fwupd
fwupd はデバイスのファームウェアをアップデートするためのシンプルなデーモンです。fwupdate で UEFI BIOS をアップデートできます。
サポートされているデバイスは [1] や [2] に記載されています。
目次
インストール
fwupd パッケージをインストールしてください。依存パッケージとして fwupdate もインストールされます。
fwupdate を使用する場合は #UEFI BIOS のアップグレードを見てください。
使用方法
以下のコマンドを実行することで利用可能なデバイスを確認できます:
$ fwupdmgr get-devices
利用可能なアップデートのメタデータを更新するには:
$ fwupdmgr refresh
デバイスにアップデートが存在するか確認するには:
$ fwupdmgr get-updates
アップデートをインストールするには:
$ fwupdmgr update
UEFI BIOS のアップグレード
アップグレードする前に以下を確認してください:
- マシンが UEFI モードで起動していることを確認してください。
- EFI 変数にアクセスできることを確認してください。
- EFI システムパーティション (ESP) が正しくマウントされていることを確認してください。この記事では ESP のマウントポイントを
esp
として表記します。
以前の環境で作られたファイルの確認
他の Linux 環境で fwupdate を既にインストールしたことがある場合、efivars に残っているものを削除するようにしてください。以下のコマンドを実行することで残余を確認できます:
$ ls /sys/firmware/efi/efivars/fwupdate-*-0abba7dc-e516-4167-bbf5-4d9d1c739416
何か出力が返ってくる場合、以下のように削除してください:
# chattr -i /sys/firmware/efi/efivars/fwupdate-*-0abba7dc-e516-4167-bbf5-4d9d1c739416 # rm -f /sys/firmware/efi/efivars/fwupdate-*-0abba7dc-e516-4167-bbf5-4d9d1c739416
fwupdate のインストールとアップデート
fwupdate の新しいバージョンをインストール・アップデートするにはユーザーの操作が必要です。pacman のフックを使うことでアップデートを自動化できます (ただしインストール時に一度は手動で設定する必要があります)。
手動
/usr/lib/fwupdate/EFI
フォルダを ESP にコピーしてください:
# cp -r /usr/lib/fwupdate/EFI esp
自動
fwupdate パッケージに含まれている Pacman フックは ESP を /boot
または /boot/efi
にマウントしている環境用です。関連するファイルのシンボリックリンクを作成することで利用することができます:
esp
を/boot
にマウントしている場合:
# ln -s /usr/share/doc/fwupdate/esp-as-boot.hook /etc/pacman.d/hooks/fwupdate-efi-copy.hook
esp
を/boot/efi
にマウントしている場合:
# ln -s /usr/share/doc/fwupdate/esp-as-boot-efi.hook /etc/pacman.d/hooks/fwupdate-efi-copy.hook
他の場所にマウントしている場合は以下のスニペットの esp
のマウントポイントを調整してください:
/etc/pacman.d/hooks/fwupdate-efi-copy.hook
[Trigger] Type = Package Operation = Install Operation = Upgrade Target = fwupdate [Action] Description = Copying fwupdate to EFI directory... When = PostTransaction Exec = /usr/bin/cp -r /usr/lib/fwupdate/EFI esp
fwupd の実行
#使用方法に書かれているように実行してください。