「Quassel」の版間の差分

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=== 複数のクライアントからコアに接続する ===
 
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{{Pkg|quassel-core}} と {{Pkg|quassel-client}} をインストールしてください。
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{{Pkg|quassel-core}} と {{Pkg|quassel-client}} をインストールしてください。サーバーがヘッドレスの場合は、代わりに {{AUR|quassel-core-small}} をインストールして、X11 ライブラリなどの不要な依存関係を回避できます
   
 
証明書を生成 (証明書の有効期限は1年間で、期限が切れたら再度発行する必要があります。有効期限は -days を変えることで変更できます):
 
証明書を生成 (証明書の有効期限は1年間で、期限が切れたら再度発行する必要があります。有効期限は -days を変えることで変更できます):
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{{bc|# openssl req -x509 -nodes -days 365 -newkey rsa:4096 -keyout /var/lib/quassel/quasselCert.pem -out /var/lib/quassel/quasselCert.pem}}
 
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# openssl req -x509 -nodes -days 365 -newkey rsa:4096 -keyout /var/lib/quassel/quasselCert.pem -out /var/lib/quassel/quasselCert.pem
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# chown quassel:quassel /var/lib/quassel/quasselCert.pem
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自己署名証明書なので、フィールドには自由に入力することができます。
 
自己署名証明書なので、フィールドには自由に入力することができます。
   
ファイアウォールのポート 4242 を開いてください。
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[[ファイアウォール]] のポート {{ic|4242}} を開いてください。
   
 
コアを起動:
 
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クライアントを起動してコアに接続:
 
クライアントを起動してコアに接続:
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{{bc|$ quasselclient}}
 
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$ quasselclient
   
 
先に作成した証明書を承認してください。
 
先に作成した証明書を承認してください。
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コア側で IRC サーバーと IRC ニックネームを設定します。
 
コア側で IRC サーバーと IRC ニックネームを設定します。
   
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{{Note|コアに初めて接続するため、最初のユーザーアカウントをセットアップできるウィザードが表示されます。このウィザードが表示されない場合は、設定が間違っている可能性があります。以下のトラブルシューティングを参照してください。}}
{{Note|As this is the first time you connected to the core, you should see a wizard where you can set up the first user-account. If you do not get this wizard, your settings might be messed up, see troubleshooting below.}}
 
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バックエンドとして [[PostgreSQL]] を使用することを選択した場合は、quasselcore 用のデータベースとユーザーを作成する必要があります。
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[postgres]$ psql -c "CREATE USER quassel WITH PASSWORD <nowiki>'</nowiki>''myPassword''<nowiki>'</nowiki>;"
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[postgres]$ psql -c "CREATE DATABASE quassel WITH OWNER quassel ENCODING 'UTF8';"
   
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[https://bugs.quassel-irc.org/projects/quassel-irc/wiki/PostgreSQL Quassel wiki の PostgreSQL の説明] も参照してください。
設定が完了したら、システムの起動時に自動的に動作するように設定できます:
 
   
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すべてが機能したら、システム起動時に自動的に開始するように {{ic|quassel.service}} を [[有効化]] します。
{{bc|# systemctl enable quassel}}
 
   
 
== トラブルシューティング ==
 
== トラブルシューティング ==

2023年11月15日 (水) 17:50時点における版

Quassel (Quassel IRC と呼ばれることもあります) は2008年に開発されたクロスプラットフォームの IRC クライアントです。GPLv2 と GPLv3 のデュアルライセンスで、Oxygen Team によって提供されているグラフィカルデータはほとんどが LGPL でライセンスされています。Quassel のクライアント部分はユーザーインターフェイスとして Qt フレームワークを使っています。

構造

Quassel はサーバークライアントモデルによってクライアントとコアの2つに分割されています。また、コアを必要としない、公式クライアントのモノリシックバージョンも存在します。コア(サーバー)は実際に IRC ネットワークと通信を行うアプリケーションで、クライアントはコアとしか対話しません。これによって異なるクライアントで IRC ネットワークの同一のインスタンスを使うことができるようになっています。

インストール

基本的な使い方

一つのコンピュータから Quassel を使いたいだけの場合は quassel-monolithic パッケージをインストールしてください。

複数のクライアントからコアに接続する

quassel-corequassel-client をインストールしてください。サーバーがヘッドレスの場合は、代わりに quassel-core-smallAUR をインストールして、X11 ライブラリなどの不要な依存関係を回避できます。

証明書を生成 (証明書の有効期限は1年間で、期限が切れたら再度発行する必要があります。有効期限は -days を変えることで変更できます):

# openssl req -x509 -nodes -days 365 -newkey rsa:4096 -keyout /var/lib/quassel/quasselCert.pem -out /var/lib/quassel/quasselCert.pem
# chown quassel:quassel /var/lib/quassel/quasselCert.pem

自己署名証明書なので、フィールドには自由に入力することができます。

ファイアウォール のポート 4242 を開いてください。

コアを起動:

# systemctl start quassel

クライアントを起動してコアに接続:

$ quasselclient

先に作成した証明書を承認してください。

コア側で IRC サーバーと IRC ニックネームを設定します。

ノート: コアに初めて接続するため、最初のユーザーアカウントをセットアップできるウィザードが表示されます。このウィザードが表示されない場合は、設定が間違っている可能性があります。以下のトラブルシューティングを参照してください。

バックエンドとして PostgreSQL を使用することを選択した場合は、quasselcore 用のデータベースとユーザーを作成する必要があります。

[postgres]$ psql -c "CREATE USER quassel WITH PASSWORD 'myPassword';"
[postgres]$ psql -c "CREATE DATABASE quassel WITH OWNER quassel ENCODING 'UTF8';"

Quassel wiki の PostgreSQL の説明 も参照してください。

すべてが機能したら、システム起動時に自動的に開始するように quassel.service有効化 します。

トラブルシューティング

以前 quassel-monolithic を使用していた場合、設定がおかしくなることがあります。quasselcore を終了して、設定データベースをバックアップに移動してください:

$ mv ~/.config/quassel-irc.org/quassel-storage.sqlite ~/.config/quassel-irc.org/quassel-storage.sqlite.bak

そして quasselcore を起動してクライアントから接続すると、ウィザードが表示されます。全ての設定を再度入力してください。

参照