリングが存在しない場合 (鍵のアイコン)、File > New > Password Keyring とたどって名前を付けて下さい。パスワードの入力を求められます。パスワードを入力しないと自動的にパスワード解除されるようになります(自動ログインを使っている場合も)、ただしパスワードは安全に保存されません。最後に、作成したキーリングを右クリックして "Set as default" を選択してください。
Alt-Key + Mouse-Button でウィンドウの形を変えられない
dconf-setting で "org.gnome.desktop.wm.preferences.mouse-button-modifier" を <Super> から <Alt> に変更してください。System Settings > "Keyboard" > "Shortcuts" でこの変更をするのは不可能で、標準のキーバインドしか表示されません。GNOME の開発者は次のバグレポートによって 3.4 から 3.6 でこの変更をすることを決定しました: https://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=607797
さらに、複数のロケールや言語が有効になっているときは、どれか一つのロケール (UTF-8) を除いて他のロケールを無効にする必要があるかもしれません。
Gnome 3.10 UI エレメントのスケールが間違っている
3.10 で Gnome には HDPI サポートが導入されました。あなたの使っているディスプレイの EDID 情報に正しい画面サイズが含まれていない場合、解像度が正しくても UI エレメントのスケールがおかしいことになる可能性があります。対応策としては dconf-editor を開いて org.gnome.desktop.interface
下のキー scaling-factor
を探して、1
に設定して標準スケールにしてください。
Intel HD Graphics のティアリング解消
Intel アダプタでティアリングの問題を解決する方法として Xorg Intel TearFree オプションを有効にすることが知られていますが、このオプションはコンポジタの利用と重複します (メモリの使用量は増えパフォーマンスは下がります、オリジナルのバグレポートの最後のコメントを見て下さい)。
一方、GNOME Shell はティアリング問題の対処として Mutter をコンポジタとして使用しています (この修正のオリジナルの提案やFreedesktop バグレポートでの説明を見て下さい): CLUTTER_PAINT=disable-clipped-redraws:disable-culling
という行を /etc/environment
に追加して Xorg サーバーを再起動する必要があります。この設定はティアリング問題を解決します。
Gnome のシステムアイコンが正しくロードされない
Nautilus のタイトルバーにあるアイコンなど、システムアイコンのロード問題は gdk-pixbuf2 パッケージをインストールすることで直ります。
このスレッドで書かれているようにこのインストールで GDM で "oh no" 画面が出たりロードが遅かったりする問題も修正されます。
外部リンク
- The Official Website of GNOME
- Extensions for GNOME-shell
- テーマ、アイコン、壁紙:
- GTK/GNOME プログラム: