「Polybar」の版間の差分

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[https://github.com/jaagr/polybar polybar] はステータスバーを簡単に素早く作れるツールです。多数のモジュールを利用して、ワークスペース・日付・システムボリュームの表示など様々な機能を簡単にカスタマイズできるようになっています。Polybar は [[awesome]] や [[i3]] などステータスバーが付属していない[[ウィンドウマネージャ]]で特に有用です。また、Polybar は [[Plasma]] などの[[デスクトップ環境]]でも使用できます。
 
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[https://github.com/jaagr/polybar polybar] はステータスバーを簡単に素早く作れるツールです。多数のモジュールを利用して、ワークスペース・日付・システムボリュームの表示など様々な機能を簡単にカスタマイズできるようになっています。Polybar は [[awesome]] や [[i3]] などステータスバーが付属していない [[ウィンドウマネージャ]] で特に有用です。また、Polybar は [[Plasma]] などの [[デスクトップ環境]] でも使用できます。
   
 
== インストール ==
 
== インストール ==
   
{{AUR|polybar}} パッケージを[[インストール]]してください。開発版は {{AUR|polybar-git}} です。
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{{Pkg|polybar}} パッケージを[[インストール]]してください。開発版は {{AUR|polybar-git}} です。
   
 
== 設定 ==
 
== 設定 ==
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デフォルトの設定例は{{ic|/etc/polybar/config.ini}}です。Polybarは、{{ic|~/.config/polybar/config.ini}}または{{ic|/etc/xdg/polybar/config.ini}}、{{ic|/etc/polybar/config.ini}} から最初に見つかったものに応じて設定ファイルをロードします。設定を編集したければ、{{ic|/etc/polybar/config.ini}}から{{ic|~/.config/polybar/config.ini}} にコピーして編集してください。
   
 
=== Polybar の実行 ===
 
=== Polybar の実行 ===
   
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手動で実行するオプションのリストについては、{{ic|polybar --help}} を参照してください。ウィンドウマネージャーのブートストラップルーチンを使用して Polybar を実行することをお勧めします。[[Polybar#ウィンドウマネージャで実行|ウィンドウマネージャで実行]] を参照してください。
Polybar は以下のように起動できます:
 
 
{{bc|
 
Usage: polybar [OPTION]... BAR
 
 
-h, --help Display this help and exit
 
-v, --version Display build details and exit
 
-l, --log=LEVEL Set the logging verbosity (default: WARNING)
 
LEVEL is one of: error, warning, info, trace
 
-q, --quiet Be quiet (will override -l)
 
-c, --config=FILE Path to the configuration file
 
-r, --reload Reload when the configuration has been modified
 
-d, --dump=PARAM Print value of PARAM in bar section and exit
 
-m, --list-monitors Print list of available monitors and exit
 
-w, --print-wmname Print the generated WM_NAME and exit
 
-s, --stdout Output data to stdout instead of drawing it to the X window
 
-p, --png=FILE Save png snapshot to FILE after running for 3 seconds
 
}}
 
 
ウィンドウマネージャの起動時に Polybar を実行したい場合は[[#ウィンドウマネージャで実行]]を見てください。
 
   
 
=== 設定例 ===
 
=== 設定例 ===
   
基本的な polybar の設定は以下のようになります。
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基本的な Polybar の設定は以下のようになります。
   
 
{{bc|1=
 
{{bc|1=
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{{ic|mybar}} という名前のバーと、{{ic|date}} というモジュールを定義しています。
 
{{ic|mybar}} という名前のバーと、{{ic|date}} というモジュールを定義しています。
   
デフォルトでは、polybar は {{ic|/usr/share/doc/polybar/config}} に多数の構成済みモジュールを含むサンプル構成もインストールします。
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デフォルトでは、Polybar は {{ic|/etc/polybar/config.ini}} に多数の構成済みモジュールを含むサンプル設定もインストールします。
 
{{Note|サンプルの設定は、誰でもすぐに使用できるようには設計されていません。設定に合わせて変更する必要があります。
 
}}
 
   
 
=== ウィンドウマネージャで実行 ===
 
=== ウィンドウマネージャで実行 ===
   
  +
起動ロジックを含む [[ヘルプ:読み方#実行可能属性の付与|実行可能ファイル]] を作成します (例:{{ic|$HOME/.config/polybar/launch.sh}})
{{ic|$HOME/.config/polybar/launch.sh}} などに実行ファイルを作成してください:
 
   
 
{{bc|
 
{{bc|
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# Terminate already running bar instances
 
# Terminate already running bar instances
 
killall -q polybar
 
killall -q polybar
  +
# If all your bars have ipc enabled, you can also use
  +
# polybar-msg cmd quit
   
  +
# Launch Polybar, using default config location ~/.config/polybar/config.ini
# Wait until the processes have been shut down
 
  +
polybar mybar 2>&1 {{!}} tee -a /tmp/polybar.log & disown
while pgrep -u $UID -x polybar >/dev/null; do sleep 1; done
 
 
# Launch Polybar, using default config location ~/.config/polybar/config
 
polybar &
 
   
 
echo "Polybar launched..."
 
echo "Polybar launched..."
 
}}
 
}}
   
上記のスクリプトを使うとウィンドウマネージャを再起動したきに Polybar も再起動されます。以下のようにカスタマイズすることもできます:
+
のスクリプトは、ウィンドウマネージャを再起動すると Polybar も再起動されることを意味します
{{bc|
 
MONITOR=HDMI-A-1 polybar &
 
}}
 
上記のコマンドでは指定したモニターに Polybar が表示されます (モニターは [[xrandr]] コマンドで確認できます)。Polybar の位置を指定するには:
 
{{bc|
 
polybar top &
 
}}
 
   
  +
起動時にウィンドウマネージャーによってこのスクリプトを実行するには、[[自動起動# ウィンドウマネージャのスタートアップ時]] を参照してください。
==== bspwm ====
 
   
  +
=== マルチモニター ===
[[bspwm]] を使用する場合、以下を {{ic|bspwmrc}} に追加:
 
{{bc|
 
$HOME/.config/polybar/launch.sh
 
}}
 
   
  +
複数のモニターにバーを複製したい場合は、複数のバーを起動する必要があります。
==== i3 ====
 
   
  +
起動スクリプトに次のような内容を追加します:
[[i3]] を使用する場合、以下を設定に追加:
 
  +
{{bc|1=
  +
if type "xrandr"; then
  +
for m in $(xrandr --query {{!}} grep " connected" {{!}} cut -d" " -f1); do
  +
MONITOR=$m polybar --reload example &
  +
done
  +
else
  +
polybar --reload example &
  +
fi
  +
}}
   
  +
次に、環境からモニターを読み取るように Polybar を設定します:
{{bc|
 
  +
{{hc|config.ini|2=
exec_always --no-startup-id $HOME/.config/polybar/launch.sh
 
  +
[bar/example]
  +
monitor = ${env:MONITOR:}
  +
[..]
 
}}
 
}}
 
== トラブルシューティング ==
 
 
=== 共有オブジェクトファイル libjsoncpp.so を開けません ===
 
 
GitHubの [https://github.com/jaagr/polybar/issues/885 issue] の説明に従って再インストールを試みます。
 
 
失敗した場合は、{{Pkg|jsoncpp}} パッケージを [[インストール]] してみてください。
 
   
 
== 参照 ==
 
== 参照 ==

2023年12月4日 (月) 02:25時点における最新版

polybar はステータスバーを簡単に素早く作れるツールです。多数のモジュールを利用して、ワークスペース・日付・システムボリュームの表示など様々な機能を簡単にカスタマイズできるようになっています。Polybar は awesomei3 などステータスバーが付属していない ウィンドウマネージャ で特に有用です。また、Polybar は Plasma などの デスクトップ環境 でも使用できます。

インストール

polybar パッケージをインストールしてください。開発版は polybar-gitAUR です。

設定

デフォルトの設定例は/etc/polybar/config.iniです。Polybarは、~/.config/polybar/config.iniまたは/etc/xdg/polybar/config.ini/etc/polybar/config.ini から最初に見つかったものに応じて設定ファイルをロードします。設定を編集したければ、/etc/polybar/config.iniから~/.config/polybar/config.ini にコピーして編集してください。

Polybar の実行

手動で実行するオプションのリストについては、polybar --help を参照してください。ウィンドウマネージャーのブートストラップルーチンを使用して Polybar を実行することをお勧めします。ウィンドウマネージャで実行 を参照してください。

設定例

基本的な Polybar の設定は以下のようになります。

[bar/mybar]
modules-right = date

[module/date]
type = internal/date
date = %Y-%m-%d%

mybar という名前のバーと、date というモジュールを定義しています。

デフォルトでは、Polybar は /etc/polybar/config.ini に多数の構成済みモジュールを含むサンプル設定もインストールします。

ウィンドウマネージャで実行

起動ロジックを含む 実行可能ファイル を作成します (例:$HOME/.config/polybar/launch.sh)

#!/bin/bash

# Terminate already running bar instances
killall -q polybar
# If all your bars have ipc enabled, you can also use
# polybar-msg cmd quit

# Launch Polybar, using default config location ~/.config/polybar/config.ini
polybar mybar 2>&1 | tee -a /tmp/polybar.log & disown

echo "Polybar launched..."

このスクリプトは、ウィンドウマネージャーを再起動すると Polybar も再起動されることを意味します。

起動時にウィンドウマネージャーによってこのスクリプトを実行するには、自動起動# ウィンドウマネージャのスタートアップ時 を参照してください。

マルチモニター

複数のモニターにバーを複製したい場合は、複数のバーを起動する必要があります。

起動スクリプトに次のような内容を追加します:

if type "xrandr"; then
  for m in $(xrandr --query | grep " connected" | cut -d" " -f1); do
    MONITOR=$m polybar --reload example &
  done
else
  polybar --reload example &
fi

次に、環境からモニターを読み取るように Polybar を設定します:

config.ini
[bar/example]
monitor = ${env:MONITOR:}
[..]

参照