「XDM」の版間の差分
(他言語へのリンクを修正) |
|||
(3人の利用者による、間の4版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
[[Category:ディスプレイマネージャ]] |
[[Category:ディスプレイマネージャ]] |
||
− | [[ |
+ | [[de:Login-Manager#XDM]] |
[[en:XDM]] |
[[en:XDM]] |
||
[[pt:XDM]] |
[[pt:XDM]] |
||
[[ru:XDM]] |
[[ru:XDM]] |
||
− | [[zh- |
+ | [[zh-hans:XDM]] |
{{Related articles start}} |
{{Related articles start}} |
||
{{Related|ディスプレイマネージャ}} |
{{Related|ディスプレイマネージャ}} |
||
17行目: | 17行目: | ||
== インストール == |
== インストール == |
||
− | [[公式リポジトリ]]にある {{Pkg|xorg-xdm}} を[[インストール]]して下さい。それから {{ic|xdm}} [[systemd]] サービスを有効化します。 |
+ | [[公式リポジトリ]]にある {{Pkg|xorg-xdm}} を[[インストール]]して下さい。それから {{ic|xdm}} [[systemd]] サービスを[[有効化]]します。 |
XDM の Arch Linux テーマを使用したい場合は、任意で {{Pkg|xdm-archlinux}} パッケージをインストールすることができます。このパッケージも公式リポジトリから取得可能です。このパッケージをインストールした場合は {{ic|xdm}} サービスを有効化する代わりに、{{ic|xdm-archlinux}} サービスを有効化して下さい。 |
XDM の Arch Linux テーマを使用したい場合は、任意で {{Pkg|xdm-archlinux}} パッケージをインストールすることができます。このパッケージも公式リポジトリから取得可能です。このパッケージをインストールした場合は {{ic|xdm}} サービスを有効化する代わりに、{{ic|xdm-archlinux}} サービスを有効化して下さい。 |
||
25行目: | 25行目: | ||
=== セッションの定義 === |
=== セッションの定義 === |
||
− | [[GDM]] や [[LightDM]] など最近の[[ディスプレイマネージャ]]と違って、XDM は {{ic|/usr/share/xsessions}} ディレクトリにある .desktop ファイルからセッションを読み込みません。そのため、XDM には'セッションメニュー'が存在しません。代わりに、XDM はホームディレクトリにある {{ic|.xsession}} ファイルを読み込みます (このファイルが存在しない場合は {{ic|/etc/skel}} 内の {{ic|.xsession}} ファイルを読み込みます) |
+ | [[GDM]] や [[LightDM]] など最近の[[ディスプレイマネージャ]]と違って、XDM は {{ic|/usr/share/xsessions}} ディレクトリにある .desktop ファイルからセッションを読み込みません。そのため、XDM には'セッションメニュー'が存在しません。代わりに、XDM はホームディレクトリにある {{ic|.xsession}} ファイルを読み込みます (このファイルが存在しない場合は {{ic|/etc/skel}} 内の {{ic|.xsession}} ファイルを読み込みます)。 |
+ | 例えば、ログイン後に [[Xfce]] を起動するには、 {{ic|~/.xsession}} は |
||
− | {{ic|.xinitrc}} ファイルを使ってセッションを定義したい場合、以下のコマンドを実行してデフォルトの {{ic|.xsession}} と {{ic|.xinitrc}} ファイルをホームディレクトリにコピーして下さい: |
||
+ | startxfce4 |
||
− | $ cp /etc/skel/.xsession /etc/skel/.xinitrc ~ |
||
+ | のような内容であるはずです。 |
||
− | + | {{ic|.xsession}}ファイルに実行可能属性が付与されていることを確認してください。付与するには次のコマンドを実行します: |
|
+ | $ chmod 700 ~/.xsession |
||
− | |||
− | セッションを {{ic|.xsession}} ファイル自体で定義したい場合は、ファイルを作成して適当にセッションを定義して下さい (書式は {{ic|.xinitrc}} ファイルと同じです)。 |
||
− | |||
− | それから次のコマンドでファイルに実行可能属性を付与してください: |
||
− | $ chmod 744 ~/.xsession |
||
=== テーマ === |
=== テーマ === |
||
+ | 以下で説明するオプションの正確な意味については、{{man|8|xdm}} を参照してください。設定ファイルは {{ic|/etc/X11/xdm/Xresources}} にあります。{{Pkg|xdm-archlinux}} をインストールした場合、設定ファイルは代わりに {{ic|/etc/X11/xdm/archlinux/Xresources}} に配置されることに注意してください。 |
||
− | 下記のオプションの正確な説明は、xdm のマニュアルページを見て下さい。 |
||
− | |||
− | {{Tip|設定ファイルが上書きされないようにするには、{{ic|/etc/pacman.conf}} ファイルを次のように編集してください: {{ic|1=NoUpgrade <nowiki>=</nowiki> etc/X11/xdm/Xsetup_0 etc/X11/xdm/Xresources}}。}} |
||
==== 壁紙 ==== |
==== 壁紙 ==== |
||
74行目: | 69行目: | ||
==== ロゴの削除 ==== |
==== ロゴの削除 ==== |
||
+ | |||
ロゴの定義をコメントアウト: |
ロゴの定義をコメントアウト: |
||
#xlogin*logoFileName: /usr/X11R6/lib/X11/xdm/pixmaps/xorg.xpm |
#xlogin*logoFileName: /usr/X11R6/lib/X11/xdm/pixmaps/xorg.xpm |
||
85行目: | 81行目: | ||
次のコマンドはウィンドウ内に2番目のセッションを起動します ({{Pkg|xorg-server-xephyr}} が必要): |
次のコマンドはウィンドウ内に2番目のセッションを起動します ({{Pkg|xorg-server-xephyr}} が必要): |
||
# Xephyr -query this_machine_ip :2 |
# Xephyr -query this_machine_ip :2 |
||
− | |||
− | == トラブルシューティング == |
||
=== パスワードレスログイン === |
=== パスワードレスログイン === |
||
− | XDM でパスワードレスログインを有効化するには、 |
+ | XDM でパスワードレスログインを有効化するには、{{ic|/etc/X11/xdm/Xresources}} に以下の行を追加してください: |
login*allowNullPasswd: true |
login*allowNullPasswd: true |
||
− | |||
− | 詳しくは {{Bug|38436}} を参照。 |
2024年1月31日 (水) 20:17時点における最新版
関連記事
XDM マニュアルページ より:
- Xdm はローカルホストやリモートサーバーにある X ディスプレイの集合を管理します。xdm の設計は X ターミナルの必要性や Open Group 標準の XDMCP (X Display Manager Control Protocol) に従っています。Xdm はキャラクタターミナルで init, getty, login が行うのと同じサービスを提供します: ログイン名とパスワードのプロンプトを表示してユーザー認証を行い、"セッション"を起動します。
XDM はシンプルでわかりやすいグラフィカルログインプロンプトを提供します。
目次
インストール
公式リポジトリにある xorg-xdm をインストールして下さい。それから xdm
systemd サービスを有効化します。
XDM の Arch Linux テーマを使用したい場合は、任意で xdm-archlinux パッケージをインストールすることができます。このパッケージも公式リポジトリから取得可能です。このパッケージをインストールした場合は xdm
サービスを有効化する代わりに、xdm-archlinux
サービスを有効化して下さい。
設定
セッションの定義
GDM や LightDM など最近のディスプレイマネージャと違って、XDM は /usr/share/xsessions
ディレクトリにある .desktop ファイルからセッションを読み込みません。そのため、XDM には'セッションメニュー'が存在しません。代わりに、XDM はホームディレクトリにある .xsession
ファイルを読み込みます (このファイルが存在しない場合は /etc/skel
内の .xsession
ファイルを読み込みます)。
例えば、ログイン後に Xfce を起動するには、 ~/.xsession
は
startxfce4
のような内容であるはずです。
.xsession
ファイルに実行可能属性が付与されていることを確認してください。付与するには次のコマンドを実行します:
$ chmod 700 ~/.xsession
テーマ
以下で説明するオプションの正確な意味については、xdm(8) を参照してください。設定ファイルは /etc/X11/xdm/Xresources
にあります。xdm-archlinux をインストールした場合、設定ファイルは代わりに /etc/X11/xdm/archlinux/Xresources
に配置されることに注意してください。
壁紙
qiv などのプログラムを使って XDM で壁紙を設定することができます:
- qiv をインストール
- 壁紙画像を保存するディレクトリを作成、例:
/root/backgrounds
または/usr/local/share/backgrounds
- ディレクトリに画像を配置。画像がない場合は [1] を見て下さい
/etc/X11/xdm/Xsetup_0
を編集。xconsole
コマンドを次のように修正:
/usr/bin/qiv -zr /root/backgrounds/*
フォント
/etc/X11/xdm/Xresources
を編集。以下の定義を追加/置換:
xlogingreetFont: -adobe-helvetica-bold-o-normal--20------iso8859-1 xloginfont: -adobe-helvetica-medium-r-normal--14------iso8859-1 xloginpromptFont: -adobe-helvetica-bold-r-normal--14------iso8859-1 xloginfailFont: -adobe-helvetica-bold-r-normal--14------iso8859-1
ログインダイアログの位置
以下の設定はログインダイアログを画面の右下に移動します:
xlogin*frameWidth: 1 xlogin*innerFramesWidth: 1 xlogin*logoPadding: 0 xlogin*geometry: 300x175-0-0
ロゴの削除
ロゴの定義をコメントアウト:
#xlogin*logoFileName: /usr/X11R6/lib/X11/xdm/pixmaps/xorg.xpm #xlogin*logoFileName: /usr/X11R6/lib/X11/xdm/pixmaps/xorg-bw.xpm
マルチ X セッション & ウィンドウでログイン
Xdmcp を使えば、同一のマシンで複数の X セッションを同時に実行できます:
# X -query ip_xdmcp_server :2
次のコマンドはウィンドウ内に2番目のセッションを起動します (xorg-server-xephyr が必要):
# Xephyr -query this_machine_ip :2
パスワードレスログイン
XDM でパスワードレスログインを有効化するには、/etc/X11/xdm/Xresources
に以下の行を追加してください:
login*allowNullPasswd: true