makepkg-optimize
makepkg-optimizeAUR は pacman を補助する tidy、buildenv と executable スクリプト集です。build() と package() で最適化をかけるマクロを提供します。
目次
インストール
makepkg-optimizeAUR をインストールしてください。また、最適化を行うためにバックエンドをインストールしてください: openmp, upx, optipng, svgoAUR, polly
設定
makepkg-optimizeAUR は現在の makepkg の設定から /etc/makepkg-optimize.conf という名前の 設定ファイル を生成します。
このファイルにはコンパイルフラグ, ビルド環境, パッケージオプション, パッケージ出力, 圧縮デフォルト の追加オプションが記載されています。デフォルトでは全て無効となっています。
最適化されたパッケージのビルド
最適化の設定を行ったら、ビルドするときに設定ファイルを指定してください:
$ makepkg -c --config /etc/makepkg-optimize.conf
chroot で最適化されたパッケージのビルド
また、makepkg-optimize を使って chroot の中で最適化済みのパッケージをビルドすることもできます。
Chroot の設定
chroot をセットアップした後、設定が必要です。
makepkg-optimize とバックエンドのインストール
まず、chroot に最適化マクロのバックエンドをインストール:
$ arch-nspawn "$CHROOT"/root pacman -S openmp upx optipng polly
それから makepkg-optimizeAUR と svgoAUR をダウンロード・ビルドしてください。
chroot でインストールするには、以下のようにパッケージファイルをコピーしてインストールします:
# cp svgo-1.2.2-2-any.pkg.tar.xz "$CHROOT"/root/root/ $ arch-nspawn "$CHROOT"/root pacman -U /root/svgo-1.2.2-2-any.pkg.tar.xz
chroot を使う
パッケージのビルド
まず、$CHROOT/root/etc/makepkg-optimize.conf を編集して好みの最適化を選択してください。
ビルドするときに、makepkg に設定ファイルを指定してください:
$ makechrootpkg -c -r "$CHROOT" -- -c --config /etc/makepkg-optimize.conf
PGO でビルド
BUILDENV の pgo オプションは、パッケージのビルド時にこのフラグが有効になっているかどうかによって、プロファイルの 生成 または 適用 のどちらかを行います。
クリーンな chroot ビルドでは、プロファイル生成時にはソフトウェアが chroot の外で実行される一方で、再コンパイル時にはプロファイルを chroot 内から適用する必要があるため、これが複雑になります。
この問題を解決する方法は、バインドマウントされたフォルダーを使って、3つのファイルシステム間を橋渡しすることです。
PGO キャッシュの作成
プロファイルデータを保存するフォルダーを作成してバインドします profiles:
# mkdir -m 777 {"$CHROOT"/{root,"$USER"},}/mnt/pgo
# mount -o bind {,"$CHROOT"/root}/mnt/pgo
# mount -o bind "$CHROOT"/{root,"$USER"}/mnt/pgo
$CHROOT/root/etc/makepkg-optimize.conf を編集し、PROFDEST=/mnt/pgo を設定します。
プログラムのプロファイル
パッケージをビルドして、インストールして、テスト実行してみてください。
ソフトウェアを一通り使ったら、パッケージを再ビルド・再インストールしてください。