「Ruby on Rails」の版間の差分

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{{Related|MySQL}}
 
{{Related|MySQL}}
 
{{Related articles end}}
 
{{Related articles end}}
[http://rubyonrails.org/ Ruby on Rails] (よく Rails とか RoR と略されます) は Ruby プログラミング言語によるオープンソースのウェブアプリケーションフレームワークです。Rails はウェブ開発者によって高速な開発のために使用されているアジャイル開発で使われるように出来ています。
+
[http://rubyonrails.org/ Ruby on Rails] (よく Rails とか RoR と略されます) は [[Ruby]] プログラミング言語によるオープンソースのウェブアプリケーションフレームワークです。Rails はウェブ開発者によって高速な開発のために使用されているアジャイル開発で使われるようにできています。
   
 
このドキュメントでは Arch Linux システムで Ruby on Rails フレームワークをセットアップする方法を説明します。
 
このドキュメントでは Arch Linux システムで Ruby on Rails フレームワークをセットアップする方法を説明します。
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== インストール ==
 
== インストール ==
   
Ruby on Rails を使うに[[Ruby]] インストールする必要があるので、先に Ruby の記事を読んでインストールを済して下さい。また、([https://github.com/mishoo/UglifyJS2 UglifyJS JavaScript] コンプレッサーの Ruby ラッパーである) uglifier のた{{pkg|nodejs}} パッケージも必要になり
+
Ruby on Rails は まず Ruby インストール必要ので、インストール方法はずその記事を読んでください。nodejs パッケージは ([https://github.com/mishoo/UglifyJS2 UglifyJS JavaScript compressor] の Ruby ラッパー、オプション) を使う場合にも必要です。Rails フレームワークは Rubyバージョン (まはシステムの Ruby インストール) リンクされています。インストールされる Ruby のバージョンは、システム、rbenv、rvm (Ruby Version Manager) のいずれでいません
   
  +
=== RubyGems ===
Ruby on Rails 自体は複数の方法でインストールできます:
 
 
=== 選択肢 A: RubyGems ===
 
   
 
{{Note|Gem を使ってシステム全体に Rails をインストールすることもできます。その場合、以下のコマンドを root で実行して {{ic|--no-user-install}} を付けて下さい。root で RubyGem を使用する危険性については [[Ruby#gem をユーザー個別またはシステム共通でインストール]] を読んで下さい。}}
 
{{Note|Gem を使ってシステム全体に Rails をインストールすることもできます。その場合、以下のコマンドを root で実行して {{ic|--no-user-install}} を付けて下さい。root で RubyGem を使用する危険性については [[Ruby#gem をユーザー個別またはシステム共通でインストール]] を読んで下さい。}}
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$ gem update
 
$ gem update
   
=== 選択肢 B: pacgem ===
+
=== Pacman ===
 
[[AUR]] の {{AUR|pacgem}} を使って Rails をインストールすることができます。Pacgem は自動的に PKGBUILD を作成して、それぞれの gem の Arch パッケージを作成します。そしてパッケージは pacman を使ってインストールされます。
 
# pacgem rails
 
 
gem パッケージは次のコマンドでアップデートできます:
 
# pacgem -u
 
 
=== 選択肢 C: AUR ===
 
 
{{Warning|最新バージョンの Rails が入らない可能性があり、場合によっては追加の依存パッケージを導入するために {{Ic|gem install}} を実行する必要があるため推奨しません。}}
 
   
[[AUR]] には {{AUR|ruby-rails}} パッケージが存在します。
+
{{AUR|ruby-rails}} パッケージを [[インストール]] します。もしくは、[[Ruby#pacman を使って RubyGems を管理する]] を見て下さい
   
=== 選択肢 D: Quarry バイナリリポジトリ ===
+
=== Quarry バイナリリポジトリ ===
   
 
非公式の [[非公式ユーザーリポジトリ#quarry|quarry]] リポジトリから ''ruby-rails'' を[[インストール]]してください。
 
非公式の [[非公式ユーザーリポジトリ#quarry|quarry]] リポジトリから ''ruby-rails'' を[[インストール]]してください。
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{{Note|{{ic|Errno::ENOENT: No such file or directory (...) An error occurred while installing x, and Bundler cannot continue.}} などのエラーが表示されたら、[[Ruby#Bundler|Bundler]] を設定して gem をシステム全体ではなくユーザー個別でインストールする必要があります。もしくは、root で {{ic|# rails new testapp_name}} を一度実行してください。問題なくインストールが完了したら、{{ic|testapp_name/}} を削除して、{{ic|$ rails new testapp_name}} をもう一度、通常ユーザーで実行してください。}}
 
{{Note|{{ic|Errno::ENOENT: No such file or directory (...) An error occurred while installing x, and Bundler cannot continue.}} などのエラーが表示されたら、[[Ruby#Bundler|Bundler]] を設定して gem をシステム全体ではなくユーザー個別でインストールする必要があります。もしくは、root で {{ic|# rails new testapp_name}} を一度実行してください。問題なくインストールが完了したら、{{ic|testapp_name/}} を削除して、{{ic|$ rails new testapp_name}} をもう一度、通常ユーザーで実行してください。}}
{{Note|以下のようなエラーメッセージが表示される場合:
 
{{ic|... FetchError: SSL_connect returned=1 errno= 0 state=SSLv2/v3 read server hello A: sslv3 alert handshake
 
failure <nowiki>(https://s3.amazonaws.com/ production.s3.rubygems.org/gems/rake-10.0.3.gem)</nowiki> }}
 
{{Pkg|nodejs}} をインストールしてから再度試して下さい。}}
 
   
現在の作業ディレクトリの中に新しいフォルダが作成されます。
+
これにより、現在の作業ディレクトリの中に新しいフォルダが作成されます。
   
 
$ cd testapp_name
 
$ cd testapp_name
   
次にウェブサーバを起動します。デフォルトではポート 3000 を使います:
+
次に Web サーバを起動します。デフォルトではポート3000で待ち受けます
   
 
$ rails server
 
$ rails server
   
ローカルマシンのブラウザから <nowiki>http://localhost:3000</nowiki> を開いて testapp_name ウェブサイトを開いてください
+
ブラウザ <nowiki>http://localhost:3000</nowiki> を開いて、ローカルマシンの testapp_name ウェブサイトにアクセスします
{{Note|JavaScript ランタイム見つけられないと Ruby がエラーを吐き出す場合、{{Pkg|nodejs}} をインストールしてください。}}
+
{{Note|Ruby が JavaScript ランタイム見つけられないと、表示される場合、{{Pkg|nodejs}}をインストールしてさい。}}
   
テストページには "Welcome aboard" 表示されるはずです。
+
テストページが表示され、"Welcome aboard "と挨拶されるはずです。
   
 
== アプリケーションサーバー ==
 
== アプリケーションサーバー ==
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=== Unicorn ===
 
=== Unicorn ===
   
Unicorn はスタンドアロンのアプリケーションサーバーで、クライアントと直接対話することはできません。その代わりに、ウェブサーバーがクライアントと Unicorn の間に入って、必要に応じてリクエストを送ります。[http://unicorn.bogomips.org/ Unicorn] は基本的に Mongrel が元になっています。Unicorn は Github に使われており、リクエストを処理するのに一番適した子プロセスを出来る限り使うようなアーキテクチャになっています。Unicorn と Mongrel の違いについては [https://github.com/blog/517-unicorn こちら] に説明があります。
+
Unicorn はスタンドアロンのアプリケーションサーバーで、クライアントと直接対話することはできません。その代わりに、ウェブサーバーがクライアントと Unicorn の間に入って、必要に応じてリクエストを送ります。[http://unicorn.bogomips.org/ Unicorn] は基本的に Mongrel が元になっています。Unicorn は Github に使われており、リクエストを処理するのに一番適した子プロセスをできる限り使うようなアーキテクチャになっています。Unicorn と Mongrel の違いについては [https://github.com/blog/517-unicorn こちら] に説明があります。
   
 
Unicorn の gem をインストール:
 
Unicorn の gem をインストール:
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==== 選択肢 B: systemd を使う ====
 
==== 選択肢 B: systemd を使う ====
   
  +
systemd ユニットを[[作成]]します。
{{ic|~/.config/systemd/user/}} に新しい systemd ユニット {{ic|puma.service}} を作成して以下のコードをコピーしてください (gem をグローバルにインストールした場合、ExecStart のパスは /usr/local/bin/ に変更できます):
 
  +
<pre>
 
  +
{{hc|~/.config/systemd/user/puma.service|2=
 
[Unit]
 
[Unit]
 
Description=Puma application server
 
Description=Puma application server
331行目: 316行目:
   
 
[Install]
 
[Install]
WantedBy=default.target</pre>
+
WantedBy=default.target
  +
}}
   
  +
そして、{{ic|puma.service}} ユーザーユニットを[[起動]]します。
次のコマンドで puma を起動:
 
$ systemctl --user start puma
 
   
puma をシステム全体で有効するには、{{ic|/etc/systemd/system/}} に {{ic|puma.service}} を保存して、以下のように修正てください:
+
puma をシステム全体で有効するには、以下を[[作成]]ます。
  +
<pre>
 
  +
{{hc|/etc/systemd/system/puma.service|2=
 
[Unit]
 
[Unit]
 
Description=Puma application server
 
Description=Puma application server
352行目: 338行目:
   
 
[Install]
 
[Install]
WantedBy=multi-user.target</pre>
+
WantedBy=multi-user.target}}
   
 
詳しくは [[#参照]] を見て下さい。また、[https://github.com/capistrano/capistrano capistrano] を使えばプロダクションモードで簡単にアプリをデプロイすることができます。
 
詳しくは [[#参照]] を見て下さい。また、[https://github.com/capistrano/capistrano capistrano] を使えばプロダクションモードで簡単にアプリをデプロイすることができます。
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安全上の理由から、パスワードを直接テキストファイルに平文で書き込まないのがよい方法です。
 
安全上の理由から、パスワードを直接テキストファイルに平文で書き込まないのがよい方法です。
 
その代わりに、"my_secret_password" を "'<%= ENV["MYSQL_PASSWD"] %>'" で置き換えることができます。ここで MYSQL_PASSWD は、サーバーが使用するユーザー環境 (~/.profile または ~/.bashrc または ~/.zshrc) からエクスポートした環境変数で、あなたの選択と ユーティリティによって決定される。<%= ENV....で囲んでください。パスワードに # や ! などの特殊文字が含まれている場合は、"'" で囲んで検索してください。
 
その代わりに、"my_secret_password" を "'<%= ENV["MYSQL_PASSWD"] %>'" で置き換えることができます。ここで MYSQL_PASSWD は、サーバーが使用するユーザー環境 (~/.profile または ~/.bashrc または ~/.zshrc) からエクスポートした環境変数で、あなたの選択と ユーティリティによって決定される。<%= ENV....で囲んでください。パスワードに # や ! などの特殊文字が含まれている場合は、"'" で囲んで検索してください。
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=== Rails からデータベースを作成する ===
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なお、実際に MySQL や Postgresql、Sqlite を使ってデータベースを作成する必要はなく、Rails から直接行うことができます。
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  +
rails-4.Xバージョンの場合。
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# rake db:create
  +
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rails-5.Xバージョンの場合。
  +
# rails db:create (Rails-5.X バージョンの場合)
  +
  +
エラーが表示されなければ、データベースが作成され、Rails が MySQL データベースと対話できるようになっています。
   
 
== Rails パーフェクトセットアップ ==
 
== Rails パーフェクトセットアップ ==
433行目: 431行目:
 
$ rvm install 2.0.0
 
$ rvm install 2.0.0
   
{{Note| It may be useful to delete the 'global' gemsets of the environments that have web applications. Their gems might somehow interfere with Passenger. In that case, a {{ic|rvm 2.0.0 do gemset delete global}} is sufficient.}}
+
{{Note| ウェブアプリケーションがある環境の ''グローバル'' gem セットを削除すると便利な場合があります。その gems は何らかの形で Passenger の邪魔をするかもしれません。この場合、{{ic|rvm 2.0.0 do gemset delete global}} で十分です。}}
   
 
=== ステップ 3: Nginx と Passenger ===
 
=== ステップ 3: Nginx と Passenger ===
446行目: 444行目:
 
Nginx のソースがダウンロードされて、コンパイル・インストールされます。Nginx のデフォルトインストール先は {{ic|/opt/nginx}} になります。
 
Nginx のソースがダウンロードされて、コンパイル・インストールされます。Nginx のデフォルトインストール先は {{ic|/opt/nginx}} になります。
   
{{Note|If you encounter a compilation error regarding Boost threads, see [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id&#61;139164 this] article.}}
+
{{Note|Boost スレッドに関するコンパイルエラーが発生した場合は、[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id&#61;139164 この] 記事を参照してください。}}
   
 
完了したら {{ic|/opt/nginx/conf/nginx.conf}} に以下のように http ブロックを追加してください:
 
完了したら {{ic|/opt/nginx/conf/nginx.conf}} に以下のように http ブロックを追加してください:
457行目: 455行目:
 
}
 
}
   
  +
{{Note|このステップは現在、インストーラースクリプトによって自動的に実行されています。}}
{{Note|This step is currently being done automatically by the installer script.}}
 
   
 
=== ステップ 4: Gemsets と Apps ===
 
=== ステップ 4: Gemsets と Apps ===
   
For each Rails application you should have a gemset. Suppose that you want to try [http://refinerycms.com RefineryCMS] against [http://www.browsercms.org BrowserCMS], two open-source Content Management Systems based on Rails.
+
Rails アプリケーションごとに、gemset を用意する必要があります。例えば、[http://refinerycms.com RefineryCMS] [http://www.browsercms.org BrowserCMS] という Rails ベースの2つのオープンソースコンテンツマネジメントシステムを試してみようとします。
   
 
まず RefineryCMS をインストール:
 
まず RefineryCMS をインストール:
491行目: 489行目:
 
=== Passenger for Nginx と Passenger Standalone ===
 
=== Passenger for Nginx と Passenger Standalone ===
   
  +
Passenger アイテムが3回、異なる意図でインストールされたことをご覧ください。
Observe that the passenger gem was installed three times and with different intentions; in the environments
 
 
* ''2.0.0'' => for Nginx,
 
* ''2.0.0'' => for Nginx,
 
* ''2.0.0@refinery'' => Standalone
 
* ''2.0.0@refinery'' => Standalone
 
* ''2.0.0@browser'' => Standalone
 
* ''2.0.0@browser'' => Standalone
   
  +
Passenger for Nginx と Passenger Standalone を組み合わせる作戦です。まず、最もよく使う Ruby 環境(インタープリタと gemset)を特定する必要があります。この設定では、Ruby インタープリタとデフォルトの gemset が選択されています。その環境を利用するために、Passenger for Nginx の設定を行います(ステップ3)
The strategy is to combine Passenger for Nginx with Passenger Standalone. One must first identify the Ruby environment (interpreter plus gemset) that one uses the most; in this setup the Ruby interpreter and the default gemset were selected. One then proceeds with setting up Passenger for Nginx to use that environment (step 3).
 
* Applications within the chosen environment can be served as in [[#Apache/Nginx (Phusion Passenger を使用)|Apache/Nginx (using Phusion Passenger)]], page up in this article.
+
* 選択した環境内のアプリケーションは、本記事の [[Ruby on Rails#Apache/Nginx (Phusion Passenger を使用)|Apache/Nginx (Phusion Passenger を使用))]] と同様に提供することが可能です。
  +
* 異なる Ruby バージョンや gemset を使用するアプリケーションは、Passenger Standalone を通して個別に提供し、リバースプロキシ設定(ステップ6)によりメインの Web サーバーに接続することができます。
* All applications that are to use a different Ruby version and/or gemset can be served separately through Passenger Standalone and hook into the main web server via a reverse proxy configuration (step 6).
 
   
 
=== ステップ 5: .rvmrc ファイルと所有者 ===
 
=== ステップ 5: .rvmrc ファイルと所有者 ===
   
  +
このステップは、セットアップの正しい動作のために非常に重要です。RVM はフォルダーを変更する際に .rvmrc ファイルを探し、見つかれば読み込みます。このファイルには通常、次のような行を記述します。
This step is crucial for the correct behaviour of the setup. RVM seeks for .rvmrc files when changing folders; if it finds one, it reads it. In these files normally one stores a line like
 
rvm <ruby_version>@<gemset_name>
+
rvm <ruby_version>@<gemset_name> です。
  +
アプリケーションのルートフォルダの入り口に、指定された環境が設定されるようになります。
so the specified environment is set at the entrance of applications' root folder.
 
   
 
{{ic|/srv/http/refineria/.rvmrc}} を作成:
 
{{ic|/srv/http/refineria/.rvmrc}} を作成:
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{{ic|/srv/http/navegador/.rvmrc}} を作成:
 
{{ic|/srv/http/navegador/.rvmrc}} を作成:
 
# echo "rvm 2.0.0@browser" > /srv/http/navegador/.rvmrc
 
# echo "rvm 2.0.0@browser" > /srv/http/navegador/.rvmrc
  +
RVM が .rvmrc を見つけるたびに、与えられたファイルを信頼するかどうか尋ねられるので、今作成した2つのファイルを確認する必要があります。
You have to enter to both application root folders now, because every first time that RVM finds a .rvmrc it asks you if you trust the given file, consequently you must validate the two files you have just created.
 
   
  +
これらのファイルは、関係するプログラムが正しい gems を見つけることを支援します。
These files aid the programs involved to find the correct gems.
 
   
  +
また、アプリケーションのファイルやフォルダの所有者が正しいユーザーでない場合、データベースの書き込みアクセスの問題に直面することになります。rvmsudo を使うと、Rails で生成されたアーカイブは ''root'' 所有になります。一方、''nobody'' は Passenger のユーザで、変更していない場合、誰が使うのか、所有する必要があるのかを、修正する必要があります。
Apart, if applications' files and folders are not owned by the right user you will face database write-access problems. The use of rvmsudo produces ''root''-owned archives when generated by Rails; in the other hand, ''nobody'' is the user for Passenger —if you have not changed it—: who will use and should posses them. Fix this doing
 
 
# chown -R nobody.nobody /srv/http/refineria /srv/http/navegador
 
# chown -R nobody.nobody /srv/http/refineria /srv/http/navegador
   
529行目: 527行目:
 
一般的な ''TCP'' ソケットの代わりに ''unix ドメイン'' ソケットが使われます。unix ドメインは TCP ソケットよりも高速に動作します。
 
一般的な ''TCP'' ソケットの代わりに ''unix ドメイン'' ソケットが使われます。unix ドメインは TCP ソケットよりも高速に動作します。
   
{{note|unix ソケットで問題が発生する場合、TCP に変更してください: {{ic|rvmsudo passenger start -a 127.0.0.1 -p 3000 -d}}。}}
+
{{note|unix ソケットで問題が発生する場合、TCP に変更してください:
  +
rvmsudo passenger start -a 127.0.0.1 -p 3000 -d
  +
}}
   
 
==== システムの起動時に Passenger Standalone デーモンを起動 ====
 
==== システムの起動時に Passenger Standalone デーモンを起動 ====
   
  +
スクリプトをお持ちですか?ここに投稿してください。
''Do you have a script? Please post it here.''
 
   
The systemd script below was made for a Typo blog I host at /srv/http/typo. It's located at /etc/systemd/system/passenger_typo.service. I set the Environment= tags (see "man systemd.exec") from the output of "rvm env". The only exception was PATH=, which I had to combine from my regular PATH and the output of rvm env.
+
以下の systemd スクリプトは、私が /srv/http/typo でホストしている Typo ブログ用に作成されました。 /etc/systemd/system/passenger_typo.service にあります。 'rvmenv' の出力から Environment=tags( 'man systemd.exec' を参照)を設定しました。唯一の例外は PATH= でした。これは、通常の PATH rvmenv の出力から組み合わせる必要がありました。
   
  +
Note:"WorkingDirectory=" 変数をアプリケーションフォルダーに設定しないと、passenger はアプリを見つけることができず、その後自動的にシャットダウンします。
Note: If you don't set the "WorkingDirectory=" variable to your application folder, passenger will fail to find your app and will subsequently shut itself down.
 
   
 
<pre>
 
<pre>
636行目: 636行目:
 
* http://www.ruby-journal.com/how-to-setup-rails-app-with-puma-and-nginx/
 
* http://www.ruby-journal.com/how-to-setup-rails-app-with-puma-and-nginx/
 
* https://www.digitalocean.com/community/tutorials/how-to-deploy-a-rails-app-with-puma-and-nginx-on-ubuntu-14-04
 
* https://www.digitalocean.com/community/tutorials/how-to-deploy-a-rails-app-with-puma-and-nginx-on-ubuntu-14-04
  +
  +
== こちらも参照 ==
  +
  +
* [[Ruby]]
  +
* [[Nginx]]
  +
* [[LAMP]]
  +
* [[MySQL]]
   
 
== 参照 ==
 
== 参照 ==
   
* Ruby on Rails http://rubyonrails.org/download
+
* [https://rubyonrails.org/ 公式サイト]
  +
* Mongrel http://mongrel.rubyforge.org
 
  +
{{TranslationStatus|Ruby on Rails|2022/6/3|720835}}

2024年7月10日 (水) 20:21時点における最新版

関連記事

Ruby on Rails (よく Rails とか RoR と略されます) は Ruby プログラミング言語によるオープンソースのウェブアプリケーションフレームワークです。Rails はウェブ開発者によって高速な開発のために使用されているアジャイル開発で使われるようにできています。

このドキュメントでは Arch Linux システムで Ruby on Rails フレームワークをセットアップする方法を説明します。

インストール

Ruby on Rails は まず Ruby のインストールが必要なので、インストール方法はまずその記事を読んでください。nodejs パッケージは (UglifyJS JavaScript compressor の Ruby ラッパー、オプション) を使う場合にも必要です。Rails フレームワークは Ruby のバージョン (またはシステムの Ruby インストール) にリンクされています。インストールされる Ruby のバージョンは、システム、rbenv、rvm (Ruby Version Manager) のいずれでもかまいません。

RubyGems

ノート: Gem を使ってシステム全体に Rails をインストールすることもできます。その場合、以下のコマンドを root で実行して --no-user-install を付けて下さい。root で RubyGem を使用する危険性については Ruby#gem をユーザー個別またはシステム共通でインストール を読んで下さい。

現在のユーザーで Rails をインストールするコマンド:

$ gem install rails

ドキュメントのビルドには時間がかかります。ドキュメントは不要の場合、--no-document を install コマンドに付けて下さい。

$ gem install rails --no-document

gem は Ruby モジュールのパッケージマネージャであり、Arch Linux における pacman のようなものです。gem をアップデートするには、次を実行:

$ gem update

Pacman

ruby-railsAUR パッケージを インストール します。もしくは、Ruby#pacman を使って RubyGems を管理する を見て下さい。

Quarry バイナリリポジトリ

非公式の quarry リポジトリから ruby-railsインストールしてください。

設定

Rails には WeBrick という名前のベーシックな HTTP サーバーが付属しています。テストアプリケーションを作成してテストすることができます。まず、rails コマンドでアプリケーションを作成:

$ rails new testapp_name
ノート: Errno::ENOENT: No such file or directory (...) An error occurred while installing x, and Bundler cannot continue. などのエラーが表示されたら、Bundler を設定して gem をシステム全体ではなくユーザー個別でインストールする必要があります。もしくは、root で # rails new testapp_name を一度実行してください。問題なくインストールが完了したら、testapp_name/ を削除して、$ rails new testapp_name をもう一度、通常ユーザーで実行してください。

これにより、現在の作業ディレクトリの中に新しいフォルダが作成されます。

$ cd testapp_name

次に Web サーバを起動します。デフォルトではポート3000で待ち受けます。

$ rails server

ブラウザで http://localhost:3000 を開いて、ローカルマシンの testapp_name ウェブサイトにアクセスします。

ノート: Ruby が JavaScript ランタイムを見つけられないと、表示される場合は、nodejsをインストールして下さい。

テストページが表示され、"Welcome aboard "と挨拶されるはずです。

アプリケーションサーバー

Ruby On Rails に内蔵されている HTTP サーバー (WeBrick) は開発用には便利ですが、本番環境での使用は推奨されません。#Thin, #Unicorn, Phusion Passenger などのアプリケーションサーバーを使って下さい。

Thin

Thin は高速でシンプルな Ruby ウェブサーバーです。

thin の gem をまずインストールしてください:

$ gem install thin

そして次のコマンドで起動:

$ thin start

Unicorn

Unicorn はスタンドアロンのアプリケーションサーバーで、クライアントと直接対話することはできません。その代わりに、ウェブサーバーがクライアントと Unicorn の間に入って、必要に応じてリクエストを送ります。Unicorn は基本的に Mongrel が元になっています。Unicorn は Github に使われており、リクエストを処理するのに一番適した子プロセスをできる限り使うようなアーキテクチャになっています。Unicorn と Mongrel の違いについては こちら に説明があります。

Unicorn の gem をインストール:

# gem install unicorn

アプリケーションの設定ファイルを /etc/unicorn/ に作成。以下は Redmine の設定例です ([1] を参照):

/etc/unicorn/redmine.ru
working_directory "/srv/http/redmine"
pid "/tmp/redmine.pid"

preload_app true
timeout 60
worker_processes 4
listen 4000
stderr_path('/var/log/unicorn.log')

GC.respond_to?(:copy_on_write_friendly=) and GC.copy_on_write_friendly = true

after_fork do |server, worker|
	#start the worker on port 4000, 4001, 4002 etc...
	addr = "0.0.0.0:#{4000 + worker.nr}"
	# infinite tries to start the worker
	server.listen(addr, :tries => -1, :delay => -1, :backlog => 128)

	#Drop privileges if running as root
	worker.user('nobody', 'nobody') if Process.euid == 0
end

次のコマンドで起動:

# /usr/bin/unicorn -D -E production -c /etc/unicorn/redmine.ru

Systemd サービス

/etc/systemd/system/unicorn.service に以下を記述:

/etc/systemd/system/unicorn.service
[Unit]
Description=Unicorn application server
After=network.target

[Service]
Type=forking
User=redmine
ExecStart=/usr/bin/unicorn -D -E production -c /etc/unicorn/redmine.ru

[Install]
WantedBy=multi-user.target

これで systemctl を使って簡単に unicorn を起動・停止できます。

Nginx の設定

Nginx をセットアップしてから、以下のように unicorn を上流サーバーとして設定してください (警告: 以下は省略した例です。おそらく設定を追加しないと機能しません):

http {
	upstream unicorn {
		server 127.0.0.1:4000 fail_timeout=0;
		server 127.0.0.1:4001 fail_timeout=0;
		server 127.0.0.1:4002 fail_timeout=0;
		server 127.0.0.1:4003 fail_timeout=0;
	}

	server {
		listen		80 default;
		server_name	YOURHOSTNAMEHERE;

		location / {
			root			/srv/http/redmine/public;
			proxy_set_header	X-Forwarded-For $proxy_add_x_forwarded_for;
			proxy_set_header Host   $http_host;
			proxy_redirect		off;
			proxy_pass		http://unicorn;
		}
	}
}

Apache/Nginx (Phusion Passenger を使用)

Passenger (別名 mod_rails) は NginxApache で利用できるモジュールで、Rails サーバー環境のセットアップをはるかに簡単にします。Nginx は Apache のようにモジュールをサポートしていないので、Passenger を使うには mod_rails でコンパイルする必要があります。Passenger が勝手にコンパイルをおこなってくれます。Apache の場合、Passenger がモジュールの設定をしてくれます。

まずは 'passenger' の gem をインストール:

# gem install passenger

Apache を使用する場合、以下を実行:

# passenger-install-apache2-module

http://example.com/yourapplication のように、sub-URI で rails アプリケーションをデプロイする場合、追加設定が必要になります。modrails のドキュメント を見て下さい。

Nginx の場合:

# passenger-install-nginx-module

インストーラはインストールに関する追加情報を出力します (インストールする追加ライブラリなど)。

Nginx でアプリケーションを表示するには、以下のように設定:

server {
    server_name app.example.org;
    root path_to_app/public; # Be sure to point to 'public' folder!
    passenger_enabled on;
    rails_env development; # Rails environment.
}

Puma (Nginx をリバースプロキシサーバーとして使用)

Puma (Github ページ) は Ruby/Rack アプリケーションのためのシンプル・高速・並列動作の HTTP 1.1 サーバーで、Webrick や Mongrel を置き換えることを目指しています。Rubinius の go-to サーバーとして設計されているだけでなく、JRuby や MRI とも上手く動作します。リバースプロキシサーバーはロードバランサとして機能し、外部リクエストをウェブアプリのプールに振り分けます。

ウェブサーバーはサーバー用のユーザーとグループで使うのが良いので、ユーザーとグループ#ユーザーを追加する例を見て下さい。以下ではユーザー名として rails を、グループ名として server を、rails のアプリ名として my_app を使います。

まずは /var/www/my_app にあなたのアプリをコピーしてください。そして以下のコマンドで所有者を設定します:

# cd /var/www/
# chown -R rails:server my_app

そして、次のコマンドでパーミッションを設定:

# chmod -R 775 my_app

次に Gemfile に puma gem を追加してインストール:

$ cd my_app 
$ bundle install

また、pacman で nginx をインストールしてください。

アプリフォルダに以下のコマンドで sockets, pids, log フォルダを作成:

$ mkdir -p shared/pids shared/sockets shared/log

nginx.conf をバックアップ:

# cp /etc/nginx/nginx.conf /etc/nginx/nginx.conf.backup

お好きなエディタで nginx.conf ファイルを新しく作成して以下のコードをコピー、自由に編集してください:

#user html;
worker_processes  1; # this may connect with the worker numbers puma can use.

#error_log  logs/error.log;
#error_log  logs/error.log  notice;
#error_log  logs/error.log  info;

#pid        logs/nginx.pid;


events {
    worker_connections  1024;
}

http {
	upstream app {
	    # Path to Puma SOCK file, as defined previously
 	    server unix:/var/www/my_app/shared/sockets/puma.sock;
	}

	server {
	    listen 80;
	    server_name localhost; # or your server name

	    root /var/www/my_app/public;

	    try_files $uri/index.html $uri @app;

	    location @app {
		proxy_pass http://app;
		proxy_set_header X-Forwarded-For $proxy_add_x_forwarded_for;
		proxy_set_header Host $http_host;
		proxy_redirect off;
	    }

	    error_page 500 502 503 504 /500.html;
	    client_max_body_size 4G;
	    keepalive_timeout 10;
	}
}

nginx サービスを起動してください。

puma サーバーを起動する方法は複数存在します。以下では2つの方法を推奨しています:

どちらの方法にしても、config/puma.rb ファイルを作成して以下のコードをコピーしてください。そして必要に応じて修正を加えます:

# Change to match your CPU core count
# You can check available worker numbers with $ grep -c processor /proc/cpuinfo
# also see the comment in the nginx.conf
workers 2

# Min and Max threads per worker
#threads 1, 6

app_dir = File.expand_path("../..", __FILE__)
shared_dir = "#{app_dir}/shared"

# Default to production
#rails_env = ENV['RAILS_ENV'] || "production"
#environment rails_env

# Set up socket location
bind "unix://#{shared_dir}/sockets/puma.sock"

# Logging
#stdout_redirect "#{shared_dir}/log/puma.stdout.log", "#{shared_dir}/log/puma.stderr.log", true

# Set master PID and state locations
pidfile "#{shared_dir}/pids/puma.pid"
#state_path "#{shared_dir}/pids/puma.state"
#activate_control_app

#on_worker_boot do
#  require "active_record"
#  ActiveRecord::Base.connection.disconnect! rescue ActiveRecord::ConnectionNotEstablished
#  ActiveRecord::Base.establish_connection(YAML.load_file("#{app_dir}/config/database.yml")[rails_env])
#end

選択肢 A: 設定ファイルを使う

次のコマンドでサーバーを起動:

$ bundle exec puma -C config/puma.rb

-d パラメータを使うことでバックグラウンドで起動することもできます。kill したくなったら以下で確認してください:

$ pgrep puma

ログアウトしても実行し続けるには、以下を使います:

$ nohup bundle exec puma -C config/puma.rb &

ただしシステムを再起動すると、プロセスは消失します。

選択肢 B: systemd を使う

systemd ユニットを作成します。

~/.config/systemd/user/puma.service
[Unit]
Description=Puma application server
After=network.target

[Service]
WorkingDirectory=/var/www/my_app
#Environment=RAILS_ENV=production
PIDFile=/var/www/my_app/shared/pids/puma.pid
ExecStart=/home/rails/.gem/ruby/2.2.0/bin/bundle exec \
	 /home/rails/.gem/ruby/2.2.0/bin/puma \
	 -C /var/www/my_app/config/puma.rb

[Install]
WantedBy=default.target

そして、puma.service ユーザーユニットを起動します。

puma をシステム全体で有効にするには、以下を作成します。

/etc/systemd/system/puma.service
[Unit]
Description=Puma application server
After=network.target

[Service]
WorkingDirectory=/var/www/my_app
#Environment=RAILS_ENV=production
User=rails
PIDFile=/var/www/my_app/shared/pids/puma.pid
ExecStart=/home/rails/.gem/ruby/2.2.0/bin/bundle exec \
	 /home/rails/.gem/ruby/2.2.0/bin/puma \
	 -C /var/www/my_app/config/puma.rb

[Install]
WantedBy=multi-user.target

詳しくは #参照 を見て下さい。また、capistrano を使えばプロダクションモードで簡単にアプリをデプロイすることができます。

データベース

ほとんどの Web アプリケーションは、ある種のデータベースと対話する必要があります。 ActiveRecord(Rails がデータベース抽象化を提供するために使用する ORM )は、MySQL、SQLite、および PostgreSQL で最も人気のあるいくつかのデータベースベンダーをサポートしています。次に、データベースに接続できる Rails アプリケーション Web サイトのファイル config /database.yml を構成する必要があります。

SQLite

SQLite は Ruby on Rails のデフォルトの軽量データーベースです。SQLite を使用するには、sqlite をインストールしてください。

PostgreSQL

postgresql をインストールします。

Rails 用にインストールします。

# gem install pg

または、プロジェクトの Gemfile に gem を追加し、bundle を使用します。

新しい Rails の Web サイトを作成します。

# rails new my_web_site -d postgresql

MySQL

まず、MySQL サーバーをインストールし、設定します。この方法については MariaDB を参照してください。

ネイティブの拡張機能を持つ gem が必要です。root でインストールするのがベストでしょう。

# gem install mysql

パラメータ -d を使用することで、MySQL 用に設定された rails アプリケーションを生成することができます。

$ rails new testapp_name -d mysql

データベースアクセス設定

どのデータベース (MySQL, Postgresql, SQlite (デフォルト)) を使用する場合でも、config/database.yml を編集する必要があります。Rails は、開発環境、テスト環境、本番環境、その他の環境で異なるデータベースを使用します。以下は、localhost で動作する MySQL の開発用設定例です。

 default:
   adapter: mysql (or postgresql or sqlite)
   username: my_user_name_access
   password: my_secret_password

安全上の理由から、パスワードを直接テキストファイルに平文で書き込まないのがよい方法です。 その代わりに、"my_secret_password" を "'<%= ENV["MYSQL_PASSWD"] %>'" で置き換えることができます。ここで MYSQL_PASSWD は、サーバーが使用するユーザー環境 (~/.profile または ~/.bashrc または ~/.zshrc) からエクスポートした環境変数で、あなたの選択と ユーティリティによって決定される。<%= ENV....で囲んでください。パスワードに # や ! などの特殊文字が含まれている場合は、"'" で囲んで検索してください。

Rails からデータベースを作成する

なお、実際に MySQL や Postgresql、Sqlite を使ってデータベースを作成する必要はなく、Rails から直接行うことができます。

rails-4.Xバージョンの場合。

# rake db:create

rails-5.Xバージョンの場合。

# rails db:create (Rails-5.X バージョンの場合)

エラーが表示されなければ、データベースが作成され、Rails が MySQL データベースと対話できるようになっています。

Rails パーフェクトセットアップ

複数のバージョンの Ruby で動作する Phusion Passenger。

  • Arch Linux: シンプル、軽量なディストリビューション。 ;)
  • Nginx: 高い並行性・性能、低いメモリ使用量に注力している高速かつ軽量なウェブサーバー
  • Passenger (別名 mod_rails または mod_rack): Apache と Nginx の両方のウェブサーバーに対応。Ruby on Rails ウェブフレームワークで作られたアプリケーションなど、Ruby ウェブアプリケーションをデプロイします。
  • Ruby Version Manager (RVM): インタプリタから gem セットまで複数の Ruby 環境を簡単にインストール・管理・作業することができるコマンドラインツール。RVM は完全に自己完結した専用環境でプロジェクトをデプロイします。特定バージョンの Ruby から、アプリケーションを実行するのに必要な gem の正確なセットまで。
  • SQLite: Ruby on Rails のデフォルト、軽量なデータベース

ステップ 0: SQLite

sqlite をインストールします。

ノート: もちろん SQLite は必須ではありません。MySQL や PostgreSQL を使うことだってできます。

ステップ 1: RVM

こちらに書かれているように RVM をマルチユーザーインストールしてください。

'ユーザーを rvm グループに追加'のステップでは、以下を実行:

# usermod -a -G rvm http
# usermod -a -G rvm nobody

httpnobody はそれぞれ Nginx と Passenger に関連するユーザーです。

ノート: 'nobody' ユーザーを 'rvm' グループに追加するのは必要ないかもしれません。

ステップ 2: Ruby

RVM をインストールできたら、最新の Ruby インタプリタをインストールします:

ノート: Ruby のインストール時にパッチが適用されます。先に base-devel グループをインストールしておいてください。
$ rvm install 2.0.0
ノート: ウェブアプリケーションがある環境の グローバル gem セットを削除すると便利な場合があります。その gems は何らかの形で Passenger の邪魔をするかもしれません。この場合、rvm 2.0.0 do gemset delete global で十分です。

ステップ 3: Nginx と Passenger

以下を実行して passenger で nginx をインストール:

$ rvm use 2.0.0 
$ gem install passenger
$ rvmsudo passenger-install-nginx-module

passenger gem が default gemset に追加されます。

Nginx のソースがダウンロードされて、コンパイル・インストールされます。Nginx のデフォルトインストール先は /opt/nginx になります。

ノート: Boost スレッドに関するコンパイルエラーが発生した場合は、この 記事を参照してください。

完了したら /opt/nginx/conf/nginx.conf に以下のように http ブロックを追加してください:

http { 
  ...
  passenger_root /usr/local/rvm/gems/ruby-2.0.0-p353/gems/passenger-3.0.9;
  passenger_ruby /usr/local/rvm/wrappers/ruby-2.0.0-p353/ruby;
  ...
}
ノート: このステップは現在、インストーラースクリプトによって自動的に実行されています。

ステップ 4: Gemsets と Apps

Rails アプリケーションごとに、gemset を用意する必要があります。例えば、RefineryCMSBrowserCMS という Rails ベースの2つのオープンソースコンテンツマネジメントシステムを試してみようとします。

まず RefineryCMS をインストール:

$ rvm use 2.0.0@refinery --create
$ gem install rails -v 4.0.1
$ gem install passenger
$ gem install refinerycms refinerycms-i18n sqlite3

refineria という名前で RefineryCMS インスタンスをデプロイ:

$ cd /srv/http/
$ rvmsudo refinerycms refineria

別の gemset に BrowserCMS をインストール:

$ rvm use 2.0.0@browser --create
$ gem install rails -v 4.0.1
$ gem install passenger
$ gem install browsercms sqlite3

navegador という名前で BrowserCMS インスタンスをデプロイ:

$ cd /srv/http/
$ rvmsudo browsercms demo navegador
$ cd /srv/http/navegador
$ rvmsudo rake db:install

Passenger for Nginx と Passenger Standalone

Passenger アイテムが3回、異なる意図でインストールされたことをご覧ください。

  • 2.0.0 => for Nginx,
  • 2.0.0@refinery => Standalone
  • 2.0.0@browser => Standalone

Passenger for Nginx と Passenger Standalone を組み合わせる作戦です。まず、最もよく使う Ruby 環境(インタープリタと gemset)を特定する必要があります。この設定では、Ruby インタープリタとデフォルトの gemset が選択されています。その環境を利用するために、Passenger for Nginx の設定を行います(ステップ3)

  • 選択した環境内のアプリケーションは、本記事の Apache/Nginx (Phusion Passenger を使用)) と同様に提供することが可能です。
  • 異なる Ruby バージョンや gemset を使用するアプリケーションは、Passenger Standalone を通して個別に提供し、リバースプロキシ設定(ステップ6)によりメインの Web サーバーに接続することができます。

ステップ 5: .rvmrc ファイルと所有者

このステップは、セットアップの正しい動作のために非常に重要です。RVM はフォルダーを変更する際に .rvmrc ファイルを探し、見つかれば読み込みます。このファイルには通常、次のような行を記述します。

rvm <ruby_version>@<gemset_name> です。

アプリケーションのルートフォルダの入り口に、指定された環境が設定されるようになります。

/srv/http/refineria/.rvmrc を作成:

# echo "rvm ree@refinery" > /srv/http/refineria/.rvmrc

/srv/http/navegador/.rvmrc を作成:

# echo "rvm 2.0.0@browser" > /srv/http/navegador/.rvmrc

RVM が .rvmrc を見つけるたびに、与えられたファイルを信頼するかどうか尋ねられるので、今作成した2つのファイルを確認する必要があります。

これらのファイルは、関係するプログラムが正しい gems を見つけることを支援します。

また、アプリケーションのファイルやフォルダの所有者が正しいユーザーでない場合、データベースの書き込みアクセスの問題に直面することになります。rvmsudo を使うと、Rails で生成されたアーカイブは root 所有になります。一方、nobody は Passenger のユーザで、変更していない場合、誰が使うのか、所有する必要があるのかを、修正する必要があります。

# chown -R nobody.nobody /srv/http/refineria /srv/http/navegador

ステップ 6: リバースプロキシ

アプリケーションの Passenger Standalone ウェブサーバーを起動してください:

$ cd /srv/http/refineria
$ rvmsudo passenger start --socket tmp/sockets/passenger.socket -d

そして以下を実行:

$ cd /srv/http/navegador
$ rvmsudo passenger start --socket tmp/sockets/passenger.socket -d

Passenger Standalone を始めて実行したときにインストールが実行されます。

一般的な TCP ソケットの代わりに unix ドメイン ソケットが使われます。unix ドメインは TCP ソケットよりも高速に動作します。

ノート: unix ソケットで問題が発生する場合、TCP に変更してください:
rvmsudo passenger start -a 127.0.0.1 -p 3000 -d

システムの起動時に Passenger Standalone デーモンを起動

スクリプトをお持ちですか?ここに投稿してください。

以下の systemd スクリプトは、私が /srv/http/typo でホストしている Typo ブログ用に作成されました。 /etc/systemd/system/passenger_typo.service にあります。 'rvmenv' の出力から Environment=tags( 'man systemd.exec' を参照)を設定しました。唯一の例外は PATH= でした。これは、通常の PATH と rvmenv の出力から組み合わせる必要がありました。

Note:"WorkingDirectory=" 変数をアプリケーションフォルダーに設定しないと、passenger はアプリを見つけることができず、その後自動的にシャットダウンします。

[Unit]
Description=Passenger Standalone Script for Typo
After=network.target

[Service]
Type=forking
WorkingDirectory=/srv/http/typo
PIDFile=/srv/http/typo/tmp/pids/passenger.pid

Environment=PATH=/usr/local/rvm/gems/ruby-2.0.0-p0@typo/bin:/usr/local/rvm/gems/ruby-2.0.0-p0@global/bin:/usr/local/rvm/rubies/ruby-2.0.0-p0/bin:/usr/local/rvm/bin:/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/local/sbin:/usr/sbin:/sbin:/usr/bin/core_perl
Environment=rvm_env_string=ruby-2.0.0-p0@typo
Environment=rvm_path=/usr/local/rvm
Environment=rvm_ruby_string=ruby-2.0.0-p0
Environment=rvm_gemset_name=typo
Environment=RUBY_VERSION=ruby-2.0.0-p0
Environment=GEM_HOME=/usr/local/rvm/gems/ruby-2.0.0-p0@typo
Environment=GEM_PATH=/usr/local/rvm/gems/ruby-2.0.0-p0@typo:/usr/local/rvm/gems/ruby-2.0.0-p0@global
Environment=MY_RUBY_HOME=/usr/local/rvm/rubies/ruby-2.0.0-p0
Environment=IRBRC=/usr/local/rvm/rubies/ruby-2.0.0-p0/.irbrc

ExecStart=/bin/bash -c "rvmsudo passenger start --socket /srv/http/typo/tmp/sockets/passenger.socket -d"

[Install]
WantedBy=multi-user.target

ステップ 7: デプロイメント

サブドメインを使用

/opt/nginx/conf/nginx.conf を編集して以下のように設定:

## RefineryCMS ##

server {
    server_name refinery.domain.com;
    root /srv/http/refineria/public;
    location / {
        proxy_pass http://unix:/srv/http/refineria/tmp/sockets/passenger.socket;
        proxy_set_header Host $host;
    }
}

## BrowserCMS ##

server {
    server_name browser.domain.com;
    root /srv/http/navegador/public;
    location / {
        proxy_pass http://unix:/srv/http/navegador/tmp/sockets/passenger.socket;
        proxy_set_header Host $host;
    }
}
ノート: TCP ソケットを使用する場合 proxy_pass ディレクティブを proxy_pass http://127.0.0.1:3000; のように設定してください。

サブドメインを使用しない

何らかの理由でアプリケーションでサブドメインを使わずに site.com/railsapp というような url を使いたい場合、以下のように設定することができます:

server {
    server_name site.com;
    #Base for the html files etc
    root /srv/http/;

    #First application you want hosted under domain site.com/railsapp
    location /railsapp {
        root /srv/http/railsapp/public;
        #you may need to change passenger_base_uri to be the uri you want to point at, ie:
        #passenger_base_uri /railsapp;
        #but probably only if you're using the other solution with passenger phusion
        proxy_pass http://unix:/srv/http/railsapp/tmp/sockets/passenger.socket;
        proxy_set_header Host $host;
    }

    #Second applicatino you want hosted under domain site.com/anotherapp
    location /anotherapp {
        root /srv/http/anotherapp/public;
        #same thing about the passenger_base_uri here, but with value /anotherapp instead
        proxy_pass http://unix:/srv/http/anotherapp/tmp/sockets/passenger.socket;
        proxy_set_header Host $host;
    }
}

nginx サービスを起動すれば site.com/railsappsite.com/anotherapp から CMS にアクセスできます。

参照

こちらも参照

参照

翻訳ステータス: このページは en:Ruby on Rails の翻訳バージョンです。最後の翻訳日は 2022/6/3 です。もし英語版に 変更 があれば、翻訳の同期を手伝うことができます。