「CURL」の版間の差分

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[https://curl.haxx.se/ cURL] は URL を使ってデータを転送するためのコマンドラインツールおよびライブラリです。このコマンドは、[[HTTP]]、HTTPS、[[FTP]]、[[SCP]] や SFTP などさまざまなプロトコルをサポートしています。また、スクリプトのように、ユーザーの操作なしで動作するように設計されています。
 
[https://curl.haxx.se/ cURL] は URL を使ってデータを転送するためのコマンドラインツールおよびライブラリです。このコマンドは、[[HTTP]]、HTTPS、[[FTP]]、[[SCP]] や SFTP などさまざまなプロトコルをサポートしています。また、スクリプトのように、ユーザーの操作なしで動作するように設計されています。
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{{Note|表面的には wget と同等ですが、違う部分もあります、こちらを参照してください。[https://curl.se/docs/faq.html#Can_I_do_recursive_fetches_with 再帰的フェッチを実行できますか?]、[https://superuser.com/a/972282 指定された wget コマンドと同等の curl コマンドを実行できますか?] [https://curl.se/docs/faq.html#What_is_curl_not curl には無いもの]}}
   
 
== インストール ==
 
== インストール ==
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=== ダウンロード ===
 
=== ダウンロード ===
   
cURL の一般的な使用例は、指定したファイルにリソースをダウンロードすることです
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cURL の一般的な使用例は、指定したファイルにリソースをダウンロードすることです:
   
$ curl -o ''file name'' ''URL''
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$ curl --output ''file name'' ''URL''
   
URL にファイル名が含まれている場合は、リソースをその名前のファイルに直接保存できます
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URL にファイル名が含まれている場合は、リソースをその名前のファイルに直接保存できます:
   
$ curl -O ''URL''
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$ curl --remote-name ''URL''
   
 
同様に、{{ic|-J}} を使用すると、ファイルの名前を決めるためのヒントを HTTP サーバー ({{ic|Content-Disposition}} ヘッダー) から受け取ることができます。{{ic|-O}} と組み合わせると、HTTP サーバーが応答でファイル名のヒントを返さなかった場合は、curl は URL で指定されたファイル名を使用します。
 
同様に、{{ic|-J}} を使用すると、ファイルの名前を決めるためのヒントを HTTP サーバー ({{ic|Content-Disposition}} ヘッダー) から受け取ることができます。{{ic|-O}} と組み合わせると、HTTP サーバーが応答でファイル名のヒントを返さなかった場合は、curl は URL で指定されたファイル名を使用します。
   
また、出力オプションを省略して、リソースを標準出力に出力することもできます
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また、出力オプションを省略して、リソースを標準出力に出力することもできます:
   
 
$ curl ''URL''
 
$ curl ''URL''
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$ curl --json '{"key":"value"}' ''URL''
 
$ curl --json '{"key":"value"}' ''URL''
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== ヒントとテクニック ==
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=== リダイレクトを追跡する ===
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リダイレクト (HTTP から HTTPS へのリダイレクトなど) を追跡するには:
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$ curl --location ''URL''
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=== ダウンロードエラーを表示する ===
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デフォルトでは、curl はエラーを無視します (たとえば、ファイルをダウンロードするときに、エラーが発生しても、curl は通知せず、空のファイルを作成します) エラーメッセージを表示させたい時は {{ic|--fail}} を使います:
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$ curl --fail ''URL''
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=== 圧縮 ===
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データを [https://everything.curl.dev/usingcurl/downloads/compression 圧縮] して転送する場合 (たとえば、帯域幅が CPU よりも制限されている状況では、curl はデータを圧縮してダウンロードし、ダウンロード後に圧縮を解除します):
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$ curl --compressed ''URL''
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=== プログレスバー ===
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curl には、ファイルをダウンロードするときに通常の ProgressBar を使用するオプションがあります (例:{{ic|[##### ] 80%}} )
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$ curl --progress-bar ''URL''
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=== globing ===
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また、curl で [https://everything.curl.dev/cmdline/globbing globing] を使用することもできます。
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$ curl "example.com/images/[1-9].png"
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$ curl "example.com/{first_page,second_page,third_page}"
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== 設定ファイル ==
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curl はホームディレクトリと {{ic|$XDG_CONFIG_HOME}} で {{ic|.curlrc}} という [https://everything.curl.dev/cmdline/configfile config file] を検索します。デフォルトの curl で使用したいコマンドライン引数を入力します。例:
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{{hc|$HOME/.curlrc|2=
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# this is a comment, the next line would be the option for progressbar:
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-#
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# to make curl always compress:
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--compressed
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# or just
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compressed
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}}
   
 
== 参照 ==
 
== 参照 ==
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* {{man|1|curl}}
 
* {{man|1|curl}}
   
{{TranslationStatus|CURL|2021-08-09|691337}}
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{{TranslationStatus|CURL|2024-03-28|691337}}

2024年3月28日 (木) 01:20時点における最新版

cURL は URL を使ってデータを転送するためのコマンドラインツールおよびライブラリです。このコマンドは、HTTP、HTTPS、FTPSCP や SFTP などさまざまなプロトコルをサポートしています。また、スクリプトのように、ユーザーの操作なしで動作するように設計されています。

ノート: 表面的には wget と同等ですが、違う部分もあります、こちらを参照してください。再帰的フェッチを実行できますか?指定された wget コマンドと同等の curl コマンドを実行できますか? curl には無いもの

インストール

curl パッケージをインストールします。

使用方法

ダウンロード

cURL の一般的な使用例は、指定したファイルにリソースをダウンロードすることです:

$ curl --output file name URL

URL にファイル名が含まれている場合は、リソースをその名前のファイルに直接保存できます:

$ curl --remote-name URL

同様に、-J を使用すると、ファイルの名前を決めるためのヒントを HTTP サーバー (Content-Disposition ヘッダー) から受け取ることができます。-O と組み合わせると、HTTP サーバーが応答でファイル名のヒントを返さなかった場合は、curl は URL で指定されたファイル名を使用します。

また、出力オプションを省略して、リソースを標準出力に出力することもできます:

$ curl URL

HTTP POST

cURL を使用して HTTP POST リクエストを行うことができます。

$ curl -d 'request body' URL

リクエストの本文がコマンドラインに収まらない場合は、cURL はファイルからリクエストを読み込むことができます。

$ curl -d @file name URL

場合によっては、Content-Type ヘッダーにカスタム値を指定する必要があるかもしれません(cURL のデフォルト値は application/x-www-form-urlencoded)。これには -H を使います。例えば、JSON body を利用して、POST リクエストを作成する場合は以下のようにします。

$ curl -d 'json body' -H 'Content-Type: application/json' URL

なお、curl には json で投稿データを書き込み、それらのヘッダーを自動的に変更するオプションもあります: --json:

$ curl --json '{"key":"value"}' URL

ヒントとテクニック

リダイレクトを追跡する

リダイレクト (HTTP から HTTPS へのリダイレクトなど) を追跡するには:

$ curl --location URL

ダウンロードエラーを表示する

デフォルトでは、curl はエラーを無視します (たとえば、ファイルをダウンロードするときに、エラーが発生しても、curl は通知せず、空のファイルを作成します) エラーメッセージを表示させたい時は --fail を使います:

$ curl --fail URL

圧縮

データを 圧縮 して転送する場合 (たとえば、帯域幅が CPU よりも制限されている状況では、curl はデータを圧縮してダウンロードし、ダウンロード後に圧縮を解除します):

$ curl --compressed URL

プログレスバー

curl には、ファイルをダウンロードするときに通常の ProgressBar を使用するオプションがあります (例:[##### ] 80% )

$ curl --progress-bar URL

globing

また、curl で globing を使用することもできます。

$ curl "example.com/images/[1-9].png"
$ curl "example.com/{first_page,second_page,third_page}"

設定ファイル

curl はホームディレクトリと $XDG_CONFIG_HOME.curlrc という config file を検索します。デフォルトの curl で使用したいコマンドライン引数を入力します。例:

$HOME/.curlrc
# this is a comment, the next line would be the option for progressbar:
-#
# to make curl always compress:
--compressed
# or just
compressed

参照

翻訳ステータス: このページは en:CURL の翻訳バージョンです。最後の翻訳日は 2024-03-28 です。もし英語版に 変更 があれば、翻訳の同期を手伝うことができます。