XScreenSaver
XScreenSaver は X Window System 用のスクリーンセーバーでありスクリーンロッカーです。
目次
インストール
xscreensaver パッケージをインストールしてください。
Arch Linux ロゴを使いたい場合は xscreensaver-arch-logoAUR パッケージをインストールしてください。
設定
ほとんどのオプションは xscreensaver-demo を実行することでユーザー個別に設定できます。xscreensaver-demo は設定を ~/.xscreensaver
に書き込むため、手動でファイルを書き換えても上書きされます。全ユーザー共通のオプションは /usr/share/X11/app-defaults/XScreenSaver
で定義されます。
XScreenSaver 5.22 から Xresources を使って XScreenSaver のユーザー設定を編集できるようになりました。テーマもサポートしています。バージョン 5.22 におけるデフォルト設定は [1] を参照してください。
DPMS と画面オフの設定
XScreenSaver はスクリーンの画面をオフにして電力を節約することができます (DPMS)。X には依存せず X の設定を上書きします。画面オフやスタンバイ、ディスプレイの電源オフなどを設定するには xscreensaver-demo を使うか、手動で設定ファイル (~/.xscreensaver
) を編集してください:
timeout: 1:00:00 cycle: 0:05:00 lock: False lockTimeout: 0:00:00 passwdTimeout: 0:00:30 fade: True unfade: False fadeSeconds: 0:00:03 fadeTicks: 20 dpmsEnabled: True dpmsStandby: 2:00:00 dpmsSuspend: 2:00:00 dpmsOff: 4:00:00
DPMS と画面オフは xscreensaver-demo を起動して Mode の設定で Disable Screen Saver を選択することで無効化できます。
使用方法
Xfce, LXDE, LXQt デスクトップ環境では XScreenSaver は自動的に起動するため設定は必要ありません。他の環境の場合は自動起動を見てください。
xscreensaver
をいますぐ起動して画面をロックするには以下のコマンドを実行:
$ xscreensaver-command --lock
サスペンド時にロック
電源管理#xss-lock を見てください。XScreenSaver のフェードアウト時間を0に設定すると良いでしょう。
ロック画面からユーザーを切り替える
デフォルトでは、xscreensaver のロック画面の "New Login" ボタンは /usr/bin/gdmflexiserver
を呼び出してユーザー切り替えができます。GDM や KDM を使っている場合はこれで問題ありません。LightDM など他のディスプレイマネージャでは別のコマンドが必要です。
~/.xscreensaver
に変更を加えても xscreensaver-demo から無視されるため、このセクションでは ~/.Xresources
を使います。
LXDM
LXDM のモード切り替えを使うには:
xscreensaver.newLoginCommand: lxdm -c USER_SWITCH
LightDM
LightDM のモード切替を使うには:
xscreensaver.newLoginCommand: dm-tool switch-to-greeter
ヒントとテクニック
メディアの再生中に無効化
mplayer/mpv
~/.mplayer/config
または ~/.mpv/config
に以下を追加:
heartbeat-cmd="xscreensaver-command -deactivate >&- 2>&- &"
Kodi
Kodi には XScreenSaver を無効化する機能がネイティブでありません。kodi-prevent-xscreensaverAUR パッケージをインストールしてください。
Flash
Flash には XScreenSaver を無効化する方法がありませんが lightsOn という名前のスクリプトは Firefox の Flash プラグインや Chromium の Flash プラグイン、MPlayer や VLC をサポートしています。
アニメーション壁紙
バックグラウンドで xscreensaver
を実行することで壁紙のように使えます。まず、背景 (ルートウィンドウ) を制御するプロセスを終了してください。
それから XScreenSaver の実行ファイル (/usr/lib/xscreensaver/
にあります) を探して -root
フラグを付けて実行してください:
$ /usr/lib/xscreensaver/glslideshow -root &
トラブルシューティング
# touch /var/log/xscreensaver.log
でログファイルを作成して Xresources で logFile を指定することで xscreensaver からログファイルに書き込みを行うように設定できます:
~/.Xresources
xscreensaver.logFile:/var/log/xscreensaver.log
logFile に詳細なデバッグ情報を出力させたい場合 -verbose
コマンドラインオプションを付けて xscreensaver を起動するか以下を ~/.Xresources
に追加してください:
~/.Xresources
xscreensaver.logFile:/var/log/xscreensaver.log xscreensaver.verbose:true