ハードウェア レイトレーシング

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このページは、Linux でのハードウェア レイトレーシングサポートの現状に関するガイドとして機能するとともに、すべてのセットアップ方法に関する情報を提供します。

すべての場合において、Proton を通じてゲームを実行することが前提となっており、VKD3D が必要ですが、DXVK は動作しません。

ノート: レイトレーシングを使用するには、いくつかの 環境変数 を設定する必要があります。これらは、グローバル または ユーザーごと に設定できます。

AMD

AMD RDNA2 GPU は、オンボードコンピューティングユニットを通じてハードウェア レイトレーシングサポートを提供しますが、現在のパフォーマンスはさまざまです。mesa 23 以降、レイトレーシングはゲームごとに有効になり、mesa 23.2 からはすべてのアプリケーションでレイトレーシングがデフォルトで有効になります。

使い方

mesa バージョン 23.2 より前の場合は、次の 環境変数 を使用します:

RADV_PERFTEST='rt'

Intel

Intel ARC GPU はオンボード TSU を通じてハードウェア レイトレーシングサポートを提供しますが、現在のパフォーマンスはまちまちです。

使い方

次の 環境変数 を使用します:

VKD3D_CONFIG=dxr11,dxr

NVIDIA

Linux 向けの NVIDIA のレイトレーシング実装は Windows とほぼ同等です。つまり、サポートされているハードウェアと適切なドライバーを使用すれば、RTX は Linux 上で適切に動作します。

  • GPU - RTX moniker が付いたカード (RTX 2060+、RTX 3050+、RTX 4050+)
  • Driver - nvidia 510.60.02 以降、nvidia-utils および nvidia-settings (lib32 バリアント付き)

使い方

次の 環境変数 を使用します:

VKD3D_CONFIG=dxr11,dxr
PROTON_ENABLE_NVAPI=1
PROTON_ENABLE_NGX_UPDATER=1
ノート: この設定により、ディープラーニング スーパーサンプリングと RTX の両方のサポートが有効になります。

テスト

パッケージ raytracinginvulkan-gitAURインストール し、ターミナルから次のコマンドを実行します:

$ cd /opt/raytracinginvulkan/bin/
$ ./RayTracer