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{{Related|一般的な推奨事項}} |
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− | {{Related4|MacBook4,2 (late 2008)}} |
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{{Related4|MacBook5,2 (early-mid 2009)}} |
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{{Related4|MacBookPro7,1}} |
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{{Related4|MacBookPro8,1/8,2/8,3 (2011)}} |
{{Related4|MacBookPro8,1/8,2/8,3 (2011)}} |
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{{Related4|MacBookPro9,2 (Mid-2012)}} |
{{Related4|MacBookPro9,2 (Mid-2012)}} |
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{{Related|Apple Fusion Drive}} |
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− | MacBook (Air/Pro) に Arch Linux をインストールするのは他のコンピュータに Arch をインストールするのと大して変わりはありません。とはいえ、MacBook 固有のハードウェア設定のため、説明を分ける必要がある特別な注意事項が多少存在します。Arch Linux 一般の情報は、[[インストール |
+ | MacBook (12"/Air/Pro) に Arch Linux をインストールするのは他のコンピュータに Arch をインストールするのと大して変わりはありません。とはいえ、MacBook 固有のハードウェア設定のため、説明を分ける必要がある特別な注意事項が多少存在します。Arch Linux 一般の情報は、[[インストールガイド]]を参照してください。このページでは Linux カーネルでサポートされているハードウェアを使っている Apple のコンピュータにおけるインストールの説明を入れています。機種ごとの注意事項やトラブルシューティングなどは (ページ右上の) '関連'ページを見て下さい。 |
== 概要 == |
== 概要 == |
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具体的に言うと、MacBook で Arch Linux をインストールする手順は以下の通りになります: |
具体的に言うと、MacBook で Arch Linux をインストールする手順は以下の通りになります: |
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− | # '''[[# |
+ | # '''[[#ファームウェアのアップデート|ファームウェアのアップデート]]''': アップデートを行うことでエラーが減りハードウェアの新しい機能が使えるようになるはずです。 |
− | # '''[[#Mac OS X のインストールとファームウェアのアップデート|ファームウェアのアップデート]]''': アップデートを行うことでエラーが減りハードウェアの新しい機能が使えるようになるはずです。 |
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# '''[[#パーティション|パーティション]]''': このステップでは OS X パーティションを縮小または削除して Arch Linux のためのパーティションを作成します。 |
# '''[[#パーティション|パーティション]]''': このステップでは OS X パーティションを縮小または削除して Arch Linux のためのパーティションを作成します。 |
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+ | # '''[[#ブートローダーの設定|ブートローダーの設定]]''': 新しいパーティションを起動できる状態にします。 |
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# '''[[#インストール|Arch Linux のインストール]]''': 実際にインストールを行います。 |
# '''[[#インストール|Arch Linux のインストール]]''': 実際にインストールを行います。 |
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− | # '''[[#インストール後の設定|インストール後の設定]]''': MacBook |
+ | # '''[[#インストール後の設定|インストール後の設定]]''': MacBook 特有の設定。 |
+ | == ファームウェアのアップデート == |
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− | {{Tip|rEFIt は (Mac を含む) EFI ファームウェアのコンピュータ向けの人気のブートローダーです。インストールの間ならいつでもインストールすることが可能です。詳しい説明は [[#rEFIt]] を見て下さい。}} |
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+ | Arch Linux をインストールする前に、MacBook の最新ファームウェアアップデートがインストールされているか確認してください。ファームウェアのアップデートには macOS が必要です。macOS で App Store を開いてアップデートがないか確認してください。アップデートを実行したら、コンピューターを再起動して、再度、他にアップデートがないか確認してください。 |
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− | == Mac OS X のインストールとファームウェアのアップデート == |
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+ | {{Note|macOS をアンインストールしたい場合は [https://support.apple.com/en-us/HT204904 Apple] の資料を参照してください。}} |
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− | OS X をインストールする方法については [http://www.apple.com Apple] による資料を参照してください。OS X をインストールしたら、''アップルメニュー > ソフトウェアアップデート'' を開き、全てのソフトウェアを更新しましょう。ソフトウェアアップデートを実行した時は、コンピュータを再起動する必要があります。再起動後、'''ソフトウェアアップデート'''をもう一度実行して全ての更新がインストールされたことを確認してください。 |
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− | + | MacBook ファームウェアのアップデートは macOS からしかインストールできないので、macOS はアンインストールしないことを推奨します。macOS を完全に削除する場合、Linux で[[#カラープロファイル|カラープロファイル]]を設定するのに必要になるファイルをバックアップしてください: |
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+ | /Library/ColorSync/Profiles/Displays/* |
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+ | バックアップしたら[[#パーティション|パーティション]]セクションに進んでください。 |
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− | /System/Library/Extensions/IOUSBFamily.kext/Contents/PlugIns/AppleUSBVideoSupport.kext/Contents/MacOS/AppleUSBVideoSupport |
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− | |||
− | 後で iSight を使うのにこのファイルが必要になります。 |
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− | |||
− | {{Note|FaceTime HD ウェブカメラを使用するデバイス (MacBookAir5,1/5,2/6,1/6,2) では事情が異なります。カメラのサポートはまだ Linux カーネルにないためです。}} |
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− | |||
− | /Library/ColorSync/Profiles/Displays/<FILES HERE> |
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− | |||
− | [[#カラープロファイル|カラープロファイル]]を調整するにはこのファイルが必要です。 |
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== パーティション == |
== パーティション == |
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− | インストールの次のステップはハードドライブの再パーティションです。通常の方法で |
+ | インストールの次のステップはハードドライブの再パーティションです。通常の方法で macOS をインストールした場合、ドライブは GPT フォーマットとなり以下のパーティションが含まれているはずです: |
* '''EFI''': ディスクの最初にある 200 MB のパーティション。パーティションツールによっては '''msdos''' や '''FAT''' と認識されることがあり通常は ''#1'' とラベル付けされます。 |
* '''EFI''': ディスクの最初にある 200 MB のパーティション。パーティションツールによっては '''msdos''' や '''FAT''' と認識されることがあり通常は ''#1'' とラベル付けされます。 |
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− | * '''Mac OS X''': ディスクの残り容量全てを占めている |
+ | * '''Mac OS X''': ディスクの残り容量全てを占めているパーティション ([[ファイルシステム|HFS+]])。通常は ''#2'' とラベルが設定されます。 |
− | * '''Recovery''': リカバリ |
+ | * '''Recovery''': リカバリパーティション (Mac OS X 10.7 以上のみ)。macOS からは遮蔽されていますが、パーティションツールから確認できます。 |
− | {{Note|あなたの使っているハードウェアに Fusion Drive が入っている場合は [[Apple Fusion Drive]] のページを見る良いでしょう。}} |
+ | {{Note|あなたの使っているハードウェアに Fusion Drive が入っている場合は [[Apple Fusion Drive]] のページを見ると良いでしょう。}} |
インストールしたいオペレーションシステムの数によってパーティションの方法は変わります。このページでは以下の選択肢を説明しています: |
インストールしたいオペレーションシステムの数によってパーティションの方法は変わります。このページでは以下の選択肢を説明しています: |
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=== Arch Linux のみ === |
=== Arch Linux のみ === |
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− | 一番簡単です。Arch Linux がインストールできる他のハードウェアと同じようにパーティションをすれば、ほとんど上手くいきます。 |
+ | 一番簡単です。Arch Linux がインストールできる他のハードウェアと同じようにパーティションをすれば、ほとんど上手くいきます。[[インストールガイド]]を見てください。 |
− | EFI モード (推奨) もしくは bios 互換モードで起動することができますが、よくわからない場合は EFI を選択してください。 |
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+ | {{Note|特筆すべきは MacBook のファームウェアの起動音です。このサウンドをオフにするには: インストールを始める前に OS X でボリュームを'''ミュートにしてください'''。MacBook のファームウェアは (可能であれば) OS X の値を使います。OS X パーティションを取り除くと、マシンのファームウェアを簡単に更新する方法がなくなるので注意してください。外付けドライブを使って OS X を起動する必要があります。}} |
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− | EFI を使ってインストールするには、[[Unified Extensible Firmware Interface#ISO から UEFI ブータブル USB を作成する|EFI ブータブルメディアを作成する手順]]に従って下さい。完了したら EFI モードで USB キーがちゃんと起動しているかどうかを [[Unified Extensible Firmware Interface#UEFI 変数|EFI カーネル変数をチェック]]して確認してください。EFI パーティションは vfat ではなく {{ic|hfsplus}} ファイルシステム ({{Pkg|hfsprogs}}) でフォーマットする必要があります。そうしないと {{AUR|mactel-boot}} が失敗します。Macbook では [[Unified Extensible Firmware Interface#efibootmgr|efibootmgr は使用できません]]。 |
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+ | 完全なディスク暗号化を設定したい場合、[[Dm-crypt/システム全体の暗号化]]を見てください。 |
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− | ==== EFI ==== |
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+ | {{ic|/home}} パーティションを分割したり、暗号化や LVM を使わないシンプルな例だと以下のようになります: |
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− | * '''cgdisk''' ({{Pkg|gptfdisk}} パッケージ) を実行してください。 |
||
− | * 必要なパーティションを作成してください。 |
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− | |||
− | {{Note| |
||
− | * スワップパーティションは任意です。RAM が 4GB 以上あるマシンでは、スワップパーティションがないほうが良いパフォーマンスを期待できます。また、後で'''スワップファイル'''を作ることも可能です、[[スワップ#スワップファイル|スワップファイル]]を参照してください。 |
||
− | * パーティションに関する詳細は、[[パーティショニング]]を見て下さい。 |
||
− | * 2014年8月現在 {{pkg|refind-efi}} にはバグが存在し EFI パーティションが {{ic|/boot}} にマウントされていると {{ic|refind-install}} を実行することができません。({{pkg|gummiboot}} など) 他のブートローダーにはこのような問題はなく {{ic|/boot}} から {{ic|/boot/efi}} を分割する必要はありません。 |
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− | }} |
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− | シンプルな例 (LVM や crypto なし): |
||
partition mountpoint size type label |
partition mountpoint size type label |
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− | /dev/sda1 /boot |
+ | /dev/sda1 /boot 200MiB vfat EFI |
− | /dev/sda2 / |
+ | /dev/sda2 /swap adjust swap swap |
− | /dev/sda3 |
+ | /dev/sda3 / remain ext4 root |
− | /dev/sda4 / 10GiB ext4 root |
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− | /dev/sda5 /home remain. ext4 home |
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− | |||
− | * 完了したら、[[#インストール]] に進んで下さい。 |
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− | |||
− | ==== BIOS 互換 ==== |
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− | |||
− | * インストールメディアを起動して tty を切り替えて下さい。 |
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− | * '''parted''' を起動して下さい。パーティションテーブルを '''msdos''' に変更してから通常通りにパーティションしてください。GRUB は GPT に対応しています。 |
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− | |||
− | * 必要なパーティションを作成してください。 |
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− | |||
− | * 完了したら、[[#インストール]] に進んで下さい。 |
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=== Mac OS X と Arch Linux === |
=== Mac OS X と Arch Linux === |
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107行目: | 77行目: | ||
OS X と Arch Linux が共存するようにハードドライブをパーティションするには、OS X のパーティショニングツールを使ってから Arch Linux のツールで仕上げをするのが一番簡単な方法です。 |
OS X と Arch Linux が共存するようにハードドライブをパーティションするには、OS X のパーティショニングツールを使ってから Arch Linux のツールで仕上げをするのが一番簡単な方法です。 |
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+ | {{Warning|OS X のパーティションを FileVault 2 で暗号化している場合、パーティションを作成する前にディスク暗号化を無効化してください。FileVault 2 は OS X のパーティションを縮めた後で再度有効にすることができます。}} |
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− | {{Warning|この方法は OS X をクリーンインストールした後にするのが強く推奨されます。以下の方法を既存のシステムで行うと予期せぬ結果を招くおそれがあります。}} |
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− | |||
− | {{Note|問題が発生する場合は、[http://gparted.sourceforge.net/ gparted] を使ってみて下さい (Disk Utility や cgdisk を''使わない'')。gparted は OS X パーティションを縮小してインストールのための Linux パーティションを作成できます。}} |
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'''手順''': |
'''手順''': |
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* OS X で、'''Disk Utility.app''' を実行してください ({{ic|/Applications/Utilities}} にあります)。 |
* OS X で、'''Disk Utility.app''' を実行してください ({{ic|/Applications/Utilities}} にあります)。 |
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− | |||
* 左のカラムからパーティションするドライブを選択してください (パーティションではありません)。右の'''パーティション'''タブをクリックしてください。 |
* 左のカラムからパーティションするドライブを選択してください (パーティションではありません)。右の'''パーティション'''タブをクリックしてください。 |
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+ | * '''+''' ボタンを押して新しいパーティションを追加して、OS X 用に残したい容量と新しいパーティション用の容量を決めてください。新しいパーティションは Arch Linux でフォーマットするため、パーティションタイプは何でもかまいません。 |
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+ | * 上記の作業が完了したら、次で進みます。パーティションが作成できない場合、OS X の中からパーティションを修復する必要があります。 |
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+ | * {{ic|Alt}} を押しながらパソコンを起動して Arch のインストールメディアや[[USB インストールメディア|ライブ USB]] を起動してください。そして[[#インストール]]に進んでください。 |
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+ | 新しく作成したパーティションは Arch のインストールメディアの中からリサイズできます。 |
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− | * '''ボリュームスキーム'''からリサイズするボリュームを選択してください。 |
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+ | {{Tip|スワップを使いたい場合、スワップパーティションを作成する代わりに[[スワップファイル]]を使用することができます。また、[[LVM]] を設定して新しく作成したパーティションをコンテナとして使うこともできます。}} |
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− | * OS X パーティションと Arch Linux パーティションにそれぞれ容量をどれくらい割り当てるか決めて下さい。ソフトウェアアプリケーションやファイルの数にもよりますが、標準的な OS X のインストールには 15-20 GiB が必要だということを覚えておいて下さい。 |
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− | |||
− | * 最後に、サイズのところに OS X パーティションに割り当てる新しい (縮小した) サイズを入力して'''適用'''をクリックします。これで空きスペースから新しいパーティションが作成されます。このパーティションは後で削除します。 |
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− | |||
− | {{Note|OS X と Arch Linux で共有パーティションを作りたい場合は、ここで追加の手順が必要になります。[[#HFS パーティションの共有]] を見て下さい。}} |
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− | |||
− | * 上記作業が完了したら、次に進んで下さい。もし失敗した場合は、先に OS X の中からパーティションを修復する必要があるかもしれません。 |
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− | |||
− | * ブート中に alt キーを押して Arch インストール CD を起動して下さい。あなたが選択したブート方法によって以下の方法のどちらかに従って下さい。 |
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==== EFI ==== |
==== EFI ==== |
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132行目: | 94行目: | ||
* '''cgdisk''' を実行してください。 |
* '''cgdisk''' を実行してください。 |
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− | * Disk Utility.app で作成したパーティションを削除して Arch Linux に必要なパーティションを作成してください。OS X ではパーティションの後に 128 MiB の隙間があると良いので、最後の Mac OS X パーティションの後に最初のパーティションを作成する際、cgdisk がパーティションの最初のセクターを聞いた時に '''+128M''' と入力してください。シンプルな例 (LVM や crypto なし): |
+ | * Disk Utility.app で作成したパーティションを削除して Arch Linux に必要なパーティションを作成してください。OS X ではパーティションの後に 128 MiB の隙間があると良いので、最後の Mac OS X パーティションの後に最初のパーティションを作成する際、cgdisk がパーティションの最初のセクターを聞いた時に '''+128M''' と入力してください。Apple のパーティションポリシーに関する詳細は [https://developer.apple.com/library/mac/technotes/tn2166/_index.html#//apple_ref/doc/uid/DTS10003927-CH1-SUBSECTION5 こちら] を読んでください。シンプルな例 (LVM や crypto なし): |
{{Note| |
{{Note| |
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* スワップパーティションは任意です。RAM が 4GB 以上あるマシンでは、スワップパーティションがないほうが良いパフォーマンスを期待できます。また、後で'''スワップファイル'''を作ることも可能です、[[スワップ#スワップファイル|スワップファイル]]を参照してください。 |
* スワップパーティションは任意です。RAM が 4GB 以上あるマシンでは、スワップパーティションがないほうが良いパフォーマンスを期待できます。また、後で'''スワップファイル'''を作ることも可能です、[[スワップ#スワップファイル|スワップファイル]]を参照してください。 |
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− | * 一番楽なデュアルブートの選択肢は OSX の中から root ディレクトリ (install.sh のデフォルト) に |
+ | * 一番楽なデュアルブートの選択肢は OSX の中から root ディレクトリ (install.sh のデフォルト) に [[rEFInd]] をインストールすることです。その後、インストールの tarball からドライバーフォルダを新しい refind の場所にコピーして、{{ic|refind.conf}} の {{ic|scan_all_linux_kernels}} と {{ic|also_scan_dirs}} オプションの行をアンコメントしてください。ブートオプションの設定は Arch の {{ic|/boot}} ディレクトリにある {{ic|refind_linux.conf}} から行えます。 |
* Apple のブートローダーから GRUB を起動できるようにするには、小さな hfs+ のパーティションを作成してください (便宜上、その後 OS X を使って Disk Utility.app でフォーマットしてください)。GRUB EFI のインストール手順に従ってから、 {{ic|/boot/efi}} ディレクトリを作成した hfs+ パーティションにマウントしてください。最後に、OS X で再度そのパーティションを bless して完了です。これで GRUB がデフォルトのブートオプションに設定されます (起動時に alt を押すことで mac のブートオプション画面が出ます。http://mjg59.dreamwidth.org/7468.html を見て下さい)。 |
* Apple のブートローダーから GRUB を起動できるようにするには、小さな hfs+ のパーティションを作成してください (便宜上、その後 OS X を使って Disk Utility.app でフォーマットしてください)。GRUB EFI のインストール手順に従ってから、 {{ic|/boot/efi}} ディレクトリを作成した hfs+ パーティションにマウントしてください。最後に、OS X で再度そのパーティションを bless して完了です。これで GRUB がデフォルトのブートオプションに設定されます (起動時に alt を押すことで mac のブートオプション画面が出ます。http://mjg59.dreamwidth.org/7468.html を見て下さい)。 |
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* パーティションに関する詳細は、[[パーティショニング]]を見て下さい。 |
* パーティションに関する詳細は、[[パーティショニング]]を見て下さい。 |
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149行目: | 111行目: | ||
/dev/sda7 / 10GiB ext4 root |
/dev/sda7 / 10GiB ext4 root |
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/dev/sda8 /home remaining ext4 home |
/dev/sda8 /home remaining ext4 home |
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− | |||
− | * 完了したら、[[#インストール]] に進んで下さい。 |
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==== BIOS 互換 ==== |
==== BIOS 互換 ==== |
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* ここで、コンピュータを再起動して rEFIt でハードドライブのパーティションテーブルを修正してください (これをしていないと、Mac が Linux のパーティションを認識できるように後で GRUB を再インストールする必要が生じることがあります)。rEFIt のメニューが表示されたら、'''update partition table''' を選択して、Y を押して下さい。そして再起動します。 |
* ここで、コンピュータを再起動して rEFIt でハードドライブのパーティションテーブルを修正してください (これをしていないと、Mac が Linux のパーティションを認識できるように後で GRUB を再インストールする必要が生じることがあります)。rEFIt のメニューが表示されたら、'''update partition table''' を選択して、Y を押して下さい。そして再起動します。 |
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− | |||
− | * 完了したら、[[#インストール]] に進んで下さい。 |
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=== Mac OS X, Windows XP, Arch Linux のトリプルブート === |
=== Mac OS X, Windows XP, Arch Linux のトリプルブート === |
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216行目: | 174行目: | ||
# reboot |
# reboot |
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− | * これで完了です。[[#インストール]] |
+ | * これで完了です。[[#インストール]]に進むことができますが、[[#GRUB を EFI パーティションに直接インストールする]]を読んでおいて下さい。 |
− | == |
+ | == ブートローダーの設定 == |
+ | |||
+ | === systemd-boot で Apple のブートローダーを使う (推奨) === |
||
+ | |||
+ | Apple の EFI ブートローダーは [[EFI システムパーティション]]に存在する {{ic|/EFI/BOOT/BOOTX64.EFI}} という {{ic|.efi}} ファイルを読み込みます。幸いにも、[[systemd-boot]] バイナリがデフォルトでインストールされる場所と同じであるため、''systemd-boot'' を使用して Linux を簡単に起動できます。 |
||
+ | * まず、EFI システムパーティションが {{ic|/boot}} にマウントされていることを確認してください。 |
||
+ | * 通常通りに[[#インストール]]を行います。 |
||
+ | * Chroot 完了の中から、以下のコマンドを実行して ''systemd-boot'' をインストールします: |
||
+ | {{bc|1=# bootctl --path=/boot install}} |
||
+ | 上記のコマンドは ''systemd-boot'' バイナリを {{ic|/boot/EFI/BOOT/BOOTX64.EFI}} にコピーして ''systemd-boot'' をデフォルトの EFI アプリケーション (デフォルトのブートエントリ) として EFI ブートマネージャに追加します。 |
||
+ | * [[systemd-boot#設定]]に書かれている手順に従ってブートローダーを設定します。 |
||
+ | 再起動したら、MacBook が起動している間に Option キーを押すことで Apple Boot Manager が表示され、ブートオプションとして Arch Linux が選択できるはずです ({{ic|EFI Boot}} と表示されます)。 |
||
+ | |||
+ | {{Tip|Arch Linux と OS X を共存させる場合、OS X のシステム設定からデフォルトのブート OS を変更することができます。Arch Linux がブートオプションとして表示されない場合、ブートオプションを選択する前に OS X から EFI システムパーティションをマウントしてください: {{ic|$ diskutil mount disk0s1}}。}} |
||
+ | |||
+ | === GRUB で Apple のブートローダーを使う === |
||
+ | |||
+ | UEFI でありながらも、MacBook の EFI ブートローダーは起動するのに EFI パーティションを使用しません [http://refit.sourceforge.net/myths/]。代わりに、内部・外部ドライブに含まれている .efi ファイルを検索して、特定の条件が満たされている場合にブートオプションとして表示します。例えば、MacBook は既存の OS X 環境を以下の条件で検知します: |
||
+ | * パーティションが HFS+ でフォーマットされていること。 |
||
+ | * パーティションの ID が {{ic|af00}} であること。 |
||
+ | * パーティションのルートディレクトリに {{ic|mach_kernel}} という名前のファイルが存在すること。 |
||
+ | * パーティションの中の {{ic|/System/Library/CoreServices}} ディレクトリに {{ic|boot.efi}} ファイルが存在すること。 |
||
+ | |||
+ | つまり Arch Linux 環境を MacBook のブートローダーから自動的に認識させることが可能です。さらに、HFS+ で {{ic|/boot}} パーティションが正しくフォーマットされていれば EFI システムパーティションに手を加える必要はありません。OS X と上手く共存しつつ [[rEFInd]] などの他のブートローダーを利用しなくてもよくなります。ただし、手動で設定しなければなりません。以下は GRUB を使って設定を行う手順です: |
||
+ | * まず、新しい Arch 環境をインストールする際に、{{ic|/boot}} パーティションを作成してください。Arch ISO では様々なツールが使えます (例: [[cgdisk]])。 |
||
+ | * カーネルを保存するためにパーティションの容量は ~250 MB 程度必要です。パーティションのタイプは Apple HFS/HFS+ に設定してください (fdisk/cgdisk では {{ic|Apple HFS/HFS+}}、gdisk では {{ic|af00}} と表示されます)。 |
||
+ | * Arch のインストール ISO には {{AUR|hfsprogs}} パッケージが含まれていないため、新しいパーティションを HFS+ でフォーマットする前にインストール環境の中でパッケージをインストールしてください: |
||
+ | # pacman -Sy hfsprogs |
||
+ | # modprobe hfsplus |
||
+ | # mkfs.hfsplus /dev/sd'''X''' -v "Arch Linux" |
||
+ | |||
+ | {{Note|{{ic|/dev/sd'''X'''}} は適切なデバイスに置き換えてください。}} |
||
+ | |||
+ | * 完了したら[[#インストール]]に進んでください。 |
||
+ | |||
+ | {{Warning|chroot 環境の中で、新しくインストールした環境の中でも必ず {{AUR|hfsprogs}} パッケージをインストールしてください。パッケージをインストールした後、chroot 環境の中で initramfs を再生成してください: {{ic|# mkinitcpio -p linux}}。}} |
||
+ | |||
+ | * chroot 環境に入ったら、{{Pkg|grub}} と {{Pkg|efibootmgr}} パッケージをインストールしてください。以下のコマンドで GRUB EFI アプリケーションが {{ic|/boot/EFI/arch/System/Library/CoreServices/boot.efi}} にインストールされ、モジュールが {{ic|/boot/grub/x86_64-efi}} にインストールされます: |
||
+ | # grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot |
||
+ | |||
+ | その後、標準の設定ファイルを作成してください: |
||
+ | # grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg |
||
+ | |||
+ | {{ic|/System/Library/CoreServices}} ディレクトリが {{ic|/boot/EFI/}} フォルダのサブディレクトリとして扱われないため {{ic|boot.efi}} のディレクトリ構造が正しくありません。MacBook のブートローダーから認識されるように {{ic|boot.efi}} スタブの場所を変更する必要があります: |
||
+ | # mv /boot/EFI/arch/System/ /boot/ |
||
+ | # rm -r /boot/EFI/ |
||
+ | |||
+ | そしてダミーの {{ic|mach_kernel}} ファイルを作成: |
||
+ | # touch /boot/mach_kernel |
||
+ | |||
+ | その後、以下のファイルを作成してください: |
||
+ | |||
+ | {{hc|1=/boot/System/Library/CoreServices/SystemVersion.plist|2= |
||
+ | <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> |
||
+ | <plist version="1.0"> |
||
+ | <dict> |
||
+ | <key>ProductBuildVersion</key> |
||
+ | <string></string> |
||
+ | <key>ProductName</key> |
||
+ | <string>Linux</string> |
||
+ | <key>ProductVersion</key> |
||
+ | <string>Arch Linux</string> |
||
+ | </dict> |
||
+ | </plist>}} |
||
+ | |||
+ | 再起動したら Option キーを押し続けることで Apple Boot Manager が表示され、ブートオプションとして Arch Linux が選択できるはずです。Arch Linux を選択すると GRUB が起動します。 |
||
+ | |||
+ | {{Tip|インストール後、任意で MacBook ブートローダーにカスタムアイコンを表示させることができます。{{Pkg|wget}}, {{Pkg|librsvg}}, {{Pkg|libicns}} パッケージをインストールして、以下のコマンドを実行してください: |
||
+ | $ wget -O /tmp/archlinux.svg https://www.archlinux.org/logos/archlinux-icon-crystal-64.svg |
||
+ | $ rsvg-convert -w 128 -h 128 -o /tmp/archlogo.png /tmp/archlinux.svg |
||
+ | $ sudo png2icns /boot/.VolumeIcon.icns /tmp/archlogo.png |
||
+ | $ rm /tmp/archlogo.png |
||
+ | $ rm /tmp/archlinux.svg |
||
+ | 上記のコマンドの中で使っている Arch ロゴは好きなアイコンに置き換えられます。 |
||
+ | }} |
||
=== GRUB を EFI パーティションに直接インストールする === |
=== GRUB を EFI パーティションに直接インストールする === |
||
253行目: | 285行目: | ||
{{Pkg|grub}} をインストールして boot パーティションがハードディスクに GPT としてあるか確認して、基本の Arch インストール作業は完了です。 |
{{Pkg|grub}} をインストールして boot パーティションがハードディスクに GPT としてあるか確認して、基本の Arch インストール作業は完了です。 |
||
− | [[GRUB#UEFI システム |
+ | [[GRUB#UEFI システム]]より: |
UEFI システムパーティションは GRUB のインストールスクリプトが検出できるように {{ic|/boot/efi/}} にマウントする必要があります: |
UEFI システムパーティションは GRUB のインストールスクリプトが検出できるように {{ic|/boot/efi/}} にマウントする必要があります: |
||
282行目: | 314行目: | ||
=== コンパイル === |
=== コンパイル === |
||
− | 機種によっては EFI_ARCH を i386 に設定する必要があります。 |
+ | 機種によっては {{ic|EFI_ARCH}} を i386 に設定する必要があります。 |
bzr branch --revision -2 bzr://bzr.savannah.gnu.org/grub/trunk/grub grub |
bzr branch --revision -2 bzr://bzr.savannah.gnu.org/grub/trunk/grub grub |
||
cd grub |
cd grub |
||
296行目: | 328行目: | ||
== インストール == |
== インストール == |
||
− | {{Note|このセクションは Mac OS X を Arch Linux と共存させたい場合にのみ必要になります。そうでない場合は、公式インストールガイドの手順に従って、[[#インストール後の設定]] |
+ | {{Note|このセクションは Mac OS X を Arch Linux と共存させたい場合にのみ必要になります。そうでない場合は、公式インストールガイドの手順に従って、[[#インストール後の設定]]まで進んで下さい。}} |
* Arch Linux インストール CD もしくは必要に応じて最新の [[Archboot]] iso (非公式) から起動してください。Apple の UEFI で起動できる USB を作るには、[[Unified_Extensible_Firmware_Interface#ISO から UEFI ブータブル USB を作成する|UEFI ブータブル USB を作成する]]手順に従う必要があります。 |
* Arch Linux インストール CD もしくは必要に応じて最新の [[Archboot]] iso (非公式) から起動してください。Apple の UEFI で起動できる USB を作るには、[[Unified_Extensible_Firmware_Interface#ISO から UEFI ブータブル USB を作成する|UEFI ブータブル USB を作成する]]手順に従う必要があります。 |
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* [[インストールガイド]]に則ってインストールを進めて下さい。ただし以下の箇所は別です: |
* [[インストールガイド]]に則ってインストールを進めて下さい。ただし以下の箇所は別です: |
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− | ** [[ |
+ | ** [[インストールガイド#パーティション|ハードドライブの準備]]では、[[インストールガイド#パーティションのフォーマット|パーティションのフォーマット]]と[[インストールガイド#パーティションのマウント|ファイルシステムのマウントポイントの設定]]だけを行なって下さい。適切なパーティションを割り当てるように注意してください。[[#パーティション]]に従っていればパーティションは既に作成されているはずです。 |
− | ** '''(EFI で起動する場合''') [[インストールガイド#ブートローダー |
+ | ** '''(EFI で起動する場合''') [[インストールガイド#ブートローダー|ブートローダーをインストール]]した後、インストーラーを終了して [[GRUB]] をインストールしてください。 |
− | ** '''(BIOS 互換で起動する場合)''' [[インストールガイド#ブートローダー |
+ | ** '''(BIOS 互換で起動する場合)''' [[インストールガイド#ブートローダー|ブートローダーをインストール]]した後、{{ic|menu.lst}} ファイルを編集して {{ic|1=reboot=pci}} を '''kernel''' 行の最後に追加してください、例: {{bc|1=kernel /vmlinuz-linux root=/dev/sda5 ro reboot=pci}} これで MacBook が Arch から正しく再起動できるようになります。 |
− | ** '''(BIOS 互換で起動する場合)''' [[インストールガイド#ブートローダー |
+ | ** '''(BIOS 互換で起動する場合)''' [[インストールガイド#ブートローダー|ブートローダーのインストール]]では、{{ic|/boot}} があるパーティションに GRUB をインストールしてください。 {{Warning|GRUB を {{ic|/dev/sda}} にインストールしないでください。これをしてしまうとインストール後の環境が不安定になります。}} |
− | ** [[インストールガイド#システムの設定|システムの設定]]では、/etc/mkinitcpio.conf を編集して ''autodetect'' フックの後のどこかに ''keyboard'' フックを追加してください。これで Arch が起動する前にキーボードを使う必要があるときにキーボードのドライバーがロードされます (例: [[LUKS]] パスワードを入力したりトラブルシューティングのシェルを使う場合など)。 |
+ | ** [[インストールガイド#システムの設定|システムの設定]]では、{{ic|/etc/mkinitcpio.conf}} を編集して ''autodetect'' フックの後のどこかに ''keyboard'' フックを追加してください。これで Arch が起動する前にキーボードを使う必要があるときにキーボードのドライバーがロードされます (例: [[LUKS]] パスワードを入力したりトラブルシューティングのシェルを使う場合など)。 |
* インストール作業が完了したら、コンピュータを再起動してください。 |
* インストール作業が完了したら、コンピュータを再起動してください。 |
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315行目: | 347行目: | ||
* Mac OS X と Arch Linux のデュアルブートをする場合、システムの起動時に alt (option) キーを押すことで Mac ブートローダーを使って起動する OS を選択します。 |
* Mac OS X と Arch Linux のデュアルブートをする場合、システムの起動時に alt (option) キーを押すことで Mac ブートローダーを使って起動する OS を選択します。 |
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− | |||
− | === Arch Linux だけのインストールにおける追加の手順 === |
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− | |||
− | GRUB はやや複雑で EFI 環境の rEFInd よりもわかりにくいため、基本的に rEFInd が推奨です。また、ブータブルデバイスが接続されているとき、rEFInd はブータブルデバイスのエントリを追加するため、設定を更新したときにリビルド・再配置が必要なく、破損したシステムをレスキューするのが楽になります。 |
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− | |||
− | ==== rEFInd ==== |
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− | |||
− | {{Note|2013 MBA でテスト済みです。古いモデルで動かない理由はありません。}} |
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− | |||
− | * [extra] から [https://www.archlinux.org/packages/extra/x86_64/refind-efi/ rEFInd] をインストールしてください。 |
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− | * rEFInd を EFI パーティションにインストールしてください: |
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− | # refind-install |
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− | * /boot にある linux イメージの設定ファイルを作成してください: |
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− | # refind-mkrlconf |
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− | * カーネルパラメータを追加する必要があるときは {{ic|/boot/refind_linux.conf}} を編集してください。 |
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− | * [https://aur.archlinux.org/packages/mactel-boot/ mactel-boot] を使って rEFInd をデフォルトのブートローダーに設定する必要があるかもしれません。 |
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== インストール後の設定 == |
== インストール後の設定 == |
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346行目: | 362行目: | ||
$ lspci | grep VGA |
$ lspci | grep VGA |
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− | * '''intel''' を含む文字列が表示された場合、 |
+ | * '''intel''' を含む文字列が表示された場合、[[Intel Graphics]] を読んでください。 |
* '''nVidia''' が返される場合、[[NVIDIA]] を読んで下さい。 |
* '''nVidia''' が返される場合、[[NVIDIA]] を読んで下さい。 |
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354行目: | 370行目: | ||
===== NVIDIA ノート ===== |
===== NVIDIA ノート ===== |
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+ | {{Tip|EFI モードで OS をインストールしたのに NVIDIA のバイナリドライバーが BIOS モードでしか動作しない場合 (EFI ブートで黒画面になるなど)、次のページを見てください: https://askubuntu.com/a/613573/492886 。}} |
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− | {{Tip|MBP 6.2 - プロプライエタリの [[NVIDIA]] ドライバーでは、ハードウェアによるビデオデコードのための [[NVIDIA#Pure Video HD を有効にする (VDPAU/VAAPI)|PureVideo HD]] がサポートされています。}} |
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NVIDIA のグラフィックカードが搭載された MacBook では、バックライトを正しく動作させるために [[AUR]] の {{AUR|nvidia-bl}} パッケージが必要になるかもしれません。 |
NVIDIA のグラフィックカードが搭載された MacBook では、バックライトを正しく動作させるために [[AUR]] の {{AUR|nvidia-bl}} パッケージが必要になるかもしれません。 |
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360行目: | 376行目: | ||
{{Tip| |
{{Tip| |
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* nvidia-bl をインストールしてもバックライトの操作ができない場合、apple_bl カーネルモジュールを[[カーネルモジュール#ブラックリスト|ブラックリスト]]に入れて下さい。 |
* nvidia-bl をインストールしてもバックライトの操作ができない場合、apple_bl カーネルモジュールを[[カーネルモジュール#ブラックリスト|ブラックリスト]]に入れて下さい。 |
||
+ | * 輝度の制御ができない場合、{{ic|/etc/modprobe.d/nvidia_bl.conf}} で {{ic|1=options nvidia_bl max_level=0x1ffff shift=11}} をアンコメントしてください。 |
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* もしくは、{{AUR|pommed-light}} パッケージを使うことを選ぶこともできます。この場合、希望する明るさのレベルに応じて {{ic|/etc/pommed.conf.mactel}} の step 設定を 5000-10000 のあたりに変更すると良いでしょう。最大輝度は 80000 前後です。}} |
* もしくは、{{AUR|pommed-light}} パッケージを使うことを選ぶこともできます。この場合、希望する明るさのレベルに応じて {{ic|/etc/pommed.conf.mactel}} の step 設定を 5000-10000 のあたりに変更すると良いでしょう。最大輝度は 80000 前後です。}} |
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− | |||
− | ===== MacbookPro 5.5, NVIDIA とセカンダリディスプレイ ===== |
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− | |||
− | 2011年1月1日現在、セカンダリディスプレイを使っていると最新の NVIDIA ドライバー (290.10) が正しく動作しないことがあります (TwinView で確認)。NVIDIA の現在の [http://www.nvnews.net/vbulletin/showthread.php?t=122606 長期サポート版の] 275xx ドライバーは問題なく動作するようです。{{AUR|nvidia-275xx}} と {{AUR|nvidia-utils-275xx}}、さらに x86_64 環境で32ビットのサポートが必要な場合は {{AUR|lib32-nvidia-utils-275xx}} もインストールしてください。 |
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− | |||
− | MacbookPro 5.5 には NVIDIA 9400m グラフィックカードが載っています。この問題は他のデバイスにも当てはまります。 |
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==== タッチパッド ==== |
==== タッチパッド ==== |
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− | デフォルトでタッチパッドは基本的な機能が使えるはずです。ネイティブの OSX と全く同じように使える真のマルチタッチドライバーは AUR からインストールできます: {{AUR|xf86-input- |
+ | デフォルトでタッチパッドは基本的な機能が使えるはずです。ネイティブの OSX と全く同じように使える真のマルチタッチドライバーは AUR からインストールできます: {{AUR|xf86-input-mtrack-git}}。詳細については [https://github.com/BlueDragonX/xf86-input-mtrack readme] で読むことができます。 |
− | |||
− | xf86-input-multitouch-git にはドライバーのソースを編集する以外に設定というものをサポートしていません。また、ユーザーによっては手のひらのタッチで誤ってクリックと認識されることがあるようです。現在は設定を可能にしたフォークとして {{AUR|xf86-input-mtrack-git}} が利用できます。設定オプションは [https://github.com/BlueDragonX/xf86-input-mtrack readme] でドキュメントになっています。 |
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以下は Macbook 7,1 で上手く動作する mtrack のオプションです: |
以下は Macbook 7,1 で上手く動作する mtrack のオプションです: |
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389行目: | 398行目: | ||
Option "TapButton3" "0" |
Option "TapButton3" "0" |
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− | '''ナチュラルスクロール:''' [http://www.apple.com/au/osx/what-is/gestures.html#gallery-gestures-scroll Mac OSX] のような自然な2本指のスクロールを設定するには、[[ |
+ | '''ナチュラルスクロール:''' [http://www.apple.com/au/osx/what-is/gestures.html#gallery-gestures-scroll Mac OSX] のような自然な2本指のスクロールを設定するには、[[Synaptics タッチパッド#ナチュラルスクロール]]を参照してください。 |
{{AUR|xf86-input-mtrack-git}} を使用している場合、上スクロールと下スクロールのボタンを入れ替えることができます (同じく左スクロールと右スクロールも): |
{{AUR|xf86-input-mtrack-git}} を使用している場合、上スクロールと下スクロールのボタンを入れ替えることができます (同じく左スクロールと右スクロールも): |
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401行目: | 410行目: | ||
}} |
}} |
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− | '''古い Macbook 機種の特記事項 (MacBook 2,1 で確認):''' 古い Macbook のモデル (マルチタッチ未対応) では、xf86-input-synaptics パッケージをインストールしないとタッチパッドが正しく動作しません。このパッケージのインストールと設定については [[ |
+ | '''古い Macbook 機種の特記事項 (MacBook 2,1 で確認):''' 古い Macbook のモデル (マルチタッチ未対応) では、xf86-input-synaptics パッケージをインストールしないとタッチパッドが正しく動作しません。このパッケージのインストールと設定については [[Synaptics タッチパッド]]を見て下さい。 |
− | '''Macbook Pro(5,5) のノート:''' Extra の {{Pkg|xf86-input-synaptics}} を使うのがずっとシンプルです。3本指のスワイプなどの機能がありませんが、このドライバーは高速なレスポンスを提供します。{{ |
+ | '''Macbook Pro(5,5) のノート:''' Extra の {{Pkg|xf86-input-synaptics}} を使うのがずっとシンプルです。3本指のスワイプなどの機能がありませんが、このドライバーは高速なレスポンスを提供します。{{AUR|gpointing-device-settings}} にはシンプルな GUI 設定が入っています。参考用に、以下は Xorg の設定ファイル {{ic|/etc/X11/xorg.conf.d/60-synaptics.conf}} です。 |
Section "InputClass" |
Section "InputClass" |
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Identifier "touchpad catchall" |
Identifier "touchpad catchall" |
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427行目: | 436行目: | ||
MacBook のキーボードはデフォルトで動作します。fn キーを Fx キーと交換するには [[Apple Keyboard]] を見て下さい。 |
MacBook のキーボードはデフォルトで動作します。fn キーを Fx キーと交換するには [[Apple Keyboard]] を見て下さい。 |
||
− | '''xbindkeys''' などの適当なアプリケーションを使うか DE の設定によってマッピングすることができます。しかしながら他の良い方法として [[Arch User Repository|AUR]] から {{AUR|pommed}} をインストールすることを推奨します。MacBook のハードウェアにあわせて {{ic|/etc/pommed.conf}} を編集してください。サンプルファイルの {{ic|/etc/pommed.conf.mac}} や {{ic|/etc/pommed.conf.ppc}} から作成します。 |
+ | '''xbindkeys''' などの適当なアプリケーションを使うか DE の設定によってマッピングすることができます。しかしながら他の良い方法として [[Arch User Repository|AUR]] から {{AUR|pommed-light}} をインストールすることを推奨します。MacBook のハードウェアにあわせて {{ic|/etc/pommed.conf}} を編集してください。サンプルファイルの {{ic|/etc/pommed.conf.mac}} や {{ic|/etc/pommed.conf.ppc}} から作成します。 |
− | 設定ファイルがなくても動作させることは可能で、デフォルトの設定でおそらく動作します。それから pommed の [[systemd]] サービスを有効化・起動してください。 |
+ | 設定ファイルがなくても動作させることは可能で、デフォルトの設定でおそらく動作します。それから pommed の [[systemd]] サービス ({{ic|pommed.service}}) を[[有効化]]・[[起動]]してください。 |
+ | {{Tip|[[GNOME]] や [[KDE]] を使っている場合、キーボードの設定でマルチメディアキーなどを簡単に設定できます。}} |
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− | systemctl enable pommed |
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− | systemctl start pommed |
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− | |||
− | {{Tip|if you are using Gnome or KDE you can easily configure ''3rd level functionality'', ''multimedia key'', etc. in Keyboard Preferences.}} |
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{{Note|他の設定情報については [[Xorg]] のページを見て下さい。}} |
{{Note|他の設定情報については [[Xorg]] のページを見て下さい。}} |
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442行目: | 448行目: | ||
キーボードのバックライトは {{ic|/sys/class/leds/smc::kbd_backlight}} によって制御されています。このディレクトリの {{ic|brightness}} に適当な値を書き出して下さい。 |
キーボードのバックライトは {{ic|/sys/class/leds/smc::kbd_backlight}} によって制御されています。このディレクトリの {{ic|brightness}} に適当な値を書き出して下さい。 |
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− | {{AUR|kbdlight}} を使ってスクリプト |
+ | {{Pkg|acpilight}} や {{AUR|kbdlight}} (2015年から開発は停滞しています) を使ってスクリプトでスクリプトを実行してキーボードバックライトを制御することも可能です。適切な udev ルールや [[sxhkd]] を使うことで root にならなくてもキーボードの光量を変更できます。 |
+ | |||
+ | 2017年11月12日現在、MacbookPro 8,1 では {{Pkg|acpilight}} で制御できることをテスト済みです。 |
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====== NVIDIA ノート ====== |
====== NVIDIA ノート ====== |
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479行目: | 487行目: | ||
* 8.1 世代の MacBook には BCM4331 が載っており、Linux (3.0 と 3.1) にも Broadcom のプロプライエタリドライバーにもありません。ただし Linux 3.2 では実験的なサポートがあります。3.2 以前のカーネルでこのドライバーを実行するには、[https://backports.wiki.kernel.org/index.php/Documentation/compat-drivers compat-drivers] を使う必要があります。 |
* 8.1 世代の MacBook には BCM4331 が載っており、Linux (3.0 と 3.1) にも Broadcom のプロプライエタリドライバーにもありません。ただし Linux 3.2 では実験的なサポートがあります。3.2 以前のカーネルでこのドライバーを実行するには、[https://backports.wiki.kernel.org/index.php/Documentation/compat-drivers compat-drivers] を使う必要があります。 |
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+ | |||
+ | * 適切な broadcom の DKMS ドライバー (例: broadcom-wl-dkms) をインストールしても wifi カードが認識されない場合、ドライバーを再ビルドしてみてください ([[Dynamic Kernel Module Support]] を参照)。 |
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{{Note|接続が頻繁に落ちる場合、Wi-Fi の電源管理を無効にする必要があるかもしれません。[[pm-utils]] を実行しているなら、以下の内容の実行可能ファイル {{ic|/etc/pm/wireless}} を作成することで無線の電源管理を上書きすることができます: |
{{Note|接続が頻繁に落ちる場合、Wi-Fi の電源管理を無効にする必要があるかもしれません。[[pm-utils]] を実行しているなら、以下の内容の実行可能ファイル {{ic|/etc/pm/wireless}} を作成することで無線の電源管理を上書きすることができます: |
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487行目: | 497行目: | ||
=== 電源管理 === |
=== 電源管理 === |
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− | [[Powerdown]] はバッテリーの寿命を伸ばすスクリプトのセットで、簡単に設定することができます。powerdown をインストールしただけで MacBook Air 2013 なら約11時間もちます。 |
+ | [[Powerdown]] はバッテリーの寿命を伸ばすスクリプトのセットで、簡単に設定することができます。powerdown をインストールしただけで MacBook Air 2013 なら約11時間もちます。もちろん[[電源管理]]における通常の推奨事項はすべてあてはまります。 |
+ | |||
− | もちろん[[電源管理]]における通常の推奨事項はすべてあてはまります。 |
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+ | [[カーネルパラメータ]]に {{ic|1=acpi_osi=}} を追加することで MacBook Air 2013 のバッテリーの持ちを5時間から11-12時間まで伸ばすことができたという報告があります。詳しくは [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1530283#p1530283 こちらのフォーラムの投稿] を見てください。 |
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==== サスペンドとハイバネート ==== |
==== サスペンドとハイバネート ==== |
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496行目: | 507行目: | ||
$ systemctl suspend |
$ systemctl suspend |
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− | フタを閉じてサスペンドしたときなど、特定の状況下でマシンが"復帰した後にすぐサスペンドする"という問題が報告されています。この問題は |
+ | フタを閉じてサスペンドしたときなど、特定の状況下でマシンが"復帰した後にすぐサスペンドする"という問題が報告されています。この問題は dconf-editor を使って "sleep-inactive-ac-type" オプションを "nothing" に設定することで解決します (オプションのパスは: org → gnome → settings-daemon → plugins → power)。 |
ハイバネーションの設定方法の詳細は[[サスペンドとハイバネート]]を見て下さい。特に、スワップパーティションかファイルのどちらかが必要です。 |
ハイバネーションの設定方法の詳細は[[サスペンドとハイバネート]]を見て下さい。特に、スワップパーティションかファイルのどちらかが必要です。 |
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518行目: | 529行目: | ||
LID0 S3 *enabled |
LID0 S3 *enabled |
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永続的に無効化するには: |
永続的に無効化するには: |
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− | + | {{hc|/etc/udev/rules.d/90-xhc_sleep.rules|<nowiki> |
|
+ | # disable wake from S3 on XHC1 |
||
− | |||
+ | SUBSYSTEM=="pci", KERNEL=="0000:00:14.0", ATTR{power/wakeup}="disabled"</nowiki>}} |
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− | # disable wake from S3 on XHC1 |
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+ | |||
− | SUBSYSTEM=="pci", KERNEL=="0000:00:14.0", ATTR{power/wakeup}="disabled" |
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+ | 上記の設定が使えない場合、ARPT が無効になっていることを確認して、適切なルールを udev に追加してください: |
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+ | |||
+ | SUBSYSTEM=="pci", KERNEL=="0000:03:00.0", ATTR{power/wakeup}="disabled" |
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=== 環境光センサー === |
=== 環境光センサー === |
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535行目: | 549行目: | ||
=== サウンド === |
=== サウンド === |
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+ | {{Tip| |
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− | {{Tip|MBP 5.5: カーネル 2.6.32 から何も設定しなくても動くようになりました - フロントスピーカーをアンミュートしてサウンドレベルを保存してください。}} |
||
+ | * MBP 5.5: カーネル 2.6.32 から何も設定しなくても動くようになりました - フロントスピーカーをアンミュートしてサウンドレベルを保存してください。 |
||
− | {{Tip|[[ALSA]] を使っている場合、ヘッドフォンジャックを使っている時は内蔵スピーカーが無効にならないことがあります。これを解決するには、{{ic|alsamixer}} を使って "Auto-mute" を有効にしてください。}} |
||
+ | * [[ALSA]] を使っている場合、ヘッドフォンジャックを使っている時は内蔵スピーカーが無効にならないことがあります。これを解決するには、{{ic|alsamixer}} を使って "Auto-mute" を有効にしてください。 |
||
+ | }} |
||
まず最初に [[Advanced Linux Sound Architecture|ALSA]] の wiki ページを参照してください。それで何かが上手く動かない時は、以下を読んで下さい。 |
まず最初に [[Advanced Linux Sound Architecture|ALSA]] の wiki ページを参照してください。それで何かが上手く動かない時は、以下を読んで下さい。 |
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547行目: | 563行目: | ||
options snd_hda_intel model=mb5 |
options snd_hda_intel model=mb5 |
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+ | |||
+ | MacBookPro12,1 の場合: |
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+ | |||
+ | options snd-hda-intel index=1,0 |
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iMac8,1 を使っている場合、代わりに次を使って下さい |
iMac8,1 を使っている場合、代わりに次を使って下さい |
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554行目: | 574行目: | ||
ハードウェアにあわせて、他のオプションを指定してみることもできます。全ての利用可能な設定はカーネルドキュメントに記載されています。オンラインで閲覧可能です: |
ハードウェアにあわせて、他のオプションを指定してみることもできます。全ての利用可能な設定はカーネルドキュメントに記載されています。オンラインで閲覧可能です: |
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− | * [ |
+ | * [https://www.kernel.org/doc/Documentation/sound/alsa/ALSA-Configuration.txt ALSA-Configuration.txt] |
− | * [ |
+ | * [https://www.kernel.org/doc/Documentation/sound/alsa/HD-Audio.txt HD-Audio.txt] |
− | * [ |
+ | * [https://www.kernel.org/doc/Documentation/sound/alsa/HD-Audio-Models.txt HD-Audio-Models.txt] |
設定したら、再起動してください。 |
設定したら、再起動してください。 |
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565行目: | 585行目: | ||
[[Bluetooth]] の記事を見て必要なソフトウェアをインストール・設定してください。 |
[[Bluetooth]] の記事を見て必要なソフトウェアをインストール・設定してください。 |
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+ | |||
+ | === Magic Mouse === |
||
+ | |||
+ | マジックマウスは特に設定をしなくても問題なく動作します。スクロール速度や加速度などの設定を変えたい場合、カーネルドライバー ({{ic|hid_magicmouse}}) に以下のようにパラメータを設定する必要があります。GUI は存在しません。使用しているマウスにあわせて modprobe の設定ファイルを作成してください: |
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+ | |||
+ | {{hc|1=/etc/modprobe.d/magicmouse.conf|2= |
||
+ | options hid_magicmouse scroll-speed=55 scroll-acceleration=1 emulate_3button=0 |
||
+ | }} |
||
+ | |||
+ | 上記の設定でスクロール速度が速くなり、急激な加速が有効になり、3ボタンマウスのエミュレーションが無効になります。利用可能なパラメータと設定は {{ic|/sys/module/hid_magicmouse/parameters}} で確認できます。 |
||
+ | |||
+ | 再起動せずにコマンドラインから設定を変更したい場合、以下のようにコマンドを実行してください: |
||
+ | |||
+ | # echo 55 | sudo tee /sys/module/hid_magicmouse/parameters/scroll_speed |
||
+ | |||
+ | {{Note|''4.10.10-1-macbook'' カーネルを使用している場合 Magic Mouse (''hid_magicmouse'') によってシステムがフリーズする可能性があります。ランダムに止まってしまう場合、別の有線マウスを使ってみてください。}} |
||
=== ウェブカメラ === |
=== ウェブカメラ === |
||
603行目: | 639行目: | ||
様々なアプリケーションを使ってカメラをテストすることができます: |
様々なアプリケーションを使ってカメラをテストすることができます: |
||
− | * MPlayer |
+ | * [[MPlayer]] |
# mplayer tv:// -tv driver=v4l2:width=320:height=240:device=/dev/video0 -fps 30 |
# mplayer tv:// -tv driver=v4l2:width=320:height=240:device=/dev/video0 -fps 30 |
||
* Cheese |
* Cheese |
||
− | * Skype |
+ | * [[Skype]] |
* Ekiga |
* Ekiga |
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618行目: | 654行目: | ||
==== Facetime HD ==== |
==== Facetime HD ==== |
||
+ | Apple によれば、最近発売された MacBook には全て iSight のかわりに Facetime HD カメラが搭載されています。例えば以下の機種があてはまります: |
||
− | (2013 MBA 以降に含まれている) Facetime HD ウェブカメラは [http://mactaris.blogspot.co.uk/2013/07/webcam-settings-20-will-support.html UVC デバイスでなくなったため]、そのままでは動作しません。[https://github.com/patjak/bcwc_pcie bcwc_pcie] ドライバーが開発中ですが、実際に使えるようになるまではしばらく時間がかかるでしょう。[https://bugzilla.kernel.org/show_bug.cgi?id=71131 Linux bug #71131] や [https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/linux/+bug/1276811 Ubuntu bug #1276711] も参照。 |
||
+ | * iMac (21,5" mid 2011) |
||
+ | * iMac (27" mid 2011) |
||
+ | * MacBook Air (mid 2011) |
||
+ | * MacBook Pro (15" early 2011) |
||
+ | * MacBook Pro (17" early 2011) |
||
+ | * MacBook Pro (13" early 2011) |
||
+ | 使用している MacBook が上記の機種よりも新しい場合、おそらく Facetime HD カメラが装備されているはずです。 |
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+ | |||
+ | カメラを使うには {{AUR|bcwc-pcie-git}} パッケージをインストールする必要があります。{{ic|facetimehd}} カーネルモジュールを使ってカメラのビデオサポートを有効にできます。 |
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+ | |||
+ | パッケージをインストールした後に Facetime カメラが機能するようにするにはシステムの再起動が必要です。 |
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+ | |||
+ | {{Note|機能するとはいえリバースエンジニアリングによって作成されたドライバーです。カメラを使っているプログラムが動作しているときに PC をサスペンドすることはサポートされていません。}} |
||
=== 温度センサー === |
=== 温度センサー === |
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628行目: | 677行目: | ||
Mac OS のカラープロファイルを使用することができます。 |
Mac OS のカラープロファイルを使用することができます。 |
||
− | まず、[[AUR]] から {{ |
+ | まず、[[AUR]] から {{Pkg|xcalib}} をインストールしてください。 |
次に Mac OS パーティションの {{ic|/Library/ColorSync/Profiles/Displays/}} ある規定のカラープロファイルを {{ic|~/colorprofiles/}} などにコピーします。 |
次に Mac OS パーティションの {{ic|/Library/ColorSync/Profiles/Displays/}} ある規定のカラープロファイルを {{ic|~/colorprofiles/}} などにコピーします。 |
||
644行目: | 693行目: | ||
# xcalib ~/colorprofile.icc |
# xcalib ~/colorprofile.icc |
||
+ | {{Note|上記のコマンドで設定されるカラープロファイルは現在のセッションにおいてのみ有効です。ログインするたびにコマンドを実行する必要があります。自動でコマンドを実行させる方法は[[自動起動]]を見てください。}} |
||
− | {{Note|Previous command set the color profile only for the current session; this mean that you must run it every time you login in your system. For automating it you can execute the command by '''Autostart Application''', concording with your DE (or add the command to your login manager's initialization script, e.g. /etc/gdm/Init/Default).}} |
||
+ | |||
+ | {{Warning|GNOME は xcalib によって設定されたプロファイルを戻してしまいます。GNOME の設定の '''Color''' を使ってプロファイルを設定することを推奨します。}} |
||
=== Apple Remote === |
=== Apple Remote === |
||
696行目: | 747行目: | ||
=== HFS パーティションの共有 === |
=== HFS パーティションの共有 === |
||
− | まず、{{ |
+ | まず、{{AUR|hfsprogs}} パッケージをインストールする必要があります。 |
パーティションのリストを表示してください: |
パーティションのリストを表示してください: |
||
− | fdisk -l /dev/sda |
+ | # fdisk -l /dev/sda |
出力例: |
出力例: |
||
− | # fdisk -l /dev/sda |
||
Device Boot Start End Blocks Id Type |
Device Boot Start End Blocks Id Type |
||
/dev/sda1 1 26 204819 ee GPT |
/dev/sda1 1 26 204819 ee GPT |
||
713行目: | 763行目: | ||
"Unknown" パーティションが OS X のパーティションで {{ic|/dev/sda2}} にあることがわかります。 |
"Unknown" パーティションが OS X のパーティションで {{ic|/dev/sda2}} にあることがわかります。 |
||
− | /media に "mac" フォルダを作成してください: |
+ | {{ic|/media}} に "mac" フォルダを作成してください: |
# mkdir /media/mac |
# mkdir /media/mac |
||
− | + | {{ic|/etc/fstab}} の最後に次の行を加えて下さい: |
|
/dev/sda2 /media/mac hfsplus auto,user,rw,exec 0 0 |
/dev/sda2 /media/mac hfsplus auto,user,rw,exec 0 0 |
||
723行目: | 773行目: | ||
マウントして下さい: |
マウントして下さい: |
||
− | mount /media/mac |
+ | # mount /media/mac |
確認してください: |
確認してください: |
||
− | ls /media/mac |
+ | # ls /media/mac |
=== HFS+ パーティション === |
=== HFS+ パーティション === |
||
+ | ==== ジャーナリング ==== |
||
− | HFS+ パーティションは現在 Mac OS X のデフォルトになっていますが、Linux では完全なサポートがなくデフォルトでは読み込み専用でマウントされます。HFS+ パーティションに書き出しを行うには、ジャーナリングを無効にする必要があります。これは Mac OS X のディスクユーティリティを使うことで可能です。詳しくは [http://support.apple.com/kb/ht2355 Apple のサポートページ] を参照してください。 |
||
+ | |||
+ | HFS+ パーティションは現在 Mac OS X のデフォルトになっていますが、Linux では完全なサポートがなくデフォルトでは読み込み専用でマウントされます。HFS+ パーティションに書き出しを行うには、ジャーナリングを無効にする必要があります。これは Mac OS X のディスクユーティリティを使うことで可能です。詳しくは [https://support.apple.com/kb/ht2355 Apple のサポートページ] を参照してください。もしくはコマンドラインから実行してください: |
||
+ | |||
+ | パーティションを確認: |
||
+ | |||
+ | {{hc|$ diskutil list|<nowiki> |
||
+ | /dev/disk0 |
||
+ | #: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER |
||
+ | 0: GUID_partition_scheme *750.2 GB disk0 |
||
+ | 1: EFI EFI 209.7 MB disk0s1 |
||
+ | 2: Apple_HFS OSX 149.5 GB disk0s2 |
||
+ | 3: Apple_HFS Macintosh HD 599.2 GB disk0s3 |
||
+ | 4: Apple_Boot Recovery HD 650.0 MB disk0s4</nowiki>}} |
||
+ | |||
+ | この例では ''Macintosh HD'' という名前の ''disk0s3'' パーティションを使います。ジャーナリングが有効になっているかどうか確認するために次を実行: |
||
+ | |||
+ | {{hc|<nowiki>$ diskutil info /dev/disk0s3 | grep -i journal</nowiki>|<nowiki> |
||
+ | File System Personality: Journaled HFS+ |
||
+ | Name (User Visible): Mac OS Extended (Journaled) |
||
+ | Journal: Journal size 49152 KB at offset 0x1176000</nowiki>}} |
||
+ | |||
+ | ジャーナリングを無効化するには次を実行: |
||
+ | |||
+ | $ sudo diskutil disableJournal disk0s3 |
||
+ | Password: |
||
+ | Journaling has been disabled for volume Macintosh HD on disk0s3 |
||
+ | |||
+ | ジャーナリングが無効になったことを確認するため info コマンドを再度実行: |
||
+ | |||
+ | $ diskutil info /dev/disk0s3 | grep -i journal |
||
+ | |||
+ | 何も出力されなければ、ジャーナリングは無効になっています。 |
||
+ | |||
+ | ジャーナリングが無効にならない場合、{{ic|/etc/fstab}} の {{ic|auto,user,rw,exec}} を {{ic|auto,user,force,rw,exec}} に変更してマウントしてみてください。 |
||
+ | |||
+ | ====Yosemite 以降==== |
||
+ | |||
+ | Yosemite から HFS+ パーティションは CoreStorage ボリュームの中に入っています。CoreStorage ボリュームを確認してください: |
||
+ | |||
+ | # fdisk -l /dev/sdX |
||
+ | Disk /dev/sdX: 298.1 GiB, 320072933376 bytes, 625142448 sectors |
||
+ | Units: sectors of 1* 512 = 512 bytes |
||
+ | Sector size (logical/physical): 512 bytes / 4096 bytes |
||
+ | I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 4096 bytes |
||
+ | Disklabel type: gpt |
||
+ | Device Start End Sectors Size Type |
||
+ | /dev/sdX1 40 409639 409600 200M EFI System |
||
+ | /dev/sdX2 409640 623872871 623463232 297.3G Apple Core storage |
||
+ | /dev/sdX3 623872872 625142407 1269536 916.0M Apple boot |
||
+ | |||
+ | HFS+ は2つのボリュームヘッダを使用しています。デバイス内の1024バイトのヘッドとデバイスの終末にある1024バイトのヘッダです。CoreStorage ボリュームに含まれている HFS+ パーティションでは、パーティションの末尾が {{ic|/dev/sdX2}} パーティションの末尾の1024バイトと異なっています。修正するにはマウントするときに {{ic|1=sizelimit=X}} を指定する必要があります。 |
||
+ | |||
+ | {{ic|sizelimit}} に指定する値を確認するには: |
||
+ | |||
+ | # {{ic|testdisk /dev/sdX}} を実行してドライブを選択。 |
||
+ | # {{ic|EFI GPT}} を選択。 |
||
+ | # {{ic|Analyse}} を選択して {{ic|Quick Search}} を実行。 |
||
+ | |||
+ | 出力例: |
||
+ | TestDisk 7.0, Data Recovery Utility, April 2015 |
||
+ | Christophe GRENIER <grenier@cgsecurity.org> |
||
+ | http://www.cgsecurity.org |
||
+ | |||
+ | Disk /dev/sdX - 320 GB / 298 GiB - CHS 38913 255 63 |
||
+ | Partition Start End Size in sectors |
||
+ | P EFI System 40 409639 409600 [EFI] |
||
+ | P Mac HFS 409640 623147815 622738176 |
||
+ | P Mac HFS 623872872 625142407 1269536 |
||
+ | |||
+ | CoreStorage ボリュームを含まない HFS パーティション自体の出力が確認できます。セクタサイズ (上記の例では 622738176) を論理セクタサイズのバイト数 (例えば 512) でかけてください: {{ic|1=622738176 * 512 = 318841946112}}。 |
||
+ | |||
+ | 計算した値で {{ic|1=sizelimit=X}} オプションを使ってディスクをマウント: |
||
+ | |||
+ | # mount /dev/sdX -t hfsplus -o ro,sizelimit=318841946112 |
||
===ホームシェアリング=== |
===ホームシェアリング=== |
||
739行目: | 863行目: | ||
==== OS X ==== |
==== OS X ==== |
||
+ | {{Note|OS X でも Arch Linux でも、UID や GID の操作は新しいユーザーアカウントを作成したすぐ後に行うことを強く推奨します。最初から OS X をインストールした場合、最初にアカウントにログインした後に操作できるはずです。}} |
||
− | {{Note|It is strongly recommended that UID/GID manipulation be done immediately after a new user account is created, in OS X as well as in Arch Linux. If you installed OS X from scratch, then this operation is guaranteed to work after logging into your account for the first time.}} |
||
===== 手順 1: UID と GID を変更する ===== |
===== 手順 1: UID と GID を変更する ===== |
||
746行目: | 870行目: | ||
# {{ic|/Applications/Utilities}} フォルダの '''NetInfo Manager''' を開く。 |
# {{ic|/Applications/Utilities}} フォルダの '''NetInfo Manager''' を開く。 |
||
+ | # ウィンドウ下部にある鍵をクリックして、ユーザーアカウントのパスワードあるいは (root アカウントを作成した場合) root パスワードを入力して、ユーザーアカウントのトランザクションへのアクセスを有効にしてください。 |
||
− | # If not done for you already, enable access to user account transactions by clicking on the closed lock at the bottom of the window, and entering your account password, or root password if you have created a root account. |
||
− | # |
+ | # {{ic|/users/<new user name>}} を開いてください (<new user name> は Arch と共有するフォルダの読み書き権限を持っているアカウントの名前に置き換えてください)。 |
# '''UID''' の値を 1000 に変更 (Arch で作成した最初のユーザーで使われるデフォルト値)。 |
# '''UID''' の値を 1000 に変更 (Arch で作成した最初のユーザーで使われるデフォルト値)。 |
||
# '''GID''' の値も 1000 に変更 (Arch で作成した最初のユーザーで使われるデフォルト値)。 |
# '''GID''' の値も 1000 に変更 (Arch で作成した最初のユーザーで使われるデフォルト値)。 |
||
+ | # {{ic|/groups/<new user name>}} を開いてください。変更が自動的に保存されます。 |
||
− | # Navigate to {{ic|/groups/<new user name>}}, automatically saving the changes you have made so far. |
||
+ | {{Note|トランザクションが許可されないというエラーメッセージが表示される場合、一度ログアウトしてからログインし直してください。}} |
||
− | {{Note|If you get an error message that the transaction is not allowed, log out and log back in.}} |
||
'''''Leopard''''' |
'''''Leopard''''' |
||
760行目: | 884行目: | ||
# '''System Preferences''' を開く。 |
# '''System Preferences''' を開く。 |
||
# '''Users & Groups''' をクリック。 |
# '''Users & Groups''' をクリック。 |
||
+ | # ペインのロックを解除してください。 |
||
− | # Unlock the pane if not already done so. |
||
# ユーザーを右クリックして '''Advanced Options''' を選択。 |
# ユーザーを右クリックして '''Advanced Options''' を選択。 |
||
+ | # '''User ID''' フィールドの値をメモしてください。後で必要になります。UID と GID の値を両方変更して Arch の共有したいアカウントの UID と GID にしてください (Arch では最初に作成されたユーザーの UID と GID は 1000 になります)。 |
||
− | # Write down the value of the '''User ID''' field, you will need it later on. Change both the UID and GID to match the UID and GID of the account wished to be shared with in Arch (1000 by default for the first user created in Arch). |
||
− | ===== 手順 2: "Home" パー |
+ | ===== 手順 2: "Home" のパーミッションを変更する ===== |
# {{ic|/Applications/Utilities}} フォルダの '''Terminal''' を開く。 |
# {{ic|/Applications/Utilities}} フォルダの '''Terminal''' を開く。 |
||
+ | # 以下のコマンドを入力してホームフォルダのパーミッション設定を戻してください。<your user name>, <your user group>, <your old UID> は UID の値を変更したユーザーの名前、GID を変更したグループの名前、変更する前の UID 番号にそれぞれ置き換えてください。 |
||
− | # Enter the following command to reclaim the permission settings of your home folder, replacing <your user name>, <your user group> and <your old UID> with the user name whose UID and GID values you just changed, the group name whose GID value you just changed and the old UID number, respectively. |
||
# find /User/<your user name> -user <your old UID> -exec chown <your user name>:<your user group> {} \; |
# find /User/<your user name> -user <your old UID> -exec chown <your user name>:<your user group> {} \; |
||
794行目: | 918行目: | ||
=== 起動音を消す === |
=== 起動音を消す === |
||
+ | 起動音のチャイムのボリュームは EFI 変数の ''SystemAudioVolume-7c436110-ab2a-4bbb-a880-fe41995c9f82'' によって制御されています。ミュートにするには: |
||
− | インストールする前にミュートするのを忘れてしまった場合、Mac OS X インストールディスクがあればもう一度ミュートすることができます。インストールディスクで起動して、言語を選択し、''Utilities > Terminal'' をクリックして、次を入力 (ボリュームの値は自由に設定してください): |
||
+ | |||
+ | # printf "\x07\x00\x00\x00\x00" > /sys/firmware/efi/efivars/SystemAudioVolume-7c436110-ab2a-4bbb-a880-fe41995c9f82 |
||
+ | |||
+ | もしくは、Mac OS X インストールディスクを使ってミュートすることもできます。インストールディスクで起動して、言語を選択し、''Utilities > Terminal'' をクリックして、次を入力 (ボリュームの値は自由に設定してください): |
||
# /usr/sbin/nvram SystemAudioVolume=%01 |
# /usr/sbin/nvram SystemAudioVolume=%01 |
||
+ | |||
+ | {{Note|SystemAudioVolume キーに指定する値の形式は MacBook の機種や OS X のインストールメディアのバージョンによって変わります。上記のコマンドが失敗する場合、値をダブルクォートで囲ってみてください。}} |
||
=== kworker が CPU を占有してしまう === |
=== kworker が CPU を占有してしまう === |
||
814行目: | 944行目: | ||
{{Note| |
{{Note| |
||
− | * rEFIt の一種の後継である、[ |
+ | * rEFIt の一種の後継である、[[rEFInd]] についても知っておくと良いでしょう。 |
* rEFIt は必須ではありません。起動毎に OS X と Arch Linux を選択するメニューを表示するだけです。 |
* rEFIt は必須ではありません。起動毎に OS X と Arch Linux を選択するメニューを表示するだけです。 |
||
}} |
}} |
||
837行目: | 967行目: | ||
次のリンクを見て下さい: http://mac.linux.be/content/problems-refit-and-grub-after-installation |
次のリンクを見て下さい: http://mac.linux.be/content/problems-refit-and-grub-after-installation |
||
+ | Arch のライブ CD を起動して chroot して gptsync を使って GRUB を再インストールする方法が載っています。Debian 環境におけるコマンドを自分の Arch 環境にあわせて修正できる上級者向けです。GRUB を間違ったところにインストールしないように注意してください。 |
||
− | It can give you a basic idea on how to boot off the Arch live cd, mount the problem Arch install, chroot, use gptsync, and reinstall GRUB. This is probably for more advanced users who can translate the commands from a debian system to an Arch system and also apply it to the partitions on their machine. Be careful not to install GRUB in the wrong spot. |
||
− | gptsync のコピーが必要な場合、次の URL から wget できます: |
+ | gptsync のコピーが必要な場合、次の URL から wget できます: http://packages.debian.org/sid/gptsync 。64ビットの場合: |
− | http://packages.debian.org/sid/gptsync |
||
− | 64ビットの場合: |
||
$ wget http://ftp.us.debian.org/debian/pool/main/r/refit/gptsync_0.14-2_amd64.deb |
$ wget http://ftp.us.debian.org/debian/pool/main/r/refit/gptsync_0.14-2_amd64.deb |
||
852行目: | 980行目: | ||
==== Mavericks のアップグレードが Arch のブートオプションを破壊する ==== |
==== Mavericks のアップグレードが Arch のブートオプションを破壊する ==== |
||
− | Linux のブートパーティションを別にしてマルチブートしている場合、OSX Mavericks のアップグレードによって Apple のリカバリブートパーティションでブートパーティションが上書きされていますことがあります。こうなると rEFIt/rEFInd の Archlinux 起動オプションが破壊されます。この状況を解決するにはブートパーティションを別にするのをやめて EFI system partition (ESP) を使ってブートローダーをインストールするのがベストです。また、開発が停止している rEFIt ではなく rEFInd を使うことが推奨されます。 |
+ | Linux のブートパーティションを別にしてマルチブートしている場合、OSX Mavericks のアップグレードによって Apple のリカバリブートパーティションでブートパーティションが上書きされていますことがあります。こうなると rEFIt/[[rEFInd]] の Archlinux 起動オプションが破壊されます。この状況を解決するにはブートパーティションを別にするのをやめて EFI system partition (ESP) を使ってブートローダーをインストールするのがベストです。また、開発が停止している rEFIt ではなく rEFInd を使うことが推奨されます。 |
ブートローダーが grub2 の場合: |
ブートローダーが grub2 の場合: |
||
863行目: | 991行目: | ||
# mount -a |
# mount -a |
||
− | linux を再インストール: |
+ | {{Pkg|linux}} を再インストール: |
# pacman -S linux |
# pacman -S linux |
||
886行目: | 1,014行目: | ||
=== MacBook === |
=== MacBook === |
||
+ | |||
+ | ==== April 2016 12" - バージョン 9,1 ==== |
||
+ | |||
+ | * {{ic|1=intremap=nosid}} カーネルオプションを指定することで EFI から USB ブートできます (Ubuntu の場合、{{ic|noacpi nomodeset}} も必要なようです)。起動時に Alt キーを押すのを忘れないでください。 |
||
+ | |||
+ | * ワイヤレスカードは {{ic|brcmfmac}} で特に設定しなくても動作します。 |
||
+ | |||
+ | * サスペンドやハイバネートは動作しません。NVMe が復帰しないことが問題です。外付けドライブから起動する場合、サスペンドとハイバネートは問題なく動作します。 |
||
+ | |||
+ | * 録音は問題なく動作します。再生自体も動作はしますが、内蔵スピーカーは機能しません (解決方法もまだありません)。 |
||
+ | |||
+ | * キーボードやタッチパッドは動作しません。DSDT をハックする開発中のドライバーなら動作します: {{AUR|macbook12-spi-driver-dkms}}。ときどきタッチパッドが動作しなくなることがありますが、{{ic|rmmod applespi && modprobe applespi}} でドライバーをリロードすることで解決します。 |
||
+ | |||
+ | * キーボードバックライトは動作しません (解決方法もまだありません)。 |
||
==== Mid 2007 13" - バージョン 2,1 ==== |
==== Mid 2007 13" - バージョン 2,1 ==== |
||
899行目: | 1,041行目: | ||
/dev/sda3 swap 8200 1G -> swap |
/dev/sda3 swap 8200 1G -> swap |
||
− | {{ |
+ | {{AUR|hfsprogs}} パッケージには HFS/HFS+ ファイルシステムを扱うためのツールが含まれています。rEFInd ブートローダーは自動的に hfsprogs を認識します。EFI ブートローダーのパーティションは通常 FAT32 (vfat) パーティションです。rEFIt を最初に試す場合、HFS+ ファイルシステムを動作させる必要があるので、そのままにしておきます。 |
マウントポイントは: |
マウントポイントは: |
||
/dev/sda2 -> / |
/dev/sda2 -> / |
||
− | /dev/sda1 -> /boot |
+ | /dev/sda1 -> /boot |
− | + | 使用しているブートローダーは rEFIt ではなく [http://www.rodsbooks.com/refind/index.html rEFInd] です。インストール方法は rEFInd のホームページにあります。通常は rEFInd をコピーすることでインストールできます: |
|
+ | mkdir /boot/EFI |
||
cp -vr /usr/share/refind/drivers_ia32 /boot/EFI/refind/ |
cp -vr /usr/share/refind/drivers_ia32 /boot/EFI/refind/ |
||
cp -vr /usr/share/refind/tools_ia32 /boot/EFI/refind/ |
cp -vr /usr/share/refind/tools_ia32 /boot/EFI/refind/ |
||
916行目: | 1,059行目: | ||
cp -v /usr/share/refind/refind_linux.conf-sample /boot/refind_linux.conf |
cp -v /usr/share/refind/refind_linux.conf-sample /boot/refind_linux.conf |
||
+ | {{Note|古い MacBook の EFI は32ビットであるため32ビット版の Arch と refind を使っています。32ビットの rEFInd で64ビットの Arch を起動できるかは不明です。}} |
||
− | {{Note|I'm using the 32bit version of Arch and refind, since the EFI of the old MacBooks is 32bit. I'm not sure about 32bit rEFInd booting a 64bit Arch...}} |
||
+ | 問題はシステムが EFI モードではなく BIOS 互換でモードで起動するということです。('modprobe efivars' を実行しても) EFI 変数が使えないため、{{ic|efibootmgr}} を使用することができません。システムのインストール時に {{AUR|mactel-boot}} をインストールしてください。{{ic|hfs-bless}} ユーティリティを使うことで EFI ブートローダーを立ち上げることができます。以下のように呼び出します: |
||
− | The pitfall here is, that the system bootet in BIOS compatibility mode and not in EFI mode. You cannot therefore use {{ic|efibootmgr}}, because the EFI variables (even with 'modprobe efivars') are not available. While installing the system get {{AUR|mactel-boot}}. The {{ic|hfs-bless}} utility comes in handy, when blessing the EFI bootloader. This is done by calling: |
||
hfs-bless /boot/EFI/refind/refind_ia32.efi |
hfs-bless /boot/EFI/refind/refind_ia32.efi |
||
937行目: | 1,080行目: | ||
The bootloader rEFInd can scan kernels even out of the '/boot/efi/...' directory and assumes an efi kernel even without the extension '.efi'. If you do not want to try out special kernels, this should work without the hassle to copy each kernel after building to some spot special. |
The bootloader rEFInd can scan kernels even out of the '/boot/efi/...' directory and assumes an efi kernel even without the extension '.efi'. If you do not want to try out special kernels, this should work without the hassle to copy each kernel after building to some spot special. |
||
− | If you happen to get multiple entries for one boot image, it often results of a previous installation of a bootloader within the MBR. To remove that, try the following - taken from the [ |
+ | If you happen to get multiple entries for one boot image, it often results of a previous installation of a bootloader within the MBR. To remove that, try the following - taken from the [https://ubuntuforums.org/showpost.php?p=7828260&postcount=4 original post]. This is valid for GPT partitioned discs, so please check your environment and save your MBR first. |
# dd if=/dev/zero of=/dev/sda bs=440 count=1 |
# dd if=/dev/zero of=/dev/sda bs=440 count=1 |
||
949行目: | 1,092行目: | ||
===== Bluetooth ===== |
===== Bluetooth ===== |
||
+ | Bluetooth はカーネル 4.4.0 から完全にサポートされています。 |
||
− | Bluetooth は全く動作しません。ただし、OS X でペアリングした Bluetooth マウスとキーボードは Linux でもそのまま使い続けられます。 |
||
+ | |||
+ | ===== サスペンド & 電源オフ (11,4+) ===== |
||
+ | 11,4 や 11,5 の MacBook Pro はデフォルトのカーネルだと正しくシャットダウンしたりサスペンドすることができません。この問題の詳細は [https://bugzilla.kernel.org/show_bug.cgi?id=103211 Bug 103211] にあり、一時的なパッチは {{AUR|linux-macbook}} でインストールできます。[https://git.kernel.org/pub/scm/linux/kernel/git/torvalds/linux.git/commit/arch/x86/pci/fixup.c?h=v4.13-rc1&id=13cfc732160f7bc7e596128ce34cda361c556966 Linux 4.13.0] からメインラインにパッチがマージされています。 |
||
===== キーボード & タッチパッド ===== |
===== キーボード & タッチパッド ===== |
||
956行目: | 1,102行目: | ||
マルチタッチのサポートについては複数のドライバーが利用できます。以下は MacBookPro12,1 で動作することを確認済みです。 |
マルチタッチのサポートについては複数のドライバーが利用できます。以下は MacBookPro12,1 で動作することを確認済みです。 |
||
− | {{Pkg|xf86-input-libinput}} を使う場合、以下の設定で OS X の機能をエミュレートできます。詳しくは {{ |
+ | {{Pkg|xf86-input-libinput}} を使う場合、以下の設定で OS X の機能をエミュレートできます。詳しくは {{man|4|libinput}} を見てください。 |
{{hc|1=/etc/X11/xorg.conf.d/90-libinput.conf|2= |
{{hc|1=/etc/X11/xorg.conf.d/90-libinput.conf|2= |
||
Section "InputClass" |
Section "InputClass" |
||
990行目: | 1,136行目: | ||
デュアルグラフィックについては [[en2:MacBookPro11,x#Graphics|11,3 のグラフィックセクション]]を見て下さい。 |
デュアルグラフィックについては [[en2:MacBookPro11,x#Graphics|11,3 のグラフィックセクション]]を見て下さい。 |
||
+ | {{Note| |
||
− | {{Note|カーネル 4.2 から ''acpi_backlight'', ''i915.lvds_downclock'', ''i915.enable_ips'', ''intel_iommu'' カーネルパラメータは必要なくなっています。}} |
||
+ | * カーネル 4.2 から ''acpi_backlight'', ''i915.lvds_downclock'', ''i915.enable_ips'', ''intel_iommu'' カーネルパラメータは必要なくなっています。 |
||
+ | * Xorg でちらつきが発生したりランダムにフリーズする場合、{{Pkg|xf86-video-intel}} を完全に (設定ファイルも) 削除してみてください。Xorg はデフォルトの modesetting DDX ドライバーを使うようになります。詳しくは [[Intel Graphics]] を参照。 |
||
+ | * それでもちらつきが消えない場合、カーネルパラメータで {{ic|i915.enable_rc6}} を 0 に設定して [[Intel Graphics]] の省電力機能を無効化することで解決する場合があります。}} |
||
===== Apple Thunderbolt 2 ギガビットイーサネットドングル ===== |
===== Apple Thunderbolt 2 ギガビットイーサネットドングル ===== |
||
− | MacBookPro12,1 ( |
+ | MacBookPro12,1 ({{ic|# dmidecode -s system-product-name}} の出力で確認できます) にはバグが存在 (カーネル 4.0.4) し起動時にはドングルが認識され動作するのに、ホットプラグすることができずに、切断してから再接続したときに認識・動作しません。次のカーネルバグレポートを参照: https://bugzilla.kernel.org/show_bug.cgi?id=100191 |
==== 2012 - 2014 モデル ==== |
==== 2012 - 2014 モデル ==== |
||
* [[en2:MacBookPro11,x|MacBookPro11,x]] (Late 2013—Mid 2014) |
* [[en2:MacBookPro11,x|MacBookPro11,x]] (Late 2013—Mid 2014) |
||
− | * [[ |
+ | * [[MacBookPro10,x]] (Mid 2012—Early 2013) |
=== MacBook Air=== |
=== MacBook Air=== |
||
1,008行目: | 1,157行目: | ||
Bluetooth は2013年版では動作しないと報告されてたのに対して、ほとんど同じはずなのに2014版では問題なく動作します。 |
Bluetooth は2013年版では動作しないと報告されてたのに対して、ほとんど同じはずなのに2014版では問題なく動作します。 |
||
+ | {{Note|USB ディスクにローカルリポジトリを構築しない場合、Arch Linux を簡単にインストールするには USB からイーサネットに変換するアダプタかカーネルによってネイティブでサポートされている USB ワイヤレスアダプタが必要です。{{Pkg|broadcom-wl-dkms}} パッケージをインストールしないと内蔵されているワイヤレスアダプタを動作させることはできないためです。}} |
||
− | {{Note|Unless you have a local repository on a USB disk, you need a USB to ethernet adaptor or a USB wireless adaptor supported natively by the kernel to easily install Arch Linux, since you have to install the {{AUR|broadcom-wl-dkms}} package to make the internal wireless adaptor work.}} |
||
未解決の問題: |
未解決の問題: |
||
1,028行目: | 1,177行目: | ||
===== Arch だけのインストール ===== |
===== Arch だけのインストール ===== |
||
+ | 以下の方法では refind を使わず GRUB を使って EFI を起動します。パーティションは以下の通りです: |
||
− | This method works without refind and uses grub to boot EFI. Partition as follows: |
||
− | + | /dev/sda1 200M Microsoft basic data |
|
− | + | /dev/sda2 256M Linux filesystem |
|
− | + | /dev/sda3 4G Linux swap |
|
− | + | /dev/sda4 108.6G Linux filesystem |
|
+ | EFI では sda1 も HFS+ パーティションにできます。上記の例では FAT32 (vfat) を使っています。スワップは任意ですが、ハイバネートを使う場合は必須です。sda5 をホームパーティションとして追加することもできます。 |
||
− | sda1 can also be a HFS+ partition for EFI. This example chooses to use FAT32 (vfat). Although swap is optional, it is required for hibernation. Instead of sda4 for root and home, an alternative partition scheme would be to make sda4 as root and sda5 as home. |
||
+ | フォーマットしてマウント: |
||
− | Format and mount: |
||
# mkfs.vfat -F 32 /dev/sda1 |
# mkfs.vfat -F 32 /dev/sda1 |
||
1,051行目: | 1,200行目: | ||
# mount /dev/sda1 /mnt/boot/efi |
# mount /dev/sda1 /mnt/boot/efi |
||
+ | [[インストールガイド]]に従ってインストールを行ってください。initramfs を生成して root のパスワードを設定したら以下のように GRUB をセットアップします: |
||
− | Finish the installation according to the [[ビギナーズガイド#ミラーの選択|Beginner's Guide]] and skip anything after the bootloader. After you have generated your initramfs and set root passwd follow below to setup grub: |
||
# pacman -S grub efibootmgr |
# pacman -S grub efibootmgr |
||
1,060行目: | 1,209行目: | ||
# cp /boot/efi/EFI/grub/grubx64.efi /boot/efi/EFI/boot/bootx64.efi}} |
# cp /boot/efi/EFI/grub/grubx64.efi /boot/efi/EFI/boot/bootx64.efi}} |
||
− | + | その後 exit/unmount/reboot してください: |
|
# exit |
# exit |
||
# umount -R /mnt |
# umount -R /mnt |
||
1,066行目: | 1,215行目: | ||
===== 安定性の問題 ===== |
===== 安定性の問題 ===== |
||
− | {{Note| |
+ | {{Note|カーネルパラメータに {{ic|<nowiki>libata.force=1:noncq</nowiki>}} を指定することで問題は解決します。}} |
+ | システムがしばらくフリーズして、ネットやディスクなどのアクセスが止まってしまうことがあります。ディスクや CPU に負担をかけているときに発生します。また、X が起動できずに画面に以下のようなメッセージが何度も表示されることがあります: |
||
− | This is the big worry for me. Every now and then my system hangs for a brief moment and everything involving net or disk access just hangs there for a while and then it seems to work. |
||
− | So far it only seems to happen when I run something disk- or CPU-intensive. Also had an occassion when I could not start X and just got this repeating all over my screen: |
||
ata1.00: failed command: WRITE FPDMA QUEUED |
ata1.00: failed command: WRITE FPDMA QUEUED |
||
1,075行目: | 1,223行目: | ||
ata1.00: status: { DRDY } |
ata1.00: status: { DRDY } |
||
+ | SMART のテストを実行しても問題は検出されません: [https://pastebin.com/vRE4T2Ld smartctl -a]。 |
||
− | On the next attempt it worked fine. |
||
− | I did SMART short and long tests on my disk and they returned fine: |
||
− | |||
− | [http://pastebin.com/vRE4T2Ld smartctl -a] |
||
There are some messages in my boot that indicate this could be disk and/or ACPI related. |
There are some messages in my boot that indicate this could be disk and/or ACPI related. |
||
1,084行目: | 1,229行目: | ||
These are with 2013-06 ISO, 3.9.7-1 2013 x86_64 kernel. |
These are with 2013-06 ISO, 3.9.7-1 2013 x86_64 kernel. |
||
− | [ |
+ | [https://pastebin.com/mjTJaPFa journalctl -b] |
Seems to only work with the headphone jack, not with the speakers. |
Seems to only work with the headphone jack, not with the speakers. |
||
− | [ |
+ | [https://pastebin.com/SdAcHuKh dmesg] |
+ | |||
+ | {{Note|Macbook Air early 2014 でも同じ問題があります。(macOS Sierra に移行して) ファームウェアをアップデートすることで問題は解決します。}} |
||
===== Marvell ATA サスペンドバグ ===== |
===== Marvell ATA サスペンドバグ ===== |
||
1,102行目: | 1,249行目: | ||
ata1: EH complete |
ata1: EH complete |
||
− | + | [https://bugzilla.kernel.org/show_bug.cgi?id=62351] に書かれている Patrick と Tejun のコメントを見てください。 |
|
===== サスペンド/レジューム ===== |
===== サスペンド/レジューム ===== |
||
サスペンドから復帰した後に輝度が 0% か 100% のどちらかになります。カーネルが修正されるまでは、{{AUR|mba6x_bl-dkms}} をインストールして patjak の fix を使って下さい。Patjak の github は [https://github.com/patjak/mba6x_bl] にあります。 |
サスペンドから復帰した後に輝度が 0% か 100% のどちらかになります。カーネルが修正されるまでは、{{AUR|mba6x_bl-dkms}} をインストールして patjak の fix を使って下さい。Patjak の github は [https://github.com/patjak/mba6x_bl] にあります。 |
||
===== WiFi ===== |
===== WiFi ===== |
||
− | WiFi は設定をしなくても動作します。{{ |
+ | WiFi は設定をしなくても動作します。{{Pkg|broadcom-wl-dkms}} をインストールしてネットワークに接続します。 |
===== タッチパッド ===== |
===== タッチパッド ===== |
||
1,125行目: | 1,272行目: | ||
==== Mid 2012 11.5" — バージョン 5,1 ==== |
==== Mid 2012 11.5" — バージョン 5,1 ==== |
||
− | スリープ状態から復帰したときに X11 に問題が発生する場合 (黒画面になる、コンソールでマウスカーソルが動かないなど)、{{Pkg|xf86-input-synaptics}} を削除して {{AUR|mtrack-git}} をインストールしてください。このパッケージは以下のようなエラーを修正します: |
+ | スリープ状態から復帰したときに X11 に問題が発生する場合 (黒画面になる、コンソールでマウスカーソルが動かないなど)、{{Pkg|xf86-input-synaptics}} を削除して {{AUR|xf86-input-mtrack-git}} をインストールしてください。このパッケージは以下のようなエラーを修正します: |
(EE) [dix] bcm5974: unable to find touch point 0 |
(EE) [dix] bcm5974: unable to find touch point 0 |
||
+ | 同じトラックパッドを使っているバージョン 5,2 にも上記は適用できます。 |
||
− | This might apply to Version 5,2 assuming they use the same trackpad. |
||
− | |||
− | ===== Archboot 2012.06 イメージを使ってインストールする ===== |
||
− | |||
− | Several people have reported problems installing Arch Linux on the MBA version 5,2 (See [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=144089 problems booting archlinux on a MacBook Air Mid 2012]). A common problem is that the screen is not detected and therefore goes black when the installer boots. To fix this problem one has to select the normal install (Not the LTS) during boot and press tab to edit the boot flags. Then add noapic flag to the boot line. This should fix the screen going black. Install the system as you normally would. It may help later in the configuration process if the support packages are installed already at this stage. |
||
− | |||
− | When the install has finished again add the noapic flag to the GRUB boot line (if you use GRUB) and also add i915.diescreaming=1 (or perhaps i915.die). This should keep the screen from going black when booting the new system. After you enter the system the wireless driver should be loaded. If you installed the support packages during installation you should have the wifi-menu command. Run it and select the network you want to use. One could also use wpa_supplicant but wifi-menu is quite fast to use at this stage. Now you are ready to upgrade the system. As of writing there have been a lot of changes to Archlinux since the 2012.06 image of Archboot was released ([https://www.archlinux.org/news/filesystem-upgrade-manual-intervention-required-1/ filesystem] and [https://www.archlinux.org/news/the-lib-directory-becomes-a-symlink/ glibc]). Therefore the upgrade process can be a bit difficult. The current solution has sucessfully upgraded a standart archboot version to a up-to-date version as of October 2012 and this step should be obsolete in future releases of archboot. |
||
− | |||
− | First ignore the new "big" changes to Arch Linux, |
||
− | |||
− | # pacman -Suy --ignore glibc,libarchive,curl,filesystem |
||
− | |||
− | If this only upgrades pacman then run the command again. Remember to make sure that pacman is ignoring the packages you do not want upgraded now. Otherwise you may break the system and have to reinstall! Now upgrade to the new filesystem, |
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− | |||
− | # pacman -S filesystem --force |
||
− | |||
− | As described in [[en2:DeveloperWiki:usrlib|Glibc upgrade guide]] there may be conflicts with installed packages that require the /lib directory. Follow the guide and remove any packages that use /lib. The stock 3.4.2 kernel from Archboot should be on this list so first upgrade this, |
||
− | |||
− | # pacman -S linux |
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− | |||
− | This may give some errors saying that the system may not boot because of missing modules. Ignore this warning for now. The stock install may also contain gcc in the /lib directory so also remove this if needed and any other packages that have conflicts. Now Glibc should be the only package in /lib so run the system upgrade and accept all changes, |
||
− | |||
− | # pacman -Su |
||
− | |||
− | Finally reinstall the kernel so that it can find the correct modules. |
||
− | |||
− | Now this command should not give any errors like last time. You can also reinstall gcc at this point. After a rebooted the system should startup and the new kernel should have fixed the problem with the screen going black. If want to boot Xorg then you may need to remove the i915.diescreaming=1 line from GRUB. If not then attach a external screen and try to fix the problem that way. Some people have reported commands that may help on the [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=144089 forum]. |
||
==== Mid 2011 — バージョン 4,x ==== |
==== Mid 2011 — バージョン 4,x ==== |
||
1,161行目: | 1,282行目: | ||
==== Early 2008 — バージョン 1,1 ==== |
==== Early 2008 — バージョン 1,1 ==== |
||
− | ワイヤレスアダプターを動作させるために {{Pkg|b43-fwcutter}} (もしくは {{AUR|b43-firmware}}) が必要なことを除けば、全て問題なく動作します。 |
+ | ワイヤレスアダプターを動作させるために {{Pkg|b43-fwcutter}} (もしくは {{AUR|b43-firmware}}) パッケージが必要なことを除けば、全て問題なく動作します。 |
このモデルには USB ポートが一つしかないので、Arch をインストールするにはセルフパワーの USB ハブを使うのが楽です。USB ネットワークアダプタ (USB ポートに接続できる無線または ethernet アダプタ) と Arch のインストールメディアを USB ハブに接続します。 |
このモデルには USB ポートが一つしかないので、Arch をインストールするにはセルフパワーの USB ハブを使うのが楽です。USB ネットワークアダプタ (USB ポートに接続できる無線または ethernet アダプタ) と Arch のインストールメディアを USB ハブに接続します。 |
||
− | 起動後に無線ネットワークをスキャンしても何も結果が得られない場合、一度 |
+ | 起動後に無線ネットワークをスキャンしても何も結果が得られない場合、一度 {{ic|b43}} と {{ic|ssb}} モジュールをアンロードしてから再度ロードし直して下さい: |
# rmmod ssb |
# rmmod ssb |
||
1,171行目: | 1,292行目: | ||
# modprobe b43 |
# modprobe b43 |
||
+ | dmesg のログから DMA の問題を確認できるかもしれません。 |
||
− | There is a good chance you will find what's wrong with DMA from the dmesg log. |
||
+ | モジュールを再ロードしたら無線ネットワークがスキャンできるようになっても、一部のネットワークにしか接続できないことがあります。{{ic|b43}} モジュールに {{ic|1=pio=1,qos=0}} オプションを追加することで問題は解決します。詳しくは http://crunchbang.org/forums/viewtopic.php?id=17368 を参照。 |
||
− | Even if you can scan wireless networks after reloading the modules, it's still possible that you will only be able to connect to some networks, but not all of them. According to a more detailed discussion here: http://crunchbang.org/forums/viewtopic.php?id=17368, adding <code>pio=1,qos=0</code> options to the b43 module can solve this problem. |
||
+ | BCM4321 チップセットが搭載された13インチの MacBook Air 1,1 で動作することを確認しています。 |
||
− | I tested this for a 13' MacBook Air 1,1 with a BCM4321 chipset, and it works. |
||
== 参照 == |
== 参照 == |
2023年11月1日 (水) 23:24時点における最新版
関連記事
MacBook (12"/Air/Pro) に Arch Linux をインストールするのは他のコンピュータに Arch をインストールするのと大して変わりはありません。とはいえ、MacBook 固有のハードウェア設定のため、説明を分ける必要がある特別な注意事項が多少存在します。Arch Linux 一般の情報は、インストールガイドを参照してください。このページでは Linux カーネルでサポートされているハードウェアを使っている Apple のコンピュータにおけるインストールの説明を入れています。機種ごとの注意事項やトラブルシューティングなどは (ページ右上の) '関連'ページを見て下さい。
目次
- 1 概要
- 2 ファームウェアのアップデート
- 3 パーティション
- 4 ブートローダーの設定
- 5 インストール
- 6 インストール後の設定
- 7 rEFIt
- 8 モデルごとの情報
- 9 参照
概要
具体的に言うと、MacBook で Arch Linux をインストールする手順は以下の通りになります:
- ファームウェアのアップデート: アップデートを行うことでエラーが減りハードウェアの新しい機能が使えるようになるはずです。
- パーティション: このステップでは OS X パーティションを縮小または削除して Arch Linux のためのパーティションを作成します。
- ブートローダーの設定: 新しいパーティションを起動できる状態にします。
- Arch Linux のインストール: 実際にインストールを行います。
- インストール後の設定: MacBook 特有の設定。
ファームウェアのアップデート
Arch Linux をインストールする前に、MacBook の最新ファームウェアアップデートがインストールされているか確認してください。ファームウェアのアップデートには macOS が必要です。macOS で App Store を開いてアップデートがないか確認してください。アップデートを実行したら、コンピューターを再起動して、再度、他にアップデートがないか確認してください。
MacBook ファームウェアのアップデートは macOS からしかインストールできないので、macOS はアンインストールしないことを推奨します。macOS を完全に削除する場合、Linux でカラープロファイルを設定するのに必要になるファイルをバックアップしてください:
/Library/ColorSync/Profiles/Displays/*
バックアップしたらパーティションセクションに進んでください。
パーティション
インストールの次のステップはハードドライブの再パーティションです。通常の方法で macOS をインストールした場合、ドライブは GPT フォーマットとなり以下のパーティションが含まれているはずです:
- EFI: ディスクの最初にある 200 MB のパーティション。パーティションツールによっては msdos や FAT と認識されることがあり通常は #1 とラベル付けされます。
- Mac OS X: ディスクの残り容量全てを占めているパーティション (HFS+)。通常は #2 とラベルが設定されます。
- Recovery: リカバリパーティション (Mac OS X 10.7 以上のみ)。macOS からは遮蔽されていますが、パーティションツールから確認できます。
インストールしたいオペレーションシステムの数によってパーティションの方法は変わります。このページでは以下の選択肢を説明しています:
- Arch Linux だけのシングルブート。
- OS X と Arch Linux のデュアルブート。
- Mac OS X, Windows XP, Arch Linux のトリプルブート。
どれにするのか決められないのならば、デュアルブートを推奨します。いつでも好きなときに OS X に戻ることができるからです。
Arch Linux のみ
一番簡単です。Arch Linux がインストールできる他のハードウェアと同じようにパーティションをすれば、ほとんど上手くいきます。インストールガイドを見てください。
完全なディスク暗号化を設定したい場合、Dm-crypt/システム全体の暗号化を見てください。
/home
パーティションを分割したり、暗号化や LVM を使わないシンプルな例だと以下のようになります:
partition mountpoint size type label /dev/sda1 /boot 200MiB vfat EFI /dev/sda2 /swap adjust swap swap /dev/sda3 / remain ext4 root
Mac OS X と Arch Linux
OS X と Arch Linux が共存するようにハードドライブをパーティションするには、OS X のパーティショニングツールを使ってから Arch Linux のツールで仕上げをするのが一番簡単な方法です。
手順:
- OS X で、Disk Utility.app を実行してください (
/Applications/Utilities
にあります)。 - 左のカラムからパーティションするドライブを選択してください (パーティションではありません)。右のパーティションタブをクリックしてください。
- + ボタンを押して新しいパーティションを追加して、OS X 用に残したい容量と新しいパーティション用の容量を決めてください。新しいパーティションは Arch Linux でフォーマットするため、パーティションタイプは何でもかまいません。
- 上記の作業が完了したら、次で進みます。パーティションが作成できない場合、OS X の中からパーティションを修復する必要があります。
Alt
を押しながらパソコンを起動して Arch のインストールメディアやライブ USB を起動してください。そして#インストールに進んでください。
新しく作成したパーティションは Arch のインストールメディアの中からリサイズできます。
EFI
- cgdisk を実行してください。
- Disk Utility.app で作成したパーティションを削除して Arch Linux に必要なパーティションを作成してください。OS X ではパーティションの後に 128 MiB の隙間があると良いので、最後の Mac OS X パーティションの後に最初のパーティションを作成する際、cgdisk がパーティションの最初のセクターを聞いた時に +128M と入力してください。Apple のパーティションポリシーに関する詳細は こちら を読んでください。シンプルな例 (LVM や crypto なし):
partition mountpoint size type label /dev/sda1 /boot/efi 200MiB vfat EFI /dev/sda2 - ? hfs+ Mac OS X /dev/sda3 - ? hfs+ Recovery /dev/sda4 - 100MiB hfs+ Boot Arch Linux from the Apple boot loader (optional) /dev/sda5 /boot 100MiB boot boot /dev/sda6 - ? swap swap (optional) /dev/sda7 / 10GiB ext4 root /dev/sda8 /home remaining ext4 home
BIOS 互換
- root で parted を実行してください。
- 空きスペースのパーティションと他のインストールに使うスペースのパーティションを削除します。MBR はプライマリパーティションを4つまでしか持てないので注意してください (efi パーティションを含む)。arch には2つのプライマリパーティションを残します。システムパーティションとホームパーティションを作って、スワップファイルを使うという方策と (論理パーティションは使いません)、ひとつのパーティションを共有パーティションにするという方策が考えられます (下を参照)。
- 次に、(ファイルシステムを必要とする) パーティション上に (特に
/boot
を含むパーティションに) ファイルシステムを新しく作成します。次のステップで rEFIt が MBR に正しいパーティションタイプを設定できるようにする必要があります (既存のファイルシステムを使わない、parted によって設定されたパーティションタイプは無視されるようです)。GRUB を正しいパーティションにインストールするために不可欠です。
- ここで、コンピュータを再起動して rEFIt でハードドライブのパーティションテーブルを修正してください (これをしていないと、Mac が Linux のパーティションを認識できるように後で GRUB を再インストールする必要が生じることがあります)。rEFIt のメニューが表示されたら、update partition table を選択して、Y を押して下さい。そして再起動します。
Mac OS X, Windows XP, Arch Linux のトリプルブート
この方法はどの環境でも使えるとは保証できませんが、late 2009 以降の Macbook では問題ないことをテスト済みです。
ハードドライブをパーティションして、全てのオペレーティングシステムが共存できるようにする一番簡単な方法は、Mac OS X のディスクユーティリティを使って、XP のフォーマッタを使って、XP をインストールして、Arch Linux のツールでフィニッシュすることです。
手順:
- OS X で、Disk Utility.app を実行してください (
/Applications/Utilities
にあります)。
- 左のカラムからパーティションするドライブを選択してください (パーティションではありません)。右のパーティションタブをクリックしてください。
- ボリュームスキームからリサイズするボリュームを選択してください。
- Mac OS X のパーティション、XP のパーティション、Arch Linux のパーティションそれぞれにどれだけ容量を割り当てるか決定します。ソフトウェアアプリケーションやファイルの数によりますが、標準的な Mac OS X 環境には 15-20 GiB、XP もそれと同じくらいの容量が必要になることを覚えておいて下さい。OSX 200Gb, XP 25Gb, Arch 25Gb くらいで十分でしょう。
- 割り当てを決めたら行動に移します。+ ボタンを押して新しいパーティションを追加し、自由にラベルを付けて下さい。XP パーティションは一番最後のパーティションにして FAT32 でフォーマットします。後で迷わないように Arch は HFS でフォーマットすると良いでしょう、どちらにしろフォーマットし直すことになります。
linux から見るとパーティションは以下のようになります:
- sda (ディスク)
- sda1 (Mac ブートパーティション - OSX からは見れません)
- sda2 (HFS+ の OSX インストール)
- sda3 (一時的に HFS の Arch インストール)
- sda4 (FAT32 の XP インストール)
- 最後に、適用をクリックします。これで空きスペースから新しいパーティションが作成されます。
- 上記作業が完了したら、次に進んで下さい。もし失敗した場合は、先に Mac OS X の中からパーティションを修復する必要があるかもしれません。
- この方法でブートキャンプをする必要はありません。EFIt プログラムはかなりの柔軟性があります (ただし GRUB ほどの柔軟性はありません)。rEFIt をダウンロードしてインストールしてください [1]。
- OS X のターミナルを開き以下を実行してください、これで rEFIt ブートマネージャが有効になります。
cd /efi/refit ./enable.sh
- rEFIt が動作するか再起動して確認してください、起動時に表示されるはずです。立ち上がったら rEFIt パーティションマネージャを開いて変更を承諾してください。
- XP インストール CD を挿入して rEFIt で起動します - ブートローダーによって認識されるまで何回か再起動する必要があるかもしれません。XP をインストールして、インストールが完了したら XP でドライバーが動くように OSX インストール CD を使います。
- Arch インストール CD を起動して、root でログインし
# /arch/setup
を実行してください。
- 通常通りにインストールを行います。arch インストーラーには sda3 を root パーティションとしてマウントさせ ext3 でフォーマットします。
/boot
やスワップパーティションはないので警告は無視して下さい。
- この時点で、デュアルブートする場合は、コンピュータを再起動して rEFIt でハードドライブのパーティションテーブルを修正します (これを行っていないと、Mac に Linux パーティションを認識させるために後で GRUB の再インストールをする必要が出てきます)。rEFIt のメニューに入ったら、update partition table を選択して、Y を押して下さい。
# reboot
- これで完了です。#インストールに進むことができますが、#GRUB を EFI パーティションに直接インストールするを読んでおいて下さい。
ブートローダーの設定
systemd-boot で Apple のブートローダーを使う (推奨)
Apple の EFI ブートローダーは EFI システムパーティションに存在する /EFI/BOOT/BOOTX64.EFI
という .efi
ファイルを読み込みます。幸いにも、systemd-boot バイナリがデフォルトでインストールされる場所と同じであるため、systemd-boot を使用して Linux を簡単に起動できます。
- まず、EFI システムパーティションが
/boot
にマウントされていることを確認してください。 - 通常通りに#インストールを行います。
- Chroot 完了の中から、以下のコマンドを実行して systemd-boot をインストールします:
# bootctl --path=/boot install
上記のコマンドは systemd-boot バイナリを /boot/EFI/BOOT/BOOTX64.EFI
にコピーして systemd-boot をデフォルトの EFI アプリケーション (デフォルトのブートエントリ) として EFI ブートマネージャに追加します。
- systemd-boot#設定に書かれている手順に従ってブートローダーを設定します。
再起動したら、MacBook が起動している間に Option キーを押すことで Apple Boot Manager が表示され、ブートオプションとして Arch Linux が選択できるはずです (EFI Boot
と表示されます)。
GRUB で Apple のブートローダーを使う
UEFI でありながらも、MacBook の EFI ブートローダーは起動するのに EFI パーティションを使用しません [2]。代わりに、内部・外部ドライブに含まれている .efi ファイルを検索して、特定の条件が満たされている場合にブートオプションとして表示します。例えば、MacBook は既存の OS X 環境を以下の条件で検知します:
- パーティションが HFS+ でフォーマットされていること。
- パーティションの ID が
af00
であること。 - パーティションのルートディレクトリに
mach_kernel
という名前のファイルが存在すること。 - パーティションの中の
/System/Library/CoreServices
ディレクトリにboot.efi
ファイルが存在すること。
つまり Arch Linux 環境を MacBook のブートローダーから自動的に認識させることが可能です。さらに、HFS+ で /boot
パーティションが正しくフォーマットされていれば EFI システムパーティションに手を加える必要はありません。OS X と上手く共存しつつ rEFInd などの他のブートローダーを利用しなくてもよくなります。ただし、手動で設定しなければなりません。以下は GRUB を使って設定を行う手順です:
- まず、新しい Arch 環境をインストールする際に、
/boot
パーティションを作成してください。Arch ISO では様々なツールが使えます (例: cgdisk)。 - カーネルを保存するためにパーティションの容量は ~250 MB 程度必要です。パーティションのタイプは Apple HFS/HFS+ に設定してください (fdisk/cgdisk では
Apple HFS/HFS+
、gdisk ではaf00
と表示されます)。 - Arch のインストール ISO には hfsprogsAUR パッケージが含まれていないため、新しいパーティションを HFS+ でフォーマットする前にインストール環境の中でパッケージをインストールしてください:
# pacman -Sy hfsprogs # modprobe hfsplus # mkfs.hfsplus /dev/sdX -v "Arch Linux"
- 完了したら#インストールに進んでください。
- chroot 環境に入ったら、grub と efibootmgr パッケージをインストールしてください。以下のコマンドで GRUB EFI アプリケーションが
/boot/EFI/arch/System/Library/CoreServices/boot.efi
にインストールされ、モジュールが/boot/grub/x86_64-efi
にインストールされます:
# grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot
その後、標準の設定ファイルを作成してください:
# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
/System/Library/CoreServices
ディレクトリが /boot/EFI/
フォルダのサブディレクトリとして扱われないため boot.efi
のディレクトリ構造が正しくありません。MacBook のブートローダーから認識されるように boot.efi
スタブの場所を変更する必要があります:
# mv /boot/EFI/arch/System/ /boot/ # rm -r /boot/EFI/
そしてダミーの mach_kernel
ファイルを作成:
# touch /boot/mach_kernel
その後、以下のファイルを作成してください:
/boot/System/Library/CoreServices/SystemVersion.plist
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <plist version="1.0"> <dict> <key>ProductBuildVersion</key> <string></string> <key>ProductName</key> <string>Linux</string> <key>ProductVersion</key> <string>Arch Linux</string> </dict> </plist>
再起動したら Option キーを押し続けることで Apple Boot Manager が表示され、ブートオプションとして Arch Linux が選択できるはずです。Arch Linux を選択すると GRUB が起動します。
GRUB を EFI パーティションに直接インストールする
- GRUB をメインのブートローダーとして使用し、rEFIt (http://refit.sourceforge.net/、上の #BIOS 互換 や #Mac OS X, Windows XP, Arch Linux のトリプルブート で記述) などを使う代わりに"ブート中に Alt/Option キーを押す"方法で Mac OS X に戻したい場合は、Mac の既存の EFI パーティション (下記参照) に grub をインストールする必要があります。
手順:
- grub をインストールしてください
/boot
にefi
という名前のディレクトリを作成してください
- Mac 上にある既存の EFI パーティションをこの
/boot/efi
ディレクトリにマウントしてください
- このディレクトリに GRUB をインストールしてください
/boot/grub
にlocale
という名前のディレクトリを作成してください
/usr/share/locale/en\@quot/LC_MESSAGES/
から/boot/grub/locale
にgrub.mo
をコピーしてください
- GRUB の設定を生成してください
- 完了です。これで再起動後 GRUB が起動し新しくインストールした Archlinux を起動することができます。
- Mac OS X を起動したいときはコンピュータの起動中に ALT/Option キーを押し続けて下さい。
詳細 (GRUB/EFI サンプル#M5A97 から引用):
grub をインストールして boot パーティションがハードディスクに GPT としてあるか確認して、基本の Arch インストール作業は完了です。
UEFI システムパーティションは GRUB のインストールスクリプトが検出できるように /boot/efi/
にマウントする必要があります:
# mkdir -p /boot/efi # mount -t vfat /dev/sdXY /boot/efi
X はブートするハードディスク、Y は先に作成した efi パーティションに置き換えて下さい。
以下のコマンドで GRUB UEFI アプリケーションとモジュールを /boot/grub/x86_64-efi
にインストールしてください:
# modprobe dm-mod # grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot/efi --bootloader-id=arch_grub --recheck --debug # mkdir -p /boot/grub/locale # cp /usr/share/locale/en\@quot/LC_MESSAGES/grub.mo /boot/grub/locale/en.mo
GRUB の設定を生成してください
# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
bless を使う
分割したパーティションに GRUB を配置した後 "blessing" を行うことで rEFIt を使わずに EFI モードで GRUB から直接起動できます。この手順は Macbook 7,1 で動作することが確認されています。GRUB は FAT32 か HFS+ パーティションでホストしたほうが良いですが、ext2 や ext3 も動作します。GRUB の appleloader コマンドは 7,1 では現在動作しませんが、ここから利用できるパッチでサポートを追加することが可能です。
適切な場所に GRUB をインストールした後、その場所から起動するようにファームウェアを設定する必要があります。既存の OS X 環境か OS X のインストールディスクから設定を行うことができます。次のコマンドは GRUB を既存の OS X パーティションの /efi/grub
にインストールしたと仮定しています:
# bless --folder /efi/grub --file /efi/grub/grub.efi
コンパイル
機種によっては EFI_ARCH
を i386 に設定する必要があります。
bzr branch --revision -2 bzr://bzr.savannah.gnu.org/grub/trunk/grub grub cd grub ./autogen.sh patch -p1 < appleloader_macbook_7_1.patch export EFI_ARCH=x86_64 ./configure --with-platform=efi --target=${EFI_ARCH} --program-prefix="" make cd grub-core ../grub-mkimage -O ${EFI_ARCH}-efi -d . -o grub.efi -p "" part_gpt part_msdos ntfs ntfscomp hfsplus fat ext2 normal chain boot configfile linux multiboot cp grub.efi *.mod *.lst yourinstalllocation
インストール
- Arch Linux インストール CD もしくは必要に応じて最新の Archboot iso (非公式) から起動してください。Apple の UEFI で起動できる USB を作るには、UEFI ブータブル USB を作成する手順に従う必要があります。
- インストールガイドに則ってインストールを進めて下さい。ただし以下の箇所は別です:
- ハードドライブの準備では、パーティションのフォーマットとファイルシステムのマウントポイントの設定だけを行なって下さい。適切なパーティションを割り当てるように注意してください。#パーティションに従っていればパーティションは既に作成されているはずです。
- (EFI で起動する場合) ブートローダーをインストールした後、インストーラーを終了して GRUB をインストールしてください。
- (BIOS 互換で起動する場合) ブートローダーをインストールした後、
menu.lst
ファイルを編集してreboot=pci
を kernel 行の最後に追加してください、例:kernel /vmlinuz-linux root=/dev/sda5 ro reboot=pci
これで MacBook が Arch から正しく再起動できるようになります。 - (BIOS 互換で起動する場合) ブートローダーのインストールでは、
/boot
があるパーティションに GRUB をインストールしてください。 - システムの設定では、
/etc/mkinitcpio.conf
を編集して autodetect フックの後のどこかに keyboard フックを追加してください。これで Arch が起動する前にキーボードを使う必要があるときにキーボードのドライバーがロードされます (例: LUKS パスワードを入力したりトラブルシューティングのシェルを使う場合など)。
- インストール作業が完了したら、コンピュータを再起動してください。
- オプティカルメディアを使っている場合、MacBook の起動時にエジェクトキーを押して下さい、これで Arch Linux のインストールディスクが排出されるはずです。
- Mac OS X と Arch Linux のデュアルブートをする場合、システムの起動時に alt (option) キーを押すことで Mac ブートローダーを使って起動する OS を選択します。
インストール後の設定
Xorg
Xorg の記事に従って Xorg をインストール・設定してください。
ビデオ
MacBook はモデルによって異なるグラフィックカードが搭載されています。
搭載されているグラフィックカードを確認するには:
$ lspci | grep VGA
- intel を含む文字列が表示された場合、Intel Graphics を読んでください。
- nVidia が返される場合、NVIDIA を読んで下さい。
- もしくは ATI や AMD の文字が確認できた場合、ATI を読んで下さい。
NVIDIA ノート
NVIDIA のグラフィックカードが搭載された MacBook では、バックライトを正しく動作させるために AUR の nvidia-blAUR パッケージが必要になるかもしれません。
タッチパッド
デフォルトでタッチパッドは基本的な機能が使えるはずです。ネイティブの OSX と全く同じように使える真のマルチタッチドライバーは AUR からインストールできます: xf86-input-mtrack-gitAUR。詳細については readme で読むことができます。
以下は Macbook 7,1 で上手く動作する mtrack のオプションです:
Option "Thumbsize" "50" Option "ScrollDistance" "100"
もしかしたら次を追加する必要があるかもしれません:
MatchDevicePath "/dev/input/event10"
タップでクリックを無効化 (つまりクリックするときは押すように) するには、以下を mtrack の設定セクションに追加してください:
Option "TapButton1" "0" Option "TapButton2" "0" Option "TapButton3" "0"
ナチュラルスクロール: Mac OSX のような自然な2本指のスクロールを設定するには、Synaptics タッチパッド#ナチュラルスクロールを参照してください。
xf86-input-mtrack-gitAUR を使用している場合、上スクロールと下スクロールのボタンを入れ替えることができます (同じく左スクロールと右スクロールも):
/etc/X11/xorg.conf.d/10-mtrack.conf
... Option "ScrollUpButton" "5" Option "ScrollDownButton" "4" Option "ScrollLeftButton" "7" Option "ScrollRightButton" "6" ...
古い Macbook 機種の特記事項 (MacBook 2,1 で確認): 古い Macbook のモデル (マルチタッチ未対応) では、xf86-input-synaptics パッケージをインストールしないとタッチパッドが正しく動作しません。このパッケージのインストールと設定については Synaptics タッチパッドを見て下さい。
Macbook Pro(5,5) のノート: Extra の xf86-input-synaptics を使うのがずっとシンプルです。3本指のスワイプなどの機能がありませんが、このドライバーは高速なレスポンスを提供します。gpointing-device-settingsAUR にはシンプルな GUI 設定が入っています。参考用に、以下は Xorg の設定ファイル /etc/X11/xorg.conf.d/60-synaptics.conf
です。
Section "InputClass" Identifier "touchpad catchall" Driver "synaptics" MatchIsTouchpad "on" MatchDevicePath "/dev/input/event*" Option "SHMConfig" "on" Option "TapButton1" "1" Option "TapButton2" "3" Option "TapButton3" "2" Option "PalmDetect" "on" Option "VertEdgeScroll" "off" Option "HorizEdgeScroll" "off" Option "CornerCoasting" "off" Option "EdgeMotionUseAlways" "off" Option "AreaLeftEdge" "10" Option "AreaRightEdge" "1270" EndSection
OS X のようなマルチタッチジェスチャーは現在新しい synaptic ドライバーでは壊れています。OS X のマルチタッチジェスチャーを Arch に追加したいユーザーには、xSwipe が細かくカスタマイズ可能で、軽量な Perl スクリプトとしてピッタリでしょう。インストールして設定したら (Github の xSwipe wiki を参照)、xSwipe をスタートアップアイテムとして追加することを推奨します。
キーボード
MacBook のキーボードはデフォルトで動作します。fn キーを Fx キーと交換するには Apple Keyboard を見て下さい。
xbindkeys などの適当なアプリケーションを使うか DE の設定によってマッピングすることができます。しかしながら他の良い方法として AUR から pommed-lightAUR をインストールすることを推奨します。MacBook のハードウェアにあわせて /etc/pommed.conf
を編集してください。サンプルファイルの /etc/pommed.conf.mac
や /etc/pommed.conf.ppc
から作成します。
設定ファイルがなくても動作させることは可能で、デフォルトの設定でおそらく動作します。それから pommed の systemd サービス (pommed.service
) を有効化・起動してください。
キーボードのバックライト
キーボードのバックライトは /sys/class/leds/smc::kbd_backlight
によって制御されています。このディレクトリの brightness
に適当な値を書き出して下さい。
acpilight や kbdlightAUR (2015年から開発は停滞しています) を使ってスクリプトでスクリプトを実行してキーボードバックライトを制御することも可能です。適切な udev ルールや sxhkd を使うことで root にならなくてもキーボードの光量を変更できます。
2017年11月12日現在、MacbookPro 8,1 では acpilight で制御できることをテスト済みです。
NVIDIA ノート
pommed でバックライトが正しく動作しない場合、nvidia-blAUR パッケージをインストールしているか確認して以下を
find . -name "*" -exec sed -i 's/mbp_backlight/nvidia_backlight/' '{}' \;
pommed の PKGBUILD の build() 関数の2行目に挿入してパッケージを再作成してください。フォーラムの投稿 より。
もしくは pommed の PKGBUILD の build() を修正する方法もあります:
find . -name "*" -exec sed -i 's/nvidia_backlight/apple_backlight/' '{}' \;
上の方法で上手く行かない場合は以下を試して下さい。
nvidia-settings を実行して、/etc/X11/xorg.conf
ファイルを編集し、以下の行を Device セクションに追加:
Option "RegistryDwords" "EnableBrightnessControl=1"
保存して再起動し、バックライトボタンが動作するか確かめる。 詳しい情報は ubuntu macbook pro 5,5 にあります。
Wi-Fi
MacBook はモデルによって異なるワイヤレスカードが搭載されています。
あなたの MacBook にどのカードが使われているかは次のコマンドで簡単に確認できます:
# lspci | grep Network
- Atheros のカードが載っている場合、何も設定しなくても全て上手く動くはずです。
- Broadcom のカードが載っている場合、Broadcom BCM4312 のページに従って下さい。
- 5.0 と 6.0 世代の MacBook には BCM43xx が載っていることがあります、Broadcom ワイヤレスページの broadcom-wl ドライバーの手順に従って下さい。再起動するとインターフェイスが入れ替わってしまうことがあるので udev ルールでインターフェイスを定義するのが良いでしょう。
- 8.1 世代の MacBook には BCM4331 が載っており、Linux (3.0 と 3.1) にも Broadcom のプロプライエタリドライバーにもありません。ただし Linux 3.2 では実験的なサポートがあります。3.2 以前のカーネルでこのドライバーを実行するには、compat-drivers を使う必要があります。
- 適切な broadcom の DKMS ドライバー (例: broadcom-wl-dkms) をインストールしても wifi カードが認識されない場合、ドライバーを再ビルドしてみてください (Dynamic Kernel Module Support を参照)。
電源管理
Powerdown はバッテリーの寿命を伸ばすスクリプトのセットで、簡単に設定することができます。powerdown をインストールしただけで MacBook Air 2013 なら約11時間もちます。もちろん電源管理における通常の推奨事項はすべてあてはまります。
カーネルパラメータに acpi_osi=
を追加することで MacBook Air 2013 のバッテリーの持ちを5時間から11-12時間まで伸ばすことができたという報告があります。詳しくは こちらのフォーラムの投稿 を見てください。
サスペンドとハイバネート
サスペンド (suspend to ram) とハイバネート (suspend to disk) は何も設定しなくても問題なく動作します:
$ systemctl suspend
フタを閉じてサスペンドしたときなど、特定の状況下でマシンが"復帰した後にすぐサスペンドする"という問題が報告されています。この問題は dconf-editor を使って "sleep-inactive-ac-type" オプションを "nothing" に設定することで解決します (オプションのパスは: org → gnome → settings-daemon → plugins → power)。
ハイバネーションの設定方法の詳細はサスペンドとハイバネートを見て下さい。特に、スワップパーティションかファイルのどちらかが必要です。
サスペンドした後、ノートパソコンが数秒で立ち上がってしまう場合、/proc/acpi/wakeup
の中にある LID0 以外の全てを無効化すると良いかもしれません:
# echo XHC1 > /proc/acpi/wakeup $ cat /proc/acpi/wakeup Device S-state Status Sysfs node P0P2 S3 *disabled EC S3 *disabled HDEF S3 *disabled pci:0000:00:1b.0 RP01 S3 *disabled pci:0000:00:1c.0 RP02 S3 *disabled pci:0000:00:1c.1 RP03 S3 *disabled pci:0000:00:1c.2 ARPT S4 *disabled pci:0000:03:00.0 RP05 S3 *disabled pci:0000:00:1c.4 RP06 S3 *disabled pci:0000:00:1c.5 SPIT S3 *disabled XHC1 S3 *disabled pci:0000:00:14.0 ADP1 S3 *disabled LID0 S3 *enabled
永続的に無効化するには:
/etc/udev/rules.d/90-xhc_sleep.rules
# disable wake from S3 on XHC1 SUBSYSTEM=="pci", KERNEL=="0000:00:14.0", ATTR{power/wakeup}="disabled"
上記の設定が使えない場合、ARPT が無効になっていることを確認して、適切なルールを udev に追加してください:
SUBSYSTEM=="pci", KERNEL=="0000:03:00.0", ATTR{power/wakeup}="disabled"
環境光センサー
次のパスから値を読み出すことができます:
/sys/devices/platform/applesmc.768/light
上記のパスを "cat" すると (4,0) といったふうに値が返ってきます。スクリプトは2番目の値を無視して、1番目の値を環境光の明るさとして使います。
内蔵の環境光センサーを使って画面やキーボードのバックライトの輝度を自動的に調整したい場合、Lighter [3] (シンプルな perl スクリプト、簡単に調整可能) や Lightum [4] (Gnome や KDE が必要ですが Lighter よりも古く機能が揃っています)。
サウンド
まず最初に ALSA の wiki ページを参照してください。それで何かが上手く動かない時は、以下を読んで下さい。
/etc/modprobe.d/50-sound.conf
または /etc/modprobe.d/modprobe.conf
を編集して次の行を加えて下さい:
options snd_hda_intel model=intel-mac-auto
これで MacBook のコーデックが自動的に指定されます。また MacBookPro5,X では、次を使うこともできます (ジャック出力は "HP" で制御されます):
options snd_hda_intel model=mb5
MacBookPro12,1 の場合:
options snd-hda-intel index=1,0
iMac8,1 を使っている場合、代わりに次を使って下さい
options snd-hda-intel model=mbp3 position_fix=2
ハードウェアにあわせて、他のオプションを指定してみることもできます。全ての利用可能な設定はカーネルドキュメントに記載されています。オンラインで閲覧可能です:
設定したら、再起動してください。
Bluetooth
Bluetooth の記事を見て必要なソフトウェアをインストール・設定してください。
Magic Mouse
マジックマウスは特に設定をしなくても問題なく動作します。スクロール速度や加速度などの設定を変えたい場合、カーネルドライバー (hid_magicmouse
) に以下のようにパラメータを設定する必要があります。GUI は存在しません。使用しているマウスにあわせて modprobe の設定ファイルを作成してください:
/etc/modprobe.d/magicmouse.conf
options hid_magicmouse scroll-speed=55 scroll-acceleration=1 emulate_3button=0
上記の設定でスクロール速度が速くなり、急激な加速が有効になり、3ボタンマウスのエミュレーションが無効になります。利用可能なパラメータと設定は /sys/module/hid_magicmouse/parameters
で確認できます。
再起動せずにコマンドラインから設定を変更したい場合、以下のようにコマンドを実行してください:
# echo 55 | sudo tee /sys/module/hid_magicmouse/parameters/scroll_speed
ウェブカメラ
iSight
Macbook や pre 6,2 MacBook Pro (6,2 は2010年発売) の iSight ウェブカメラには Apple のプロプライエタリなファームウェアが必要ですが、このファームウェアは再配布することができません。そのためファームウェアを MacOS から抽出して Arch にロードさせる必要があります。
AUR から isight-firmware-toolsAUR をインストールしてファームウェアを抽出してください。この AUR パッケージにいは必要な udev ルールや ELF バイナリも含まれており、ファームウェアファイルを /lib/firmware/isight.fw
に抽出さえすれば、コンピュータを起動するたびにファイルがロードされるようになっています (つまり /etc/udev/rules.d/isight.rules
が /usr/lib/udev/ift-load
を使用します)。
手順:
まず OS X をインストールしたディスク上にある特定のファイルからファームウェアを取得しなくてはなりません。ファイルは /System/Library/Extensions/IOUSBFamily.kext/Contents/PlugIns/AppleUSBVideoSupport.kext/Contents/MacOS/AppleUSBVideoSupport
にあります。
マルチブートしている場合 MacOSX ドライブをマウントするには:
# sudo mkdir /media/MacOSX # sudo mount -t hfsplus /dev/sda2 /media/MacOSX
そして AUR から isight-firmware-toolsAUR をインストールします。
上述の OSX ディレクトリにある AppleUSBVideoSupport
ファイルを探してください。Arch の方にコピーするか (どの OSX 環境でもかまいません、iMac など、システム特有のものではありません)、マルチブートしている場合、OSX ドライブをマウントして件のディレクトリまで移動してください (10.7 (Lion) ではディレクトリは /System/Library/Extensions/IOUSBFamily.kext/Contents/PlugIns/AppleUSBVideoSupport.kext/Contents/MacOS
です)。ディレクトリの中まで進めたらドライバーを抽出します:
# ift-extract --apple-driver AppleUSBVideoSupport
抽出が完了したら、ファームウェアが存在するか確認します:
# ls /lib/firmware/isight.fw
ファームウェアが見つかったら、Mac を一度シャットダウンして起動しなおします (カメラのハードウェア状態をクリアするため)。再起動してはいけません。
ブート時に自動でロードされるようになるはずです。ロードされない場合は uvcvideo モジュールを手動でロードすることができます。
様々なアプリケーションを使ってカメラをテストすることができます:
# mplayer tv:// -tv driver=v4l2:width=320:height=240:device=/dev/video0 -fps 30
- Cheese
- Skype
- Ekiga
スナップショットを撮るシンプルな方法は:
# mplayer tv:// -vf screenshot
s キーを押してスナップショットを撮影してください。ファイルのフォーマットは shot\d\d\d\d.png
で標準出力に表示されます。
Facetime HD
Apple によれば、最近発売された MacBook には全て iSight のかわりに Facetime HD カメラが搭載されています。例えば以下の機種があてはまります:
- iMac (21,5" mid 2011)
- iMac (27" mid 2011)
- MacBook Air (mid 2011)
- MacBook Pro (15" early 2011)
- MacBook Pro (17" early 2011)
- MacBook Pro (13" early 2011)
使用している MacBook が上記の機種よりも新しい場合、おそらく Facetime HD カメラが装備されているはずです。
カメラを使うには bcwc-pcie-gitAUR パッケージをインストールする必要があります。facetimehd
カーネルモジュールを使ってカメラのビデオサポートを有効にできます。
パッケージをインストールした後に Facetime カメラが機能するようにするにはシステムの再起動が必要です。
温度センサー
温度を見るには lm_sensors をインストール・設定してください。Lm sensors のページを見て下さい。
カラープロファイル
Mac OS のカラープロファイルを使用することができます。
まず、AUR から xcalib をインストールしてください。
次に Mac OS パーティションの /Library/ColorSync/Profiles/Displays/
ある規定のカラープロファイルを ~/colorprofiles/
などにコピーします。
MacBook モデルのプロファイルと一致するカラープロファイルが存在します、適切なプロファイルを選択してください:
- Color LCD-4271800.icc CoreDuo CPU の MacBook Pro
- Color LCD-4271880.icc Core2Duo の MacBook
- Color LCD-4271780.icc CoreDuo または Core2Duo の MacBook (Pro ではない)
最後に次を実行してプロファイルを有効にできます:
# xcalib ~/colorprofile.icc
Apple Remote
まず、LIRC の wiki ページを見て IR を操作するソフトウェア lirc を正しくインストール・設定してください。
そして /etc/conf.d/lircd
を編集して LIRC が /dev/usb/hiddev0
(または /dev/hiddev0
) を使うように設定してください。以下のようになります:
# # Parameters for lirc daemon # LIRC_DEVICE="/dev/usb/hiddev0" LIRC_DRIVER="macmini" LIRC_EXTRAOPTS="" LIRC_CONFIGFILE="/etc/lirc/lircd.conf"
irrecord (lirc をインストールして利用できます) を使ってリモートコントローラの信号にあうように設定ファイルを作成します (または、下の lircd.conf
を使うこともできます):
# irrecord -d /dev/usb/hiddev0 -H macmini output_conf_file
lircd を起動して irw で動作するか確認してください。
/etc/lirc/lircd.conf
の例:
begin remote name lircd.conf.macbook bits 8 eps 30 aeps 100 one 0 0 zero 0 0 pre_data_bits 24 pre_data 0x87EEFD gap 211994 toggle_bit_mask 0x87EEFD01 begin codes Repeat 0x01 Menu 0x03 Play 0x05 Prev 0x09 Next 0x06 Up 0x0A Down 0x0C end codes end remote
HFS パーティションの共有
まず、hfsprogsAUR パッケージをインストールする必要があります。
パーティションのリストを表示してください:
# fdisk -l /dev/sda
出力例:
Device Boot Start End Blocks Id Type /dev/sda1 1 26 204819 ee GPT /dev/sda2 26 13602 109051903+ af Unknown /dev/sda3 * 13602 14478 7031250 83 Linux /dev/sda4 14478 14594 932832+ 82 Linux swap / Solaris
"Unknown" パーティションが OS X のパーティションで /dev/sda2
にあることがわかります。
/media
に "mac" フォルダを作成してください:
# mkdir /media/mac
/etc/fstab
の最後に次の行を加えて下さい:
/dev/sda2 /media/mac hfsplus auto,user,rw,exec 0 0
マウントして下さい:
# mount /media/mac
確認してください:
# ls /media/mac
HFS+ パーティション
ジャーナリング
HFS+ パーティションは現在 Mac OS X のデフォルトになっていますが、Linux では完全なサポートがなくデフォルトでは読み込み専用でマウントされます。HFS+ パーティションに書き出しを行うには、ジャーナリングを無効にする必要があります。これは Mac OS X のディスクユーティリティを使うことで可能です。詳しくは Apple のサポートページ を参照してください。もしくはコマンドラインから実行してください:
パーティションを確認:
$ diskutil list
/dev/disk0 #: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER 0: GUID_partition_scheme *750.2 GB disk0 1: EFI EFI 209.7 MB disk0s1 2: Apple_HFS OSX 149.5 GB disk0s2 3: Apple_HFS Macintosh HD 599.2 GB disk0s3 4: Apple_Boot Recovery HD 650.0 MB disk0s4
この例では Macintosh HD という名前の disk0s3 パーティションを使います。ジャーナリングが有効になっているかどうか確認するために次を実行:
$ diskutil info /dev/disk0s3 | grep -i journal
File System Personality: Journaled HFS+ Name (User Visible): Mac OS Extended (Journaled) Journal: Journal size 49152 KB at offset 0x1176000
ジャーナリングを無効化するには次を実行:
$ sudo diskutil disableJournal disk0s3 Password: Journaling has been disabled for volume Macintosh HD on disk0s3
ジャーナリングが無効になったことを確認するため info コマンドを再度実行:
$ diskutil info /dev/disk0s3 | grep -i journal
何も出力されなければ、ジャーナリングは無効になっています。
ジャーナリングが無効にならない場合、/etc/fstab
の auto,user,rw,exec
を auto,user,force,rw,exec
に変更してマウントしてみてください。
Yosemite 以降
Yosemite から HFS+ パーティションは CoreStorage ボリュームの中に入っています。CoreStorage ボリュームを確認してください:
# fdisk -l /dev/sdX Disk /dev/sdX: 298.1 GiB, 320072933376 bytes, 625142448 sectors Units: sectors of 1* 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 4096 bytes I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 4096 bytes Disklabel type: gpt Device Start End Sectors Size Type /dev/sdX1 40 409639 409600 200M EFI System /dev/sdX2 409640 623872871 623463232 297.3G Apple Core storage /dev/sdX3 623872872 625142407 1269536 916.0M Apple boot
HFS+ は2つのボリュームヘッダを使用しています。デバイス内の1024バイトのヘッドとデバイスの終末にある1024バイトのヘッダです。CoreStorage ボリュームに含まれている HFS+ パーティションでは、パーティションの末尾が /dev/sdX2
パーティションの末尾の1024バイトと異なっています。修正するにはマウントするときに sizelimit=X
を指定する必要があります。
sizelimit
に指定する値を確認するには:
testdisk /dev/sdX
を実行してドライブを選択。EFI GPT
を選択。Analyse
を選択してQuick Search
を実行。
出力例:
TestDisk 7.0, Data Recovery Utility, April 2015 Christophe GRENIER <grenier@cgsecurity.org> http://www.cgsecurity.org Disk /dev/sdX - 320 GB / 298 GiB - CHS 38913 255 63 Partition Start End Size in sectors P EFI System 40 409639 409600 [EFI] P Mac HFS 409640 623147815 622738176 P Mac HFS 623872872 625142407 1269536
CoreStorage ボリュームを含まない HFS パーティション自体の出力が確認できます。セクタサイズ (上記の例では 622738176) を論理セクタサイズのバイト数 (例えば 512) でかけてください: 622738176 * 512 = 318841946112
。
計算した値で sizelimit=X
オプションを使ってディスクをマウント:
# mount /dev/sdX -t hfsplus -o ro,sizelimit=318841946112
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UID の同期
OS X
手順 1: UID と GID を変更する
Leopard 以前
/Applications/Utilities
フォルダの NetInfo Manager を開く。- ウィンドウ下部にある鍵をクリックして、ユーザーアカウントのパスワードあるいは (root アカウントを作成した場合) root パスワードを入力して、ユーザーアカウントのトランザクションへのアクセスを有効にしてください。
/users/<new user name>
を開いてください (<new user name> は Arch と共有するフォルダの読み書き権限を持っているアカウントの名前に置き換えてください)。- UID の値を 1000 に変更 (Arch で作成した最初のユーザーで使われるデフォルト値)。
- GID の値も 1000 に変更 (Arch で作成した最初のユーザーで使われるデフォルト値)。
/groups/<new user name>
を開いてください。変更が自動的に保存されます。
Leopard
Leopard には、NetInfo Manager アプリケーションが存在しません。UID の同期に必要な手順は異なります:
- System Preferences を開く。
- Users & Groups をクリック。
- ペインのロックを解除してください。
- ユーザーを右クリックして Advanced Options を選択。
- User ID フィールドの値をメモしてください。後で必要になります。UID と GID の値を両方変更して Arch の共有したいアカウントの UID と GID にしてください (Arch では最初に作成されたユーザーの UID と GID は 1000 になります)。
手順 2: "Home" のパーミッションを変更する
/Applications/Utilities
フォルダの Terminal を開く。
- 以下のコマンドを入力してホームフォルダのパーミッション設定を戻してください。<your user name>, <your user group>, <your old UID> は UID の値を変更したユーザーの名前、GID を変更したグループの名前、変更する前の UID 番号にそれぞれ置き換えてください。
# find /User/<your user name> -user <your old UID> -exec chown <your user name>:<your user group> {} \;
Arch
Arch Linux で UID を同期する際は、新しいユーザーアカウントを作成するときに行うのが推奨されます。そのため Arch Linux をインストールしてすぐに同期するのを推奨します。
/etc/fstab
のエントリを編集して Arch のホームを Mac OS のホームで置き換えます。
起動前の EFI の待機を止める
起動する前に"白画面"で Macbook が30秒も待機してしまう場合、ファームウェアに起動するパーティションを伝える必要があります。
Mac OS X を起動してください。インストールしていない場合は、インストール DVD を使うか (言語を選択して、Utilities->Terminal をクリック)、または他の MacBook の Mac OS X を使います (2つのコンピュータを firewire か thunderbolt で接続して、T を押しながら別の MacBook を起動し、Options を押しながら自分の MacBook を起動する)。
MacBook に Mac OS X ターミナルを呼び出したら、ブートパーティションが EFI かどうかに応じて、それぞれ異なるコマンドを root で実行してください:
# bless --device /dev/disk0s1 --setBoot # if the booting partition is EFI
もしくは
# bless --device /dev/disk0s1 --setBoot --legacy # if the booting partition is not EFI
(GRUB や EFI が sda1 にある場合。sdb2 にあるときは /dev/disk1s2 などにしてください)。https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=833215 と https://support.apple.com/kb/HT1533 も参照。
起動音を消す
起動音のチャイムのボリュームは EFI 変数の SystemAudioVolume-7c436110-ab2a-4bbb-a880-fe41995c9f82 によって制御されています。ミュートにするには:
# printf "\x07\x00\x00\x00\x00" > /sys/firmware/efi/efivars/SystemAudioVolume-7c436110-ab2a-4bbb-a880-fe41995c9f82
もしくは、Mac OS X インストールディスクを使ってミュートすることもできます。インストールディスクで起動して、言語を選択し、Utilities > Terminal をクリックして、次を入力 (ボリュームの値は自由に設定してください):
# /usr/sbin/nvram SystemAudioVolume=%01
kworker が CPU を占有してしまう
Yosemite を使っている場合、kworker の CPU 使用量が跳ね上がることがあります [5]。これは ACPI の割り込みが暴走しているのが原因です。
最近の ACPI の割り込みの数を調べることで問題が起こっているかどうか確認できます:
$ grep . -r /sys/firmware/acpi/interrupts/
特定の割り込み (GPE66 の場合が多いです) がおかしくなっているようだったら、それを無効化します (XX は暴走している割り込みに置き換えて下さい):
# echo "disable" > /sys/firmware/acpi/interrupts/gpeXX
間違った ACPI 割り込みを無効化してしまうと他の問題が噴出するので、自己責任で行って下さい。上記のコマンドで問題が解決する場合、起動時に自動的に割り込みを無効化する systemd サービスを作成する方法が書かれた こちらのスレッド を見て下さい。
rEFIt
詳細は refit myths を見て下さい。
OS X で、Refit のホームページ から ".dmg" をダウンロードしてインストールします。
Terminal を開いて以下を入力してください:
cd /efi/refit; ./enable.sh
rEFIt の問題
Arch や rEFIt をインストールした後に問題が発生する場合、特に起動する OS が正しく表示されなかったり GRUB のプロンプトでスタックして以下のように表示する場合:
GRUB>_
次のリンクを見て下さい: http://mac.linux.be/content/problems-refit-and-grub-after-installation
Arch のライブ CD を起動して chroot して gptsync を使って GRUB を再インストールする方法が載っています。Debian 環境におけるコマンドを自分の Arch 環境にあわせて修正できる上級者向けです。GRUB を間違ったところにインストールしないように注意してください。
gptsync のコピーが必要な場合、次の URL から wget できます: http://packages.debian.org/sid/gptsync 。64ビットの場合:
$ wget http://ftp.us.debian.org/debian/pool/main/r/refit/gptsync_0.14-2_amd64.deb
i386 の場合:
$ wget http://ftp.us.debian.org/debian/pool/main/r/refit/gptsync_0.14-2_i386.deb
.deb パッケージなので deb2targzAUR プログラムが必要です。
Mavericks のアップグレードが Arch のブートオプションを破壊する
Linux のブートパーティションを別にしてマルチブートしている場合、OSX Mavericks のアップグレードによって Apple のリカバリブートパーティションでブートパーティションが上書きされていますことがあります。こうなると rEFIt/rEFInd の Archlinux 起動オプションが破壊されます。この状況を解決するにはブートパーティションを別にするのをやめて EFI system partition (ESP) を使ってブートローダーをインストールするのがベストです。また、開発が停止している rEFIt ではなく rEFInd を使うことが推奨されます。
ブートローダーが grub2 の場合:
Arch LiveCD を使ってシェルを起動し、破壊された Archlinux 環境に chroot します。
ESP を /boot
にマウントします。
fstab を編集して古いブートパーティションを削除して ESP を新しいブートパーティションにします。そして ESP を新しい /boot
パーティションにマウントします:
# mount -a
linux を再インストール:
# pacman -S linux
/boot
に新しい initramfs と vmlinuz を作成:
# mkinitcpio -p linux
grub をインストール:
# grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot --bootloader-id=grub --recheck --debug
新しい grub.cfg
ファイルを作成:
# grub-mkconfig -o /boot/EFI/grub/grub.cfg
grub.cfg
は grubx64.efi
と同じディレクトリにある必要があります。
rEFInd に付いている mkrlconf.sh
を実行して新しい refind_linux.conf
ファイルを /boot
に生成します。
chroot 環境を終了します。
再起動してください。rEFInd に Archlinux の新しいエントリが追加され、Archlinux を起動することができるはずです。
モデルごとの情報
MacBook
April 2016 12" - バージョン 9,1
intremap=nosid
カーネルオプションを指定することで EFI から USB ブートできます (Ubuntu の場合、noacpi nomodeset
も必要なようです)。起動時に Alt キーを押すのを忘れないでください。
- ワイヤレスカードは
brcmfmac
で特に設定しなくても動作します。
- サスペンドやハイバネートは動作しません。NVMe が復帰しないことが問題です。外付けドライブから起動する場合、サスペンドとハイバネートは問題なく動作します。
- 録音は問題なく動作します。再生自体も動作はしますが、内蔵スピーカーは機能しません (解決方法もまだありません)。
- キーボードやタッチパッドは動作しません。DSDT をハックする開発中のドライバーなら動作します: macbook12-spi-driver-dkmsAUR。ときどきタッチパッドが動作しなくなることがありますが、
rmmod applespi && modprobe applespi
でドライバーをリロードすることで解決します。
- キーボードバックライトは動作しません (解決方法もまだありません)。
Mid 2007 13" - バージョン 2,1
古い Macbook は32ビットの EFI を使っているため、通常のインストールイメージは認識されません。ディスクから UEFI サポートを削除するか (Unified_Extensible_Firmware_Interface#オプティカルメディアから UEFI ブートサポートを削除する) またはディスクの32ビット EFI バージョンを作成する必要があります。以下では最初の方法を使って、BIOS モードで起動します。もうひとつの方法を試したい場合は、まず Unified_Extensible_Firmware_Interface#ISO から UEFI ブータブル USB を作成する を読んで下さい。
まず必要に応じてハードディスクを準備します。ここでは "Linux のみインストール" を行います:
/dev/sda1 HFS+ AF00 200M -> EFI boot system on Apple HFS+ partition /dev/sda2 ext4 8300 147G -> arch system /dev/sda3 swap 8200 1G -> swap
hfsprogsAUR パッケージには HFS/HFS+ ファイルシステムを扱うためのツールが含まれています。rEFInd ブートローダーは自動的に hfsprogs を認識します。EFI ブートローダーのパーティションは通常 FAT32 (vfat) パーティションです。rEFIt を最初に試す場合、HFS+ ファイルシステムを動作させる必要があるので、そのままにしておきます。
マウントポイントは:
/dev/sda2 -> / /dev/sda1 -> /boot
使用しているブートローダーは rEFIt ではなく rEFInd です。インストール方法は rEFInd のホームページにあります。通常は rEFInd をコピーすることでインストールできます:
mkdir /boot/EFI cp -vr /usr/share/refind/drivers_ia32 /boot/EFI/refind/ cp -vr /usr/share/refind/tools_ia32 /boot/EFI/refind/ cp -vr /usr/share/refind/fonts /boot/EFI/refind/ cp -vr /usr/share/refind/icons /boot/EFI/refind/ cp -v /usr/share/refind/refind_ia32.efi /boot/EFI/refind/ cp -v /usr/share/refind/refind.conf-sample /boot/EFI/refind/refind.conf cp -v /usr/share/refind/refind_linux.conf-sample /boot/refind_linux.conf
問題はシステムが EFI モードではなく BIOS 互換でモードで起動するということです。('modprobe efivars' を実行しても) EFI 変数が使えないため、efibootmgr
を使用することができません。システムのインストール時に mactel-bootAUR をインストールしてください。hfs-bless
ユーティリティを使うことで EFI ブートローダーを立ち上げることができます。以下のように呼び出します:
hfs-bless /boot/EFI/refind/refind_ia32.efi
Since the Linux kernel does come with EFI stub enabled, it seems a good idea to run it through a bootloader first. Especially if it runs not out of the box. But using rEFInd makes GRUB (or any other bootloader) obsolete, because of that.
Not running out of the box is unfortunately the initial stage for the kernel. Since we installed it in BIOS mode, two modules are missing to grant access to the root partition while booting. Hence the 'initfsram-linux.img' can not be found/loaded. Adding the following modules to your 'MODULES' line in /etc/mkinitcpio.conf
solved this (original post).
/etc/mkinitcpio.conf
MODULES="ahci sd_mod"
カーネルイメージを再生成:
# mkinitcpio -p linux
The bootloader rEFInd can scan kernels even out of the '/boot/efi/...' directory and assumes an efi kernel even without the extension '.efi'. If you do not want to try out special kernels, this should work without the hassle to copy each kernel after building to some spot special.
If you happen to get multiple entries for one boot image, it often results of a previous installation of a bootloader within the MBR. To remove that, try the following - taken from the original post. This is valid for GPT partitioned discs, so please check your environment and save your MBR first.
# dd if=/dev/zero of=/dev/sda bs=440 count=1
MacBook Pro
Early 2015 13"/15" - バージョン 12,x/11,4+
ワイヤレス
brcmfmac
ドライバーが動作します (2015年11月20日現在)。5Ghz 帯を使うには新しいファームウェアが必要です ([6] を参照)。
Bluetooth
Bluetooth はカーネル 4.4.0 から完全にサポートされています。
サスペンド & 電源オフ (11,4+)
11,4 や 11,5 の MacBook Pro はデフォルトのカーネルだと正しくシャットダウンしたりサスペンドすることができません。この問題の詳細は Bug 103211 にあり、一時的なパッチは linux-macbookAUR でインストールできます。Linux 4.13.0 からメインラインにパッチがマージされています。
キーボード & タッチパッド
ハプティックフィードバックはトラックパッドにファームウェアが組み込まれているため何も設定しなくても動作します。
マルチタッチのサポートについては複数のドライバーが利用できます。以下は MacBookPro12,1 で動作することを確認済みです。
xf86-input-libinput を使う場合、以下の設定で OS X の機能をエミュレートできます。詳しくは libinput(4) を見てください。
/etc/X11/xorg.conf.d/90-libinput.conf
Section "InputClass" Identifier "libinput touchpad catchall" MatchIsTouchpad "on" MatchDevicePath "/dev/input/event*" Driver "libinput" Option "NaturalScrolling" "true" EndSection
xf86-input-synaptics を使う場合、タッチパッドを完全に動作させるには以下の設定が必要です。
/etc/X11/xorg.conf.d/60-magictrackpad.conf
Section "InputClass" Identifier "Trackpad" Driver "synaptics" MatchIsTouchpad "on" MatchDevicePath "/dev/input/event*" EndSection
さらに、US/ANSI キーボードの場合、チルダキー (Esc と Tab の間にある ~ のキー) が < や > として登録されてしまうという問題があります。以下の設定ファイルで問題は解決します。
/etc/modprobe.d/hid_apple.conf
options hid_apple iso_layout=0
昔のカーネル用のパッチなど、詳しくは カーネルの bugzilla を見て下さい。
グラフィック
Intel のグラフィックカードを使う場合、xf86-video-intel をインストールしてください。OpenGL/3D のサポートに関する情報は Intel Graphics を見て下さい。
デュアルグラフィックについては 11,3 のグラフィックセクションを見て下さい。
Apple Thunderbolt 2 ギガビットイーサネットドングル
MacBookPro12,1 (# dmidecode -s system-product-name
の出力で確認できます) にはバグが存在 (カーネル 4.0.4) し起動時にはドングルが認識され動作するのに、ホットプラグすることができずに、切断してから再接続したときに認識・動作しません。次のカーネルバグレポートを参照: https://bugzilla.kernel.org/show_bug.cgi?id=100191
2012 - 2014 モデル
- MacBookPro11,x (Late 2013—Mid 2014)
- MacBookPro10,x (Mid 2012—Early 2013)
MacBook Air
Early 2014 11" - バージョン 6,1
2013年バージョンとほとんど同じで、唯一と言っていい違いはプロセッサーが少し速くなったことだけです。バージョン番号は2013年版から変わっていません。
このページやフォーラムスレッドの MBA 2013 13" の記述に従うことで間違いなく動作します。 Bluetooth は2013年版では動作しないと報告されてたのに対して、ほとんど同じはずなのに2014版では問題なく動作します。
未解決の問題:
- ウェブカメラのドライバーがまだ存在しない。
- rEFInd が起動を始めるのに30秒もかかる。bless を使うと rEFInd のロードを止められますが、再インストールが必要です。
Mid 2013 13" - バージョン 6,2
インストールとブート
Booting from a normal 2013.6 USB key works fine, but I could not seem to get either GRUB or Syslinux working.
I was able to boot by first installing Arch Linux following the Macbook guide at the wiki (having a separate FAT32 /boot partition). Skip the bootloader installation.
Installing rEFInd from OS X (important!) and installing the EFI stub loader made me able to boot fine.
Arch だけのインストール
以下の方法では refind を使わず GRUB を使って EFI を起動します。パーティションは以下の通りです:
/dev/sda1 200M Microsoft basic data /dev/sda2 256M Linux filesystem /dev/sda3 4G Linux swap /dev/sda4 108.6G Linux filesystem
EFI では sda1 も HFS+ パーティションにできます。上記の例では FAT32 (vfat) を使っています。スワップは任意ですが、ハイバネートを使う場合は必須です。sda5 をホームパーティションとして追加することもできます。
フォーマットしてマウント:
# mkfs.vfat -F 32 /dev/sda1 # mkfs.ext2 /dev/sda2 # mkswap /dev/sda3 # swapon /dev/sda3 # mkfs.ext4 /dev/sda4
# mount /dev/sda4 /mnt # mkdir /mnt/boot # mount/dev/sda2 /mnt/boot # mkdir /mnt/boot/efi # mount /dev/sda1 /mnt/boot/efi
インストールガイドに従ってインストールを行ってください。initramfs を生成して root のパスワードを設定したら以下のように GRUB をセットアップします:
# pacman -S grub efibootmgr # mount -t efivarfs efivarfs /sys/firmware/efi/efivars # grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot/efi --bootloader-id=grub --recheck --debug # grub-mkconfig -o /boot/efi/EFI/grub/grub.cfg # cp /boot/efi/EFI/grub/grub.cfg /boot/grub/grub.cfg # cp /boot/efi/EFI/grub/grubx64.efi /boot/efi/EFI/boot/bootx64.efi}}
その後 exit/unmount/reboot してください:
# exit # umount -R /mnt # reboot
安定性の問題
システムがしばらくフリーズして、ネットやディスクなどのアクセスが止まってしまうことがあります。ディスクや CPU に負担をかけているときに発生します。また、X が起動できずに画面に以下のようなメッセージが何度も表示されることがあります:
ata1.00: failed command: WRITE FPDMA QUEUED ata1.00: cmd 61/08:f0:10:8c:c2/00:00:0b:00:00/40 tag 30 ncq 4096 out res 40/00:00:00:00:00/00:00:00:00:00/00 Emask 0x4 (timeout) ata1.00: status: { DRDY }
SMART のテストを実行しても問題は検出されません: smartctl -a。
There are some messages in my boot that indicate this could be disk and/or ACPI related.
These are with 2013-06 ISO, 3.9.7-1 2013 x86_64 kernel.
journalctl -b Seems to only work with the headphone jack, not with the speakers.
Marvell ATA サスペンドバグ
Marvell 128・256 GB ドライブが載っている 2013 Macbook Air を使っている場合、pm-suspend を使った後で以下の ata エラーが表示されることがあります:
ata1: exception Emask 0x10 SAct 0x0 SErr 0x10000 action 0xe frozen ata1: irq_stat 0x00400000, PHY RDY changed ata1: SError: { PHYRdyChg } ata1: hard resetting link ata1: SATA link up 1.5 Gbps (SStatus 113 SControl 310) ata1.00: unexpected _GTF length (8) ata1.00: unexpected _GTF length (8) ata1.00: configured for UDMA/33 ata1: EH complete
[7] に書かれている Patrick と Tejun のコメントを見てください。
サスペンド/レジューム
サスペンドから復帰した後に輝度が 0% か 100% のどちらかになります。カーネルが修正されるまでは、mba6x_bl-dkmsAUR をインストールして patjak の fix を使って下さい。Patjak の github は [8] にあります。
WiFi
WiFi は設定をしなくても動作します。broadcom-wl-dkms をインストールしてネットワークに接続します。
タッチパッド
カーネル 3.10.3 からタッチパッドは xf86-input-synaptics で完全に動作します。
オーディオ
Linux 3.12 からサウンドは設定をしなくても動作します。alsa-utils だけでは音が鳴らない場合は、以下のエントリで /etc/asound.conf
を作成する必要があるかもしれません:
defaults.pcm.card 1 defaults.pcm.device 0 defaults.ctl.card 1
Mid 2012 13" — バージョン 5,2
arch カーネル 3.5 のデフォルトのブートメディアではカーネルパニックが起きます。intremap=off
を追加することで直ります。さらに、applesmc
モジュールのロードに問題があります (温度センサー、ファン、キーボードのバックライトが動作しません)。これらの問題は linux 3.6-rc4 メインラインカーネルで修正されています (テスト済み)。
Mid 2012 11.5" — バージョン 5,1
スリープ状態から復帰したときに X11 に問題が発生する場合 (黒画面になる、コンソールでマウスカーソルが動かないなど)、xf86-input-synaptics を削除して xf86-input-mtrack-gitAUR をインストールしてください。このパッケージは以下のようなエラーを修正します:
(EE) [dix] bcm5974: unable to find touch point 0
同じトラックパッドを使っているバージョン 5,2 にも上記は適用できます。
Mid 2011 — バージョン 4,x
カーネル 3.2 から何も設定しなくても動作します。Archboot を使用して、GRUB をインストールし EFI を使うことが推奨されています。
Early 2008 — バージョン 1,1
ワイヤレスアダプターを動作させるために b43-fwcutter (もしくは b43-firmwareAUR) パッケージが必要なことを除けば、全て問題なく動作します。
このモデルには USB ポートが一つしかないので、Arch をインストールするにはセルフパワーの USB ハブを使うのが楽です。USB ネットワークアダプタ (USB ポートに接続できる無線または ethernet アダプタ) と Arch のインストールメディアを USB ハブに接続します。
起動後に無線ネットワークをスキャンしても何も結果が得られない場合、一度 b43
と ssb
モジュールをアンロードしてから再度ロードし直して下さい:
# rmmod ssb # rmmod b43 # modprobe b43
dmesg のログから DMA の問題を確認できるかもしれません。
モジュールを再ロードしたら無線ネットワークがスキャンできるようになっても、一部のネットワークにしか接続できないことがあります。b43
モジュールに pio=1,qos=0
オプションを追加することで問題は解決します。詳しくは http://crunchbang.org/forums/viewtopic.php?id=17368 を参照。
BCM4321 チップセットが搭載された13インチの MacBook Air 1,1 で動作することを確認しています。
参照
- MacBook Air
- Macbook Air Early 2014 — dabase.com
- Installing Archlinux on Macbook Air 2013 — Frank Shin
- Arch Linux Installation with OS X on Macbook Air (Dual Boot) — Pankaj Kumar
- Arch Linux – MacBook Air 2013 — Ryan Gehrig
- Installing Linux on a Macbook Air (4,2) — Nico Schottelius
- Arch linux single, pure efi boot on the macbook air3,1/3,2 — DIMENSION9
- MacBook Pro
- http://www.netsoc.tcd.ie/~theorie/interblag/2010/01/30/installing-arch-linux-on-a-mac-pro/
- http://allanmcrae.com/2010/04/installing-arch-on-a-macbook-pro-5-5/
- http://allanmcrae.com/2012/04/installing-arch-on-a-macbook-pro-8-1/
- http://linux-junky.blogspot.com/2011/08/triple-boot-archlinux-windows-7-and-mac.html