Lenovo ThinkPad X1 Carbon

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このページでは Lenovo ThinkPad X1 Carbon (X1C) の第一世代を扱っています。ノートパソコンに光学ドライブは搭載されておらず、Legacy-BIOS フォールバックモードがある UEFI BIOS が使われています。

起動

Legacy-BIOS

BIOS を使用してインストールする手順は UEFI よりも簡単です。

BIOS を起動してブートモードを Legacy に変更して、その後は通常のインストールガイドに従ってください。

UEFI

1. 以下のガイドに従うことでエラーや refind の設定をスキップできます: Unified_Extensible_Firmware_Interface#ISO から UEFI ブータブル USB を作成する

2. USB を /boot/efi にマウントして以下のように GRUB をインストールしてください:

$ grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot/efi --bootloader-id=arch_grub --boot-directory=/boot/efi/ --recheck --debug

3. grub.cfg を生成:

$ grub-mkconfig -o /boot/efi/grub/grub.cfg

4. grub.cfg に変更を適用してください。例:

/etc/grub.d/10_linux
### BEGIN /etc/grub.d/10_linux ###
menuentry 'Arch Linux test'  {
	load_video
	set gfxpayload=keep
	insmod gzio
	insmod part_gpt
	insmod ext2
	set root='hd0,gpt1'
	if [ x$feature_platform_search_hint = xy ]; then
	  search --no-floppy --fs-uuid --set=root --hint-bios=hd0,gpt1 --hint-efi=hd0,gpt1  B35D-FE34
	else
	  search --no-floppy --fs-uuid --set=root B35D-FE34
	fi
	echo	'Loading Linux core repo kernel ...'
	linux	/arch/boot/x86_64/vmlinuz root=UUID=B35D-FE34 ro  archisobasedir=arch archisolabel=ARCH_201306
	echo	'Loading initial ramdisk ...'
	initrd	/arch/boot/x86_64/archiso.img
}
### END /etc/grub.d/10_linux ###

5. grub.efi を移動して archiso に含まれている grub.efi を上書きします (参照: http://mjg59.dreamwidth.org/10014.html):

$ mv /boot/efi/EFI/arch_grub/grubx64.efi /mnt/efi/EFI/boot/bootx64.efi

"HWP enabled" メッセージでフリーズする

Linux 4.4 で導入された バグ が原因です。intel_pstate=no_hwpカーネルパラメータに追加することで解決します。

ハードウェア

ほとんど全てのハードウェアは特に設定をしなくても動作します。

オーディオ

特に設定をしなくても鳴ります。

Xbindkeys

Fluxbox などのウィンドウマネージャを使用する場合、xbindkeys をインストールして ~/.xbindkeysrc に以下を追加してください:

"amixer -c 0 set Master 1dB-"
  XF86AudioLowerVolume
"amixer -c 0 set Master 1dB+"
  XF86AudioRaiseVolume

ネットワーク

有線ネットワークは Ethernet to USB アダプタを使うことで問題なく動作します。無線は iwlwifi モジュールで動作します。

$ lspci
output: Network controller: Intel Corporation Centrino Advanced-N 6205 [Taylor Peak] (rev 96)

タッチスクリーン

問題なく動作します。マルチタッチを有効にするには Touchegg をインストールしてください。

ビデオ

搭載されているビデオチップは Intel HD Graphics 4000 です。詳しくは Intel を見てください。

輝度の制御

デフォルトでは画面の輝度を明るくしたり暗くするには輝度調整キーを数回押す必要があります。#Xbindkeys#ACPI を参照してください。

デスクトップ環境によっては輝度の変化が大雑把になることがあります。輝度調整キーが押されたときに複数回押されたと認識して DE と内蔵グラフィックモジュールが明るさを変えてしまうのが原因です。カーネルパラメータに以下を追加することで解決します:

video.brightness_switch_enabled=0
Xbindkeys

xbindkeys をインストールして ~/.xbindkeysrc に以下を追加してください:

"xbacklight -dec 5"
  XF86MonBrightnessDown
"xbacklight -inc 5"
  XF86MonBrightnessUp
ACPI

輝度調整キーの ACPI ハンドラを書いても効果がないようです。正しく動作させるにはカーネルパラメータ acpi_osi="!Windows 2012" を追加してください。バックライト#ACPI も参照してください。 なお、 ACPI バックライトのネイティブインターフェースは Windows 8 ハードウエアで 既定では無効です。#Xbindkeys の方針に従うことも考慮してみてください。

外部ディスプレイの EDID がおかしい

特定のコネクタ (例: MiniDP to VGA) を使用した場合、起動時に外部ディスプレイの EDID が取得されるバグが存在します:

[ 93.736330] [drm:intel_dp_i2c_aux_ch] *ERROR* too many retries, giving up

起動後に外部ディスプレイを接続した場合には上記は発生しません。

xrandr#検出されない解像度を追加するに書かれているように適切なモードを追加してください:

$ xrandr --newmode 1920x1200_60 154 1920 1968 2000 2080 1200 1203 1209 1235 -hsync +vsync
$ xrandr --addmode DP1 1920x1200_60
$ xrandr --output DP1 --mode 1920x1200_60

KMS

i915 モジュールを使用して KMS を有効にして BIOS で VT を有効にしてください。

ウェブカメラ

特に問題なく動作します。guvcview で確認済みです。

指紋リーダー

Fprint で問題なく動作します。

AUR に存在する GUI の fingerprint-guiAUR には X1 の新しい指紋リーダーを使うためのパッチがあたっています。GUI のドロップダウンからデバイスが選択できるようにするために、ユーザーを plugdev グループに追加してください:

$ gpasswd -a <username> plugdev

詳しくは fingerprint-gui を見てください。

$ lsusb
147e:2020 Upek TouchChip Fingerprint Coprocessor (WBF advanced mode)

WWAN (モバイルブロードバンド)

このモデルには Ericsson H5321gw アダプタが搭載されておりモバイルブロードバンドのアダプタや GPS として使うことができます。

SIM カードはノートパソコンの裏に挿入してください。

以下のファイルにテキストを追加して再起動してください:

/etc/modprobe.d/avoid-mbib.conf
options cdc_ncm prefer_mbim=N

NetworkManagermodemmanager をインストールして接続ができることを確認してください。

$ lsusb
0bdb:1926 Ericsson Business Mobile Networks BV

GPS

gpsdmbm-gpsd-gitAUR パッケージをインストールして、以下のファイルを追加してください:

/etc/udev/rules.d/99-mbm.rules
ATTRS{idVendor}=="0bdb", ATTRS{idProduct}=="1926", ENV{ID_USB_INTERFACE_NUM}=="09", ENV{MBM_CAPABILITY}="gps_nmea"
ATTRS{idVendor}=="0bdb", ATTRS{idProduct}=="1926", ENV{ID_USB_INTERFACE_NUM}=="03", ENV{MBM_CAPABILITY}="gps_ctrl"

再起動して udev ルールを再読込したら # mbm-gpsd を実行してください。

GPS の出力を確認: $ cat /dev/gps0

# gpsd -b -N /dev/gps0 を実行してください。

テストするには xgps を使うか foxtrotgpsAUR などを使用してください。

詳しくは こちらのリンク を参照。

$ lsusb
0bdb:1926 Ericsson Business Mobile Networks BV

キーボードバックライト

特に設定をしなくても動作します。Fn+Space を使ってください。

Bluetooth

通常通りに Bluetooth をセットアップしてください。以下のカーネルエラーメッセージが表示される場合:

kernel: bluetooth hci0: Direct firmware load for brcm/BCM20702A1-0a5c-21e6.hcd failed with error -2
kernel: Bluetooth: hci0: BCM: Patch brcm/BCM20702A1-0a5c-21e6.hcd not found

プロプライエタリのファームウェアを手動でインストールする必要があります。Slackware の wiki にインストール方法が書かれています: [1]

マウス/タッチパッド

特に設定をしなくても動作します。詳しくはトラックポイントを見てください。

ドック

このモデルにはドッキングポートが存在しません。

現在 USB 3 ドックステーションの動画出力は サポートされていない ため、USB ポートリプリケーターデジタルビデオ (USB 2.0) を使う必要があります。

以下の機能がサポートされています:

  • USB デバイスのドック接続
  • オーディオ
  • マイク
  • イーサネット
  • ビデオ (DisplayLink を参照)

参照