Lenovo ThinkPad X1 Extreme (Gen 2)
デバイス | 状態 | モジュール |
Intel UHD 630 Graphics | 動作 | i915 |
NVIDIA GeForce GTX 1650 | 動作 | nvidia |
Intel AX200 Wifi | 動作 | iwlwifi |
Intel HDA | 動作 | snd_hda_intel |
Synaptics タッチパッド | 動作 | libinput |
Chicony Electronics | 動作 | uvcvideo |
カードリーダー | 動作 | xhci_hcd |
Intel AX200 Bluetooth | 動作 | btusb |
Intel Thunderbolt | 動作 | thunderbolt |
Synaptics 指紋リーダー | 初歩的なサポートのみ |
Thinkpad X1E Gen 2 は Lenovo の2019年の ThinkPad X シリーズに含まれる薄型軽量の15.6インチワークステーション・マルチメディアノートパソコンです。
このページでは Arch Linux を動作させるときにこのノートパソコンに特有な設定について説明しています。ノートパソコン一般に関する情報はノートパソコンの記事を、他の ThinkPad ノートパソコンについては ThinkPad を見てください。
目次
ハードウェア
Thunderbolt 3
Thunderbolt 3 を使うには、最新の BIOS ファームウェアが必要です (古い BIOS で以下の手順を実行すると文鎮化する危険があります):
1. BIOS を立ち上げる
2. BIOS アシストモードを有効化: (Thunderbolt 3 -> Enable BIOS assist mode) *必ず最新の BIOS で実行してください*
バッテリー
充電状態がおかしい
現時点で、バッテリーのデータが正しく表示されず、起動するたびに大きく変わってしまうという バグ が存在します。このバグを回避するには /etc/mkinitcpio.conf
に battery を追加してください:
MODULES=(battery)
それから変更を適用するために initramfs を再生成してください。
バッテリーの持ちとグラフィック
bbswitch を使用して NVIDIA カードを使っていないときに無効化することはできません [1]。NVIDIA カードを無効化するには:
# tee /sys/bus/pci/devices/0000\:01\:00.1/remove <<<1 # tee /sys/bus/pci/devices/0000\:01\:00.0/remove <<<1
グラフィック
Nouveau
現在 (5.2.9-arch1)、Nouveau ドライバーではウェブカメラを使ったときに大量のカーネルパニックが発生します。nouveau ドライバーはブラックリストに追加してロードされないようにしたほうが良いでしょう。
NVIDIA
Prime 機能
NVIDIA ドライバーは PRIME オフローディングをサポートしています。こちらのガイド に従って新しいモードを試してください。ただしこの方法では外部ディスプレイ端末が機能しなくなります [2]。
電源管理
こちらのガイド に従ってグラフィックカードを低消費電力モードに設定することができます。
Optimus マネージャ
現在、ハイブリッドバックエンドを設定するのに一番簡単な方法は optimus-manager を使うことです。最新の nvidia と xorg-server パッケージが必要です。
上記の PRIME オフローディング機能を切り替えたり、外部ディスプレイ端末 (HDMI と USB-C) が動作するモードに切り替えることが簡単にできます。
オーディオ
シャットダウンや起動時に音声が鳴る
起動・シャットダウン時に大きな音声ノイズが入る場合、オーディオの省電力機能を有効にしてみてください: 電源管理#オーディオ。
指紋リーダー
ファームウェアをアップデートすることで fprint のバージョン 2.0 が デバイスをサポートするようになります。
いますぐ指紋リーダーを機能させるには:
AUR から以下のパッケージをインストール:
- libfprint-gitAUR
- fprintd-libfprint2AUR
- fwupd-gitAUR
いまのところファームウェアのアップデートには fwupd の最新版が必要です。手動でアップデートをダウンロードしてください:
- https://fwupd.org/lvfs/devices/com.synaptics.prometheus.firmware
- https://fwupd.org/lvfs/devices/com.synaptics.prometheus.config
最新版の fwupd ツールを使って以下のコマンドを実行:
$ fwupdmgr get-devices
リストの中の "Prometheus" デバイスを確認してください。
以下のコマンドを実行してファームウェアをインストール:
$ fwupdmgr install *.cab
それから Fprint#設定に書かれているように指紋を登録できるようになるはずです。
ウェブカメラ
X1 Extreme のウェブカメラは "Windows Hello" に対応しており、Linux 版の Howdy が使えます。X1 Extreme で howdy を設定するときに使用するデバイスは /dev/video0
です。
ファームウェア
BIOS とファームウェアのアップデートは fwupd や Windows の Lenovo Vantage アプリケーション、あるいは Lenovo のウェブサイト から入手できます。
最新の BIOS バージョン v1.26 を使うことが強く推奨されます。このページでは特に指定しないかぎり最新版の BIOS を使っていることを前提として記述されています。
ソフトウェア
スロットリングの修正
CPU スロットリングに関する dmesg のエラーが表示されることがあります。修正するには throttled をインストールして以下のコマンドを実行:
# systemctl enable --now lenovo_fix.service
CPU の低電圧化
intel-undervolt で CPU や Intel GPU を低電圧化することができます。